
「インターンシップに参加したいけど、まずは説明会に参加すべき?」「そもそもインターン説明会って何をする場所なの?」そんな疑問を抱えていませんか。就活を始めたばかりだと、様々なイベントがあって混乱してしまいますよね。
この記事では、インターンシップ説明会の基本から、他の説明会との違い、参加するメリット、服装や持ち物といった準備まで徹底解説します。この記事を読むことで、インターン説明会に関する不安が解消され、自信を持って就活の第一歩を踏み出せるはずです。
インターン説明会ってそもそも何?他の説明会との違いを解説
インターン説明会への参加を検討する前に、まずはそれがどのようなイベントなのかを正しく理解しましょう。ここでは、インターン説明会の基本的な内容と、就活生が混同しがちな他の説明会との違いについて、分かりやすく解説していきます。
インターン説明会とは?
インターンシップ説明会とは、その名の通り「企業が開催するインターンシップの内容を詳しく説明する会」のことです。
企業の担当者から、インターンシップの具体的なプログラム、募集要項、選考フロー、参加するメリットなどについて直接話を聞くことができます。多くの場合、質疑応答の時間も設けられているためWebサイトだけでは分からないリアルな情報を得られる貴重な機会です。
これからインターンシップへの参加を考えている学生が対象となります。
企業説明会や合同説明会との違い【一覧】
種類 | 主な目的 | 主な対象 | 開催形式 |
---|---|---|---|
インターンシップ説明会 | インターンシップの内容説明、参加者募集 | 主に大学3年生・修士1年生 | 企業単独、複数社合同 |
企業説明会(単独) | 企業の事業内容や魅力、本選考に関する説明 | 主に大学3年生・修士1年生(本選考対象者) | 企業単独 |
合同説明会 | 複数の企業が一度に集まり、業界や企業の情報を提供 | 幅広い学年(主に就活生) | 複数の企業が集まり合同 |
インターンシップ説明会と混同されやすいのが「企業説明会」や「合同説明会」です。それぞれの目的や対象は異なります。特に就活を始めたばかりの就活生は、その違いを理解しておくことが重要です。
自分がいま何をすべきか、どのイベントに参加すべきかを見極めるためにも、上の表でそれぞれの特徴をしっかり確認しておきましょう。
インターン説明会に参加する3つのメリット!参加は必須?
インターン説明会への参加は必須ではありません。しかし、参加することで得られるメリットは非常に大きく、今後の就活を有利に進めるきっかけになります。
ここでは、インターンの説明会に参加することで得られる具体的な3つのメリットと、多くの学生が抱く参加の必要性に関する疑問について解説します。
1. 企業の雰囲気や働く人のリアルな姿がわかる
最大のメリットは、企業の雰囲気や社員の方々の人柄を肌で感じられることです。企業のWebサイトやパンフレットだけでは、どうしても伝わりきらないリアルな情報に触れることができます。
説明をしてくれる社員の方の話し方や参加者への対応などから、その企業のカルチャーを感じ取れるでしょう。企業説明会はオフィスで行われることもあるので、実際に働く環境を見られる良い機会になります。
2. 質疑応答で企業のWebサイトにない情報を得られる
企業の社員に気になることを直接聞ける質疑応答の時間は、あなたの疑問を直接解消できるチャンスです。
「入社後に活躍している社員に共通するスキルは何ですか?」といった踏み込んだ質問をすることで、Webサイトには載っていないより深い情報を引き出せます。他の就活生の質問とそれに対する回答も、自分だけでは気づけなかった視点を得られるため、非常に参考になります。積極的に質問し、企業理解を深めましょう。
3. 就活へのモチベーションを高められる
就活を始めたばかりの時期は、何をすれば良いか分からず、なかなかやる気が出ないこともあるでしょう。インターン説明会に参加し、企業の魅力的な話を聞いたり、同じ目標を持つ他の就活生の姿を見たりすることで、良い刺激を受けられます。
「この企業で働いてみたい」「こんな業務をやってみたい」「就活頑張ろう」という気持ちが芽生え、モチベーションを高めるきっかけになります。
