この記事では、他己分析のやり方を4ステップで質問例も挙げて解説していきます。
皆様こんにちは。累計1万人以上の学生にセミナーを通して就活ノウハウを発信している蛭牟田(ヒルムタ)と申します。
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他己分析を行うメリット
他己分析を行うことで、具体的にどのような良いことがあるのでしょうか。メリットを理解し、他己分析の活かし方を把握しましょう。
【他己分析を行うメリット1】客観的な視点が知れる
そもそも自己分析というものは性質上、しばしば客観性が欠如してしまいます。例えば、自己分析して浮かんだ自分の長所を企業にアピールしようと考えていた。しかし、自分で長所と思っていた部分が、企業にとっては全然魅力ではなかった、というようなケースが就活では非常に多くあります。
他己分析で自分が思う長所と、周りから見た長所をすり合わせておければ、求められる自分の長所に気付くことができ、より社会的にニーズが高い自分の強みをアピールすることが出来るようになります。また、周りから「○○だとよく言われる」というエピソードがあると、話の信憑性を高めることにも使えます。
【他己分析を行うメリット2】自己理解のきっかけが得られる
自己分析で行き詰ってしまうこと、よくありますよね。その状態を打破するのに他己分析は良いきっかけになります。
周りから「〇〇さんって、思いついた時の行動力がすごいよね」「自分のことより周りを大事にするよね」と言われれば、「確かに思ったらすぐ行動するな。他にそんな行動したことあったかな」「なぜ私は自分より周りのことだと動けるのだろ」と、なぜ自分がそう考えて行動するのか深ぼっていくことが出来ます。自己分析の方法が分からない人は、他己分析から自分の理解を始めてみるのはおすすめです。
【他己分析を行うメリット3】自分の強みが社会で役立つのか分かる
友人からの意見も重要ですが、親や先生、キャリアアドバイザーなど社会人経験を積んでいる人からの意見をまとめると、自分の強みの活かし方が見えてきます。「適職が分からない」「どんな業界で働くべきか決まらない」という方は、社会人に意見を募ることで、社会での強みの活かし方が見えてくるでしょう。
他己分析の前後に使えるツール
他己分析の前後に「自己分析」をすることは必須です。「第三者からみた自分」を知ることも重要ですが、自分から見た強みを知っておくと、他己分析がより充実します。しかし、自己分析は時間もかかり苦手意識のある方も多いでしょう。そんな方におすすめしたいのがキミスカの適性検査。この適性検査は無料で受けることができ、毎年10万人以上の就活生が受検している簡単かつ的確な自己分析ツールです。
適性検査は質問に答えるだけ、20分程度で完了します。自己分析ツールを活用すると、あなたの意欲・性格傾向、職務適性などを数値化して見ることもできるので、ぜひ参考にしてみてください。
適性検査の受検方法と自己分析のやり方は以下の記事にまとめてあります。ご参照ください。
他己分析のやり方を3つのステップで解説
では早速他己分析のやり方について理解しましょう。とはいっても、他己分析のやり方はとても簡単です。他己分析は「自分について他人に質問する」だけですが、その質問内容が重要です。なんの準備もなく行えば、自己分析に役立つ回答は得られません。他己分析を通して自分を理解するために、質問の考え方から、実際に質問するときの質問例を解説していきます。
【他己分析のやり方1】目的を明確にする
他己分析とは他者からみた自分を理解する作業です。しかし、自分が何を知りたいのかを明確にしていないと全く意味がありません。「私はどんな人かな」と曖昧な質問を投げかけられ、「〇〇さんは優しい人だよね」なんて言われたところで自己分析は1歩たりとも進んでいません。
「自分のどんなところに価値があるのか知りたい」と明確に目的があれば、「どんなときに自分のことを必要だと感じるか」といったような具体的な質問ができます。このような具体的な質問からこそ、自己分析に役立つような情報を得られるのです。だからこそ、他己分析を行う上で目的設定は大事です。
【他己分析のやり方2】質問を考える
目的設定を行ったら、それを達成できるような質問を考えなければなりません。1でも少し触れましたが、質問は具体的であれば具体的であるほどよいです。
例えば「自分の長所ってなんだと思う?」という質問には、「〇〇さんは粘り強いところがいいよね」といった回答しか得られません。しかし、「自分がいてよかったと思ったことって過去にあった?」という質問であれば、「チームで行動して壁にぶち当たってネガティブな雰囲気になっていたときに一人だけ折れないでいたでしょ?あの時の粘り強さには皆元気づけられてたんだよ」といった具体的な回答が得られ、自分の中でも長所のイメージをより説得力を持った形で浮かべることができます。
このように、目的が一緒だったとしても質問の仕方一つで得られる情報の質は大きく異なります。できるだけ相手からエピソードを引き出せるような形で、具体的な質問を考えるように心がけましょう。もちろん、数はいくつあったって問題有りません。手順1で設定した目的の達成に必要な数だけ質問を考えておきましょう。
【他己分析のやり方3】質問する相手を決める
次に、自分が誰に対して質問をするかを考える必要があります。例えば、あなたのことをよく理解している友人と、顔見知りとでは同じ質問でも回答は違ってくるはずです。また、友人と社会人とでは聞きたい質問も回答も変わってくるので、他己分析は、実は一人ではなく複数人に対して行ったほうが様々さ視点から自分を知ることが出来ます。
他己分析ではお世辞や嘘を言われると信憑性が低くなってしまうので、嘘を付かずに屈託なく話してくれる人を選び質問しましょう。
他己分析の質問例
他己分析を行うにあたって一番悩むであろう点が、この質問の考案です。どんな質問をすれば自分のことが知れるのか考えるのは簡単ではありません。しかし前述のように、できるだけ質問を具体的にすることが重要です。具体的な質問でエピソードを引き出すことで、自分の知りたいことを相手が答えやすくなります。
以下に「知りたいこと」別での質問例をいくつか紹介しているので、他己分析の質問例として考えてみましょう。
知りたいこと | 質問例 |
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自分の長所 |
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自分の短所 |
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自分の価値観 |
|
自分の印象 |
|
普段の生活 |
|
他己分析は誰に聞けばいい?
