この記事では、エントリーシート(ES)の語尾の選び方やおさえてほしいポイントなどを解説していきます。
皆様こんにちは。累計1万人以上の学生にセミナーを通して就活ノウハウを発信している蛭牟田(ヒルムタ)と申します。
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エントリーシートの語尾は「ですます調」「だ・である調」どちらを使ってもよい
エントリーシートの語尾はですます調/だ・である調のどちらを使用しても問題はなく、自分の目的に合わせて自由に選ぶことが可能です。
しかし、語尾によって与える印象は変わるため、それぞれのメリット・デメリットを理解してから決めましょう。
エントリーシートの語尾に「ですます調」を使うメリット
まずは、エントリーシートにですます調を使うメリットについて解説していきます。メリットを理解し、自分に合った文末を選べるようになりましょう。
【ESの語尾が「ですます調」のメリット1】好印象を与えられる
語尾にですます調を使えば、礼儀正しく丁寧な印象を与えられます。やわらかい雰囲気を出せるほか、マナーを守ろうとする誠実なイメージを抱いてもらえるでしょう。
採用担当によっては、「一緒に気持ちよく働けそう」と思うかもしれません。
【ESの語尾が「ですます調」のメリット2】書きやすい
ですます調は一般的な文末なので、である調よりも書き慣れています。文章を作成しやすいため、「スムーズにエントリーシートを作成したい」「である調の語尾に違和感を覚える」方はですます調がおすすめです。
【ESの語尾が「ですます調」のメリット3】読みやすい
語尾にですます調を使う大きなメリットは、採用担当が読みやすいと感じてくれることです。ですます調は多くの方が慣れている文末のため、書かれた内容が伝わりやすくなります。
読みやすさを大切にしたい学生は、ですます調を選択するとよいでしょう。
エントリーシートの語尾に「ですます調」を使うデメリット
次は、ですます調を使うデメリットについて見ていきましょう。考えられるデメリットは以下の3つです。
【ESの語尾が「ですます調」のデメリット1】単調になってしまう
「ですます調」の語尾はバリエーションが乏しく、文章を書くのに慣れていない方は単調になりがちです。「です」「ます」ばかりが続くと、単調で稚拙な印象を与えてしまいます。
そこで「ですます調」で語尾が単調になってしまう方は、以下の方法を使ってみてください。
体言止め
┗名詞で終わることで文章に変化を与える
疑問形/提案系
┗読み手に投げかけることで、相手に考えるきっかけを与える
倒置法
┗相手に強い印象を与えることが出来る
ですますばかりで終わっていないか音読しながら確認し、そうなっていた場合はその他どう言い変えることが出来るか考えてみましょう。
【ESの語尾が「ですます調」のデメリット2】長い文章になる
「ですます調」を使用すると文章量が多くなり、指定された枠や文字数を超えてしまう場合もあります。長い文章になってしまうので分かりにくくなったり、伝えたいことを書ききれなかったりするでしょう。
とくにアピールポイントが多い方は枠を超えやすくなるため、語尾をですます調で書く場合は要点を絞りながら作成するのがおすすめです。
【ESの語尾が「ですます調」のデメリット3】敬語の使い方が難しい
「ですます調」は正式には敬体といい、敬語を使う文章になる為敬体といいます。そのためエントリーシートに「ですます調」を使う場合は、敬語表現を意識しなくてはいけません。
しかし間違った敬語を使った場合、教養がないと思われる可能性があるため注意が必要です。使用する敬語が間違っていないか何度もチェックし、正しい敬語を使ってアピールしましょう。
こちらの記事に良く間違える敬語をまとめているので、心配な方は一度確認しておきましょう!
