【例文】就活コンサルタントが選んだ渾身の「自己PR」~発想力と協調性!?編~

先日、 ”最高な自己PRを見つけ出す!” をコンセプトに、キミスカのメルマガ会員限定で行われた「就活応援キャンペーン」。
その中から選ばれた自己PRのうち、景品を獲得した自己PRの中の1つを本記事で紹介いたします。

自己PR例

自己PR例
私が学生時代に最も力を入れて取り組んだことは、大学〇年次の○○に取り組んだ『大学生観光まちづくりコンテスト』のプラン作成です。
 冒頭で何をアピールするのかを明確にしている
 
このコンテストは大手旅行会社が毎年夏に主催する、大学生が指定された地域へ訪れ、○○○○○○○○、○○○○○○○○○○に繋がる観光プランを提案するコンテストです。活動の中で最も苦労したことは、メンバー5人全員の合意形成の過程が最も苦労しました。リーダーである私の他に4人のメンバーがおり、全員が納得するようなコンセプトがなかなか定まらず、コンセプトの決定をめぐって激しくぶつかることも少なくありませんでした。私は副リーダーと話し合い、もう一度メンバーが考えてきたアイデアを一つ一つ丁寧に聞き出すことにしました。一見相反するような提案も、話を聞いてみるとプランの目的や狙いなど、案にこめた思いが共通する点がいくつもあることに気づきました。
 目標達成に向けて障害となっている課題を明らかにしていることがわかる。また、それに至るまでの行動も記載していることで「何を考え、どんな行動をとったのか」が読み取れる。
 
そこで、私達はすべての案の中から共通する項目をすべて挙げ、それぞれのアイデアの良い部分を掛け合わせ、一つのプランに落とし込むことにしました。全員のアイデアを均等にかけ合わせることはできませんでしたが、メンバー間の不満を解消し、全員が納得のいくようなプランを考えることができました。結果として○○部門に選出されることができ、チームで課題を解決することへの苦手意識がなくなり、自信を付けることができました。この活動で得た発想力と協調性を、社会人となって働く際に活かしていきたいと考えております。
 どのように課題を改善し、結果何が得られたのかを記載することで経験の価値を共有している。また、そこから得たものを社会に向けた意気込みに表現することで意欲を伝えている。
 
※個人の特定などにつながることのないよう内容は改変されています。
この自己PRのポイント
  • アピールしている経験の中で、 「何を考え」「何を得た」のかを丁寧に表現している ため、どのように成長したのかイメージしやすい。
  • 成長を伝える内容の文章の末尾に今後社会に出るうえでの 意気込みがあることで、「意欲的」であると感じさせる 力をもっている。

 そもそも企業は自己PRで何を見たいの?


そもそも企業はなぜ自己PRという項目を設けているか考えたことはりますか?当然、就活において自己PRが存在するには理由があります。
株式会社リクルートキャリアによる調査によると、

企業が重視している項目は
「人柄」(92.1%)
「自社への熱意」(77.6%)
「今後の可能性(65.6%)
の順に高かった。
株式会社リクルートキャリア 「就職白書2018 -採用活動・就職活動編-」
以上から、企業は「人柄」への注目度が圧倒的に高いことがわかっています。企業が最も見ているのは依然として人柄であり、企業側は”一緒に働きたいと思える人材か。”という目線で見ていると言えます。そこに至る価値判断は企業によってさまざまではありますが、 学生は、自分の魅力を伝えることで”一緒に働きたい”と思わせられるだけの価値を伝えなければならないのです。  そのため最も大きな場が自己PRというわけなのです。

自己PRで「一緒に働きたい」と思わせるために


自己PRにおいて、企業に一緒に働きたいと思わせるためにまず必要なことは、当然読んでもらえる文書であることです。

  • 結論から書きだしていること
  • 文章が長くても、内容がわかりやすく簡潔であること

は最低限守るべきだと言えるでしょう。
また、残念ながら就活において自己PRとはウソのつかれやすい項目として知られています。虚偽の大げさで一見華やかな自己PRを述べることで高評価を得ようとする学生が多々いるため、人事側の基本的なスタンスとしては疑いの目から始まっていると考えてください。そこで具体性が求められるのです。 具体的であることや客観的であることは、話の信頼性と説得力を高めます。 以下は説得力のある自己PRをするために心掛けるべきことです。

  • 自分の長所が活かされたエピソードがある
  • そのエピソードの中で、明確な成果が出ている
  • その成果を生むにつながった施策がある
  • どんな考えでその施策を行ったか述べられている

そして最後に会社は目の前の人材を採用することで会社にどんな利益をもたらしてくれるかを考えています。
つまり、あなたは「あなたの長所が会社で役に立つこと」をアピールするのも忘れてはいけないのです。
以上のようなことを意識すると、話の構成は自然と

1.自分の長所
2.それが活かされたエピソード
3.エピソード中の課題
4.課題解決に向けた施策
5.具体的な成果
6.その長所が会社で役に立てることをアピール
以上のようになります。
企業に自己PRを行う上で、 これが基本の型になる ことは必ず認識すべきでしょう。
しかし、必ずこのように自己PRを行わなければいけないわけではありません。自己PRをする目的である 「人柄を魅力的に伝え、自分が会社で役立てることを伝える」 ことにに最も適しているとされているのがこの型であるだけで、もしあなたがその 目標に対してより効果的にアプローチすることができる方法を考えることができたならその方法を試してみるべき でしょう。もしかしたら、その方があなたの「人柄を魅力的に伝える」ことにつながるかもしれません。
例えばゼミ活動をアピールするにあたって「どんなことをしているゼミなのか」「どんなポジションを任されていたのか」等に重きを置きすぎてしまう学生が多くいますが、本来アピールするべきことは「どこに所属していた」よりも「何を考えて行動してきたか」にあります。どんなゼミ活動をしていていて、 ”自分はどんな経験をし、どんな課題があって何を考え行動してきたか。そして得どんな結果を得て何を学んだか”を深く考え、最大限自分の魅力を表現できるよう考えてみましょう。
 
この記事の例のいいところや改善できるところを自分で考え、あなただけの自己PRを作ってくださいね。


さいごに

「本当にスカウトされた」ゼミ活動についての自己PR例はいかがでしたか?おそらく、いざ自己PRを書く際には、疑問や不安が多々出てくると思います。もしかしたら自分の長所自体に自信がなくなってしまうかもしれません。
 そんな時は第三者の意見も拾ってみましょう。 客観的視点からのコメントは大きなヒントになることがあります。しかし、あくまで自分のこと。外の意見は第3者の一つの意見として、鵜呑みにしすぎない程度に吸収し、そのうえで 自ら思考して結論を出しましょう。  客観的意見を取り入れるためのツールとして最もおすすめなのは友人や先輩、家族ではありますが、こちらの適性検査も大きく役立ちます。
適性検査
適性検査では150問の選択式の質問に答えていくだけで
あなたの強み、意欲・価値観の傾向、職務適性までもが点数としてわかります。
また、人物像についてコメントされ、各能力が折れ線グラフで可視化されるので、

  • 自分の特徴は何か?
  • どんなところを気を付ければ良いか

を客観的に見ることができます。
自分を知るうえで、客観的な分析を行いたい際にはぜひ受験してみてください!
適性検査とは?