この記事では、就活に軸が必要な理由や就活軸の見つけ方などを例を挙げながら解説していきます。
皆さんこんにちは。月間PV62万件を突破したメディア、『就活研究室』編集長の大舘(オオダチ)です。
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「就活の軸」とは?
就活生がよく見聞きする「就活の軸」。なんとなく意味は理解できるものの、ESや面接で聞かれると答えに悩んでしまう就活生も少なくないでしょう。そんな「就活の軸」が意味するものは何なのでしょうか?
就活の軸とは、自分が働くにあたって絶対に譲れない「就職先を選ぶ判断基準」です。この就活の軸を明確にしておくことで、企業と就活生の間で起こりがちなミスマッチを防ぐことができます。
ESや面接では就活の軸とは表現せずに「あなたが企業を選ぶときの基準は何ですか?」と質問されることもありますが、就活の軸に対する答えと同じ内容でOKです。
就活の軸が必要な4つの理由
ここまで就活の軸の見つけ方やNG例を紹介してきましたが、そもそも就活の軸は何のために必要なのでしょうか?
【就活の軸が必要な理由1】入社後のミスマッチを極力減らすため
就活の軸が必要である最大の理由は、入社後のミスマッチを減らすためです。昨今、新卒社員の離職率の高さが問題になっており、企業側も頭を悩ませています。入社してから「思っていた仕事や環境とかけ離れている…」と悩まないためにも、就活の段階で軸を持っておくことが肝心なのです。
【就活の軸が必要な理由2】就職先を取捨選択しやすくするため
就活の軸を持つと、就職先を取捨選択しやすくなります。就活の軸が定まっていない就活生の中には、とりあえず自分が知っている企業の選考を片っ端から受ける人もいますが、それではどれだけ時間があっても足りません。就活の軸を定めて企業の取捨選択を行うことで、効率よく就活を進めることができます。
【就活の軸が必要な理由3】面接での質疑応答に一貫性を持たせるため
就活中は、複数の企業の選考を並行して受けることも多いですよね。そのため就活の軸を定め、面接での質疑応答に一貫性を持たせることが重要になります。志望度の高さをアピールするためにも、何社受けてもブレない就活の軸を持ちましょう。
【就活の軸が必要な理由4】志望企業を絞って効率よく就活を進めるため
今はまだ志望業界・職種がない就活生でも、就活の軸にそぐわない業界・職種を排除することで就職先が明確になってきます。貴重な就活期間を無駄にしないためにも、志望企業を絞って効率よく就活を進めましょう。
ブレない就活の軸の見つけ方5選
就活の軸の意味が理解できたら、今度は実際にブレない軸を見つける作業に移ります。就活の軸を持つことで就活をスムーズに進めることができるので、現時点で就活の軸をうやむやにしている就活生は一緒に考えてみましょう。
【就活の軸の見つけ方1】自己分析をする
就活の軸を見つけるにあたって、まずは自己分析をする必要があります。自分の長所・短所、得意なこと・不得意なこと、価値観などを客観的に分析することで、就活の軸となるものを探っていきましょう。
具体的には、これまでの人生を振り返って「自分らしさ」を見つけていきます。今までの経験を洗い出し、大きく感情が動いた事柄を書き出してみましょう。
自己分析の具体的なやり方は、こちらで詳しく解説しています。
【就活の軸の見つけ方2】キャリアプランを立てる
次はキャリアプランを立てていきますが、キャリアプランとは「今後の仕事に関する計画」のことです。このキャリアプランを立てることで就職するにあたって何を目標にしたいか、どう成長したいかを掘り下げることができます。
キャリアプランを意識することで業界・職種を絞り過ぎていることに気付く就活生もいます。就活が上手くいかないと悩んでいる就活生は、改めてキャリアプランを立て直してみるのもひとつの手です。
【就活の軸の見つけ方3】ライフプランを立てる
キャリアプランの他に、ライフプランを立てることも忘れてはいけません。仕事の面だけでなく、生活の面で将来どうなりたいかを考えてみましょう。
例えば、結婚や出産を望むなら、産休や育休についてあらかじめ考えておく必要があります。このように、ライフプランを立てることで自分の条件に合った就職先を見つけられるのです。
【就活の軸の見つけ方4】説明会に参加する
