面接_流れ

就活の面接では、質問されたときに何を答えるかも大切ですが、流れとマナーを押さえておくことも同じくらい重要です。流れとマナーを知らなかったばかりに、不合格になってしまうことは避けたいですね。
ここでは、就活の基本的な流れとマナーを解説するほか、コロナの影響で主流になりつつあるオンライン面接の流れについても簡単に紹介します。

就活面接で企業が確認したい3つのポイント

面接の流れはどの企業を受けても基本的に同じです。就活の面接で確認されることは次の3つとなっています。

  • 人柄
  • 価値観
  • 思考回路

一方で書類選考で見られているのは、条件のようなもの。企業から見れば、条件をクリアした人の中で採用にふさわしい人物であるかを見極めるのが面接です。一方、あなたにとって採用面接は、その企業にとって必要な人材だとアピールする機会とも考えられます。
そのため、ある程度は社会人にふさわしいマナーが身についていなければ、自己PRや志望動機の内容どれだけ素晴らしくても、不採用になるケースもあることを認識しておきましょう。

もちろん、具体的なマナーについてもこの記事では解説していきます。

面接の流れ7つのステップ

面接は次の流れで進んでいきます。まずは、全体の流れを把握しましょう。

  1. 受付
  2. 入室
  3. 自己紹介
  4. 自己PR
  5. 志望動機
  6. その他質問
  7. 逆質問
  8. 退室

続いて、それぞれのステップを詳しく解説していきます。

面接ステップ1:受付

面接会場についたら、まずは受付です。

受付は約束した時間の10分前には到着するよう余裕を持ってスケジュールを組んでおくと安心です。遅刻しそうになったら、電話で連絡します。無事受付に到着したら、明るくはきはきと、次のように挨拶しましょう。

受付でのあいさつ

本日◯時に面接のお約束をさせていただいております、◯◯と申します。
人事ご担当の◯◯様にお取り次ぎをお願いいたします。

受付でのポイントと注意点

控室に通されたら他の受験者の迷惑にならないよう、静かに待ちます。スマホを触っているところがみられるのは念のため避けておきたいので、スマホの電源は切った方がよいでしょう。普段スマホにメモを取る習慣のある人でも、面接の準備はノートや手帳にまとめておくのがおすすめです。(ただし、ITリテラシーの備わっている企業などではスマホでのメモでも悪印象にはならなかったりします)

面接ステップ2:入室

面接の順番が来たら、面接会場に入室しましょう。
名前を呼ばれたら、ドアをゆっくり3回ほどノックします。「どうぞ」という声があったら「失礼します」と断って入ってください。入室したら、にっこり微笑んで次のように挨拶します。

入室時のあいさつ

本日はお時間をいただき、ありがとうございます。
〇〇大学の◯◯と申します。よろしくお願いいたします。

面接は入室の瞬間からはじまっています。ただし、緊張のしすぎは禁物。ここで一度笑顔になっておくと、余分な肩の力が抜けて自然な応対ができます。

入室時のポイントと注意点

面接会場には椅子が置いてあるものですが、椅子には「どうぞ」と声を掛けられてから座りましょう。カバンや服は、座っている椅子の横に置きます。入室時の挨拶のポイントは、「大きな声で、はっきりと、明るく」です。人の評価は第一印象で決まるといわれていますから、入室のときに最も神経を使うくらいでちょうどよいかもしれません。

就活情報の中には、おじぎの角度やノックの回数について細かく解説するものもありますが、採用面接はマナー教室ではないのでそこまで神経質になる必要はありません。あくまでも、感じのよさを演出できるよう努めます。入室時の動作がスムーズにできるか不安なときは、事前に入室の練習をしておきましょう。

【面接マナー】ノックの回数って何回なのか問題について調べてみた

面接ステップ3:自己紹介

挨拶の後は自己紹介をするのがほとんど。自己紹介で盛り込むべき内容は、名前、学校名、学部名、学年などの基本的な情報です。長々と話す必要はありませんが、自己紹介の時間が長めにあるようなら、学生時代に頑張ったことを伝えるのもよいでしょう。

自己紹介の締めくくりに「本日はお時間をいただきありがとうございます。よろしくお願いいたします」といった感謝の言葉があると心象がよくなります。

自己紹介のポイントと注意点

自己紹介は基本的に粟生野語の話の一かけとしての役割に過ぎず、内容で採用の合否が決まるものではありません。だからこそ、意識をしたいのは話し方や姿勢などです

話をするときは、相手にとって聞きやすい大きな声ではっきりと、相手の方に体を向けて目を見て話しましょう。面接担当者によっては、正しい敬語を使えるかも見ています。

面接では、質問の意味や意図が分からないこともあるかもしれません。そのようなときは、素直に聞き返して大丈夫です。的はずれな回答をしてしまうより、聞き直して的確な受け答えをした方が印象はよくなります。

自己紹介で「学生時代に頑張ったこと」を伝えるときは、自分の基本情報に補足する程度のものにとどめましょう。詳しい内容は自己PRをするときに改めて伝えればよいので、ここでは予告編のような気持ちで、簡潔に話してください。

