この記事では、22卒・23卒の就活スケジュールや各時期でやるべきことなどを徹底解説していきます。
皆さんこんにちは。月間PV62万件を突破したメディア、『就活研究室』編集長の大舘(オオダチ)です。
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就活の時期は経団連が決定している
就活解禁の時期を決めているのが日本経済団体連合、通称「経団連」です。日本の大手企業や団体などから構成された組織であり、所属している企業数は2020年時点で1400社を超えています。
経団連が就活時期を決めている背景には、早期化しがちな選考の時期を遅らせ、学生が勉強に集中できる環境を整えたいという狙いがありました。そこで、2017年卒からは3月に会社説明会を、6月に選考の実施を決めたのです。
ただし、全ての企業が経団連の定めた時期に合わせているわけではありません。日本の企業の大半が経団連に加盟していないため、3月からの就活解禁よりも前に選考を行なっている企業もあります。また、経団連も就活時期の見直しに着手しているので、24・25年卒の学生は今後の動向もチェックしておいた方が良いでしょう。
2023年卒の就活が始まる時期は22年卒と同じ!
23年卒の就活時期は、22年卒と同じく大学3年の3月から情報の解禁、6月からWebテストや面接などの選考が始まります。また、修士課程まで進む大学院生の場合は、情報解禁が大学院1年の3月、選考の開始が2年の6月です。
新型コロナウイルスの影響から、24年卒の就活も例年通りの時期に行われるようですが、自分の就活が始まる時期は大学3年の間に確認しておきましょう。
22・23年卒の就活が始まる時期は4パターンある!
ここでは就活が始まる大まかな時期をまとめました。就活生は自分が志望する企業の選考がいつ頃なのか、ここで把握しておきましょう。
【22・23卒の就活スケジュール】経団連加盟の企業の場合
経団連に加盟している企業は、以下の流れで選考が進んでいきます。
時期 | 始まること | 企業の動向 |
---|---|---|
大学3年 3月~ |
情報解禁 | 説明会の開催や選考に関する情報を公開。ESの受付開始 |
大学4年 6月~ |
選考開始 | 届いたESの確認、筆記試験、面接などを実施 |
大学4年 10月~ |
内定の通達 | 選考終了後、就活生に合否の連絡を送る |
選考では、エントリーシート(ES)提出やWebテストの受検などが課されますが、上記の予定よりも早く実施される場合があることも知っておきましょう。
また、インターンに参加した学生に企業のリクルーターがつき、就活解禁の時期に内々定を出すこともあります。早期内定の獲得を狙っている学生は、就活解禁前にインターンに参加するのも一つの手です。
【22・23卒の就活スケジュール】経団連に非加盟の企業の場合
経団連に非加盟の企業の中でも、サイバーエージェントや楽天、GMOといったメガベンチャーは、以下の時期に採用活動を進める傾向にあります。
時期 | 始まること | 企業の動向 |
---|---|---|
大学3年 2月~ |
選考開始 | ESの確認後、筆記試験・面接などを実施 |
大学3年 3月~ |
内定の通達 | 選考終了後、就活生に合否の連絡を送る |
このほか、中小企業は上記と異なるスケジュールで選考が進むことも珍しくありません。採用活動を通年で行なっている企業や、大手の選考が終わる頃に採用活動を行う企業もあるため、気になる企業の採用情報は欠かさず確認しておきましょう。
また、インターンでの評価が就活に有利に働く場合もあるため、インターン情報もチェックしておきたいポイントです。
【22・23卒の就活スケジュール】大手マスコミの場合
新聞社やテレビ局などのマスコミ業界では、大学3年の11月頃から選考が始まります。
時期 | 始まること | 企業の動向 |
---|---|---|
大学3年 11月~ |
選考開始 | ESの確認後、筆記試験・面接などを実施 |
大学3年 12月~ |
内定の通達 | 選考終了後、就活生に合否の連絡を送る |
マスコミ業界では、朝日新聞や日本テレビ放送網などの大手が選考を終えたタイミングで、中小企業の採用活動が行われる傾向にあります。そのため、経団連加盟企業であっても早期に選考が実施されることを把握しておきましょう。
【22・23卒の就活スケジュール】外資系企業の場合
外資系企業とは、外国の法人または個人が一定以上の出資を行なった日本企業のこと。金融企業の「ゴールドマン・サックス」や、コンサル大手の「マッキンゼー・アンド・カンパニー」などがあります。外資系企業の選考は、大学3年の10月頃から行われます。
時期 | 始まること | 企業の動向 |
---|---|---|
大学3年 10月~ |
選考開始 | ESの確認後、筆記試験・面接などを実施 |
大学3年 11月~ |
内定の通達 | 選考終了後、就活生に合否の連絡を送る |
