書類選考や適性検査などを通過して臨む面接。「何を質問されるのか」「うまく話せるのか」「悪い印象を持たれたらどうしよう…」と不安になることが数多くあるものです。
ここでは、面接の事前準備やよくある質問・回答例、面接後のお礼メールまで面接に関する全ての疑問にお答えします。面接対策や不安を抱えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
一次面接〜最終面接までの流れ
まず面接対策で重要なのは、全体の流れを把握しておくことです。面接の回数は企業によって異なりますが、面接が何回行なわれるのかを把握しておけば、面接直前になって焦ることはないでしょう。面接の実施は平均3回と言われており、一次面接、二次面接、最終面接となります。
また、一次面接から内定をもらうまでの期間は、およそ1ヶ月が目安です。1社だけに絞ってしまうと、内定がもらえなかった場合に時間的なロスとなるため、複数社の選考を進めておくようにしましょう。なお、面接が行なわれるタイミングは以下の流れを参考にしてください。
1.エントリー
2.ES・履歴書の提出
3.書類選考
4.適性検査
5.面接(一次〜最終)
6.内々定・内定
企業の中には上記の順番が前後する場合があるほか、グループディスカッションなどが実施される可能性もあります。正確な流れについては、エントリーする企業の採用ホームページなどから確認しましょう。
【面接までの事前準備とQ&A】
志望度の高い企業ほど入社意欲や熱意を持って面接に臨むものですが、面接当日までにどのような準備をすればいいのでしょうか。面接対策の準備を進める就活生は、ここで紹介する内容を参考にしてみてください。なお、就活スケジュールは以下の記事で解説しているので、あわせて確認しておきましょう。
企業研究・面接ノートの作成
まずは、企業研究や面接ノートの作成をしたうえで面接に備えましょう。企業研究や業界研究は会社選びの際に必要になるほか、自分に合った企業を新たに見つけられる可能性があります。そして、エントリーする企業が決まれば、面接ノートを作成しておきましょう。
・説明会、面接の日程
・業界・企業研究の結果
・面接時の質問に対する回答 など
このほか、面接ノートは選考の進捗や情報をまとめる際に役立つので、早めに作成しておくことをおすすめします。面接ノートの作り方はこちらの記事を参考にしてください。
OB・OG訪問
実際に働いている社員のリアルな声を聞けるOB・OG訪問も、面接の準備に役立ちます。OB・OG訪問では、「仕事の実情」「社内の雰囲気」「社風にマッチする人物像」など、説明会では聞きづらいことも気軽に相談できるのが魅力です。
OB・OG訪問は大学のキャリアセンターからつないでもらったり、知人やマッチングサービス経由でつながれたりするため、気になる方はチェックしておきましょう。
面接当日までに就活生が準備することを解説しましたが、このほかにも気になるポイントがあるでしょう。よくある疑問をQ&A形式でまとめたので、それぞれ確認していきましょう。
ロープレ
面接対策の中で、特に本番を意識したものがロープレ(ロールプレイング)です。就活の面接では話の内容だけでなく、入退室や話し方などさまざまなポイントが評価されるため、事前に練習して身につけておきましょう。実際に面接の練習をするときは、こちらの記事が参考になります。
面接の準備に関するQ&A
面接当日までに就活生が準備することを解説しましたが、このほかにも気になるポイントがあるでしょう。よくある疑問をQ&A形式でまとめたので、それぞれ確認していきましょう。
Q:回答の丸暗記はやった方がいい?
面接対策として回答を丸暗記することはおすすめできません。というのも、暗記したことを話すだけでは“あなたらしさ”をアピールできないためです。
暗記した内容を棒読みで伝えてしまうと、入社意欲や熱意が伝わりにくくなるほか、予想外の質問に答えられない可能性もあります。暗記せずに面接対策を進めるポイントは、以下の記事を参考にしてみましょう。
Q:面接の日程変更はできる?
面接直近の日程変更は避けた方が無難ですが、数日前に連絡すれば日程を変えられる可能性が高いです。
ただし、日程変更は少なからず相手の負担になってしまうため、お詫びをして真摯な姿勢を見せましょう。面接の日程変更はメールか電話で行ないますが、具体的なやり方は以下の記事で解説しています。
Q:面接を辞退する時はどうすれば?
