あなたは就活に使うネクタイの色について悩むことはありますか?
念のため調べておこうと思ってこのページを見ている方もいれば、何色がいいのか悩んで不安になり調べている方もいるでしょう。あなたがこのどちらだったしても、この記事を一度読んでからネクタイ選びを始めることを勧めます。
色の持つ力とは巨大なもので、同じリクルートスーツであっても、ネクタイの色や柄によって相手に与える印象は変わってしまうものです。アメリカの大統領で赤いネクタイをする人が多いのは、印象管理をするためといわれています。一見個性がないように見える就活スーツでも、ネクタイの色や柄の組み合わせでなりたいイメージを演出できるのです。
もちろん、さすがにネクタイの色で面接の合否が変わるといったようなことはありませんが、ネクタイの色が与えるイメージをうまく活用すれば自分の与えたいイメージ像がより企業の面接官に伝わりやすくなることでしょう。
好感度が高い就活スーツと相性が良いネクタイの色は?
就職活動では、相手にどのような印象を与えるかが重要です。リクルートスーツでは大きな違いがないからこそ、ネクタイが他の就活生と差別化を図るポイントになります。
就活用ネクタイの選び方に悩んだら、まずは定番である3色の特性を理解しましょう。
【就活ネクタイの色】「誠実」「知性」「清潔感」は青・紺
就活用ネクタイで人気が高い青や紺などの寒色系の色には、誠実さや勤勉さを感じる人が多いようです。
誠実さや勤勉さといった会社員に好ましいイメージのある青・紺のネクタイはオールマイティに対応できる1本目のネクタイとしておすすめ。オーソドックスなカラーなため、業種や業界を選びません。上の世代のビジネスパーソンからの好感度も抜群です。
ただし、夏場の就活で濃い色のネクタイをしていると暑苦しい印象になります。暑い季節には爽やかな印象の水色のネクタイがおすすめです。
【就活ネクタイの色】「積極的」な印象を与えたいなら赤
「パワータイ」とも呼ばれる赤のネクタイは「やる気」や「情熱」がみなぎっている印象になります。集団面接など、ライバルに差をつけて自己アピールしたいときに向いている色です。
【就活ネクタイの色】「活発」「社交的」な印象を与えたいなら黄色
黄色には明るくポジティブなイメージを与え、相手の警戒心をほぐす効果があります。コミュニケーションを重視する職種や、グループディスカッションなど協調性を重んじる企業の採用場面で活用すると効果的です。
就活生にふさわしいネクタイ色と柄の組み合わせ
ネクタイを選ぶときは、色だけでなく柄も大事な要素です。色と柄の組み合わせで、それぞれ持つ意味が変わります。就職活動にふさわしいおすすめのネクタイの組み合わせを紹介します。
【就活ネクタイの色と柄】ベーシックな青×ストライプ
就活生の大半が選ぶ鉄板の組み合わせです。レジメンタルとは英国軍隊の旗が発祥となっています。知的で冷静沈着な大人の雰囲気があり、リクルートスーツ用ネクタイの定番です。
ストライプの幅や間隔が広くなるほどカジュアルな印象になるため、就活シーンでは細めのラインが等間隔に並んだものが使いやすいでしょう。
【就活ネクタイの色と柄】自己アピールにぴったりの赤×ドット
赤は積極性を示す色として最適ですが攻撃的なイメージもあるため、ドット柄を組み合わせることで雰囲気を和らげましょう。赤は派手な色なので、「エンジ」と呼ばれる少し暗めの落ち着いた色がおすすめです。
ドットの大きさは小さめのものが良いでしょう。大きめのドットはカジュアルになってしまうので、就活には小さいドットのものを選んでください。
【就活ネクタイの色と柄】明るく活発な印象になる黄色×チェック
写真を撮るときは表情が明るく見えるように、顔の下にレフ板を置くことが知られています。Vゾーンが明るくなると表情も明るく活発的な印象に。太いチェック柄はカジュアルになりがちなので、細かい柄を選ぶのが肝心です。また、社会人にふさわしい印象になるように、ネクタイの地の色と合わせて3色以内におさえると良いでしょう。
就活スーツにふさわしいネクタイ【業界別】
企業が求める人材のイメージは業界や職種によって異なります。相手を理解した上で自分を最大限よく見せられるように演出しましょう。
誰とでも仲良くなれる人気者の黄色【IT・サービス】
「コミュニケーションカラー」と呼ばれる黄色は、親しみやすさと明るさをアピールできる色です。活発なイメージを演出したいときは、やる気を感じる赤やエンジのチェック柄と組み合わせてみましょう。
パワーとやる気をアピールする赤【商社・不動産】