説明会に参加している内にキャリアプランやライフプランが思い浮かび、自己分析がしやすくなった」と話す就活生もいます。
「まだ就活の軸が決まっていないのに、説明会に参加したところで意味がない…」と決めつけずに、志望する業種や職種以外の企業の説明会にも積極的に参加してみましょう。
【就活の軸の見つけ方5】インターンシップに参加する
インターンシップで実際に仕事を体験してみることで、自分が本当にやりたいことや将来のビジョンが見えてくることも珍しくありません。実務や先輩社員の話は、就活の軸見つけに役立つのはもちろん、今後就活を進めていく上でも有利に働くでしょう。
就活の軸の具体例【ジャンル別】
続いて、就活の軸のジャンルを決めましょう。就活の軸の具体例をジャンル別に分類したので、ぜひ参考にしてみてください。
【就活の軸例1】得意分野から見つける
イラレの操作が得意ならデザイナーの職種で絞るであったり、分析が得意なら広告業界に絞るなど、得意なことが明確な場合は、得意分野をもとに就活の軸を決めましょう。「専門性の高い職業に就きたい」と考えている就活生向きの軸の決め方ですが、業界・職種が絞られてしまうという一面もあるので注意したいところです。
【就活の軸例2】興味のある分野から見つける
「興味や関心のある事柄を突き詰めたい」と思っている就活生は、そこから就活の軸を決めることもできます。ただし、ピンポイントで絞ってしまうと業界・職種が限られてしまうので注意しましょう。例えば、服が好きならデザインやスタイリストにこだわるのではなく、販売やバイヤー、ファッション雑誌編集者など視野を広げてみることがポイントです。
【就活の軸例3】継続してきた分野から見つける
長年にわたって継続してきたことがある就活生は、それを就活の軸にすることもできます。コツコツと積み重ねて努力できる分野は、たとえそれが仕事になっても苦にはならないでしょう。「継続」というワードは採用担当へのアピールにもなるので、今一度自分が続けていることを洗い出してみましょう。
【就活の軸例4】環境から見つける
「尊敬できる経営者や上司のもとで働きたい」や「常に刺激のある環境で働きたい」など、働きたい環境をもとに就活の軸を決めるのもひとつの方法です。採用担当に対し、チームワークを大事にできることや、向上心をアピールすることにも繋がります。
【就活の軸例5】地理的に考える
何らかの事情があり、どうしても自宅から通える範囲の企業に就職したい場合は、それを就活の軸にするしかありません。ただし、採用担当にマイナスなイメージを持たれることも多いので、そのままESや面接で答えるのは避けたいところです。採用担当がどう感じるかを考え、企業側にどんなメリットがあるかを正しく伝える必要があるでしょう。
人事に悪印象な就活の軸【NG例】
就活生の数だけ就活の軸は存在し、基本的には何を就活の軸にしてもOKです。しかし、人事に悪い印象を与える就活の軸もあるので、ESや面接で答える前に頭に入れておきましょう。
【就活の軸NG例1】待遇面の条件だけを挙げる
例えば「定時で帰りたい」「給料が高いところがいい」「休みの多い会社がいい」など、ネガティブな印象を与える条件を就活の軸にするのは避けるべきです。どの就活生も本音では待遇面を気にしているものですが、企業側に与える印象を考えると別の就活の軸を作るのが無難でしょう。
【就活の軸NG例2】どの企業でも当てはまるような内容
就活の軸が定まっていない段階では、どの企業でも当てはまるような「ありきたりな答え方」をしてしまいがちですよね。しかし、それでは熱意が伝わらず、採用担当にマイナスな印象を与えてしまうでしょう。
【就活の軸NG例3】抽象的でよくわからない
就活の軸は、具体的であるほど伝わりやすくなります。そのため「○○のような~」「△△みたいな~」のように、誰かの回答を模した抽象的な答え方では良い評価を受けることはできません。
就活の軸を明確にして、就活を成功させよう!
ESや面接でたびたび見聞きする「就活の軸は?」という質問。就活生の中には「上手く答えたい」「どうにかして目立ちたい」と思う人もいるかもしれませんが、その必要はありません。就活の軸は、あくまでも就活生と企業側とのミスマッチを防ぐため、そして価値観を確認するためのものだと理解して、今後の就活に役立ててみてくださいね!