他己分析とは?やり方を4ステップで解説!【質問例12問つき】

他己分析とは

他己分析とは何かを知るには、自己分析が何かを知るのが一番早いでしょう。自己分析とは簡単に言えば、「自分を理解するための作業」を総称したものです。しかしいきなり自分のことを理解しろと言われても、実際難しいものです。そこで、「他者の意見を参考にしながら、より自分を深く知っていこう!」とする方法が他己分析という手法になります。

それでは早速、自己分析を進める上でこの他己分析がどのように役に立つのか解説していきます。

「他己分析」がおすすめな理由

他己分析がおすすめな理由は大きく分けて2つあります。それは、

  • 客観的な視点での自分がわかる
  • 自己理解のきっかけが得られる

上記の2点です。この2つのメリットは自己分析だけでは得づらいものなため、他己分析は自己分析に役立つと言えるでしょう。これらのメリットについて、おそらく自己分析を始めていないと実感は得づらいと思いますので、ひとつずつ解説していきます。

他己分析では客観的な視点での自分がわかる

まず、「客観的な視点での自分がわかる」という点について解説します。
そもそも自己分析というものは性質上、自分の頭の中でぐるぐる考えて結論を出す形になってしまいがちです。これbによって起こる問題として、当然ですが「客観性の欠如」が挙げられます。

例えば、自己分析して浮かんだ自分の長所を企業に自己PRしていこうと考えていたが、この「客観性」が欠如していることによって自分では長所と思っていた部分が、企業にとっては全然魅力ではなかった。このようなケースが就活では非常に多くあります。

というのも小中高大と、「自分をよく知ろう」などといった教育はほとんど無いに等しいなかで、いきなり自分自身を理解し表現するのが重要な就活というステージに立たされると困惑してしまうものです。そんななか暗中模索で「自己分析」をがむしゃらに行っていても、考えすぎ(あるいは考えなさすぎ)で思考が明後日の方向に行ってしまうのも無理はありません。

だからこそ今の就活生にとって、他己分析という手法の上で「客観的」な視点を取り入れることは自己分析を行う上で非常に重要になってくるのです。

他己分析では自己理解のきっかけが得られる

次に「自己理解のきっかけが得られる」という点について、解説します。
自己分析を行う就活生にとって課題になりがちな「自分の長所とかわかんねえよ状態」を打破するのに何より必要なのは「きっかけ」だったりします。

例えば、お腹が減っているのに何食べたいかわからないときに、「パスタにする?」と言われると、「いや、もっと肉っぽいやつが食べたいかも、、、ステーキとか」といったように、自然と「自分が何を食べたかったのか」という理解が進むことって誰にでもあると思います。
冗談みたいですが、案外自己分析というのもあのノリで進んだりします。

他人から「〇〇さんって、結構利己的な所あるよね」と言われれば、「確かに。できる範囲で他人に気を使いはするけど、基本的には自分のための行動が多いかも・・・」といったように、自己分析はきっかけさえあれば勝手に思考が深堀りするように進んでいきます。そういった意味で、この他己分析は自己分析の進展に大いに役立つでしょう。

 

他己分析のやり方【4ステップで解説】

では早速他己分析のやり方について理解しましょう。とはいっても、他己分析のやり方はとても簡単です。
他己分析のやり方は、「自分について他人に質問する」たったこれだけです。ただし、だからこそ質問する内容が非常に重要になってきます。ここからは、実際に他己分析を行う上で重要になってくる質問の考え方から、実際に質問するに至る他己分析のやり方を解説していきます。

まず、他己分析のやり方は以下の手順を取ります。

  1. 【他己分析の手順1】目的を明確にする
  2. 【他己分析の手順2】質問を考える
  3. 【他己分析の手順3】他己分析で質問する人を決める
  4. 結果から自己分析に活かす

ではひとつひとつ見ていきましょう。

【他己分析の手順1】目的を明確にする

他己分析とは、他者からみた自分を理解する作業です。しかし、自分が何を知りたいのかを明確にしていないと全く意味がありません。「私はどんな人かな」と曖昧な質問を投げかけられ、「〇〇さんは優しい人だよね」なんて言われたところで自己分析は1歩たりとも進んでいません。しかし、「自分のどんなところに価値があるのか知りたい」と明確に目的があれば、「どんなときに自分のことを必要だと感じるか」といったような具体的な質問ができます。このような具体的な質問からこそ、自己分析に役立つような情報を得られるのです。だからこそ、他己分析を行う上で目的設定は大事です。

