この記事では、エントリーシート(ES)で空欄を作っていい場所と悪い場所などを解説していきます。
皆様こんにちは。累計1万人以上の学生にセミナーを通して就活ノウハウを発信している蛭牟田(ヒルムタ)と申します。
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エントリーシートは基本的に空欄を作ってはいけない
大前提として、エントリーシートはすべての質問に答える必要があることを理解しておきましょう。一日に大量のエントリーシートを読む人事は、エントリーシートの内容を一枚一枚細かく見る時間はありません。
そのため、まずは内容よりも視覚的情報でふるいにかけられる学生を探す人事もいます。すべての質問に対して丁寧に答えている学生と空欄がある学生、どちらを採用したいかは学生の立場からもイメージができるでしょう。
空欄があるとそれだけ「意欲が低い」と思われ、まずはその人から不合格にされていく可能性が高いのです。合否に大きく関わる可能性が高いため、エントリーシートには決して空欄を作ってはいけません。
ESで「特になし」や文字数稼ぎもマイナスポイント
空欄を作ることはよくないことですが、「特になし」と書いているものや、明らかに文字数稼ぎをしているものもマイナスポイントになるため注意しましょう。文字数稼ぎの文章は、内容が薄く何人も採用している企業にはわかってしまいます。
空欄にできない項目は何か書けばいいというものではなく、しっかりと内容のあるエントリーシートにしないと、あなたの魅力は伝わりません。
しかし「なかなか思うように筆が進まない」「書き出せない」という方もいるでしょう。エントリーシートの内容以外で企業に魅力を伝えたい方は、一度キミスカに登録してみませんか?
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エントリーシートで空欄にしてもいい質問
エントリーシートで空欄にしてもいい質問には、4つの種類があります。それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
【ESで空欄にしてもいい質問1】連絡先
住所欄とは別に、連絡先欄が用意されているエントリーシートや履歴書があります。この欄がある場合は、帰省先や緊急連絡先の住所や電話番号を書いていきます。もしも一人暮らしをしていて帰省先の実家がある場合、ここには実家の住所や電話番号を書いてください。
実家に住んでいる場合は、この欄は空欄にして構いません。何も書いていないことが気になる方は、「同上」「現住所に同じ」と記入してもいいでしょう。
ただし、連絡先の欄に「現住所と同じ場合は記載の必要なし」と注意書きがされていることがあります。この場合は「同上」と書いてしまうと、注意書きを読まない学生だと思われてしまうことがあるため、記入しないようにしましょう。
マイナスイメージを抱かれないようにも、空欄にしておくようにしてくださいね。住所の書き方について知りたい学生は、こちらの記事を参考にしてみてください。
【ESで空欄にしてもいい質問2】資格
資格を何も持っていない場合は、資格欄を空欄にして構いません。嘘の情報を書いてしまうと、最悪の場合バレて内定取り消しになってしまうことがあります。資格欄で合否が左右されることは専門職でない限りないので、見栄を張らずに正しい情報を書くようにしてくださいね。
何も書かないと記入漏れだと思われてしまうことがあるため、念のために「特になし」と書いておくと安心です。もし今勉強中の資格で業務に役立つ物であれば、「〇〇取得に向けて勉強中」と書いておくと、意欲が高いとプラスの評価になることがあります。
資格欄の書き方について知りたい学生は、はこちら記事もご覧ください。
【ESで空欄にしてもいい質問3】職歴・アルバイト経験・サークル活動
職歴やアルバイト・サークル活動の経験についての質問も、空欄にしていい欄です。こちらも記入漏れではないことを示すために、「特になし」と記入しておくと安心です。
ただし、アルバイトやサークル活動の代わりに力を入れていたことがあれば、それを代わりに書いてもいいでしょう。特にアルバイトをしている学生は、していなかった学生と比べて多くの社会人経験を積んでいます。その差を埋めるためにも、代わりにアピールできる経験を知ってもらうことは非常に大切です。
アルバイト欄の書き方について確認したい方は、こちらの記事を参考にしてください。
【ESで空欄にしてもいい質問4】本人希望欄や特記事項欄
本人希望欄や特記事項欄は職種や勤務地、給与や勤務時間、連絡が可能な時間帯などについて希望を書く欄のことを指します。「講義のため連絡は15時以降でお願い申し上げます。」「希望職種:総合職」など、どうしても伝えたい希望がある場合はこちらに記入しておきましょう。
特に希望がない場合は何も書かなくて問題ありませんが、その場合は空欄ではなく「貴社規定に準じます」と記入するのが正しいマナーです。