自己紹介と自己PRの違いとは?話すべき項目や構成を簡単解説!【例文あり】

面接ステップ4:自己PR

自己紹介が終わったら、続いて自己PRをしましょう。「自己PRをしてください」と言われることもあれば、自己紹介のときに「経歴を交えて自己PRをお願いします」と言葉をかけられることもあります。

自己PRのポイントと注意点

「何度も同じことも伝える必要があるの?」と感じるかもしれませんが、面接の自己PRの内容は、ESと同じ構成で問題ありません。ただし、まったく同じでは読み上げと変わらないので、ESの内容をふくらませて伝えられると採用担当者もおもしろいと感じてくれるでしょう。

1分間に話すボリュームは、テキストにしたときに300字程度がベストといわれています。自己PRの時間が3分あれば、伝えられる内容は900字。口頭で伝えられる情報はテキストよりも多いことが分かりますね。
口頭で話すときも、結論ファーストで。具体的なエピードに加えて、企業が求める人材とからめて自分を採用するメリットも伝えられるとよいでしょう。そのためには、十分な企業分析が必須です。

【ES・面接対策】落ちない自己PRの書き方を徹底解説【長所別例文一覧付き】

面接ステップ5:志望動機

自己PRとセットで志望動機を聞かれることがほとんどです。志望動機も基本的にはESと同じ構成で話します。入社後にやってみたいことを伝えられるとよりよいでしょう。

就活の面接で効果的な志望動機の伝え方とは?4ステップで簡単解説【例文付き】

志望動機のポイントと注意点

給与面や福利厚生も大きな志望理由の1つであるのは、誰もが認めることでしょう。しかし、面接では話さないようにするのが無難です。給与や福利厚生はあくまで条件。条件を志望理由にすることは「なぜ他社ではなくその企業なのか」という質問に対する答えになっていないからです。人によっては「条件が整っていれば、他社でもよい」と受け取られかねません。

面接ステップ8:その他質問

これまでにあった自己PRや志望動機のほかにも、面接では様々な質問がされます。いずれももっとあなた自身がどんな人なのかを知るため。企業があなたについて知りたいことはほかの質問とそう大きくは変わりません。

  • 人柄
  • 価値観
  • 思考回路

上記3点が企業が知りたがっていることの本質です。面接では、自分を偽らずにありのままを伝えることが重要です。以下の記事では実際にどんな質問がされるのか、具体的な例を20個特集して解説しています。不安な方はこちらも参考にして面接に備えましょう。

就活の面接でよく聞かれる質問20選!質問別の対策まとめ【完全版】

面接ステップ7:逆質問

面接の最後には、逆質問の時間が持たれることがほとんどです。「質問はありませんか」と聞かれたら、ぜひ積極的に質問してみましょう。

質問のポイントと注意点

就活生の中には「特に聞きたいことはない」と思う人もいるかもしれませんが、結論から言うと殆どの場合学生の疑問を解消して面接を終わらせてあげたいだけだったりします。
しかし、もちろん中にはこの質問を通して就活生の技量を測っているケースもあります。その場合、多くは

  • 思考力
  • 意欲

の2点が見られています。あなたが気になっていることを伝わるように的確に質問できる思考力があるかであったり、入社するにあたっての意欲が試されていたりします。

質問する内容は調べれば分かるものではなく、「そこで働いている人にしか聞けない」採用担当者の考えを聞くタイプのものがおすすめです。基本的に人は自分のことを話すのが大好きなので、気持ちよく話ができる相手には好感を持つものです。
目指すのは、面接官が思わず「いい質問ですね!」と言ってしまうタイプの質問。筋のよい質問は、きちんとその企業のことを理解していないとできません。ここでも業界・企業分析が効いてきます。

【就活】面接で使える逆質問の例文とポイントを簡単解説!

面接ステップ8:退室

逆質問が終わっても、面接は終わっていません。最後まで気を抜かないようにしましょう。
面接終了の合図が出たら、座ったままお辞儀をしてからお礼を言います。

退室のあいさつ

本日はお忙しい中、貴重なお時間を割いて頂き、誠にありがとうございました。

挨拶が終わったら、立ち上がって「失礼します」と言ってからお辞儀し、ドアの前まで歩きましょう。そこで再度お辞儀をしてから退室します。

面接は入室・退室が重要!人事を虜にする美しい入退室マナー

オンライン(WEB)面接の流れ

2020年から主流になりつつあるオンライン(WEB)面接も、基本的な流れは対面での面接と変わりません。オンライン特有の注意点がありますので、詳しくはこちらの記事をチェックしてみてください。

新型コロナ影響下での就活は「スカウト型」と「web面接」で対策【家で就活】

就活での面接は話す内容と同じくらいマナーが大事

採用面接では、就活生の話す内容と同じくらいマナーが見られています。対面で人と話をするとき、言語情報よりも「態度やしぐさといった非言語情報」が相手の印象に残るともいわれています。逆にいえば、話の内容が少しばかり拙くても、笑顔で堂々と受け答えできれば相手の印象にはプラスに働くとも考えられるでしょう。
誰でもはじめての場は緊張してしまうもの。だからこそ事前に面接の流れを理解し、しっかり練習しておくことが大切なのです。