自己分析や選考対策などの準備だけでなく、面接を受けたり会社説明会に行ったりと多忙を極める就活。多くの学生がアルバイトをして学業やプライベートに使うお金を稼いでいますが、「就活中は辞めた方がいいのかな」と不安に思う方もいるでしょう。
そこで、ここでは就活中のアルバイトの必要性や続けるためのコツをはじめ、おすすめのバイトの特徴を紹介します。
就活中のアルバイトは辞めるよりも休むことが大事!
就活は自分が働きたい企業に勤めるために必要なことですが、アルバイトを辞めようか悩んでいる人は、適度に休みを取ることを心がけてください。内定を得るまでには1年ほどかかると言われており、長期間バイトをせずに就活や日々の生活を送るのは難しいでしょう。
また、就活には時間とお金が必要です。就活に必要なものを揃え、余裕を持って選考に臨めるよう、バイトを辞めるよりもシフトの日数を減らしたり休んだりすることが大切です。
就活生がアルバイトを続けた方が良い理由
就活中もアルバイトを続けることをおすすめする大きな理由は、お金です。しかし、お金以外にもバイトを続けた方が良い理由があるので、それぞれ確認していきましょう。
【就活生がバイトを続けた方が良い理由】就活はお金がかかるから
学生に知っておいてもらいたいのは、就活にはお金がかかることです。就活に使われる金額は、平均16万~17万円と言われており、自分が住んでいる地域やどの企業の選考を受けるのかなどによって異なります。
就活でお金がかかるものを以下にまとめたので、確認していきましょう。
必要なもの | 費用の目安 |
---|---|
リクルートスーツ | 1万~3万円/1着 |
ワイシャツ | 3,000円~5,000円/1枚 |
ネクタイ | 1,000円~6,000円/1本 |
靴 | 1万~3万円/1足 |
カバン | 5,000円~3万円/1つ |
交通費 | 300円~2万円/1日 |
食費 | 1500円/1食 |
書籍代(Webテスト、業界地図など) | 1,500円~3,000円/1冊 |
証明写真 | 700円~1万2,000円/1回 |
履歴書 | 100円~500円/4枚 |
遠方にある企業の選考を受ける場合は、交通費だけでなく宿泊費が必要になることもでしょう。また、スーツやシャツは1着では足りないため、2~3着を用意しておくほか、女性の場合はストッキングやメイク道具といった消耗品にお金がかかります。
就活の書類選考ではエントリーシート(ES)や履歴書を郵送で送るケースもあるため、切手代がかかることも把握しておきましょう。
【就活生がバイトを続けた方が良い理由】ガクチカに活かせる
ESや面接などで「学生時代に力を入れたことはありますか?」と聞かれることがあります。ガクチカとも呼ばれる質問ですが、アルバイトの経験をテーマに話す人も珍しくありません。
ガクチカでアルバイト経験を話す場合は、思考や性格といった自身の内面を伝えることが重要です。このほかにもアルバイト経験を伝える際のポイントがありますが、詳しくは以下の記事で解説しています。
【就活生がバイトを続けた方が良い理由】スキルを高められる
アルバイトの仕事内容にもよりますが、社会人に必要なスキルを身につけられるのもアルバイトを続ける理由です。お客さんや目上の方への言葉遣いやお辞儀の仕方など、就活だけでなく社会人になっても欠かせないマナーをアルバイトで学べます。
就活では、自分がアルバイトで学んだスキルを自己PRとして活用できるため、あなたの魅力を企業に伝える際に役立つでしょう。
【就活生がバイトを続けた方が良い理由】気分転換になる
アルバイトでの経験や実績をそのまま就活に活かせますが、気分転換にもなるのが魅力です。学生の中には就活が順調に進まず、落ち込んでしまう方もいるでしょう。もし、アルバイトを辞めて就活のみに集中していると、ネガティブな思考に陥ってしまうかもしれません。
就活で悩んでいる時こそアルバイトに集中し、頭の中をリセットすることも上手に就活を進めるためのポイントです。また、嫌なことがあればバイト仲間に愚痴を聞いてもらえば、ストレス発散になるでしょう。
就活とアルバイトを両立させるコツ
ここでは、アルバイトと就活を両立させるための3つのコツをまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
【就活とアルバイトを両立させるコツ】バイト先に事情を話しておく
現在アルバイトをしている方は、バイト先の店長や社員の方に事情を説明しておきましょう。他のスタッフにも話しておけば、説明会や面接が急に入った時もシフトを代わってもらえるかもしれません。
また、バイト中に選考結果の電話がかかってきた時も、事前に了承を得ておけばすぐに電話に出ても良いことがあります。
【就活とアルバイトを両立させるコツ】集中して働く日を設ける