インターン説明会はどうやって探す?参加までの3ステップ
自分に合ったインターン説明会を見つけるには、いくつかの方法があります。やみくもに探すのではなく、効率的に情報収集することが大切です。
ここでは、代表的な3つの探し方を紹介しますので、自分に合った方法で探してみてください。
1. 就活情報サイトで探す
最も一般的な方法が、リクナビやマイナビといった就活情報サイトを利用することです。多くの企業が情報を掲載しており、業界・開催地・日程など様々な条件で検索できるため非常に便利です。
「インターンシップ説明会」などのキーワードで検索すれば、開催予定のイベントを一覧でチェックできます。まずはいくつかのサイトに登録し、こまめに情報を確認する習慣をつけましょう。
2.企業からスカウトをもらう
キミスカのような逆求人型就活サービスに登録して、企業からスカウトをもらうのも一つの方法です。キミスカでは、プロフィールや適性検査の結果を登録しておくことで企業からインターンやインターン説明会のお誘いが届きます。
「どんな企業が合うのかわからない」「企業探しが難しい」という方は、逆求人型サービスを活用して企業からスカウトをもらってみましょう。自分では見つけられなかった企業との出会いもあるかもしれません。
3. 学校のキャリアセンターで探す
学校のキャリアセンターも積極的に活用しましょう。キャリアセンターには、企業から直接届く求人情報やその学校の学生を対象とした限定的な説明会の案内が来ていることがあります。
また、キャリアセンターの職員に相談すれば、あなたの興味や関心に合った企業や説明会を紹介してくれることもあります。定期的に足を運び、情報収集に努めましょう。
4. 企業ホームページをチェックする
既にある程度興味のある企業が定まっている場合は、その企業の採用ホームページを直接確認する方法が有効です。就活情報サイトには掲載されていない、自社サイトのみで告知される説明会もあります。
特に、人気企業や特定の職種を募集している企業では、このケースが見られます。気になる企業はブックマークしておき、定期的にチェックするのをおすすめします。
インターン説明会の参加前に準備すべきこと
インターン説明会への参加が決まったら、次は当日に向けての準備です。ぶっつけ本番で参加するのと、しっかり準備して臨むのとでは、得られる情報の質も企業に与える印象も大きく変わります。
ここでは、服装・持ち物・質問という3つの観点から、事前に準備すべきことを解説します。
【服装】インターン説明会の服装
服装は、就活生の多くが悩むポイントの一つです。企業からの案内に「服装自由」「私服でお越しください」と書かれていても、本当に普段着で良いのか迷ってしまいますよね。
ここでは、案内のパターン別に適切な服装を解説します。基本的には、清潔感を第一に考えることが重要です。
指定なし・記載なしの場合
インターン説明会やインターン参加にあたって、企業から何も服装について指示・案内がない場合はスーツを着ていくと安心です。
服装の指示がない時の服装については以下の記事でさらに詳しく解説しているので、気になる方は確認してみてください。
スーツを指定された場合
企業から「スーツ着用」と明確に指定されている場合は、必ずリクルートスーツで参加しましょう。この指示に従わない場合、「指示を理解できない学生」と見なされ、マイナスの印象を与えかねません。
スーツの色は黒や紺、濃いグレーが無難です。シャツやブラウスは白を選び、シワや汚れがないか事前にしっかり確認しておきましょう。寝ぐせなども直して、清潔感のある身だしなみを心がけてください。
インターン説明会に参加する前に一度就活のスーツの選び方や着こなしを確認しておきましょう。以下の記事で解説しているので、ぜひ目を通してみてください。
私服OKや服装自由と指定された場合
「私服OK」や「服装自由」の場合に、最も悩むかもしれません。この場合は、オフィスカジュアルを選ぶのが最も無難な選択です。
男性なら襟付きのシャツにジャケット、チノパン、革靴。女性ならブラウスにジャケット、きれいめのスカートかパンツ、パンプスといったスタイルが基本です。
