就活の中でインターンの重要性が増しており、インターンが実質的な選考になっている企業もあります。そんな中で、応募したインターンシップに全部落ちたら「就活そのものがダメになってしまった」と感じる人もいるでしょう。
しかし、インターンに全落ちしても挽回する方法があります。今後の対策と就活を前向きにとらえる考え方を見ていきましょう。
「インターン全落ち」はめずらしいことじゃない
結論から言えば、インターン全落ちは決してめずらしいことではありません。特に人気企業の場合は参加する学生のレベルも高く、就活時の選考よりも倍率が高いこともあります。
多くの学生にとって就活の入り口に位置づけられるインターンでは、選考時に十分な対策ができていないこともあるでしょう。インターンの全落ちが就活に影響することはないので、全落ちしても志望度が高い企業なら本選考を受けましょう。
インターンに全落ちしたら原因の分析が重要
インターンに全落ちしたら、今後の対策を考えましょう。インターンで本選考さながらのステップを設けている企業なら、どのステップで選考落ちしてしまったかを知ることで、今後力を入れるべき分野が見えてきます。
インターンに全落ちした原因が何だったのか、選考ごとの対策を以下にまとめました。
【インターン全落ちの原因】履歴書やES
履歴書やエントリーシートで選考落ちしてしまう人は、日本語が成立していなかったり、企業が求める人物像を理解できていなかったりすることが原因として考えられます。
自分の魅力を伝えることに慣れていない人は、就活の履歴書やエントリーシートで苦労するかもしれません。チャットやSNSで書く文章と、ビジネスシーンで書く文章はタイプが違うため、不安な人は家族やゼミの先生や先輩などに見てもらうとよいでしょう。
企業への理解が不足している場合は、業界や企業の情報収集から始めてください。企業を知ることで、アピールするべき自分のポイントも分かるようになります。エントリーシートの書き方についてはこちらの記事に詳しく解説しています。
【インターン全落ちの原因】Webテスト
資格試験や大学受験のように、ある程度まとまった時間に集中して取り組んでみましょう。Webテストの問題と解法にはパターンがあるので、徹底して対策すれば確実に成果を得られるようになります。Webテストの対策法についてはこちらの記事をご参考ください。
【インターン全落ちの原因】面接
面接では「質問に対する答え方」だけが見られているわけではありません。第一印象が悪かったり、基本的なビジネスマナーがなっていない、質問に対してピントのずれた回答をしてしまったりするケースが全落ちする学生に多く見られます。
聞こえる声のボリュームでゆっくりと相手と視線を合わせながら笑顔で話すだけで、印象は大きく変わるものです。人は会話の印象を話の中身ではなく、そのときの雰囲気で決めているとも言われます。「たかが態度」の問題と思うかもしれませんが、組織の中で働くにはコミュニケーションが重要です。
採用担当者が面接で評価するときのポイントや質問例はこちらの記事に詳しく書いていますのでチェックしてみてくださいね。
インターンの選考に全落ちした学生に共通する4つの特徴と改善策
インターンに全落ちした学生にはある共通する特徴があります。あなたがその特徴に当てはまっていないかをチェックし、適切な対策を行っていきましょう。
【インターンに全落ちする学生の共通点】自己分析が浅い
自己分析が浅いため、効果的な自己PRができていなかった可能性があります。どれだけ成績が優秀であったり、難易度の高い資格を持っていたりしても「この人と一緒に働きたい」「この人の考え方はおもしろい」と思ってもらえなければ選考を通過するのは難しいでしょう。
もしあなたにアピールできるものがないなら、ガクチカ作りから始めてみてください。同時に自分にとって働くとは何か、何をしているときが楽しいかなどの分析をしていくことも大切です。自己分析の方法はこちらの記事をご覧ください。
また自己分析が進まない人は、キミスカにある適性検査を受けることもおすすめです。キミスカの適性検査ではあなたの意欲傾向や価値観、向いてる職種など知ることができます。また自己PRや適性検査の内容を見て、「自社に適性がある!」と思った企業からインターンのお誘いをもらうこともできるので、今の状況を抜け出すきっかけにもなるでしょう。
キミスカを使って自分の適性や向いている企業を見つめなおしてみましょう!