外資系企業の就活時期が早いのは、自社に合った有能な人材を獲得したいためです。企業によって選考開始や内定通達の時期に多少の違いがありますが、年内に内定を出すところもあります。
また、外資系もインターンでの評価によって早期に内定を出すこともあるので、選考が始まる前のインターン参加は欠かせません。
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22・23卒生が就活の開始時期までにやるべきこと
企業が採用活動を行う時期の目安を紹介しましたが、学生は何をいつから始めれば良いのでしょうか。以下にまとめた企業の選考スケジュールに合わせて、自分がやるべきことを確認していきましょう。
時期 | 経団連加盟企業 | 経団連非加盟企業 | 大手マスコミ | 外資系企業 |
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大学3年 5月 |
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大学3年 6月 |
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大学3年 7月 |
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大学3年 8月 |
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大学3年 9月 |
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大学3年 10月 |
<選考開始>
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大学3年 11月 |
<選考開始>
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大学3年 12月 |
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大学3年 1月 |
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大学3年 2月 |
<選考開始>
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大学3年 3月 |
<情報解禁>
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大学4年 4月 |
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大学4年 5月 |
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大学4年 6月 |
<選考開始>
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内定時期 | 大学4年6月~8月 | 大学3年3月~大学4年8月 | 大学3年12月~翌3月 | 大学3年11月~12月 |
上の表の中にある空欄は、就活の準備に充ててください。大学3年の夏頃に自己分析や企業研究を行っていても、説明会やインターン参加後に随時アップデートしていくことも重要です。気になる企業や相談したいことなどがあれば、積極的にOB・OG訪問を行いましょう。
ただし、選考の中で「学生時代に力を入れたこと」を聞かれることもあるので、学業やサークルとの両立も意識しておきたいポイントです。
自己分析や企業研究など、具体的な準備については以下にまとめました。
【就活前~本番の時期にやること】自己分析
自己分析とは、自分についての理解を深めることです。過去を振り返り、得意・不得意、好き嫌い、大事にしたい価値観などを明確にしていきます。
企業の求める人物像とのすり合わせや、自分に合った企業を探す際などにも役立つので、就活の準備には自己分析が欠かせません。自己分析は大学3年の春頃から始め、就活中は随時アップデートしましょう。自己分析のやり方は以下の記事で詳しく解説しています。
【就活前~本番の時期にやること】業界研究
自己分析で自分の興味や関心、就活の軸が見つかったら、業界研究に着手しましょう。業界研究では、幅広い業界の情報を収集し、それぞれの特徴を把握していきます。
業界研究が不足していると、面接官からの質問に薄い内容しか返せなかったり、入社後にミスマッチを感じ早期退職に繋がったりする可能性もあります。業界研究の進め方は、こちらの記事を参考にしてください。
【就活の時期までにやること】企業研究
業界について調べたあとは、企業研究で理解を深めましょう。企業研究とは、興味のある企業の特徴を押さえ、自分とのマッチ度合いを確認するための作業です。
