面接対策として問答集の作成や模擬面接をおこなっている学生は少なくありません。しかし、意外と見落としがちなのが面接を受ける時の身だしなみです。身だしなみが整っているかどうかで面接官からの印象も変わりますが、どういったポイントを意識すれば良いのでしょうか。
今回は、面接に臨む就活生が気をつけたい身だしなみについて、男女別に解説します。
【男女共通】面接の身だしなみは清潔感が大事!
面接時の服装は男女で違う部分もありますが、共通しているのは清潔感を出すことが重要であることです。ボサボサの髪型をしていたり、シワのあるシーツを着たりして面接に臨むと、面接官からマイナスの印象を持たれてしまいます。
そもそも、身だしなみとは人に不快感を与えない服装や振る舞いのことで、社会人に欠かせないマナーの一つです。就活では、新卒らしいフレッシュ感やTPOをわきまえた見た目を意識して、身だしなみを整えましょう。
【男性のスーツ】面接にふさわしい身だしなみ
まずはスーツで面接に臨む男性の身だしなみを紹介します。
【男性・面接の身だしなみ1】髪型
面接を受ける男性におすすめの髪型は、短めのヘアスタイルがおすすめです。出版やITといった業界では髪型に対して寛容な場合もありますが、長髪だと不潔な印象を持たれる可能性があるため、万人受けしやすい短髪が無難でしょう。
また、寝癖を直すだけでなくワックスをつけてセットすることも重要です。前髪を流すか上げておでこを出せば、顔まわりが明るい印象に仕上がります。髪型については以下の記事を参考にしてみてください。
【男性・面接の身だしなみ2】顔まわり・指先
まず顔まわりについては、髭(ひげ)の剃り残しがないように注意しましょう。眉毛は極端に細くしてしまうとマイナスの印象を持たれる可能性があるため、少し太めの自然に整える程度がおすすめです。
また、爪が伸びていたり汚れていたりするのは不潔な印象を与えるため、面接前に指先の手入れもおこないましょう。
【男性・面接の身だしなみ3】ワイシャツ
就活に着ていくワイシャツは、白色の無地で自分の体型に合ったものを選びましょう。ワイシャツの素材によってはアイロンがけ不要なものもありますが、面接に着ていくワイシャツにシワや汚れがないかチェックしておくのが無難です。
このほか、ワイシャツの選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。
【男性・面接の身だしなみ4】ネクタイ
ネクタイにはさまざまなデザインがありますが、派手すぎないものを選ぶのがポイントです。
また、志望する職業や季節などに合わせてネクタイの色を決めてみても良いでしょう。営業職なら赤系、金融なら青系、アパレルならピンク系など、色によって相手に与える印象が異なります。
スーツに合わせるネクタイ選びについては、以下の記事をチェックしてみてください。
【男性・面接の身だしなみ5】ジャケット
ジャケットは、黒か紺などの落ち着いた色を選びましょう。ジャケットと同様に体型に合ったサイズで、着丈はお尻が少し隠れる程度の長さのものがおすすめです。
また、ジャケットの種類によってボタンの数が異なりますが、一番上だけ留めることを覚えておきましょう。
【男性・面接の身だしなみ6】パンツ/ズボン
スーツは、ジャケットとパンツがセットで販売されていることがほとんどです。そのため、パンツはジャケットに合わせて着用しましょう。こちらも、落ち着いた色のものを選び、丈の長さは立った時に裾が靴に少し隠れる程度を目安にしてください。
また、ベルトは黒やダークブラウンなどの暗い色がおすすめ。派手なものは就活には向かないので、バックルなどがシンプルなものを選びましょう。
【男性・面接の身だしなみ7】靴下
靴下の色はスーツの色に合わせて、黒あるいは紺色のものを身につけましょう。また、足元の肌が見えるのはNGなので、くるぶし丈のソックスは避けてください。
【男性・面接の身だしなみ8】革靴
靴は紐付きの革靴かローファーが就活に適しています。就活ではつま先や甲の部分にステッチがない「プレーントゥ」が一般的で、黒色のものを選ぶようにしましょう。
また、足元を見られている場合もあるため、定期的にメンテナンスをして面接前に磨いておくのがおすすめです。
【男性・面接の身だしなみ9】コート
冬など寒い時期の就活ではコートを着用しても問題ありません。落ち着いた色のトレンチコートやチェスターコートであれば、面接官からマイナスの印象を持たれることはないでしょう。
このほか、コートの選び方や着脱のマナーなどについては、以下の記事を確認しておきましょう。
【男性・面接の身だしなみ10】カバン
カバンの色はスーツに合わせ、黒や紺などの落ち着いた色合いが基本です。また、面接の際に資料を提出したり受け取ったりすることがあるため、A4サイズの書類が入る大きさのカバンが適しています。
【男性・面接の身だしなみ11】腕時計
就活中は腕時計も身だしなみの一つです。ただ、腕時計であれば何でもいいわけでなく、文字盤が見やすいアナログ時計を身につけましょう。
時計の選び方はおすすめのブランドは、以下の記事を参考にしてみてください。
【女性】面接にふさわしい身だしなみ
続いては、面接時の女性の身だしなみについて解説します。