Tシャツやジーンズ、サンダルといったラフすぎる服装は避けましょう。企業側は「ビジネスマナーをわきまえているか」を見ています。
インターン説明会やインターンに私服で行くときのポイントは以下の記事で細かく解説しています。参加前に必ずチェックしておきましょう。
【服装】オンライン説明会の場合の服装
自宅から参加できるオンライン説明会であっても、服装には気を配りましょう。画面に映るのは上半身だけですが、対面と同じくオフィスカジュアルやスーツを着用するのがマナーです。
背景に余計なものが映り込まないように部屋を片付けたり、バーチャル背景を設定したりする配慮も大切です。カメラに映らないからといって気を抜かず、就活用のスーツで臨みましょう。
【持ち物】必須アイテムと便利グッズ一覧
説明会当日に忘れ物をして慌てることがないよう、持ち物は前日までに準備しておきましょう。ここでは、必ず持っていくべき必須アイテムと、持っていると何かと役立つ便利グッズをリストアップして紹介します。
必ず持っていくべき必須アイテム
以下のアイテムは、どんな説明会でも必要になる可能性が高いものです。カバンに入れるのを忘れないようにしましょう。
- 筆記用具(ボールペン、シャープペンシル)
- メモ帳(ノート)
- スマートフ(企業の連絡先や地図の確認用)
- 学生証
- A4サイズの書類が入るカバン
- 配布資料をまとめるクリアファイル
あると便利なアイテム
必須ではありませんが、持っていると便利なアイテムです。状況に応じて準備しておくと、より快適に説明会に参加できます。
- モバイルバッテリー
- 折りたたみ傘
- 腕時計
- 印鑑(交通費精算などで必要な場合がある)
- 飲み物
- ハンカチ、ティッシュ
インターン説明会に必要な持ち物は以下の記事でさらに詳しく解説しています。忘れ物がないように確認しておきましょう。
【逆質問の準備】好印象を与える質問の考え方
質疑応答の時間は、企業への熱意をアピールする絶好の機会です。事前に質問を準備しておくことで、他の就活生と差をつけられます。
ここでは、企業に好印象を与える質問と、逆に評価を下げてしまう可能性のあるNGな質問について解説します。
評価が上がる逆質問例
良い質問とは、自分で調べた上で、さらに一歩踏み込んだ内容のものです。企業研究を行っていることや、入社後の活躍を見据えていることをアピールできます。
・貴社の〇〇という事業に大変興味があります。若手社員のうちから、その事業に携わるチャンスはありますでしょうか?
・御社のホームページで〇〇様(社員)のインタビューを拝見しました。仕事のやりがいとして△△と仰っていましたが、それを最も感じた具体的なエピソードがあればお伺いしたいです。
評価を下げるNG質問例
一方で、少し調べれば分かるような質問や、待遇面に関する質問ばかりするのは避けましょう。企業研究が不十分だと思われたり、仕事内容への興味が薄いと判断されたりする可能性があります。
・貴社の主力商品は何ですか? …Webサイトを見れば分かる質問
・残業は月に何時間くらいありますか?お給料はいくらですか? …待遇面を気にする質問を複数質問する
・特にありません …逆質問をしない
採用担当者や人事への逆質問をする機会はインターン説明会に限りません。選考を進んでいくと面接の最後に「最後に聞いておきたいことはありますか?」と聞かれ逆質問の時間がある場合が多いです。
逆質問のコツや企業が見ているポイントについては以下の記事で詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください。
インターン説明会当日のマナー|オンライン・対面別
説明会当日は、その場での立ち居振る舞いも見られています。社会人として基本的なマナーが身についているか、企業はチェックしています。
ここでは、対面開催とオンライン開催、それぞれの形式で特に注意すべきマナーについて解説します。
対面開催でのマナー
インターン説明会の会場には、指定された時間の10分前には到着するようにしましょう。受付では、大学名と氏名をはっきりと伝え、元気よく挨拶することを心がけてください。
