学生時代頑張ったことがない

本記事では、ガクチカの書き方を9つのエピソード別で紹介しながら、ガクチカの見つけ方などを解説していきます。

「学生時代に頑張ったことがない。就活どうしたらいい?」このように考えている学生は多いものです。実際、なんとなく過ごしてしまったという人も多いかもしれませんね。しかし、本当に何も頑張ったことがない人は少数派。就活で求められているエピソードは、必ずしも誰もが「すごい!」と感じるものである必要はないのです。ここでは、普通のエピソードを光らせるヒントを紹介します。

企業はなぜ「頑張ったこと」を聞くのか

そもそも、企業が就活で学生時代に頑張ったことを聞くのはなぜでしょうか。 企業によって表現は違うかもしれませんが、次のような目的があります。

【頑張ったことを聞く理由1】「その人らしさ・人柄」を知るため

採用活動を通じて企業が探しているのは、将来一緒に働く人です。これから一緒に働くかもしれないあなたがどのような人か、知りたいと思うのは自然なことでしょう。

  • あなたの個性
  • ストレス耐性
  • 何に対してモチベーションを感じるか

エピソードを通じて、企業は上記のようなポイントを知りたいと考えています。

【頑張ったことを聞く理由2】将来の「伸びしろ」を知るため

世間話ではなく「頑張ったこと」というテーマが与えられているのは、それによってあなたの物事の捉え方を知りたいからです。自然な状態では、頑張るとは言えません。頑張るためには、そこに自分なりの価値を見出し、ある程度の時間をかけて取り組むというステップを踏む必要があります。その過程では、思うようにいかないこともあるでしょう。そのような中で、どのような工夫をして目標を達成し、最終的に何を学んだかを伝えれば、あなたがどのような考え方をする人かが分かってもらえます。

学生時代に頑張ったことがない?見つける4つのコツ

目的を理解したところで、頑張ったことを見つけるコツを見ていきましょう。

【学生時代に頑張ったことを見つけるコツ1】手帳やSNSを読み返す

「頑張ったこと」と聞かれて何も思いつかない場合は、何に対して時間を使ってきたかを振り返ってみてください。手帳やスケジュールアプリ、SNS、ブログなどを読み返してみると、出来事だけでなく、そのときにどんなことを感じていたかを思い出す手がかりになります。写真は心が動いたことの証拠でもありますので、スマホに保存している写真を見てみるのも良いヒントになります。

【学生時代に頑張ったことを見つけるコツ2】自分史を作って振り返ってみる

手帳やSNSを使っていない人は、子どもの頃までさかのぼって、自分史を書いてみるのもおすすめです。何を目標にして、どんなことに取り組んできたか。過去の自分の行動を振り返ると、興味のあることや頑張ったことが見えてきます。自分史の中から使えるエピソードを引き出す質問を紹介します。

  • 一番楽しかったことは?
  • 悲しかったことは?
  • 一番好きだった教科は?
  • 苦手だった教科は?
  • 夢中になっていたことは?
  • なぜそうだったのか?
  • 今の自分につながっていることは?

【自己分析】自分史とは?ノートを使った作り方や注意点を簡単解説!

【学生時代に頑張ったことを見つけるコツ2】家族や友人に質問してみる

「他の人から自分はどのように見えているか」を知るためには、他己分析として家族や友人に聞いてみるのも良いでしょう。自分では「頑張ったことがない」「当たり前」と感じていることでも、他の人からは違うように見えることも。「自分から見える自分」と「他の人から見える自分」との違いに、キラリと光るエピソードが見つかることも少なくありません。

他己分析はどうやって行うべき?やり方を4ステップで解説【質問例12問つき】

就活サイトなどのES集を参考にする

どうしても頑張ったことが見つからない場合は、就活サイトなどのエントリーシート集を参考にしてみましょう。あなたと同じような経験を持つ人のエピソードの中に、何かヒントを見つけられるかもしれません。

強みやガクチカを簡単に見つける方法

自己PRを作ろうと思った時に第一の壁となるところが、自分の強みが見つからないという点ではないでしょうか。「アピールできるほどの強みがない…」と不安な気持ちになっている方も多いかと思います。そんな時に活用してもらいたいのが、キミスカの適性検査です。キミスカの適性検査は質問に答えていくだけで、AI分析による超精密な自己分析シートが完成します。

適性検査を受けるメリットは、大きく分けて以下の3つです。

10個の項目に分けて自分の性格や強みが見られる
適性検査の結果を見た企業から直接スカウトが届く
職業適性やストレス耐性も分かるので、業界・企業選びに活かすこともできる

適性検査の受け方や結果の見方などは、以下の記事で解説していますのでチェックしてみてください。

【9つのエピソード別】学生時代に頑張ったことの書き方

「頑張ったこと」の書き方のポイントと、面接官に与える印象をエピソードごとに 見ていきましょう。

【学生時代に頑張ったことの書き方1】アルバイト

アルバイトを題材にするときは、仕事で取り組んだことや気をつけたことなどを具体的に、できるだけ数字を取り入れると伝わりやすくなります。ただし、アルバイトは他の人とかぶりやすいテーマでもあります。面接官が聞き飽きているテーマでもあ るので、できれば避けた方が良いかもしれません。

【学生時代に頑張ったことの書き方2】遊び系・スポーツ系サークル

合宿やイベントなど、普段と違う話をしやすいのがメリットです。サークル内での役割や取り組みや頑張ったことを具体的に伝えましょう。仲の良い者同士が集まっているサークルの話をするときは、自己完結したエピソードになってしまわないよう注意が必要です。

