学業やプライベートが忙しくて、大切な面接の準備ができずに当日を迎えてしまった経験は、どの学生にもあるかもしれません。面接は事前準備が大切だと言われていますが、ぶっつけ本番でも乗り切れるのでしょうか。
この記事では、ぶっつけ本番で面接を受けるときの直前対策について紹介します。ポイントを押さえれば効率的に面接準備ができるので、最後まで諦めずに今できる対策をしましょう!
面接にぶっつけ本番で挑むことは危険!
大前提として、面接にぶっつけ本番で挑むことは非常に危険です。まずは、事前準備せずに面接を受けるべきでない理由を紹介します。
【面接のぶっつけ本番が危険な理由1】理論的な回答ができない
面接の質問に対しての回答をその場で考えると、なかなか考えや説明順序がまとまらず、理論的な回答ができない可能性があります。その結果、重要なポイントや一番知ってほしいアピールポイントを十分に強調できず、魅力が伝わらない面接になってしまう危険性があるのです。
「つまり何が言いたいの?」と思われてしまえば、当然好印象は残せません。さらに、物事を順序立てて説明する能力がないと判断されるリスクも高まります。
【面接のぶっつけ本番が危険な理由2】志望度が低いと思われる
質問に対する回答の質が低かったり面接の準備ができていなかったりすると、人事にそのことが伝わってしまいます。「うちは面接の準備もしないくらい志望度が低いんだな」と思われ、内定獲得が難しくなることは間違いないでしょう。
「しっかりと準備をしてスラスラと答えられる学生」と「明らかに準備が足りない学生」を比較したとき、前者が内定を獲得しやすいことは容易に予想できますよね。志望度が高い企業の面接を受けるときは、必ず事前の準備や対策が欠かせないのです。
ぶっつけ本番面接のあるある失敗
ぶっつけ本番で面接に挑む学生にあるあるな失敗としては、以下のようなものが挙げられます。
- 質問に対する結論がわかりにくくなる
- 会話がギクシャクする
- 自分の印象を下げる失言が出てしまう
- 自分の魅力や志望度を十分に伝えられない
- 企業に関する質問に答えられない
とくに、パニックになって失言をしてしまったり、面接の核となる自己PRや志望動機が伝えられなかったりする場合、好印象を残すことは不可能です。企業に関係する質問に答えられないときも、志望度が低いと思われてかなり不利になります。
ぶっつけ本番面接の直前にできる対処法
面接には準備や練習が欠かせませんが、さまざまな事情によって対策が間に合わないのは仕方ないことです。そんなときでも、当日の朝や直前にできる対処法で最低限の準備をすることは可能です。
ここでは、面接直前にできる対策法について4つ紹介します。
【ぶっつけ本番面接の対処法1】面接の流れと頻出質問の把握
時間がなくても、最低限「面接がどうやって進行するのか」「どのようなことを聞かれそうなのか」を押さえておくことが大切です。次に何をすればいいのかを知っているだけでも、気持ちが落ち着いて受け答えをしやすくなります。
必ず対策しておきたいのは、以下のような質問です。
- 自己PRやガクチカなど、自分自身についての質問
- 志望動機や入社後の目標など、熱意を聞くための質問
- 事業内容など、志望企業についての質問
こういった質問は、就活対策をしたり企業への興味が深かったりする学生であれば必ず答えられるものばかりです。基本中の基本を問う質問なので、答えられないときは一発で準備不足がバレてしまうでしょう。
面接の流れや頻出質問については、こちらで紹介しています。ぶっつけ本番の面接でも、この記事にはしっかりと目を通しておきましょう。
【ぶっつけ本番面接の対処法2】自己分析
自己分析をしっかりと行えば、予想外の質問にも臨機応変に対応しやすくなります。具体的には、自分の強みや性格、その企業を志望している理由、将来やりたいことなどを把握しておくと、ぶっつけ本番の面接でもなんとか乗り切れる可能性が高まるでしょう。
面接前に履歴書やエントリーシートの確認はもちろんのこと、自分を知るためにあらためて適性検査を受けておくこともおすすめします。