小まめにバイトに入っていると移動時間がかかるほか、仕事で疲れがとれなくなることもあるでしょう。就活とアルバイトを続けるには、「この日は長時間勤務する!」と集中して働く日を決めることも大切です。
長時間働く日を設けることで、ある程度の収入をもらいつつ、就活に当てる時間も確保できます。
【就活とアルバイトを両立させるコツ】シフト・勤務日数を調整する
企業が事前に公開している日時に合わせて、シフトや勤務日数を調整するのも一つの手です。面接は平日の朝から夕方にかけて実施されることが多いため、予定が分からない場合はこの時間を避けてバイトを入れましょう。
ただし、空き日程にバイトを入れすぎると、試験対策などの準備が疎かになりかねません。就活かアルバイトか、自分の中で優先順位をつけておきましょう。
就活中にアルバイトを続ける場合の注意点
就活とアルバイトを同時並行する際に気をつけておきたいことがあります。これからバイト先を探す人や現在バイトをしている人は、ぜひ参考にしてください。
【就活中にアルバイトを続ける場合の注意点】スケジュール調整
説明会やES提出期限などの日時は事前に公開されていますが、面接の日程は企業から急に聞かれることがあります。スケジュール帳を見ずに面接日を決めてしまうと、大学の講義やアルバイト、他社の選考などとダブルブッキングしてしまう危険性があります。
また、予定を詰め込みすぎてしまうと、就活やバイトが辛いものに感じるかもしれません。週に1日は休みを設けて、リフレッシュする時間も大切にしてください。
【就活中にアルバイトを続ける場合の注意点】体調管理
体調不良のままWebテストや面接に臨んでも、あなた本来の力が発揮できないでしょう。例えば、深夜のアルバイトをしたあとで面接に臨んでしまうと、寝不足から元気のない表情で話したり、伝えたいことを忘れたりしてしまうかもしれません。
就活は時間がかかるものと捉え、長く続けられるよう体調管理を行いましょう。
【就活中にアルバイトを続ける場合の注意点】学業も疎かにしない
学生の中には、せっかく内定をもらっても卒業に必要な単位が足りず、留年してしまう人もいます。大学3年になると就活ムードが高まっていきますが、就活やバイトだけでなく学業も疎かにしないよう注意が必要です。
就活生のバイトに関する悩みを解決!
就活中でもアルバイトを続けることをおすすめしますが、上で紹介した内容以外にも学生の悩みはあります。最後に、学生の悩みを解説するための方法をQ&A方式でお答えしていきます。
【就活生のバイトに関する悩み】バイト代だけでは足りない
就活にかかる費用は平均して17万円ほどですが、バイト代だけでは足りない学生もいるでしょう。就活での経費を抑えるために、以下の方法を試してみてください。
- 就活本などを先輩や友人から借りる
- 親から仕送りをもらう
- 飲食代を抑える
- 宿泊費の安いホテルを利用する
- 交通費を抑える
遠方の説明会や面接に向かう学生は、交通費を抑えるために近いエリアで複数社の選考を進めるのも一つの手です。また、夜行バスを利用したりランチ代の費用を抑えたりしても良いでしょう。
ただし、夜行バスは安く移動できる一方で疲れが取れないこともあるので、どこを削るかは慎重に考えてください。
【就活生のバイトに関する悩み】今のバイト先では調整できない
バイト先の都合でどうしても就活と両立できない場合は、別のアルバイトを検討してみてください。就活中も続けやすいアルバイトを以下にまとめました。
- 夜の勤務が多いバイト
- 土日のみのバイト
- 短期バイト
- 単発のバイト
選考対策や面接などのスケジュールと調整しやすいバイト先を選びましょう。
【就活生のバイトに関する悩み】貯金があればバイトしなくても良い?
お金に余裕があれば、バイトをせずに就活に専念するのも一つの手です。どうしても就活に専念したい場合は、30万円ほど貯金があれば安心して就活に臨めるでしょう。
もし、急にお金が必要になった場合は、上で紹介した単発のバイトなどで稼ぐことも可能です。
就活とバイトで忙しい学生におすすめのスカウトサービス
思うように就活が進まなかったり、バイトも大事にしたかったりする学生は、逆求人型のサービス「キミスカ」を活用してみてください。
キミスカは自分らしく働ける企業とのマッチングを大事にしており、あなたらしいプロフィール写真や自己紹介文を登録できます。あなたに興味を持った企業からスカウトの連絡がくるので、これまでと違った形で就活を進められます。
アルバイトと就活を両立させるなら優先順位を!
学生のほとんどが行う就活ですが、アルバイトと両立させるポイントを知っておかなければ、就活やバイト先にも悪影響が出るかもしれません。
現在と未来の自分を大切にするためにも、ぜひこの記事で紹介した内容を参考に、自分らしい就活を行ってみてください。