別に目的が一つである必要はありません。「何を知ることができれば自分について理解することができそうか」を事前にしっかり考えて、それを知ることを目的に置きましょう。

【他己分析の手順2】質問を考える

目的設定を行ったら、それを達成できるような質問を考えなければなりません。手順1でも少し触れましたが、質問は具体的であれば具体的であるほどよいです。

例えば「自分の長所ってなんだと思う?」という質問には、「〇〇さんは粘り強いところがいいよね」といった回答しか得られません。しかし、「自分がいてよかったと思ったことって過去にあった?」という質問であれば、「チームで行動して壁にぶち当たってネガティブな雰囲気になってたときに一人だけ折れないでいたでしょ?あの時の粘り強さには皆元気づけられてたんだよ」といった具体的な回答が得られ、自分の中でも長所のイメージをより説得力を持った形で浮かべることができます。

このように、目的が一緒だったとしても質問の仕方一つで得られる情報の質は大きく異なります。できるだけ相手からエピソードを引き出せるような形で、具体的な質問を考えるように心がけましょう。もちろん、数はいくつあったって問題有りません。手順1で設定した目的の達成に必要な数だけ質問を考えておきましょう。

【他己分析の手順3】質問する相手を決める

次に、自分が誰に対して質問をするかを考える必要があります。他己分析は、実は一人ではなく複数人に対して行ったほうがいいとされています。その理由は以下です。

  • 聞く相手によって回答が偏ると、大事な客観性が欠けてしまう
  • 例えば学生だけでなく、すでに社会に出ている人間の意見もあったほうが就活では参考になる。

重要なのは、できるだけ広い属性に質問してみるのがいいでしょう。あなたと親密な友人と、顔見知りとでは同じ質問でも回答は違ってくるはずです。
また、友人と社会人とでは聞きたい質問も変わってくるでしょう。例えば社会人の先輩には、「社会に出たら自分のどんなところが評価されると思うか」など相談することで、より働く自分のイメージを固めることができるかもしれません。

多くのサイトでは10人程度に質問するのがいいとされていますが、現実的に難しい数字ではあると思います。また、時間も多く使うことになるでしょう。なので、属性の全く異なった3人ほどに話を聞き、それを元にしっかり自分を見つめ直す形で自己分析を深めていくと良いでしょう。

他己分析で聞く人を選ぶ

他己分析の質問例

他己分析を行うにあたって一番悩であろう点が、この質問の考案です。どんな質門をすれば自分のことが知れるのか考えるのは簡単ではありません。しかし前述のように、できるだけ質門を具体的にすることが重要です。具体的な質門でエピソードを引き出すことで、自分の知りたいことに対して明確かつイメージのしやすい形で情報を入手することができます。

以下に「知りたいこと」別での質問例をいくつか紹介しているので、この表を参考に他己分析を進めてみましょう。

知りたいこと 質問例
自分の長所
  • 私が活躍していると感じるのはどんなときか
  • どんな時に私が必要だと感じるか
  • 私がいてよかったと思うのはどんなときか
  • 私と関わるメリットはなにか
自分の短所
  • 私がいて迷惑をかけた出来事はあるか
  • 私が直したほうがいいことはあるか
自分の価値観
  • 私について、「楽しそうだ」と感じるのはどんなタイミングか
  • 私は将来どうなってそうか
  • 私がやる気を出すのはどんなときか
  • どんな時に不満を感じていそうか
自分の印象
  • 最初の印象はどのようなものだったか
  • 最初に抱いた印象と今とのギャップはあるか

 

他己分析は誰に聞けばいい?

他己分析では、聞く相手も重要です。あなたのことをよく知っている人と顔見知り程度の人とではあなたへの理解度も異なってきますし、学生か社会人かでも視点が全然違います。あなたに必要な視点はなんなのかよく考えて質問者を選ぶ必要があります。

しかし、もちろん聞く相手が1人である必要はありません。自分の知りたい情報に基づく選出を、必要な人数だけ行いましょう。ただし、その対象はできるだけ広いほうが好ましいでしょう。中の良い身内だけに意見を聞くより、適度に社会人や顔見知りを混ぜることでより客観性のある意見を手に入れることができます。以下にその例を紹介していきましょう。

他己分析は「家族」に聞く

家族は鉄板中の鉄板です。誰に聞くか考えた時に最も最初に浮かぶ人も多いでしょう。血縁関係にある家族は、自分の幼少期からの姿をしる数少ない人物です。自分のあまり表には出ていない弱みや強さ、成長過程を知っているのはあなたの家族かもしれません。

