自己分析で死にたくなるのは、おかしなことではありません。自己分析は自分の過去や経験を思い返す作業なので、辛いと感じることもあるでしょう。
だからといって自己分析をせずに就活を進めてしまうと、入社後のミスマッチが起こる可能性があります。そこで本記事では、自己分析で死にたくなる原因や対処法について解説します。ぜひ最後までご覧ください。
自己分析で死にたくなる学生は少なくない
最初に伝えておきたいのは、「自己分析で死にたくなるのはあなただけではない」ということです。
自己分析は自分自身と正面から向き合う作業なので、誰だって大なり小なり辛いものです。また、辛い過去やこれまでの経験を思い出し、トラウマが蘇ってしまう人もいるでしょう。
学生の中には「自己分析で死にたくなるなんておかしいのでは？」「こんなことで死にたくなるのは自分が弱いから…」と自分を責めている人もいるかもしれません。
しかし、自己分析に苦しんでいるのはあなただけではないことを知っておいてください。
自己分析で死にたくなるのはなぜ？主な原因5つ
なぜ自己分析で死にたくなるのでしょうか。漠然とした不安を言語化することで、解決策が見つかることもあります。
ここでは、自己分析で死にたくなる主な原因を5つご紹介します。当てはまる原因や、自分の気持ちに近い原因を見つけてみてください。
【自己分析で死にたくなる原因1】強みが見つからない
就活のエントリーシートや面接では、強みや長所を聞かれる場面が多々あります。
例えば、自己PRでアピールしなければいけないケースや、直接的に「あなたの強みはなんですか？」と質問されるケースもあるでしょう。
こうした質問に答えるために、基本的には自己分析をして自分の強みや長所を見つけます。しかし、学生の中にはどうしても強みが見つからず、自己PRや強みに関する質問に答えられずにいる人もいます。
【自己分析で死にたくなる原因2】短所ばかり目につく
強みや長所を見つけられないだけでなく、弱みや短所ばかり目につくようになってしまう人も少なくありません。エントリーシートや面接では短所を聞かれることもあるので、自分の短所を見つけられたのは自己分析の成果です。
また、短所を裏返せば長所になるので、短所が見つかったということは長所が見つかったということでもあります。
しかし、あなたの心は短所を長所に変換できなくなるほど疲れ切っているのでしょう。
【自己分析で死にたくなる原因3】アピールできるような経験がない
志望動機や自己PR、ガクチカをはじめとする質問では、具体的なエピソードを話す必要があります。
「アピールできるような大それた経験がない」「どこまでも平凡な経験しかない」と苦しむ学生は非常に多くいます。
しかし、就活では偉大なエピソードや、他の人がしていないような経験を話す必要はありません。あなたらしさが伝わるエピソードであれば、日常生活のありふれた経験をテーマにして構わないのです。
【自己分析で死にたくなる原因4】過去の嫌な出来事を思い出してしまう
自己分析は幼少期から現在に至るまで、自分自身の過去と向き合う作業です。そのため過去の嫌な出来事を思い出し、死にたくなることがあります。
このように、トラウマ体験が鮮明に蘇ることを「フラッシュバック」といいます。
思い詰めるほどのフラッシュバックの症状が起こった場合は、自己分析を中断しましょう。また、フラッシュバック症状緩和や治療は、カウンセラーや精神科医などの専門家に頼ることも検討してみてください。
【自己分析で死にたくなる原因5】他の人より劣っていると感じる
自己分析をしていると、自分は他の学生より劣っているのではないかと感じることがあります。生きていると誰でも劣等感を抱く場面はありますが、自己分析という自分と向き合う作業を行うことで、周囲との差を顕著に感じてしまうのでしょう。
ただ、周りの人の良いところばかり見つけられるあなたは、誰より心優しく繊細なのかもしれません。
自己分析で死にたくなるのを防ぐ方法
