面接で身振り手振りは必要?面接官の心をガッシリ掴むコツと注意点を紹介

身振り手振りとは、スムーズに意思疎通するために手や体を動かして感情を表現することです。わかりやすい言葉に言い換えると、「ボディランゲージ」や「ジェスチャー」とも呼ばれます。就活の面接を受けるときに身振り手振りを交えて話すことは、評価や印象に影響を与えるものなのか、気になっている学生もいるかもしれません。

この記事では、面接における身振り手振りのメリットやデメリット、好印象を残すためのポイントについて紹介します。身振り手振りのクセがある学生や少しでもいい評価をもらいたい学生は、次回の面接に向けてぜひ参考にしてみてください。

面接で身振り手振りを交えて話すメリット

面接で身振り手振りを交えて話すことには、実は多くのメリットがあります。まずは、身振り手振りの詳しい効果について見てみましょう。

【面接身振り手振りのメリット】1.印象に残りやすくなる

言葉だけではなく、体も使って表現すると熱意や気持ちをしっかりと伝えられるので、強い印象を残せて選考のときに思い出してもらいやすくなります。したがって、強くアピールしたいときは身振り手振りを活用することが非常におすすめです。聴覚と視覚の両方で面接官の気を引けるため、伝えたいことをしっかりと記憶に残せます。

とくに集団面接では、「淡々と話す学生」よりも「身振り手振りを交えて熱意を伝えてくれる学生」のほうが好印象を残しやすくなります。多くの学生に埋もれにくくなる効果が期待できるため、積極的に活用してみましょう。

【面接身振り手振りのメリット】2.臨場感が出る

話す内容によっては、ジェスチャーをつけることで臨場感が出て情景や感情が伝わりやすくなることがあります。

程度を表すときやガクチカで部活の話をするときなど、身振り手振りが活用できるシーンはさまざま。話している内容を映像としてイメージしやすくさせることで、より感情移入してもらいやすいアピールに仕上げられるでしょう。

【面接身振り手振りのメリット】3.自分らしく話せる

面接では誰しも緊張するものですが、椅子に座って微動だにせず話すだけではなかなか緊張がほぐれません。そこで、手を動かしたり大きくうなずいたりして軽く体を動かすことで、こわばって堅くなった気持ちと心をほぐす効果が得られます

少しでもリラックスできれば、コミュニケーションを取りやすくなるでしょう。その結果、自分らしさを存分に発揮できるようになり、よりあなたの魅力を知ってもらえる可能性が高まるのです。

面接で身振り手振りを交えて話すときの注意点

面接で身振り手振りを交えて話すことには多くのメリットがありますが、反対に気をつけておきたいデメリットもあります。マイナスイメージを与えないように、ここで紹介する2つの注意点を押さえておきましょう。

【面接身振り手振りの注意点1】オーバーな動きを避ける

身振り手振りは決して悪いことではありませんが、面接の場に外国人のような大きすぎるジェスチャーをする学生がいたら、少し違和感がありますよね。椅子から腰が浮くほど大きく動く、あまりにも不自然な動きをしているという場合は、身振り手振りがわざとらしい印象になるため注意しましょう。

「普段からオーバーな動きをする人なのかな」「大雑把な人なのかな」と思われ、オフィスで静かに働けない人だという印象を持たれてしまう危険性があります。過剰な動きやリアクションは避け、自然な動きになるように気をつけることが大切です。

【面接身振り手振りの注意点2】多用しすぎない

話すたびに身振り手振りを交えると、落ち着きがない人に思われてしまう可能性があります。とくに、接客業や金融系、大企業などを相手にするようなマナーや格式を重んじる業界・業種の場合、年配の役員を相手に受け答えする場合は、落ち着きのなさがマイナスに働くことがあるので気をつけましょう。

身振り手振りを活用して面接で好印象を残すポイント

身振り手振りのデメリットを回避してメリットを最大化するためには、活用するシーンに気をつけることが大切です。この章では、身振り手振りを活用するときのポイントを解説します。

【面接で好印象な身振り手振り1】強調したい部分だけに使う

身振り手振りは、とくに強調したい部分だけに使うと強く印象を残せます。具体的には、「絶対に伝えたい結論の部分」や「自分が大切だと思うここぞというとき」、「数字を表すとき」などに身振り手振りを入れましょう。

そのほかの部分は、うなずいたりアイコンタクトを取ったりする程度の軽いボディランゲージにとどめると、しっかりとメリハリをつけられます。

もちろん、面接では受け答えの内容も重要です。内容をブラッシュアップして身振り手振りとの相乗効果を狙うためにも、面接前にアピール内容について振り返ってみるといいでしょう。ぜひ、キミスカの適性検査を活用して、自分の強みやアピールポイントをおさらいしてみてください

「適性検査」の受け方・結果の見方!自己分析ツールの使い方を解説

【面接で好印象な身振り手振り2】言葉では伝えにくい部分に使う

程度や規模など、言葉では言い表しにくいことを伝えるときにも身振り手振りを活用しましょう。どれくらい大きいのか、どれくらい成績が伸びたなどについては、数字だけではなく体も使ってアピールできると印象に残りやすくなります。ただし、熱が入りすぎて大げさにならないように注意することが大切です。

面接で身振り手振りの失敗を防ぐ対策法

最後に、面接で身振り手振りによる失敗を防ぐ対策法について紹介します。デメリットの部分で説明したオーバーな動きや多用を回避するためにも、ここで紹介する内容を必ず意識しておきましょう。

【面接身振り手振りの対策法1】動きを客観的に見てみる

自分の身振り手振りが自然で適切な頻度や大きさなのかどうかは、主観だけでは正確に把握できません。「これくらいの身振り手振りなら自然だろう」と自分で思っていても、他人から見るとオーバーに見えてしまうことは多々あります。

面接の前準備として、自分の動きを客観的に見て不自然でないか確認してみましょう。自分を客観視するためには、鏡の前で身振り手振りをしてみる、面接の練習風景を録画するなどの方法がおすすめです。

面接の練習方法についてはこちらの記事で詳しく説明しているので、あわせてチェックしてみましょう。

面接の練習はこれで完璧! 効果が出る3ステップと4つの練習方法を解説

【面接身振り手振りの対策法2】周りにアドバイスをもらう

自分のことを客観視するためには、周りからアドバイスをもらうことも大切です。面接の練習をするときに録画した映像を友達や家族に見てもらったり、普段の自分の話し方から身振り手振りに問題がないかどうかを聞いてみたりしましょう。

たとえ映像や鏡を見ても、自分ひとりだけでは正しい判断ができない可能性があります。何人かの人に見てもらい、第三者からの意見をたくさんもらっておくと安心でしょう。OB訪問やキャリアセンターなど、社会人や就活のプロに意見をもらうことも効果的です。

身振り手振りを活用して印象に残る面接にしよう!

就活の面接で身振り手振りを交えて話すと、印象に残りやすくなったり臨場感のある受け答えになったりと、さまざまなメリットが得られます。心と体の緊張をほぐす効果もあるので、意識して身振り手振りを取り入れてみるといいでしょう。

ただし、身振り手振りがオーバーすぎたり多用されすぎたりすると、反対にマイナスのイメージを抱かれてしまう危険性があります。面接の練習や周囲からのアドバイスなどを上手に取り入れながら、好印象を残せる身振り手振りを研究してみてくださいね。