商社、不動産、営業職などパワーが求められる業界や職種を希望する人は、明度の低い、落ち着いた色味の赤・エンジを選ぶのがおすすめです。最終選考などの大事な場面では、赤やエンジのような暖色系のネクタイを取り入れてみましょう。
勤勉・知的・穏やかなイメージのグレー【金融・公務員】
真面目な印象を与えるグレーは比較的堅い業界の面接におすすめです。小紋柄やドット柄と組み合わせると、より誠実で真面目な雰囲気になります。
服装自由な業界にはピンク【クリエイティブ・アパレル】
ユニークな印象を与えるピンクは服装が比較的自由な業界におすすめです。親近感を演出できます。男性がさりげなくピンクを取り入れていると洗練された雰囲気になり、女性からの好感度も高くなります。派手になってしまうのが心配なら、ショッキングピンクのような色ではなく明度の低いものを選びましょう。くすんだピンクや淡いピンクのもの、落ち着いたデザインのネクタイならピンクでも取り入れやすくなります。
知らないと損するリクルートスーツで注意したいネクタイの色・柄
続いて、相手に間違った印象を与えてしまわないように注意点を紹介します。
【注意したいネクタイ】派手な色・ブランドロゴ入り
派手な色やブランドもののネクタイは自己主張が強いと思われてしまうため、就活には不向きな場合があります。もちろん死亡する企業や業界によってはむしろ好印象だったりもするので一概にNGだということはできませんが、基本的にはお洒落よりもTPOをわきまえて、企業目線でその場に合ったネクタイを選びましょう。
【注意したいネクタイ】ストライプ柄
ネクタイの中でストライプは定番の柄ですが、レジメンタルのネクタイは自身が所属する隊や組織、学歴などを表すデザインだったりします。とはいえそこまで気にすることでもないのですが、外資系を受けるときには一応注意したほうがリスクヘッジとしていいかもしれません。ヨーロッパや米国のビジネスシーンでは、フォーマルな場での着用が避けられていたりします。
参考:https://otokomaeken.com/mensfashion/10050
【注意したいネクタイ】黒と白の無地
無地は柄選びで悩まずに済むので重宝するものの、黒や白のネクタイは冠婚葬祭のイメージが強く出てしまうのが難点でもあります。また、ファッション性が高い無地のネクタイによくある剣先が細いナロータイは、就活時では避けましょう。
【就活生必見】ネクタイの色による印象管理とは
「どう見られたいか」を考えて、自分の印象を管理する印象管理はさまざまなシーンで見られます。国を率いる首脳にとっては、交渉相手の首脳だけでなく、国民からの印象も大事です。各国の首脳がつけているネクタイを見てみましょう。
各国の首脳に学ぶ!ネクタイの“色”が持つパワー
米トランプ大統領は赤と青の2色のネクタイを多用しています。アメリカでは、男性がフォーマルな場所で赤いネクタイを身につけることがドレッシーだと認識されています。トランプ氏は目につきやすい色を着用することで、見た人の印象を強める効果を狙っているようです。
韓国の文在寅大統領は落ち着いた地味な色のネクタイを身につけています。ファッションよりも、端正な顔立ちや柔和な表情がより印象的で、自国でも女性の支持が高いのが特徴です。
シンガポールのリー・シェンロン首相は、スーツの着こなしがスマートなことで知られていますが、装いで主張することはあまりありません。あくまでもソフトな印象を演出しています。
日本の首相が、「ここぞ!」というときに着けるネクタイは黄色です。清潔感があり、上品でフレッシュな印象になります。安倍首相はネクタイが立体的になるように、タイの結び目の下にディンプルと呼ばれるくぼみを作っています。シンプルなビジネススーツでも、ネクタイの印象で顔の印象も変えられるのです。
このように各国の首脳は、色を自分のものにして印象管理をしています。
ネクタイ色の持つパワーを理解して就活に活かそう
人が会話するときは話す内容も大事ですが、聞き手にとっては話の中身以上に態度や印象の方が大事です。有名なメラビアンの法則では、人の印象を左右するのは見た目が半分以上、話の内容はわずか7%といわれています。
就活シーンではリクルートスーツでライバルと差をつけるのが難しいもの。だからこそ、ネクタイ選びが重要なのです。就職活動では、採用担当者にどんな印象を持ってもらいたいかを第一に考えます。それに合ったネクタイの色や柄を身につけて、自分自身を最大限にアピールしてみてはいかがでしょうか。