【ぶっつけ本番面接の対処法3】企業概要の把握
面接を受けている企業に関する質問に答えられないと、印象は最悪です。時間がないときは大変かもしれませんが、業界シェアや事業内容など、最低限の企業概要は必ず頭に入れておいてください。移動中でもいいので、ホームページの企業概要やナビサイトの募集ページ、人事ブログなどを見ておきましょう。
業界研究で必ず見ておきたい基本項目は、こちらの記事で紹介しています。どこをチェックすべきかわからないときは、ぜひ参考にしてみてください。
【ぶっつけ本番面接の対処法4】面接で見られるポイントを押さえておく
面接で人事が評価しているポイントを知っていると、ぶっつけ本番でも好印象を残せる可能性が高まります。面接のときは、以下のポイントに注意しましょう。
- 全体を通して一貫性のある回答をしているかどうか
- 志望動機に根拠があるかどうか
- 志望度が高いかどうか
- 言葉遣いや社会人としてのマナーは適切かどうか
- 円滑なコミュニケーションを取れるかどうか
- 明るくハキハキ喋れているかどうか
- 人柄や性格は求める人物像にマッチしているかどうか
上記の項目は、たとえ次に受ける企業の面接準備ができていなくても、日頃から面接対策をしていればクリアできるものばかりです。面接で気をつけたいマナーについてはこちらで紹介しているので、今後いつ面接になっても焦らないようにおさらいしておきましょう。
ぶっつけ本番の面接でも前日の準備はしっかりと行おう
たとえぶっつけ本番で面接を受けることになっても、前日はしっかりと準備の時間をとることをおすすめします。失敗を防ぐために必ずしておきたい準備を2つ紹介します。
【ぶっつけ本番面接前日の準備1】持ち物の確認
履歴書やエントリーシート、印鑑など、面接のときに必要な持ち物を忘れてしまうと、パニックに陥りやすくなるため注意が必要です。また、忘れ物があるとそそっかしい性格だと思われるリスクも高まるでしょう。
当日の朝は、身だしなみの準備や直前の最終確認などで時間に追われることが予想されます。余裕をもって行動するためにも、持ち物については前日に何度か確認しておきましょう。
面接に必要な持ち物の一覧は、こちらで紹介しています。何を持っていけばいいかわからないときは、ぜひ参考にしてみてください。
【ぶっつけ本番面接前日の準備2】時間や経路の確認
出発時間や移動経路の確認も、前日までに済ませておきましょう。当日起きてから出発時間や経路を検索すると、間に合わなかったり焦って電車を間違えてしまったりする可能性があるためです。
何よりも大切なのは、時間通りに会場へたどり着くことです。面接開始前から印象が悪くなってしまうので、遅刻は絶対に避けましょう。
面接のぶっつけ本番を避けるために準備をしよう!
この記事では、ぶっつけ本番で面接を受けるときの対策や準備を説明しましたが、やはりしっかりと準備をしなければ内定獲得は難しいものです。そのため、この先1件でも面接を控えている学生には、早い段階から念入りな事前準備をスタートすることをおすすめします。
面接で必要となる準備としては、以下のようなものがあります。
- 自己分析
- 業界・企業研究
- 就活の軸や将来の目標についての確認
- 面接の流れや頻出質問の確認
- 服装やマナーについての確認
- 面接の実践練習
事前に行っておきたい練習や回答のコツについては、以下の記事で詳しく解説しています。直前に焦ることが二度とないように、しっかりと目を通しておきましょう。
ぶっつけ本番の面接は要点を押さえた対策を!
ぶっつけ本番で面接を受けるのは危険なことですが、事情があってどうしてもそうなってしまう場合は、要点を押さえて効率よく対策することが大切です。時間がなくても最低限の情報収集・対策ができれば、ぶっつけ本番でも面接を乗り切れるかもしれません。
「面接の直前に対策すればいいか」と思っていると、思わぬトラブルで準備ができなくなってしまう可能性があります。早めに面接対策をスタートして、いつでも万全の体制で挑めるように準備を整えておくと安心でしょう。