自己分析で死にたくなるのは、自己分析の深みにはまっているからです。自己分析にはいくつかの約束事があり、期限や目的を曖昧にしたまま続けているとネガティブになる可能性が高まります。
そこで、ここからは自己分析で死にたくなるのを防ぐ方法を6つ解説します。
【自己分析で死にたくなるのを防ぐ1】自己分析の期限を決める
自己分析で死にたくなってしまうのは、自己分析の期限を曖昧に設定しているからかもしれません。自己分析には「○時間やるべき」「〇日～〇日まで」といった期限はありません。
そのため期限を決めずにだらだらと続けていると、せっかく見つかった強みやエピソードが小さなものに思えてくることがあります。
それを防ぐために、自己分析を始める際は必ず期限を設定しましょう。期限はあなたが設定して構いません。どこまでやるべきか分からない人は、以下の記事で紹介している質問例に答えられることをゴールとしましょう。
【自己分析で死にたくなるのを防ぐ2】自己分析の目的を理解する
自己分析の本来の目的を理解できていないと、なぜ改めて自分と向き合っているのかが分からず死にたくなることがあります。自己分析は企業に就職するために必要だと思い込んでいる学生が多くいますが、本来は自分の人生の「目的」と「手段」を知ることが目的です。
就活は人生の目的を叶えるため、なりたい人間に近づくための一つの手段であり、人生のゴールではありません。自己分析で死にたくなったときは視野を広げて、就活だけでなくその先の人生を見つめてみましょう。
【自己分析で死にたくなるのを防ぐ3】自己分析ツールを活用する
自己分析をやりすぎて死にたくなることもあれば、そもそも自己分析のやり方が分からず死にたくなることもあるでしょう。そんなときは無料で利用できる自己分析ツールを活用してみましょう。
逆求人サイト『キミスカ』は、150問の質問に答えるだけで性格の傾向や職務適性が分かる、完全無料の自己分析ツール「適性検査」を提供しています。
自己分析ツールを利用すれば、強みが必ず見つかるので、強みが見つからず短所ばかり目についてしまう学生にもおすすめです。
【自己分析で死にたくなるのを防ぐ4】強み一覧を参考にする
どうしても強みが見つからず、死にたくなっている学生には「強み一覧」を参考にすることをおすすめします。他の学生がどんな強みをアピールしているか分かれば、必要以上に悩むこともなくなるでしょう。
キミスカの就活研究室では、自己PRで使える強みを4種のタイプ別にご紹介しています。以下の記事を参考に、あなたにぴったりの強みを見つけてみましょう。
【自己分析で死にたくなるのを防ぐ5】人と比べない
自己分析で死にたくなるのは、知らず知らずのうちに人と比べているからかもしれません。
例えば、他の学生のインパクトのあるエピソードを聞いたり、自分にはない強みを持っている友人に出会ったりすると、劣等感を抱いてしまうことがあります。
しかし、自己分析は自分と向き合う作業であり、人と比べる必要はないのです。人と比べないといっても難しいかもしれませんが、比べる必要はないと知ることで少しは気が楽になるはずです。
【自己分析で死にたくなるのを防ぐ6】一旦、自己分析をやめてみる
自己分析をすることによって極度に落ち込み、就活や人生そのものに嫌気がさしているなら、思い切って自己分析をやめてみるのも一つの手です。
とくに過去の嫌な出来事を思い出してしまった人は、それ以上自己分析を続けるのはおすすめできません。
無理をして自己分析を行っても、正確な分析ができない可能性もあります。一旦は自己分析をやめ、心が落ち着いたタイミングで再開してみても良いでしょう。
自己分析で死にたくなるあなたへ
自己分析で死にたくなるのは、めずらしいことではありません。死にたくなるほど辛くなるのは、それだけ就活を真剣に考えているということです。
就活なんてどうでもいい、入社できればどこでもいいと思っているのなら、そこまで悩むこともないでしょう。
そんな真面目で繊細な性格はあなたの良さではありますが、もう少し肩の力を抜いてもいいかもしれません。本記事で紹介した対処法を参考に、あなたらしく就活を進められることを祈っています。
