就活の面接は5ステップで対策!人事が見ているポイントとは?【頻出質問例10選】

エントリーシート選考を通過すると、面接が始まります。「面接を制する者は就活を制す」と言われるように、就活において面接は非常に重要です。

そこで本記事では、就活の面接対策の方法や、面接でよく聞かれる質問例を解説します。事前にしっかり対策をして、自信を持って面接に臨みましょう!

就活の面接対策はいつから始めるべき?

就活の面接対策について解説する前に、面接対策を始めるべき時期を確認しておきましょう。

一般的に、筆記試験や面接などの本格的な選考が始まるのは6月からとされていますが、採用情報の公開は3月1日から行われます。つまり、面接対策は3年次の3月よりも前に始めるべきです。

就活生の中には「エントリーシート(ES)対策を終えてから面接対策を始めよう」と考えている人もいるかもしれませんが、そうやって後回しにしていると面接対策が疎かになりがちです。しっかりと面接対策の時間を取るためにも、この記事を読み終えたらさっそく面接対策を始めましょう!

就活の面接で人事が評価するポイント

就活の面接対策をするなら、まずは面接で評価されるポイントを知っておく必要があります。面接で良い評価を得るために、人事の評価基準をチェックしてみましょう。

【就活面説の評価ポイント】企業の求める人物像と合っているか

人事が採用において重要視しているのが、企業が求める人物像と合っているかどうかです。就活生が避けたいミスマッチによる早期離職は、企業にとっても大きな損失となります。採用に要する労力やコストを無駄にしないためにも、人事は自社の社風や社員の雰囲気に合った人材を求めています。

それを踏まえて、就活生がやるべきことは企業の方針や社風を徹底的に調べることです。企業のHPを閲覧するのはもちろんのこと、インターンシップや企業説明会に参加したり、実際に働いている社員の話を聞いたりして、企業の求める人物像を理解しましょう。

【就活面接の評価ポイント】入社意欲

就職の面接では、志望動機や自己PRから入社意欲をチェックされます。少しでも入社意欲が低いと見なされると一気に評価が下がってしまう可能性があるので、質問の回答には注意したいところです。

特に新卒の場合はスキルや経験よりも、入社意欲の高さが内定への近道となります。反対に、どれだけ即戦力となるスキルを持っていても、入社意欲が低いと見なされると高評価を得ることは難しくなるので注意してください。

【就活面接の評価ポイント】コミュニケーション能力

就活の面接では、社会人に必要なコミュニケーション能力も評価ポイントとなります。質問の内容を瞬時に理解し、志望動機や自己PRを論理的に話すことでコミュニケーション能力をアピールしましょう。

コミュニケーション能力は、社員と一緒に仕事をしていく上で欠かせない能力です。面接で緊張してコミュニケーション能力を発揮できない就活生も少なくないので、あなたの魅力を伝えるためにも面接対策は疎かにしてはいけません。

【就活面接の評価ポイント】社会人としてのマナー

就活の基本的なマナーや身だしなみから、社会人としてのマナーを評価されます。社会人になると、さまざまなビジネスマナーを覚えることになるので、就活生の内から基本的なマナーは押さえておきたいものです。

特に就活の面接には多くのマナーがあり、面接会場に入る前から建物を出るまで気を抜けません体がマナーを覚えるまで、繰り返し面接対策を行いましょう。

面接当日の流れとマナー

それでは、就活の面接対策について解説します。今回は6つのステップに分けて解説するので、友達や先輩、できれば社会人に面接官役をしてもらい、模擬面接をしてみましょう。

【面接当日のマナー1】受付

面接の受付は集合時間の10分前には済ませておきましょう。受付では、「◯◯大学から参りました◯◯と申します。本日の◯◯時からの面接予定のためお伺いいたしました」と用件と名前を名乗ります。

受付の時から面接は始まっていると思い、気を抜かず礼儀正しい態度で行動しましょう

【面接当日のマナー2】入室

就活の面接では、3回ノックをして「どうぞ」の声を待ちます。声がかかったら「失礼します」と言ってから入室し、一礼しましょう。面接官に完全に背を向けないようにドアを閉めたら、面接官に向き直って「本日はよろしくお願いします」と挨拶をして一礼します。

