面接に最適なメイクとは?押さえたいポイントや注意点を詳しく解説

面接では、学生の身だしなみが第一印象に大きな影響を与えます。フレッシュでいきいきとした表情を演出できるメイクに仕上げれば、面接官に好感を抱いてもらいやすくなるでしょう。

この記事では、面接メイクのポイントや注意点、業界別のメイク方法について解説します。自分の魅力を引き出すためのコツを知って、自信に満ちた表情で面接へ挑みましょう。

就活メイクと普段メイクの違い

就活メイクの目的は、TPO(時・場所・場合)に合った身だしなみを整えることです。顔色を調整して適切に色味を加えることで、健康的でいきいきとした表情をつくり上げます。

面接に限らず、ビジネスの場では「お互いが気持ちよくコミュニケーションを取ること」が重要になります。そのため、好みを反映できる普段メイクとは異なり、就活メイクでは第三者からの見え方を意識して仕上げていくことが大切です

面接の場では、清潔感があり健康的で知的に見えるメイクが適しています。「オシャレ」ではなく、「社会人として求められている身だしなみ」を意識してメイクをしましょう。

私服面接のメイクもTPOに合わせよう

私服面接の場合でも、基本的にこの記事で紹介する就活の場に適したメイクに仕上げることがおすすめです。華美なメイクやすっぴん風メイクは避け、健康的で知的に見えるメイクをするのがマナーです。

また、服装も私服でいいとはいえ、ジーンズやTシャツのようなラフすぎるものは控える必要があります。面接では「社会人らしい振る舞いができるか」についても評価されていることを理解したうえで、ビジネスパーソンにふさわしいメイクや服装を心がけてみてください。

面接メイクで好印象を与えるポイント

ここからは、面接で好印象を与えられるメイクのポイントをパーツごとに紹介します。

どのような企業を志望する方にもおすすめの基本の化粧方法なので、ぜひ実践してみてください。

【面接メイクのポイント1】ベースは薄めに

ベースメイクは、薄づきで健康的に見えるように仕上げましょう。ベースメイクを濃くすると顔色が不自然になってしまい、健康的な印象からかけ離れてしまうため注意が必要です。

まずは、化粧下地で毛穴やくすみを補整しつつ、ファンデーションで顔色を整えましょう。悩みが集中しやすい頬から塗りはじめ、Tゾーン、目回り、口回り、フェイスラインの順に薄くなるよう馴染ませていきます。厚塗りすると崩れやすくなるので、薄塗りを基本に、気になる部分はコンシーラーでカバーすることがおすすめです。

【面接メイクのポイント2】ナチュラルなアーチ眉毛

面接メイクでは、ナチュラルなアーチ眉毛に仕上げることがおすすめです。

化粧をするときは、次のポイントを意識してみてください。

眉毛メイクのポイント

眉頭の位置:目頭の真上
眉山の位置:眉頭から約3分の2の部分
眉尻の位置:小鼻と目尻を結んだ延長線上
眉の角度:眉の下側が10度程度
眉頭と眉尻の高さ:水平な一直線上

眉メイクの際は、はじめにスクリューブラシで毛流れを整えておきましょう。パウダーで眉の形を整えてからペンシルで足りない部分を書き足すと、初心者でもきれいに仕上げられます。

細すぎたり太すぎたりする眉メイクはカジュアルな印象になるので、就活では避けたほうが無難です。自然な印象になるよう、髪色に合ったカラーを使用してください。

【面接メイクのポイント3】やわらかいアイメイク

アイメイクは、控えめかつやわらかい印象になるよう仕上げましょう

アイシャドウは、ふんわり発色するピンクベージュやブラウンカラーがおすすめです。ラメ感が強いものや発色がよいものは派手な印象になってしまうため、ビジネスシーンでの利用は避けましょう。

アイシャドウを塗るときは、一番明るい色をまぶた全体に広げたあと、二重幅に中間色、まぶたのキワに一番暗い色をのせて自然なグラデーションを作ります。

最後に、まつ毛の根本を埋めるようにアイラインを入れます。このときに、目尻のラインを長く描きすぎたりラインが濃くなりすぎたりしないように注意しましょう。

【面接メイクのポイント4】ナチュラルなマスカラ

マスカラは、濃すぎず長すぎない仕上がりを意識します。引き締まった印象を与えたいなら黒、ふんわり優しい印象に仕上げたいならブラウンのマスカラがおすすめです。

まずはビューラーで少しまつ毛を上げてから、マスカラをまつ毛の根本から毛先に向かって、液を絡ませるようにジグザグと塗っていきます。塗りすぎるとダマになってしまうので、過度な重ね塗りは避けてください。

【面接メイクのポイント5】ほんのりチーク

チークは、肌馴染みがよくほんのり色づくものを選びましょう。ピンクは可愛らしい印象になってしまうので、オレンジ系やベージュ系のカラーがおすすめです。健康的に見えるよう、ほんのり血色感をプラスするイメージでメイクしていきます

にっこり笑ったときに高くなるところにチークをつけると、立体感を演出できます。指やスポンジだと塗りすぎてしまうことがあるので、ブラシでふんわりのせて自然な発色を目指しましょう。

【面接メイクのポイント6】健康的なカラーリップ

就活の面接には、肌馴染みのよい控えめカラーのリップが適しています。ツヤ感の強いものやラメが入っているものは避け、ナチュラルに色づくピンクベージュやオレンジ系のカラーを選んでフォーマルな印象に仕上げましょう

