面接で「僕」でもOK?就活生が好印象を残すための一人称を解説

この記事では、面接で一人称が「僕」でも良いのかどうかや、面接で気を付けたいマナーなどを例を挙げて解説していきます。

皆さんこんにちは。月間PV62万件を突破したメディア、『就活研究室』編集長の大舘(オオダチ)です。
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普段は何気なく使用している「僕」という一人称ですが、面接時においては僕よりも「私」を使うことをおすすめします。なぜなら、面接では身だしなみだけでなく、言葉遣いも「TPOをわきまえているか」を判断する材料として見られているためです。チェックポイントを把握して対策しておかないと、評価が下げられてしまう可能性があるので注意しましょう。以上のことを踏まえて、解説していきます。

面接では「僕」ではなく「私」を使おう

結論からいうと、面接では「私(わたし・わたくし)」を使うようにしましょう。「僕」はそもそも仲間内や目下の人に対して使う一人称であり、目上にあたる面接官に対して使う一人称ではないからです。

面接官の中には、「僕」と言うことを気にしない人もいます。ただ、TPOをわきまえた言葉遣いができない就活生として、低評価をくだす面接官もいることは事実です。

参考までに以下、面接官がチェックしているポイントをまとめました。

【面接官がチェックしているポイント】
  • 外見:清潔感があるかどうか
  • 話し方・言葉遣い:結論から話しているか、TPOに合った言葉遣いができるか
  • 表情:自然な笑顔や真剣な顔で熱意を持って面接を受けているかどうか
  • 話す内容:下調べを行った上で、自分の考えを持っているかどうか

    このように面接官がチェックしているポイントに【言葉遣い】が含まれています。社会人になったら「私」を使うことになるため、面接でも「私」を使用しましょう。

    面接で「僕」を使うデメリット

    面接では「私(わたし・わたくし)」を使うことが社会人としての振る舞いですが、仮に「僕」と言ってしまうとどのようなデメリットがあるのでしょうか。

    ここでは面接で「僕」を使うデメリットを2つ解説していきます。

    【面接で「僕」を使うデメリット1】最悪の場合、面接に落ちる

    面接で「僕」を使用すると、最悪の場合面接に落ちることがあります。

    とくに言葉遣いに厳しい面接官だった場合、「適切な言葉遣いができておらず、社会人になる準備ができていない」と判断される危険性もあるからです。

    一人称で「僕」を使ったことで落とされるともったいないので、面接では必ず「私」を使いましょう

    【面接で「僕」を使うデメリット2】落ちないまでもマイナス評価を受ける

    面接における一人称「僕」は、面接で落ちる決定打とはならないまでも、「状況に応じた正しい言葉遣いができない人」としてマイナス評価を受ける可能性があります。

    仮に言葉遣い以外の評価がまったく同じ「僕」と「私」を使う就活生であれば、後者を選ぶ可能性が高くなります。マイナス評価を避けるためにも、「僕」の使用は控えた方が良いでしょう

    面接における「僕」以外の不適切な一人称

    面接では「僕」意外にもいくつか不適切な一人称があります。

    ここでは面接における「僕」以外の不適切な一人称として4つ紹介していきます。

    【面接における「僕」以外の不適切な一人称-1】俺

    「僕」以上に不適切な一人称といえるのが「俺」です。ビジネスシーンで「俺」と言う社会人はおらず、部下や後輩に対しても適当ではない一人称です。

    「俺」を使った時点で落とされる可能性もありますので、必ず使用は避けましょう。

    【面接における「僕」以外の不適切な一人称-2】自分

    「自分」も面接時には不適切な表現のため、使わないようにしましょう。体育会系の人が使うイメージのある「自分」ですが、ビジネスシーンで使うことはほとんどありません

    また、面接官によっては一人称「自分」に対して、「頭が固そう」「人の意見を聞かなそう」などあまり良いイメージを持っていない可能性があります。

    「自分」を使うことで、へりくだっている印象を与えたいと思っている就活生もいるかもしれませんが、あまり効果は見込めないため使用は控えましょう。

    【面接における「僕」以外の不適切な一人称-3】あたし

    「あたし」も面接では使わないようにしましょう。「あたし」を使うと、面接官にカジュアルで幼い印象を与えてしまうからです。また、「あたし」をビジネスシーンで使っている社会人はほぼいません。