そのまま椅子の左側か後ろまで進み、面接官に座るよう指示されるまで座らずに立っておきましょう。

【面接当日のマナー3】自己紹介

自己紹介を促されたら、大学名・学部・名前を答えて「本日はよろしくお願いします」とお辞儀します。企業によっては1分程度の自己紹介を求められることもあるので、大学名・学部・名前とあわせて学生生活で取り組んだことや成果など、簡単な紹介文を1分程度で話せるようにしておくことをおすすめします。

この時に注意したいのは一人称です。一人称は、男女ともに「私」で統一しましょう。就活では「僕」や「自分」は避けましょう。

【面接当日のマナー4】自己PR

就活の面接で必ずといってよいほど聞かれるのが、自己PRです。自己PRは結論から述べ、その次に具体的なエピソードや経験から得た学び、会社にどう貢献したいかを伝えます。

自己PRは企業によって1~5分程度の指定があるので、いろんなパターンを想定して練習しておきましょう。ちなみに1分で話せる文字数は300文字程度だといわれているので、練習の目安にしてください。

【面接当日のマナー5】面接官からの質問・逆質問

続いて、面接官からの質問や逆質問があります。ここでのポイントは「聞かれた通りに答える」ということです。そのため面接官の話をよく聞く必要があり、暗記してきたものを一字一句そのまま読み上げてしまうとマイナスな印象を与えかねないので注意してください。

また、もう一つ注意したいことが、「貴社」ではなく「御社」を用いるということです。ちなみに、話し言葉では「御社」となり、書き言葉では「貴社」となります。

【面接当日のマナー6】退室

面接が終了したら、3度お礼とお辞儀をします。1回目は着席したまま「本日はありがとうございました」と言って、お辞儀をします。そして立ち上がったら、再度お礼を言い一礼します。最後にドアの前まで来たら、もう一度面接官の方を見て「失礼いたします」と挨拶して、深く一礼してから退室しましょう。

エレベーターまで見送ってもらった時は、エレベーターに乗った後にドアが閉まるまでお辞儀をするのがマナーです。

コロナの影響で、就活の選考に「オンライン面接」が採用されているケースもあります。詳しいやり方は以下の記事をご覧ください。

【保存版】WEB面接の「準備」と「流れ」を解説!スピードテストは事前にやった?

面接前の下準備

面接当日までに進めておきたい就活準備や対策について解説いたします。

【面接前の下準備】自己分析

面接の前までには自己分析対策をしていくのをおすすめします。面接ではあなたの価値観や考えを知るためにさまざまな質問をされます。事前に自己分析対策ができていないと根拠のない発言になってしまう可能性があるので注意しましょう。

【面接前の下準備】業界・企業研究

面接担当者が「あなたがなぜこの業界・企業を選んだのか」を聞いてくることがあります。その際に理由を答えられないと「志望度が低い」と思われてしまうことも。

企業とあなたのマッチ度を図るために「志望動機」について質問される場合も多いので、しっかり答えられるように対策しておきましょう。

【面接前の下準備】書類の確認

面接時に提出する書類がある場合には、不備がないか最終チェックをしておきます。また、提出する書類が汚れたりしないようファイルにいれておきましょう。
提出する書類がない場合も、以前に提出したエントリーシート(ES)の内容を再度確認しておくと、面接時に話しやすくなるのでおすすめです。

【面接前の下準備】面接場所の確認

当日までに面接の会場や集合時間を確認しておくことも重要です。企業によっては会社の場所と面接会場が異なる場合もあります。当日に余裕をもって面接に向かえるよう、前日までには確認を済ませておきましょう。

就活の面接でよく聞かれる質問例10選とその対策

ここからは就活の面接によく出てくる質問を10個まとめたので、ぜひ面接対策の参考にしてください。

【就活面接の必出質問】志望動機を教えてください

就活の面接で必ず聞かれるのが「志望動機」です。志望動機を伝える際のポイントは、自身が企業の求める人材であることと、入社後に活躍している姿をイメージさせることの2点です。志望動機は使い回しをせずに、企業ごとに作り直しましょう。