他社で内定が出たり、他の用事と予定が被ったりしたために、面接を辞退しなくてはいけないこともあるでしょう。面接の辞退は可能ですが、「早めに連絡する」「再応募はできない」など、守るべきマナーや注意点があります。面接を辞退することになった場合は、以下の記事にまとめた内容を参考にしてください。
【面接当日にやること・Q&A】
いよいよ面接当日を迎えますが、家を出る前から気をつけておくべきことがあります。
ここでは面接当日にやることをはじめ、就活生のよくある疑問を紹介します。
面接へ向かう前に身だしなみを整える
第一印象は面接の結果を左右する可能性があるため、身だしなみも整えておきましょう。髪型やスーツのシワ、靴、メイクなどは面接会場についてから整えることが難しいため、自宅を出る前に済ませておくことが大切です。
身だしなみのポイントについては以下の記事で詳しく解説しているので、あらかじめ確認しておきましょう。
面接訪問での受付マナー
就活生がマナーを身につけているかどうかは、受付の時から見られている可能性があります。面接が始まる10分前に到着し、受付の人に対して明るく挨拶できるか、要件を簡潔に伝えられるかなど、受付で気をつけたいマナーは以下の記事をチェックしておきましょう。
面接会場の入室マナー
受付が済んだからといって、油断してはいけません。面接会場のドアを開ける時はノックをし、「どうぞ」と言われてから「失礼します」と挨拶しましょう。
ただ、ノックの回数やドアを閉める時、着席する位置やタイミングなど、面接官に見られているマナーもあります。入室時のマナーや注意点は、こちらの記事を確認しておきましょう。
「面接本番!」よくある質問と回答例
面接が始まると、以下の質問を聞かれることが多くあります。
・自己紹介をお願いします
・特技や趣味を教えてください
・学生時代に頑張ったことは何ですか?
・弊社を志望した理由を教えてください
・なぜ他社ではなく弊社を志望したのですか?
このように、学生に関する質問や志望動機、仕事観、将来のビジョンに関することが頻出の質問です。
ただ、面接官は学生の回答内容だけでなく、マナーや言葉遣い、自社とのマッチ度合いなども見ているため、注意が必要です。頻出の質問や回答のポイントなどは、以下の記事を参考に対策しておきましょう。
面接後の退室マナー
面接の場では、面接後の学生が退出する様子も見られています。椅子から立ち上がって挨拶、ドアの前で「失礼します」と述べてからお辞儀、静かにドアを閉めるまでが退出のマナーです。また、オフィスやビルを出るところを社員に見られている可能性があるため、面接が終わったからといって気を抜かないようにしましょう。
面接当日に関するQ&A
このほかにも、学生が面接当日になって気になるポイントがあります。
Q:面接に遅刻しそうな時は?
少し早めに面接会場へと向かったとしても、電車の遅延や道に迷ってしまい遅刻しそうになることもあります。面接会場への到着時間は面接開始の10〜15分前がベストですが、遅刻しそうになった時は電話で伝えるようにしましょう。
以下の記事では、面接に遅刻しそうになった場合の例文を紹介しているので、いざという時の参考にしてください。
Q:面接でうまく話すための方法はある?
日常会話と違い、面接での質疑応答は誰しも緊張するものです。うまく喋れなくとも選考を通過できる可能性もありますが、自分らしく面接に臨むためにも事前の準備を徹底しておきましょう。面接でうまく喋るための方法や緊張を和らげるコツは、以下の記事で解説しています。
Q:圧迫面接ってほんとにあるの?
結論から言うと、圧迫面接はあります。ただ、全ての企業が圧迫面接を行なうわけではなく、「学生のストレス耐性を見極めたい」などの理由から、故意に行なっている可能性があることも把握しておきましょう。圧迫面接だった場合の対処法や、圧迫面接かどうかの見分け方は以下の記事を参考にしてみてください。
Q:逆質問って何を聞けばいい?
面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれることがありますが、逆質問では必ず質問するようにしましょう。面接官への質問例としては、以下のようなものがあります。
・御社への入社で覚悟しておくべきことがあれば教えてください
・即戦力になれるよう、今から準備しておくことはありますか?
・この業界では○○が話題ですが、○○さんはどのように捉えていますか?
このほか、逆質問の例やNG質問については、こちらの記事をチェックしておきましょう。
Q:面接で避けた方が良いNGワードは?
面接は学生と企業のすり合わせを行なう場ですが、言ってはいけないNGワードがあります。
・なるほど、なるほどですね
・うんうん
・先ほど説明したとおり
こうした言葉遣いは「社会人としてのマナーがなっていない」と判断されかねません。また、成長意欲が感じられない発言や待遇・福利厚生に魅力を感じていることなど、面接では避けた方が良いものもあります。面接で避けるべきNGワードや発言は、以下の記事を読んで気をつけておきましょう。
Q:オンライン面接の注意点は?