他己分析は「親しい友人や恋人」に聞く

親しい友人や恋人はあなたの現在の姿を最もよく知る人物かもしれません。今の自分のいいところや悪いところを最もよく知っている可能性が高いでしょう。あなたの表立った活躍や失敗したところなど間近に見ているのなら、自分の最近の頑張りや意欲に欠点、価値観を聞き出すことができるかもしれません。

他己分析は「ゼミやサークル、バイトなどのメンバー」に聞く

一緒になにか作業やミッションをともにしたメンバーであれば、あなたの仕事ぶりや思考回路、仕事面での長所短所を認識しているかもしれません。社会人になるうえで近い部分である「仕事」にまつわる部分で参考になる意見を多く聞けるかもしれません。

他己分析は「社会人」に聞く

すでに社会に出ている人の意見も非常に重要です。実際に会社という組織で働いている人もいれば、フリーランスや実業家など様々な人がいます。あなたの親や、先輩もその一人かもしれません。そういった方の意見を聞くことで、自分が社会に出るイメージもできる他、社会人の目線からの自分が優れているところ、欠けているところに気づかせてくれるかもしれません。

他己分析は「OB訪問」で聞く

あなたの興味ある企業や業界にいる人物に、OB訪問という形で話を聞くことができます。実際に目指している地点から最も近い意見を得ることができるので、そもそもその企業・業界がどのような状況なのかであったり、自分にあっているかを考えることもできます。また、その目指す場所に必要な能力や人柄なども聞くことができるため、自分の就活の軸を定める上で非常に有効な情報を得ることができるはずです。

母校のOBがいれば大学を通して訪問をできるでしょうし、そうでなくても最近はOB大学を通してOB訪問のサービスが活発です。訪問先のすべてが安全で全量というわけではないので注意は必要ですが、使いようによってはかなり有効な手段になるので、必要に応じて活用していきましょう。

他己分析は「自己分析ツール」で診断する

他己分析の目的は「客観的な視点で自分を理解すること」にあります。それを今すぐ実践する方法があります。それは「自己分析ツール」です。スカウト型就活サービスとして有名な『キミスカ』の自己分析ツール『適性検査』では、150問の質問からあなたを分析し、他にないほど詳細な他己分析データを見ることができます。

  • ストレス耐性
  • 価値観の傾向
  • 性格の傾向
  • 思考力の傾向

などを含む9つの視点から自分を理解することができます。受験は無料なので、一度受けておくといいかもしれません。自己分析ツールについて詳しくは以下の記事で解説しています。

「自己分析ツール」で就活が捗る!話題の適性検査を実際に受けてみた

他己分析の注意点

ただ一方で、他己分析だけだは決して自己分析は完結しません。「〇〇さんがこういってたから、自分は〇〇な人なんだ」という結論で自己分析を終えることができないのは、他己分析には以下のような「他己分析ではわからないこと」があるからです

  • 表に出ていない自分の価値観や思考回路
  • 自分の価値観や思考回路が構築された背景の理解

この2点が他己分析では漏れてしまいます。これについて、それぞれ解説と対策を紹介します。

他己分析では表に出ていない自分の価値観や思考回路がわからない

まず、最初に他己分析では深い部分での自分の価値観や思考はわからないという話をしましょう。
他己分析では、あなたの表に出ている面を他人からの視点でどう見えているかを認識する作業です。これを行うと、自分の気づかなかった一面が見れられたり、自己分析を行う上でのヒントにはなりますが何よりも重要な「自分にしかわからないような、深い部分での価値観や思考回路」を見つけることはできません。

自分自身の価値観や思考回路を見つけるには、それこそ自分で深く考えて自分自身を見つける必要があります。自分自身がどのような価値観を有しているのかを明確にするためにも、下記のような方法で自己分析を他己分析の前後に行うことをおすすめします。

【就活】自己分析の最適なやり方はコレだ!逆算型自己分析を徹底解説

他己分析では自分の価値観や思考回路が構築された背景の理解がわからない

他己分析を行う中で、重要なのは自分の価値観や思考回路が構築された背景を伝える必要があります。例えば面接では、あなたの長所に対して「なぜそのような長所を身につけることができたのか」だったり、「なぜその長所が重要だと考えたのか」のような、深入りしたような質問が多く飛んできます。そんな際に、自分の個性に対して自分自身がどのように向き合えているのかを認識できていないと、単純にあなたのアピールポイントの信ぴょう性が薄れてしまいます。

モチベーショングラフで自己分析!やり方解説【10分で終わるテンプレ付き】

他己分析についてまとめ

他己分析についての理解は進みましたでしょうか。他己分析を行い、改めて自己分析を深めることでより本質的かつ効率の良い就活につながるはずです。しっかり目的設定を行い、有意義な他己分析を行っていきましょう。