志望動機の作り方は、以下の記事を参考にしてください。

ESと面接で聞かれる「自己PR」と「志望動機」って?【詳しい書き方解説】

【就活面接の必出質問】自己PRをしてください

志望動機とあわせて、必ずといってよいほど聞かれるのが「自己PR」です。自己PRのポイントは、下記の2点を伝えることです。

  • より具体的なエピソードであること
  • 長所や強みを入社後にどう活かすか 

自慢話にならないように注意しましょう。
自己PRは企業によってアピール時間を指定されます。多くの企業は1~5分程度を指定するので、いろんなパターンを想定して練習しておきましょう。

自己PRがまとまらない就活生は、以下の記事を参考にしてください。

自己PRを3分でまとめるには?4つのポイントと注意したい2つのこと

【就活面接の必出質問】就活の軸は何ですか?

就活生の企業選びの基準を知るために「就活の軸」を質問されることもあります。就活の軸は就活生と企業側とのミスマッチを防ぐため、そして価値観を確認するためのものなので、一貫性のある軸を示しましょう。

就活の軸が決まらない就活生は、以下の記事を参考にしてください。

就活の軸とは?具体例から軸の見つけ方まで徹底解説!

【就活面接の必出質問】あなたの長所(強み)を教えてください

長所や強みを聞かれたら、あなたの魅力をアピールするチャンスです。その長所や強みを仕事にどう活かせるのか言及しましょう。

まだ自身の長所や強みに気付いていない就活生は、以下の記事を参考にしてください。

自己PRで使える「4種のタイプ別強み一覧」と例文【詳しい解説付き】

【就活面接の必出質問】あなたの短所を教えてください

自らを客観的に見られているか確認するために、短所を聞かれることもあります。正直に答えるべきか悩む質問ではありますが、短所を自覚した上で改善に向けて前向きに取り組めているなら、マイナスではなくプラスの情報になり得ます。

企業が短所を聞く意図や短所の効果的な伝え方は、以下の記事を参考にしてください。

自己PRで短所を聞く理由とは?企業の意図や短所の伝え方を簡単解説

【就活面接の必出質問】学生時代に力を入れたことは何ですか?

あなたの人柄や将来の伸びしろを知るために、学生時代に力を入れたこと、いわゆる「ガクチカ」を聞かれることもあります。志望動機に繋がるよう話すことがポイントとなります。

ガクチカのエピソードが思い浮かばない就活生は、以下の記事を参考にしてください。

学生時代に頑張ったことがない?ガクチカの書き方を9つのエピソード別で解説する【例文】

【就活面接の必出質問】他社ではなく、弊社を志望する理由は?

志望動機を掘り下げて「同業他社ではなく、弊社を志望する理由は?」と聞かれることもあります。この質問を答えるには、入念な業界研究をしておく必要があります。業界研究をすることで、志望する業界の魅力や特性を理解することができます。

「他社ではなく、弊社を志望する理由は?」の答え方に迷ったら、以下の記事を参考にして業界研究を行ってみてください。

業界研究とは?今すぐ始められるやり方3ステップ【おすすめツール】

【就活面接の必出質問】将来の夢は何ですか?

将来の夢を聞かれたら、企業の方針に即した目標や夢を答えましょう。企業は就活生のビジョンと会社の経営方針・社風がマッチしているか確認するために質問してくるので、企業分析は欠かせません。

【就活面接の必出質問】10年後のキャリアプランは?

将来の夢と同様に、企業の方針に即したキャリアプランを答えましょう。企業はミスマッチを防ぐため、そして明確な目標を持っている人材かを確認するために質問してくるので、入社意欲や志望度をアピールするためにも回答を用意しておく必要があります。

【就活面接の必出質問】最後に何か質問はありますか?

「最後に何か質問はありますか?」という、いわゆる逆質問をおまけだと思っていると、痛い目を見ることになります。逆質問では志望度や思考力を評価されるので、どれだけ緊張していても「特にありません」という回答はNGです。

面接で使える逆質問に関しては、以下の記事を参考にしてください。

【就活】面接で使える逆質問の例文とポイントを簡単解説!

さっそく就活の面接対策を始めよう!

面接対策は早いに越したことはありません。インプットができたら、次は場数を踏んで慣れていきましょう。本番を想定して、繰り返し練習をしていきましょう!