ポイントは、リップとチークの色味をそろえて統一感のあるメイクにすることです。唇のコンディションは清潔感に直結するので、普段から保湿ケアをしておくことも大切です。

【面接メイクのポイント7】髪型

髪が肩よりも長い場合は、うしろで結んでまとめておきましょう。セミロングの方は、ハーフアップにしておくときちんとした印象になります。

前髪は下ろしても問題ありませんが、表情が見えなくならないよう短めに整えておく必要があります。上品で知的な印象を与えたいなら、サイドに流して顔回りをすっきりさせてもよいでしょう。

就活の髪型については、こちらの記事でさらに詳しく紹介しています。あわせてチェックしておきましょう。

面接で好印象の髪型を男女別に解説!NG髪型とよくある質問を簡単解説

WEB面接に最適なメイクとは?

近年は、オンライン会議システムを活用してWEB面接を行う企業が増えてきました。WEB面接では直接対面して顔を見られるわけではありませんが、画面越しに身だしなみをチェックされているため、しっかりとTPOに適したメイクをする必要があります

ここからは、WEB面接を行うときのメイクで気をつけたいポイントを紹介します。

【WEB面接に最適なメイク1】血色感を意識する

パソコンの画面越しに対面するWEB面接では、メイクの色味が伝わりにくいという注意点があります。メイクの仕方やカメラ映りによっては顔が暗く見えてしまうことがあるので、より血色感を意識して化粧をすることが大切です

顔全体を明るく見せるには、自然な色艶になるピンク系の化粧下地がおすすめです。コーラル系のチークを使うと、にじみ出るような健康的な血色感を演出できます。

リップは、適度なツヤ感があるピンクベージュやレッド系オレンジを選びましょう。ペンシルで輪郭を取ってからリップを塗ると、フレッシュではっきりとした唇に仕上がります。

【WEB面接に最適なメイク2】メリハリをつける

通常の面接と同じような控えめメイクにすると、WEB面接ではかなり薄く見えてしまう可能性があります。WEB面接を受けるときは、普段の就活メイクより少し濃いめにメイクすることを意識してみてください。

ただし、メイク全体を濃くすると華美な印象になってしまいます。「チークとリップはいつもより発色させる」「暗く見えがちな眉はいつもよりふんわり仕上げる」というように、メリハリをつけながら濃さを調節していくことが大切です

面接を受ける前は、一度カメラ映りをチェックしておきましょう。画面越しの見え方を確認してからメイクを微調整しておけば、本番で映りが悪くて慌ててしまうことを防げます。

【WEB面接に最適なメイク3】髪はまとめる

WEB面接でも、清潔感のある身だしなみは重要です。すっきりとした印象になるよう、長い髪はまとめておきましょう

特に、前髪が長いと顔全体が暗く見えてしまうため注意が必要です。明るくフレッシュな印象を与えられるように、前髪は流すかピンで固定して目元がすっきりと見える状態にしておきましょう。

面接メイクの業界別ポイント

ここまでに紹介してきたのは、どのような業界にも通用する基本の面接メイクです。しかし、就活ではTPOに適した身だしなみが重要となるので、志望する業界に合わせてメイクをアレンジするとよりよい印象を残しやすくなります。

ここからは、面接メイクのポイントを業界別にみていきましょう。

【面接メイクの業界別ポイント1】サービス業界

お客さんと対面する機会が多いサービス業では、清潔さや清楚さに加え、人当たりのよさも重要視されます。親しみやすい雰囲気を演出するために、基本の就活メイクをふまえつつ、少し華やかさをプラスしてみてください。

目元をふんわりと仕上げるために眉マスカラを活用したり、肌馴染みのよいシアーなリップで健康的な血色感を演出したりするメイクがおすすめです。ソフトに発色するレッドリップを軽く重ね、さらに華やかさを演出してもよいでしょう。

【面接メイクの業界別ポイント2】金融や公務員

金融業界や公務員の面接を受けるときは、堅実さや真面目さを意識したメイクに仕上げることが大切です。眉やアイシャドウはブラウンでナチュラルに整え、アイメイクは濃くならないように注意してください。

より真面目な印象にしたいときは、キリっとしたメイクに仕上げてみてもよいでしょう。眉毛をいつもよりはっきりと描いたり、アイラインを細くやや長く描いたりすると、表情にメリハリが生まれて知性をアピールしやすくなります。

【面接メイクの業界別ポイント3】販売

販売業では、明るく好印象を抱いてもらえるメイクが最適です。メイクをするときはナチュラルカラーだけではなく、サーモンピンクやオレンジなどの明るい色味に挑戦してみてもよいでしょう。

特に、アパレルや化粧品を取り扱う企業を志望する場合は、トレンドを押さえた華やかなメイクが好まれます。面接でメイクのポイントを聞かれることもあるので、質問されたときに答えられるよう準備しておきましょう。

面接には健康的に見えるメイクがおすすめ

面接を受けるときは、TPOをわきまえたメイクをすることが大切です。就活では清潔感やフレッシュさが重要視されるので、ナチュラルでありながら健康的に見えるメイクを心がけましょう。

ただし、業界によって求める人物像は大きく異なり、好まれるメイクも違っています。この記事で紹介した面接メイクの基本ポイントを押さえつつ、「志望業界ではどのような印象が好まれるのか」「自分をどのように見せたいのか」を考えながらメイクを仕上げてみてください。