【インターンに全落ちする学生の共通点】志望業界・志望企業が合っていない
もしかするとあなたと業界や企業文化がマッチしていないのに志望しているかもしれません。再度自己分析に取り組んでみましょう。
【インターンに全落ちする学生の共通点】企業理解が足りていない
上述の「志望業界・志望企業が合ってない」にも通じる話ですが、全落ちする理由として、自己分析と企業の求める人物像の分析が間違っていることがあります。必要に応じて自己分析と業界・企業分析をやり直してみてください。業界分析の方法はこちらの記事に詳しく書いています。
【インターンに全落ちする学生の共通点】社会人との対話に慣れていない
大学内にいるとなかなか社会人と会話しないので、面接の場に行って、言葉の選び方や話し方が分からなくなることがあります。社会人と会話することに苦手意識がある人は、OB・OG訪問や有給インターンなど社会人と接する機会をフルに活用してみましょう。
卒業生の探し方や、OB・OGに聞いておいた方がよいことはこちらの記事で解説しています。
インターン全落ちでメンタル不調に?立ち直るための行動・思考法
ここまでインターンに全落ちしてしまったときの対処法を解説してきましたが、中には立ち直れないほど落ち込んでしまっている人もいるかもしれません。
何もやる気が起きないくらいのメンタル状態になってしまったときは、休んでみることも大切なことです。もう一度前向きな気持ちで就活に取り組むための行動や、考え方を紹介します。
【インターン全落ちから立ち直る方法】泣いてもOK
「泣いてはダメ」あなたがそう思い込んでいるタイプなら、泣くことでつらさが軽くなることがあります。涙にはストレスを和らげる力があります。落ち込みすぎてどうしようもなくなったときは、一人になれる場所で思う存分涙を流してみるのもよいかもしれません。
【インターン全落ちから立ち直る方法】家族や友人に思い切りグチる
グチに付き合ってくれる相手がいる人は、思い切りグチってみるのも一つの方法です。何の解決にならなくても、誰かに話を聞いてもらえたということだけで癒やしになることがあります。
【インターン全落ちから立ち直る方法】カウンセリングや精神科に頼ってみても
「泣けないし、グチれる相手もいない」という人は、カウンセリングや精神科のプロの力を借りてみるのもよいでしょう。家族や友人ではないからこそ話せる胸の内もあるかもしれません。
【インターン全落ちから立ち直る方法】自分なりの気分転換の方法を見つける
就活がつらくてどうしようもないときは、一度就活から離れてみるのもおすすめの方法です。音楽を聞く、旅に出るなど自分なりの気分転換の方法を見つけましょう。
【インターン全落ちから立ち直る方法】筋トレなど体力をつける
体を動かせるようなら、筋トレなど好きな運動をしてみましょう。体を動かして体力がつくと自然と気持ちも上向きになります。
外に出て、陽の光を浴びながら散歩してみるのもおすすめです。太陽の光を浴びることで、セロトニンという脳内物質が分泌されます。この物質は感情や気分のコントロールに影響を与えるもので、気持ちの安定には欠かせないものです。セロトニンが不足すると気持ちが落ち込みや、集中力の低下につながると言われています。
「もしかして就活うつかも?」と思った人はこちらの記事を参考にしてみてください。予防法と対処法を解説しています。
就活は楽しんだモン勝ち!インターン全落ちは自分を見つめ直すチャンス
就活は自分と相手を知ることから始まります。インターンに全落ちした事実は残念ですが、就活の本番は本選考。内定を獲得すれば結果オーライです。インターン全落ちは自分を見つめ直すチャンスとらえて、まずは自己分析を徹底的にやっておきましょう。