エントリーシートで空欄にしてはいけない質問
ここまで空欄にしてもいい質問について見てきましたが、ここからは絶対に空欄にしてはいけない質問についてご紹介していきます。合否に直結する質問ばかりなので、必ず丁寧に内容を埋めるようにしましょう。
【ESで空欄にしてはいけない質問1】あなた自身に対する質問
ガクチカや自己PRなど、あなた自身に対する質問は企業にアピールする絶好の場です。絶対に空欄にしないようにしてください。ここを空欄にしてしまうと、自己分析ができていなくて自分の能力が分かっていない学生だと思われてしまう可能性が非常に高いです。
企業にとって、強みが分からない学生を採用するメリットはありません。あなた自身に関する質問は「あなたを採用するメリット」を伝える質問なので、必ず回答する必要があるのです。
自己分析ができているということをアピールするために、強みだけではなく短所も書けるように準備しておきましょう。
【ESで空欄にしてはいけない質問2】志望動機
志望動機も、エントリーシートで絶対に空欄にしてはいけない質問です。志望動機がないと、そもそも学生がどうして応募してきたかが分かりません。採用担当者に志望度が低いと判断されしまうことは避けられないでしょう。
また、企業は志望動機から学生の目標や理想の働き方を見て、自社の社風や仕事内容にミスマッチがないかを確認しています。入社後のミスマッチや早期退職を防ぐためにも、志望動機がない学生は絶対に採用しません。
どうしても志望動機が書けない時は、こちらの記事で書き方をおさらいしてみましょう。
【ESで空欄にしてはいけない質問3】人柄を聞く質問
特技や趣味など、一見重要視されていなそうな質問もエントリーシートでは大切です。企業はエントリーシートを通して学生の人柄を見たいと考えています。志望動機と同様、社風にマッチした人柄でないと、ミスマッチが起きて早期退職につながってしまうためです。
ここでは自分をよく見せる必要はなく、ありのままの人柄が伝わる内容を書けば問題ありません。特技や趣味の書き方に迷ったら、こちらの記事をチェックしてみましょう。
エントリーシートに空欄ができそうな時の対策
エントリーシートは、基本的に最低でも8割程度埋める必要があります。どうしても埋められなくて空欄ができそうな時は、以下の対策法を試してみてください。
【ESの空欄対策1】文字の大きさや行間を調整する
あまりにも文字が大きいと印象が悪くなってしまいますが、小さすぎる字で書いていてはいつまで経ってもエントリーシートの空欄は埋まりません。また読み手にとっても読み辛いです。
書きたい内容が決まっている場合は一度別の紙に下書きをしてみて、文字の大きさや行間をどれくらいにしたらバランスがいいのかを探してみましょう。文字の大きさや行間を調整することで、見やすく埋まった解答欄を作ることが出来ます。
【ESの空欄対策2】語尾を「です・ます調」に変える
どうしても文字数が足りなくて空欄ができそうな時は、「だ・である調」から「です・ます調」に変えることで自然に文字数を増やすことができます。文章自体も丁寧な印象になるため、エントリーシートの空欄対策にはおすすめの方法です。
ただし語尾は質問項目内では統一する必要があるため、同じ項目内で「です・ます調」と「だ・である調」が混在しないように注意しましょう。「ですます」「だ・である」の書き方についてはこちらに詳しく記載しているので確認しましょう。
【ESの空欄対策3】自己分析をやり直す
そもそも書く内容が全く思い浮かばないという時は、自己分析をやり直すと書く内容が見つかります。自分の性格や就活の軸、人生観を見つめ直せば、エントリーシートに書く内容が思い浮かぶようになるはずです。
自己分析をやり直したい方は、こちらの記事に記載している方法を試してみてください。
【ESの空欄対策4】内定者のエントリーシートを見てみる
自己分析をしてもエントリーシートに書く内容が思い浮かばない場合は、内定者のエントリーシートを見てみてもいいでしょう。内容を真似するのはよくないですが、内定者のエントリーシートを読むことで採用されやすい書き方や内容の傾向が分かります。
自分の経験や価値観とリンクするものがあれば、参考にして書いてもいいかもしれません。人の考え方に触れることで、自分では気づかなかった新しい考え方や価値観が見つかるかもしれませんよ。
エントリーシートは空欄を作らないように!
書類選考の段階では、履歴書やエントリーシートの内容は面接に進むために利用できる唯一のアピール手段です。空欄を作ってアピールの場を逃してしまうのは非常にもったいないことなので、すべての欄をしっかりと埋めるようにしましょう。
どうしても書く内容が思い浮かばない場合は自己分析をやり直したり、内定者のエントリーシートを見たりすると、空欄が埋められるようになるかもしれません。エントリーシートの空欄に困った時は、ぜひこの記事の対策法を参考にしてみてくださいね。