エントリーシートの語尾に「だ・である調」を使うメリット
続いてエントリーシートの語尾に、「だ・である調」を使うメリットについて紹介する。悩んでいる方は以下を参考にしてほしい。
【ESの語尾が「だ・である調」のメリット1】文字数を節約できる
「だ・である調」は正式には常体といい、話し言葉の一つだ。「ですます調」のように敬語を意識しないでよい為、文字数を削減することが出来る。例えば「考えました」と「考えた」だけでも、文字数に大きな違いがあることが分かるだろう。
そのためエントリーシートを書いていて、どうしても文字数内に収まらないと悩んでいる方にはおすすめの書き方だ。
【ESの語尾が「だ・である調」のメリット2】説得力を持たせられる
「だ・である調」は断定系の為、意思の強いイメージを与えられ、内容にインパクトと説得力を持たせることが出来る。そのため読み手側からすると、自分についてしっかり確信している・理解している人だとイメージするため、自身と信頼感を感じるこが出来るのだ。
また「ですます調」で書く学生が多いためほかの学生と差別化でき、採用担当の記憶に残りやすいというメリットもある。自己PRや特技等、説得力を持たせたい項目は「だ・である調」でアピールするのも一つだろう。
エントリーシートの語尾に「である調」を使うデメリット
エントリーシートの語尾に「だ・である調」を使った場合、どのようなイメージを持たれるのだろうか。デメリットを以下に述べたので、確認してどのように使うべきか考えよう。
【ESの語尾が「だ・である調」のデメリット1】堅い印象を与える
「だ・である調」は主にレポートや論文のような文章に使用する書き方の為、読み手に堅い人のような印象を与えてしまう。採用担当によっては人柄が理解しづらいと思う場合もある為、使用する際はですます調よりも内容に齟齬が無いか確認する必要がある。
【ESの語尾が「だ・である調」のデメリット2】高圧的に見える
表現次第では上から目線だと思われてしまうため、読み手に高圧的な印象を与える場合がある。書き終えたら必ず文章をチェックし、読み手に悪いイメージを与えないか確認しましょう。その際第三者にも見てもらうことで、より正確に確認することが出来るのでおすすめだ。
また内容がしっかりしていなければ生意気な印象を与えるので、文章構成・エピソードなどにも問題がないかのチェックも欠かさず行おう。
エントリーシートの語尾を書く前に押さえて欲しいポイント
エントリーシートに「ですます調」「だ・である調」のどちらを使うか悩む方も多いと思いますが、語尾を決める前に以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
【ESの語尾の注意点1】統一して使う
エントリーシートの文章は、「ですます調」「だ・である調」のどちらを使うか決めたら、その質問では語尾を統一しましょう。混ぜて使ってしまうと、文章がまとまっていないように見えるので、「見直していない」「基本的なルールを理解していない」というマイナスな印象に繋がってしまいます。
また語尾が揃っていないと読みづらい為、読み手にストレスを与えてしまう為、どちらかを選んだらその項目内では語尾を統一して記載しましょう。
【ESの語尾の注意点2】内容をおろそかにしない
語尾をどうするか迷うとは思いますが、より重要なのは内容です。いくら語尾にこだわっても、内容がおろそかになっていたらあなたの人柄がイメージ出来ず、採用担当に好印象を与えることはできません。
自己PRやガクチカ等、記載している内容を再度確認し、自身の魅力がきちんと伝わる内容か確認しましょう。魅力的な自己PRガクチカになっているのか、ポイントを確認したい方は、こちらの記事をご確認ください。
【ESの語尾の注意点3】書き言葉を確認する
また文章を書くのに慣れていない学生は、書き言葉が間違っていないか確認するのも大切です。大前提のルールを守らなければ常識がないと判断され、少なからずマイナスのイメージを与えてしまいます。
注意すべき書き言葉の例は以下のとおりです。
企業
御社:話し言葉 → 貴社:書き言葉
ら抜き言葉
食べれる:話し言葉 → 食べられる:書き言葉
い抜き言葉
してる:話し言葉 → している:書き言葉
正しい文章を作るのに自信のない方は、下書きをWordに入力し文章構成機能でチェックしたり、OB・OGやゼミの先生に読んでもらったりするのがおすすめです。
エントリーシートの語尾はですます調がおすすめ
である調は気を付けなければ、とがった雰囲気・きつい印象を抱かせてしまいます。その為とくに理由がない場合は、ですます調を使うのがおすすめです。ですます調であれば、読み手に敬意を示すことも出来るので、企業の採用担当者によいイメージを与えられるでしょう。
しかし「だ・である調」にも使用するメリットがあるので、丁寧な印象を与えたい場合は「である調」、自身や信頼感を与えたい場合は「だ・である調」を使う等、自分の狙いに合わせて語尾を使い分けてください。
エントリーシートは語尾と内容に気を付けよう
エントリーシートを書く際、項目ごとに語尾は統一しましょう。しかし選考通過やミスマッチを防ぐために一番重要なのは内容です。あなたの人柄や能力がしっかり伝わる文章になっているのか事前に確認し、内定に1歩近づいていきましょう!