【女性・面接の身だしなみ1】髪型
女性の場合は、ショートでもロングでも問題ありませんが、慣れ親しんだ髪型の方がスタイリングに戸惑うことはないでしょう。
ただし、過度な茶髪やパーマなどは避けた方が無難です。ショートからロングまで髪型別のおすすめスタイリングは、以下の記事を参考にしてみてください。
【女性・面接の身だしなみ2】メイク・指先
メイクはできるだけナチュラルに仕上げるのがポイントです。また肌荒れは清潔感に欠けた印象を与えてしまう可能性もあるため、普段からスキンケアもおこなっておきましょう。メイクのコツについては、以下の記事を参考にしてみてください。
業界にもよりますが、就活中はネイルをしない方が無難です。指先から清潔感を出すためにも、爪は伸ばしすぎず自然な形に整えておきましょう。
【女性・面接の身だしなみ3】ブラウス
ブラウスは白の無地が基本で、レギュラーカラーかスキッパーカラーのどちらかを選びましょう。どちらも第一ボタンまで留めるのがマナーですが、首回りが苦しい場合は首元が開いたスキッパーカラーがおすすめです。
【女性・面接の身だしなみ4】ジャケット
ジャケットは黒や紺などの落ち着いた色で、お尻が少し隠れる程度の着丈のものがおすすめ。また、女性のジャケットはボタンを全て留めます。肩幅や胸囲、胴回りなど、自分の体型にフィットしたものを選びましょう。
【女性・面接の身だしなみ5】スカート/パンツ
スカートやパンツは黒や紺などの落ち着いた色合いのものを選びましょう。スカートはタイトスカートが基本ですが、立った時に膝丈・座った時に膝上5cmの丈を目安にしてください。
また、パンツの場合はストレートタイプかセミフレアタイプがおすすめです。細身のパンツだと体のシルエットが出すぎる場合もあるため、少しゆとりのあるサイズを選びましょう。
【女性・面接の身だしなみ6】ストッキング
ストッキングを着用する場合は、肌の色に合ったナチュラルカラーのものを選びましょう。移動中に伝線する可能性もあるため、予備のストッキングを持っておくのも重要なポイントです。
【女性・面接の身だしなみ7】パンプス
面接に履いていくパンプスは、黒色のプレーントゥが就活に適しています。さまざまなパンプスが売られていますが、就活中は歩き回ることも多いため、試着で歩きやすさも確かめておきましょう。
【女性・面接の身だしなみ8】コート
就活中のコートは、トレンチコートやチェスターコートのどちらかを選びましょう。丈はコートを着た時にスカートが少し隠れる程度を目安にします。
また、すっきりとしたシルエットのコートが望ましく、ベルトがある場合はきちんと締めておくのもポイントです。
【女性・面接の身だしなみ9】カバン
カバンはスーツの色に合わせて、黒や紺などの落ち着いた色が就活に適しています。面接だけでなく会社説明会などでも使えるため、A4の書類を入れることができ床に置いたときに自立するものを選びましょう。
【女性・面接の身だしなみ10】腕時計
就活中に身につける時計は、文字盤が見えやすいアナログ時計がおすすめです。近年はスマートウォッチを使う人もいますが、面接官が年配の方だとマイナスの印象を持たれる可能性もあります。
もちろん時計で合否の結果が決まることはほとんどありませんが、シンプルなアナログ時計の方が無難と言えるでしょう。
面接の身だしなみに関する就活生の疑問
最後に、面接時の身だしなみについて、就活生からのよくある疑問にお答えしていきます。
【面接の身だしなみに関するQ&A1】私服や服装自由と言われた場合は?
企業によっては面接の案内に「私服可」「服装自由」と記載していることがあります。このような場合は、男女共にオフィスカジュアルが基本です。
男性であれば、清潔感のあるワイシャツに落ち着いた色のチノパンを合わせ、革靴を履いておきましょう。また、女性であればブラウスかワイシャツなどに、膝丈スカートかすっきりとしたシルエットのパンツがおすすめです。男女共にジャケットを羽織ることで落ち着いたコーディネートになります。
なお、私服や服装自由を指定された場合に避けるべき服装は以下です。
デニム/ジーンズ
Tシャツ
スウェット
パーカー
帽子
ストール など
以下の記事でも解説しているので、詳しく知りたい方はチェックしてみてください。
【面接の身だしなみに関するQ&A2】夏も上着が必要?
夏の就活でもスーツの上着は必要です。もちろん面接会場の近くまではジャケットを脱いでも問題ないため、汗染みを防ぐためにも移動中は腕にかけて持ち歩いてもOKです。
また、企業からクールビズの指示があった場合、「上着は不要です」のように具体的に書かれていなければ上着を持っていくのが無難でしょう。クールビズの服装は企業によって異なるため、安易に半袖シャツを着たりするのも避けてください。
夏の就活については、以下の記事で詳しく解説しています。
就活生は身だしなみを整えて面接に臨もう!
身だしなみは第一印象を左右する重要なポイントです。就活においても身だしなみで合否の結果が変わる可能性もあるため、これから面接に臨む学生は服装・髪型・持ち物などに注意しましょう。
もちろん面接では質疑応答の内容も重視されるため、身だしなみのポイントを押さえたうえで面接対策も徹底しておくことも大切です。