会場内ではスマートフォンをマナーモードに設定し、私語は慎みましょう。説明中は、話している社員の方の目を見て、頷きながら聞く姿勢が大切です。姿勢を正し、最後まで集中して話を聞きましょう。
オンライン開催でのマナー
オンラインで行われるインターン説明会も、開始5〜10分前には入室しておくのが基本です。
カメラはオン、マイクは自分が話すとき以外はミュートにしておきましょう。背景はシンプルな壁やバーチャル背景を設定し、生活感が出ないように配慮が必要です。話を聞く際は、対面と同様に画面を見て相槌を打つと、熱心さが伝わります。通信環境が不安定になる可能性も考え、事前に接続テストをしておくと安心です。
インターン説明会は選考に影響する?企業が見ているポイント
多くの企業は「説明会は選考に無関係」と公表していますが、実際には採用担当者の印象に残るかどうかが、その後のインターンシップ選考や本選考に影響する可能性はゼロではありません。
企業は、学生の何気ない言動から自社への志望度やポテンシャルを測っています。例えば、熱心にメモを取り、的確な質問をする学生は「意欲が高い」と評価されます。これは立派な選考対策の一つと言えるでしょう。説明会は「自分をアピールする最初の場」と捉え、主体的な姿勢で臨むことが重要です。
インターン説明会に関するよくある質問(Q&A)
ここでは、インターン説明会に関して多くの就活生が抱きがちな、細かいけれど気になる疑問についてQ&A形式でお答えします。参加前の最終チェックとして、ぜひ参考にしてください。
Q1.選考に関係ないなら行かなくてもいい?
選考に関係ないからと、インターン説明会にしないのは非常にもったいないです。確かに、説明会への参加・不参加が直接選考の合否に影響することは少ないかもしれません。
しかし、説明会で得た情報はエントリーシートや面接での志望動機をより具体的で説得力のあるものにするための重要な材料となります。また、選考に進んだ時にも「インターン説明会やインターンにも参加しました」と採用担当者に伝えることで熱意も伝えられます。
結果的に、参加した学生の方が有利になるケースが多いことを覚えておきましょう。
Q2. 説明会には何社くらい参加すれば良いですか?
明確な数に決まりはありませんが、就活を始めたばかりの時期であれば、業界を絞らずに5〜10社程度の説明会に参加してみることをおすすめします。
多くの企業の話を聞くことで、視野が広がり、自分の興味や関心の方向性が見えてきます。その中で特に惹かれた企業のインターンシップに応募するなど、次のステップに進むための判断材料を集めることが目的です。
Q3. やむを得ず遅刻・欠席する場合はどうすれば良いですか?
遅刻や欠席をすることが分かった時点で、速やかに企業の採用担当者に電話で連絡を入れましょう。メールでの連絡は、相手がすぐに確認できない可能性があるため、緊急の場合は電話が基本です。
無断での欠席は絶対にやめましょう。社会人としての基本的なマナーが問われる場面ですので、誠実な対応を心がけてください。
遅刻してしまった時の連絡方法や対処法はこちらの記事で詳しく解説しています。
Q4. 説明会後にお礼メールは送るべきですか?
お礼メールは必須ではありませんが、送ることで丁寧で意欲的な印象を与えられる可能性があります。
特に、質問に丁寧に答えてもらった場合や、志望度が高い企業の場合は、感謝の気持ちを伝えるために送ると良いでしょう。お礼メール送る場合は、説明会当日中に簡潔で分かりやすい内容のメールを作成することを心がけてください。長文のメールはかえって担当者の負担になるので注意が必要です。
企業へのお礼メールのルールやマナーについては、以下の記事で詳しく解説しているので確認してみてください。
インターン説明会を有効活用して就活の第一歩を踏み出そう!
今回は、インターン説明会の基本から準備、当日のマナーまでを詳しく解説しました。インターン説明会は、Webだけでは得られない企業のリアルな情報を知り、自身の就活の軸を見つけるための絶好の機会です。
卒業後のキャリアを考える上で、インターンシップへの参加は非常に有意義な経験となります。この記事を参考に、ぜひ積極的に説明会に参加してあなたの就活を有利に進めるための第一歩を踏み出してください。