    なお、「あたし」は「私(わたし)」と発音が似ているため、滑舌に自信がない人は「私(わたくし)」を使用して、ささいな誤解も与えないようにしましょう。

    【面接における「僕」以外の不適切な一人称-4】自分の名前

    一人称で「自分の名前」を言うことも控えましょう。「あたし」以上に幼い印象を面接官に与えてしまいます

    また面接官によっては、「自分の名前が一人称の人=わがままな人」というイメージを持っている可能性があります。無用なマイナス評価を避けるためにも、一人称「自分の名前」の使用はやめましょう

    面接で「僕」と言ってしまった時はどうする?

    面接では「私」がベストですが、思わず「僕」と言ってしまうことがあるでしょう。「僕」と言ってしまったと気付いた時点で、面接中は「私」を使うように切り替えることをおすすめします。

    「私」に切り替えることで、面接官は「途中で間違いに気付いて修正したんだな」と考えるかもしれません。

    たとえ一人称「僕」を気にしない面接官であっても、「私」に切り替えてマイナスにはなることはないでしょう。

    「僕」などの一人称以外に面接で気をつけたい基本マナー

    最後に「僕」などの一人称以外に面接で気をつけたい基本マナーを解説します。思わぬところでマイナス評価を受けないためにも、しっかり確認しておきましょう。

    【面接の基本マナー1】受付

    受付時には以下のマナーを徹底しましょう。

    【受付時のマナー】
    • 身だしなみを整える
    • 面接会場に入る前にコートを折りたたんで手に持つ
    • 指定時刻の10分前に到着する
    • スマートフォンは電源を切る

    受付時から面接は始まっています。気を抜くことなく、上記のマナーを守りましょう。なお、受付時のマナーについては下記の記事で詳しく解説しています。

    面接は受付から始まっている!好印象を与える挨拶マナーと流れを簡単解説

    【面接の基本マナー2】入退室時

    入退室時の基本マナーは以下のとおりです。

    【入退室時のマナー】
    • 名前を呼ばれたらドアを3回ノックして、「失礼します」と一礼して入室する
    • 面接官に「どうぞ」と言われてから、席に座る
    • 退室時も「失礼いたします」と言い、一礼したあとドアを閉める

    面接というとつい「面接中に何を話すか」に注意が向きがちですが、入退室におけるマナーも面接官はしっかり見ています

    少しでも「礼儀がない」「適切な行動を取れていない」という印象を持たれてしまうと、大きなマイナス評価になりますので、上記マナーは徹底するようにしましょう。

    【面接の基本マナー3】面接中

    面接中は下記のマナーを守るようにしましょう。

    【面接中のマナー】
    • 背筋を伸ばして、浅めに腰かけて座る
    • 話している面接官の目を見る
    • 鞄は椅子の脇の下に置く
    • TPOに合わせた言葉遣いを徹底する

    もし「面接官の目を見るのは緊張する」という方は、鼻や口、耳など顔の違うパーツを見るようにしましょう。

    なお、面接時に気をつけたい言葉遣いについては下記の記事で詳しく解説しています。

    面接は言葉遣いも見られている!就活での正しい受け答えやマナーを解説

    面接では「私」を使って、マイナス評価を避けよう!

    面接における一人称は「僕」ではなく、「私(わたし・わたくし)」を使用します。「僕」を使ってしまうと、最悪の場合は面接に落ちる可能性があるからです。

    もし面接途中に「僕」を使っていることに気付いた場合には、すぐに「私」に言い換えれば問題ありません。

    普段から「僕」を使っている人は、意識的に「私」を使うようにして、面接でも自然に「私」が出るようにしましょう。