【学生時代に頑張ったことの書き方3】勉強系サークル

勉強系の サークルでは社会人と交流する機会も 少なくないでしょう。学生以外の人と接する機会が多くあることをアピールできると、面接間にプラス の印象を与えることも。話し方やエントリーシートの書き方などで、ある程度のビジネスマナーや礼儀をわきまえていること伝えられれば、他の学生と差をつけられるでしょう。

【学生時代に頑張ったことの書き方4】留学

留学を題材に選ぶときには、語学だけでなく、異文化での体験やその経験をどのように今後に活かしていけるかをイメージできるようにするのがポイントです。反対に、留学の成果が語学力だけだと心象は 良くないかもしれません。

【学生時代に頑張ったことの書き方5】旅

旅も人気のあるエピソードです。旅の中でどのようなアクションを起こし、何を学んだかを伝えましょう。旅行だけなら時間とお金があれば、誰でもできます。最近は動画で現地の様子を知ることもできるようになりました。実際に足を運んだ人でなければ得られないエピソードを伝えましょう。

【学生時代に頑張ったことの書き方6】インターン

インターンに参加した学生はビジネスマナーやコミュニケーションのとり方で高い評価を得る傾向があります。インターンで学ぼうとする姿勢や行動力は魅力的だと考えられます。インターンを題材にするときは、必ず入社志望の企業で、具体的にどのような貢献をしていけるかを伝えましょう。

【学生時代に頑張ったことの書き方7】資格勉強

「資格は必要になったときに勉強すれば良い」という考え方があります。資格勉強を選ぶときは、なぜその資格に興味を 持ったのか、どのように工夫して勉強したかを盛り込みます。早期からアクションを起こしたことや、努力した 末に満足のいく結果を得られたことを伝えられれば、やり遂げる力が評価されるでしょう。

【学生時代に頑張ったことの書き方8】学校の勉強

学生の本分は勉強です。実は、就活生で勉強を頑張ったという人は少ない傾向にあります。しっかり勉強してきたこと、そしてそれが成績に表れていれば評価されます。ゼミや研究室の話をするときは、ひとつのことに対するこだわりを伝えてみると良いでしょう。アルバイト やサークル、インターンシップは多くの就活生が題材として選 ぶので、違う題材を選ぶだけで興味を持ってくれる可能性が高まります。

【学生時代に頑張ったことの書き方9】スペシャルな体験

学生起業やYoutuberとして稼いだ経験、ボランティアなど、スペシャルな体験は他の人とかぶりにくいエピソードです。そのような体験は個性になりますし自信にもなるので、興味を持つ面接官もいます。

魅力的なエピソードを作るコツ

エピソードを語るときは、構成の工夫も大切です。テーマが 良くても構成が悪いと伝わらない場合もあるでしょう 。ここでは、どのようにエピソードを構成するかを紹介します。

【魅力的なエピソードを作るコツ1】実際に行動したことを書く

テーマ自体は 面白くても、内容の具体性に欠けているとつまらなくなります。言葉は人によってイメージするものが異なるものです。日常的なテーマであっても、具体的に何をしたか、どのような行動をしたかを明確にするだけでエピソードがイキイキとします。

【魅力的なエピソードを作るコツ2】数字で表す

取り組んだ時間や頻度は、できるだけ数字で表しましょう。数字は誰もがイメージできる客観的なもの。結果につながる行動を数字で表 せると、頑張った内容がイメージしやすくなります。

【魅力的なエピソードを作るコツ3】PREP法を意識した構成にする

論理的にエピソードを語るために活用したいのが、PREP法です。
PREPとは、Point(結論)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(結論)の頭文字を取ったもの。最初に結論を話し、理由、具体例、まとめの順で書いたり話したりすれば、伝わりやすくなります。

【魅力的なエピソードを作るコツ4】良い手本より悪い手本を見て研究する

ネット上には多くの就活対策用のエピソードが掲載されていますが、 良い例は参考程度にとどめるのがおすすめです。 良い例はたくさんの人が真似るため、差別化が 図りにくくなります。むしろ悪い例を見て、どこが悪いのか、自分ならどうするかを考えましょう。そうすることで採用側の視点が身につくだけでなく、自分だけのエピソードにつながりやすくなります。

学生時代に頑張ったエピソードを作るときの注意点

エピソードを作るときにやってはいけないことを押さえておきましょう。

【学生時代のエピソードの注意点1】他人を批判する内容は避ける

他人を批判する内容は、人を不愉快な気分にし、心象を損ねます。どうしても批判的な内容を盛り込みたい場合は、プラスに聞こえる表現を心がけてください。

【学生時代のエピソードの注意点2】ウソは書かない

エピソードは100%本当のことである必要はありませんが、経験していないことをでっち上げるのはやめましょう。面接で深掘りされたらボロが出てしまいますし、経験していないことをイキイキと語るのは難しいからです。

【学生時代のエピソードの注意点3】履歴書やエントリーシートと整合性のとれた内容にする

履歴書やESと、面接で話す内容は整合性のとれた内容にします。一貫性がないと不信感を抱かれてしまうので、履歴書やESは控えをとっておくのがおすすめです。

自分にとって「普通」のことは他人から見るとおもしろいことも

企業が「学生時代に頑張ったこと」をたずねるには理由があります。何のために聞かれているかを意識し、それに合ったアウトプットをすれば他の学生と差をつけられるでしょう。エピソードは素材も大事ですが、それ以上に切り口や分かりやすい伝え方が大切です。

学生時代に頑張ったことを通じて、何を得たかを理由や具体例を交えて伝えましょう。そうすれば、普通の素材でも、あなたにしかないものとしてキラリと輝きはじめるに違いありません。

キミスカでは、あなたにしかない個性を求めて今も企業がスカウトを送っています。自分だけのプロフィールを作成して、偽らない就活を始めましょう。