基本的な質疑応答は対面での面接と同じですが、面接の開始・終了時にやることやオンライン上の背景など、注意すべき点がいくつかあります。スムーズにオンライン面接を進めるためにも、事前に以下の記事で準備や流れを把握しておきましょう。
Q:面接の評価基準は?何を見られている?
「ちゃんと質問に答えればいい」と思っている学生もいるかもしれませんが、面接で好印象を残すためにも評価基準は把握しておきましょう。主な評価基準は以下の7つです。
1.第一印象
2.礼儀作法
3.コミュニケーション能力
4.話し方
5.理解力
6.企業理解
7.求める人物像とのマッチ度
各ポイントについての詳細は、こちらの記事で解説しています。
【面接後にやること・Q&A】
内定を獲得するためにも、面接後にやっておいた方が良いものがあります。一次面接と二次面接、そして最終面接後にやることをまとめたので、それぞれ見ていきましょう。
一次面接の後にやること
一次面接が終わったら、会話の内容を「面接ノート」にまとめておきましょう。面接の合否に関する連絡は3〜7日後にくることが多く、二次面接の準備のためにも早めにまとめておくことをおすすめします。面接官との質疑応答の内容や、言いそびれてしまったことなどをまとめるなど、一次面接の後にやることは以下の記事で詳しく紹介しています。
二次面接の後にやること
最大の難関とも言われる二次面接は、面接担当者が変わることも多く、学生が回答した内容をより深掘りしてくることも珍しくありません。二次面接では仕事に対する能力や志望理由を詳しく聞かれ、最終面接では就職意欲の強さが評価される傾向にあります。
そのため、一次面接の後と同様に二次面接での内容をノートにまとめ、三次面接あるいは最終面接に備えておきましょう。なお、二次面接を通過するためのコツは以下の記事で解説しています。これから二次面接を受ける学生は、ぜひ参考にしてみてください。
最終面接の後にやること
社長が面接官を務めることもある最終面接。入社意欲や自社との相性などがみられていますが、無事に最終面接を終えたとしても安心してはいけません。その場で内定が出ることもありますが、内定の連絡が届くまでは就活を続けておいた方が無難です。
仮に内定をもらえなかったとしても、ここまできた経験は他社の選考でも役立つため、選考内容を忘れるのではなく、次に活かすようにしましょう。
面接後に関するQ&A
一次面接や最終面接など、面接後に関する就活生のQ&Aを紹介します。
Q:メールを送った方が良い?
お礼メールは絶対に必要なものではありませんが、どうしても感謝の気持ちを伝えたい場合は合否に関係なく送っても良いでしょう。ただし、お礼メールの書き方にもマナーがあるため、お礼メールを送る際は以下の記事を参考にメールを作成しましょう。
Q:面接の結果が来ないのはなぜ?
早ければ当日、遅くとも1週間ほどで合否の連絡がきますが、場合によっては1週間以上経っても面接の結果が来ないこともあります。ただ、連絡が遅いからと言って不採用と決まったわけではないため、気になる方は以下の記事で原因と対処法を確認しておきましょう。
Q:内定の辞退・取り消しはできる?
インターン面接でよく聞かれる質問5選!面接前にしておきたい準備とは?
【インターンの面接編】
就活ほど緊張する必要はありませんが、インターンシップの面接を受ける場合も準備しておくことがあります。面接では、自己PRや志望動機、ガクチカなどを聞かれることが多いため、あらかじめ受け答えの練習をしておくと良いでしょう。インターンの面接でよく聞かれる質問や準備の詳細は、以下の記事を参考にしてください。
面接には自分らしさを忘れずに臨もう!
志望する企業での面接は誰しも緊張してしまうものですが、しっかりと準備をしておくことで内定獲得の可能性は高まります。
ただ、企業に合わせすぎたために嘘をついたり、自分を偽った状態で面接に臨んだりしてしまうと、不採用やミスマッチにつながるかもしれません。納得のいく就活をするためにも、ここで紹介した事前準備から面接後の行動まで、丁寧に進めてみましょう。
「ありのままの自分」を大事にしているキミスカでは、企業と学生のマッチングや独自の適性検査サービス提供を行なっています。自分らしさを見てくれる企業と出会いたい方は、ぜひチェックしてみてください。