面接を受けていると、意図や回答がわからない質問をされることがあります。面接中の質問で答えられないものがあると、マイナスの評価をつけられたり不合格にされてしまったりするのでしょうか。
この記事では、面接で質問や回答がわからない時の対処法について解説します。答えられない質問があっても、正しく対処すれば内定は獲得できるので、好印象な受け答えを押さえておきましょう。
面接の質問や回答がわからない時は不合格になる?
面接中に意図や答え方がわからない質問が出てきた時、多くの学生は「不合格になったかもしれない」と不安になることでしょう。まずは、「質問がわからない時=不合格フラグ」なのかどうかについて説明します。
わからない質問があっても不合格にはならない
基本的に、面接中に1問や2問わからない質問があっても、それが不合格に直結することはありません。たとえば、思考力や頭の回転の早さを問う難しい質問や、頻出質問以外の企業が独自で用意している質問などは、多くの学生が答えられないことが予想されます。
もちろん、難しい質問に答えられる学生を求めている企業もありますが、わからない時でも正しく対処できれば、好印象を残すことが可能です。「答えられない質問があったからもうダメだ」と諦めず、少しでも印象をアップするため適切に対処しましょう。
ただし、答えられないとマイナス印象の質問もある
わからない質問がある時でも不合格に直結することはありませんが、なかには答えられないとマイナスの印象になる質問もあるため注意しましょう。
- 自分に関する質問
- 志望動機に関する質問
- 企業に関する質問
上記の質問は、しっかりと就活対策していて志望度が高い学生であれば、必ず答えられるものです。回答できない場合は「就活の準備ができていない」「とりあえず受けているのかな」と思われるため、欠かさずに対策しておきましょう。
わからない質問を減らすためにも、この記事で頻出質問を押さえておくことをおすすめします。
質問や回答がわからない時も面接官に評価されている!
面接で質問の意図や回答がわからない時は、どう対処するかが非常に重要となります。なぜなら、面接官は学生が質問に答えられるかどうかではなく、困難にどう向き合う人材なのかを知りたいと考えているためです。
ここでは、質問がわからない時に評価されているポイントを3つ紹介します。
適性検査を受けて自己分析を深めておくと質問対策になるので、あわせてチェックしてみてくださいね。
【わからない時の面接官の評価ポイント1】プレッシャーに強いかどうか
面接中にわからない質問が出てきた時は、その学生がプレッシャーに強いかどうかを見極める絶好のチャンスです。この時の対応によって、プレッシャーのかかる場で問題に行き当たった時、適切に対処できる精神の強さがある学生かどうかを見極められます。
【わからない時の面接官の評価ポイント2】素直な性格かどうか
わからない質問への対処法を見れば、学生の性格がわかります。とくに、自分の知識不足を認められる素直さがあるかどうかは、面接官にとって重要なチェックポイントです。正直にわからないと伝えられるかどうかで、誠実に仕事ができるかどうかを推し量るひとつの指標となります。
【わからない時の面接官の評価ポイント3】とっさの対応力
わからない質問を出された時の反応や対処法で、学生のとっさの対応力を見ることもできます。臨機応変に対応できるかどうか、動揺せず前向きに向き合えるかどうかを重要視されているので、パニックになりやすい学生は注意が必要です。まずは一息ついて、落ち着いて対処しましょう。
面接の質問や回答がわからない時の対処法
それでは、面接の意図や回答がわからない質問をされた時は、どのように対処するのが正解なのでしょうか。ここでは、3つの対処法を紹介します。
【面接でわからない時の対処法1】素直に聞き返してみる
面接官にされた質問の意味や意図がわからない場合は、素直に聞き返してみることをおすすめします。「〇〇についてお答えすればよろしいでしょうか」「申し訳ございません、もう一度質問の意味をお聞きしてもよろしいでしょうか」など、丁寧に聞き返しましょう。
理解できない言葉があったり質問の意味自体がわからなかったりする時は、聞き返してもマイナス評価になることはありません。反対に、知ったかぶりをして的はずれな回答をしないように注意しましょう。
【面接でわからない時の対処法2】少し時間をもらう
すぐには答えられないけれど、考えれば回答がわかりそうな時は、少し時間をもらいましょう。「少し考える時間をいただけますか」と確認すれば、15秒くらいは考えても問題ありません。
もちろん、そのまま長時間沈黙してしまうことは避けましょう。長くても30秒くらいを限度にして、考えてもわからない時は次の対処法に進んでください。
【面接でわからない時の対処法3】わからないと伝える
少し考えても答えが出ない時は、素直にわからないと伝えて問題ありません。ただし、この時の伝え方には注意が必要です。
単に「わかりません」と言うのではなく、「帰ったらすぐに調べて勉強します」「後ほど回答を送らせていただいてもよろしいでしょうか」など、フォローする一言があると好印象です。わからないまま終わらせない姿勢を見せられると、意欲の高さや真面目さをしっかりとアピールできます。
面接の質問や回答がわからない時のNG対応
次に、面接の質問がわからない時のNG対応について紹介します。これから説明する対応をするとマイナス評価に直結するので、絶対に避けてください。
【面接でわからない時のNG対応1】何も言わずに黙ってしまう
勝手に黙って考え出す、パニックになって黙り込むなど、とにかく反応を示さない対処法はマイナス評価です。仕事で何かあった時も思考停止してしまい、機転が利かないと思われるおそれがあるためです。すぐには答えられない質問をされても、必ず何かしらリアクションをしましょう。
【面接でわからない時のNG対応2】的はずれな回答をする
「わからないけどとりあえず何か話そう」と、見切り発車で回答することも避けてください。思考がまとまっていないまま発言すると結論がわからない回答になり、「論理的に話せない」「真面目に答えていない」と思われます。一度時間をもらい、頭のなかで整理してから話し始めたほうが印象アップを狙えます。
【面接でわからない時のNG対応3】正確ではない情報を伝えてしまう
「とにかく何か言わないと」と焦って、正確かどうかわからない情報を伝えることも危険です。誤った情報を伝えることはもちろん、嘘をつくことも面接では避けましょう。「多分…」「おそらく…」という言葉を使ってあやふやな情報を伝えた場合も、マイナス評価になりやすいため注意してください。
面接でわからない時は誠実な対応で好印象をゲットしよう!
どれほど念入りに面接対策していても、質問がわからない時はあります。すべての企業の質問を予想することはできないので、たとえ答えられないものがあっても慌てたり落ち込んだりする必要はありません。
質問がわからない時は、素直で誠実な対応をすれば挽回できるケースがほとんどです。企業は、「面接の回答が100点の学生」ではなく「一緒に働きたいと思える性格の学生」を求めていることを理解しておくと、万が一の時に取るべき行動が見えてくるはずです。