企業について調べれば、志望企業が求める人物像や企業の将来性などが分かるため、選考対策のベースにもなります。企業研究の具体的なやり方は、以下の記事で紹介しています。
【就活前~本番の時期にやること】インターン参加
長期インターンや短期インターンに参加した学生に対し、早期内定を出すところもあります。大学3年でなくとも、1年や2年の時から参加することも可能なため、業界・企業研究を兼ねてインターンに参加しても良いでしょう。
インターンについては、以下の記事で理解を深めておきましょう。
【就活前~本番の時期にやること】OB・OG訪問
社会人として活躍しているOB・OGから、さまざまな話しを聞くのも就活に必要なことです。興味のある業界だけでなく、仕事のやりがいや実際に働いてみた感想を聞くことで、自分が働くイメージを具体的に持てます。
就活情報が解禁される時期にはエントリーが始まるため、2ヶ月前には済ませておきましょう。近年は社会人とマッチングできる就活用のサービスもあるので、積極的に活用するのもおすすめです。
【就活前~本番の時期にやること】ES対策
採用活動の最初の関門とも言えるエントリーシートでは、自分が企業に貢献できること、熱意を持っていることなどをアピールしましょう。
そのため、業界・企業研究から分かった志望企業が求める人物像と、自己分析で分かった自分の魅力をすり合わせることが肝心です。選考が始まる前までに、過去のエントリーシートの内容などを調べておくと余裕を持って仕上げられます。
以下の記事では、エントリーシートの書き方を例文付きで解説しているので、参考にしてみてください。
【就活前~本番の時期にやること】Web・筆記試験の対策
ESや履歴書などの書類選考を通過したあとは、Web試験や筆記試験が行われます。SPIや玉手箱と呼ばれるものが実施されますが、高校生レベルの問題が出題される一方で、素早く正確に回答しなければなりません。
企業によっては筆記試験で作文などを課す場合もあるため、企業ごとに試験の内容を確認し、問題を解くことに慣れておきましょう。Webテストや筆記試験は、大学3年の10月~3月頃には行っておくことをおすすめします。
【就活前~本番の時期にやること】面接対策
書類選考やWeb・筆記試験が実施されたあとは、面接を行うケースがほとんどです。面接の練習は、大学のキャリアセンターに頼めば協力してもらえるほか、友達に手伝ってもらったり、自分が話している様子を動画に録って確認したりする方法もあります。
就活解禁の3ヶ月前から練習しておきましょう。面接の流れや対策の方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。
就活の時期に関するQ&A
就活の時期に関する情報をご紹介しましたが、学生の中には「内定がもらえる時期」や「大学4年の夏からでも間に合うのか」といった疑問を持つ方もいるでしょう。よくある3つの質問と回答を以下にまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
【就活の時期に関するQ&A】みんないつ頃に内定をもらってるの?
早い人で大学3年の3月頃に内定を獲得していますが、就活生全体の1割程度と言われています。20年卒の場合、企業は大学4年の4月と6月に内定を出すことが多いようです。
また、内定をもらっても自分の就活に納得していない学生は、そのまま就活を続けることもあります。
【就活の時期に関するQ&A】夏に本腰を入れても大丈夫?
就活の準備は早めに進めておくことを推奨しますが、大学4年の8月でも就活を行なっている人は少なくありません。この時期の就活生は、春頃に内定をもらっていても入社を悩んでいる人や、まだ内定獲得に至っていない人に分かれます。
大学卒業の直前まで就活を続けている人もいますが、肝心なのは自分が納得できるかどうかです。
【就活の時期に関するQ&A】どれくらいの期間を頑張ればいい?
学生が就活を行う期間は、およそ1年と言われています。大学3年の夏頃からインターンや自己分析といった準備をしておけば、大学4年の8月頃には内定を獲得しているでしょう。
しかし、内定がもらえたからといって、就活を終えるのは危険かもしれません。内定をもらったとしても、自分が本当に働きたい企業なのか、ミスマッチしていないかを考え、納得がいくまで続けるのも大切です。就職できるか不安な気持ちもあるかもしれませんが、後悔のない就活を心がけてください。
就活の時期を確認しておき事前準備を進めておこう!
企業が採用活動を行う時期は、早いところで大学3年の10月からです。やりたいことや将来の夢がある方は、万全の状態で就活に臨めるよう、事前の準備を行なっておきましょう。
経団連加盟企業の選考は大学3年の3月からですが、企業によっては早めに選考を行うこともあるため、気になる会社の選考情報は随時チェックしておくことも大切です。
自己分析や業界研究、企業研究など、就活にはやるべきことが多くあるので、今のうちから少しずつ準備と対策を進めていきましょう。