では他己分析を行う時には誰に聞くと良いのでしょうか?質問する時におすすめの相手をまとめました。
【他己分析はだれに聞く?】家族
家族は鉄板中の鉄板です。誰に聞くか考えた時に一番最初に浮かぶ人も多いでしょう。血縁関係にある家族は、自分の幼少期からの姿をしる数少ない人物です。自分のあまり表には出ていない弱みや強さ、成長過程を知っているのはあなたの家族かもしれません。
【他己分析はだれに聞く?】親しい友人や恋人
家族が知るあなたと、友人や恋人が知るあなたはまた違と思います。今の自分のいいところや悪いところを最もよく知っている可能性が高いでしょう。あなたの表立った活躍や失敗したところなど間近に見ているのなら、自分の最近の頑張りや意欲に欠点、価値観を聞き出すことができるかもしれません。
【他己分析はだれに聞く?】ゼミやバイト先の人
一緒になにか作業やミッションをともにしたメンバーであれば、あなたの仕事ぶりや思考回路、仕事面での長所短所を認識しているかもしれません。社会人になるうえで近い部分である「仕事」にまつわる部分で参考になる意見を多く聞けるかもしれません。
【他己分析はだれに聞く?】社会人
すでに社会に出ている人の意見も非常に重要です。実際に会社という組織で働いている人もいれば、フリーランスや実業家など様々な人がいます。そういった方の意見を聞くことで、自分が社会に出るイメージもできる他、社会人の目線からの自分が優れているところ、欠けているところに気づかせてくれるかもしれません。
【他己分析はだれに聞く?】OB訪問で聞く
あなたの興味ある企業や業界にいる人物に、OB訪問という形で話を聞くことができます。実際に目指している地点から最も近い意見を得ることができるので、そもそもその企業・業界がどのような状況なのかや、自分にあっているかを考えることもできます。また、その目指す場所に必要な能力や人柄なども聞くことができるため、自分の就活の軸を定める上で非常に有効な情報を得ることができるはずです。
母校のOBがいれば大学を通して訪問をできるでしょうし、そうでなくても最近は大学を通してOB訪問できるサービスが活発です。
他己分析をどう活かすのか?
他己分析だけでは決して自己分析は完結しません。「〇〇さんがこういってたから、自分は〇〇な人なんだ」で終わってしまうと、深掘りすることが出来ず、せっかくの他己分析も何にも活かせません。他己分析をしたら、その回答は自己分析、そして業界選びやES、面接に活かしましょう。その際のポイントとして、
- 表に出ていない自分の価値観や思考回路
- 自分の価値観や思考回路が構築された背景の理解
この2点をより深ぼってください。
【他己分析の活かし方】根底にある自分の価値観や明確にする
他己分析ではあなたの表に出ている面を、他人からの視点でどう見えているかを認識する作業です。しかし、これだけでは何よりも重要な「自分にしか分からないような、深い部分での価値観や思考回路」を見つけることはできません。
自分自身の価値観を見つけるには、それこそ自分で深く考えて自分自身を見つける必要があります。自分自身がどのような価値観を有しているのかを明確にするためにも、下記のような方法で自己分析を行うことをおすすめします。
【他己分析の活かし方】自分の考え方が構築された背景を思い出す
自分を分析するためには、自分の考え方が構築された背景を考える必要があります。例えば面接では、あなたの長所に対して「なぜそのような長所を身につけることができたのか」だったり、「なぜその長所が重要だと考えたのか」のような、深入りしたような質問が多く飛んできます。そんな際に、自分の個性に対して自分自身がどのように向き合えているのかを認識できていないと、せっかくの自己PRも内容の薄く説得力のないものになってしまいます。
なぜそう考えるようになったのか、他己分析の結果からその背景をしっかり考えることで、説得性を持たせたストーリーをESや面接で伝えられるようにしましょう。
【他己分析の活かし方】自己分析と並行して行う
他己分析は自己分析と並行して行うと効果は倍増します!しかし、自己分析は大変で苦手意識を持っている人も多いですよね。そんな方は
そんな方におすすめしたいのがキミスカの適性検査。この適性検査は無料で受けることができ、毎年10万人以上の就活生が受検している簡単かつ的確な自己分析ツールです。
適性検査は質問に答えるだけ、20分程度で完了します。自己分析ツールを活用すると、あなたの意欲・性格傾向、職務適性などを数値化して見ることもできるので、ぜひ参考にしてみてください。
適性検査の受検方法と自己分析のやり方は以下の記事にまとめてあります。ご参照ください。
他己分析についてまとめ
他己分析についての理解は進みましたでしょうか。他己分析を行い、改めて自己分析を深めることでより本質的かつ効率の良い就活につながるはずです。しっかり目的設定を行い、有意義な他己分析を行っていきましょう。