就活のエントリーシートや面接において、必ず必要になるのが志望動機です。しかし、学生の中には書きたいことは決まっているものの、具体的な作り方や文章の構成方法が分からずに困っている人もいるでしょう。
そこで本記事では、志望動機の作り方を4ステップで解説します。構成方法やポイントを参考に、志望動機を完成させましょう!
志望動機の作り方に悩んだら?
志望動機の作り方に悩んでいる学生は、まず企業が志望動機で見ているポイントを確認しましょう。企業の意図を理解できれば、志望動機に何を書き、どう伝えたらいいかが分かってきます。
企業は志望動機から、主に「意欲や熱意」と「企業が求める人物像とのマッチ度」の2点を判断しています。そのため志望度の高さを伝えきれず、企業が求める人物像とかけ離れたアピールをしてしまうと、選考通過は望めないでしょう。
志望動機の作り方を4ステップで解説
あなたの魅力を伝えつつ選考通過を目指すには、きちんとステップを踏んで志望動機を作成する必要があります。以下の4ステップを参考に、完成度の高い志望動機を作る準備を始めましょう。
【志望動機の作り方1】自己分析をする
志望動機を作成する前に、就活に必要不可欠な作業である自己分析を行いましょう。自己分析とは『自分の人生の「目的」と「手段」を知ること』を目的に、自分の価値観や職務適性を明確にする作業です。
自己分析の方法はさまざまですが、まずはキミスカの自己分析ツール「適性検査」で簡単かつ的確なデータを手に入れることをおすすめします。キミスカの適性検査は、キミスカに無料登録すると使用できるツールです。使い方はいたってシンプルで、150問の質問に答えていくだけ。
企業側から学生にアプローチをかけるスカウトサービスも無料で利用できるので、ぜひこの機会にキミスカで新規登録を済ませておきましょう!
【志望動機の作り方2】業界・企業研究をする
自己分析を終えたら、業界・企業研究を始めましょう。業界・企業研究とは、文字通り志望業界や志望企業について調べて、理解を深めることをいいます。この業界・企業研究を行うことで、同業他社ではなく志望企業を選んだ理由を明確に伝えられるようになります。
業界・企業研究の方法は、企業ホームページをチェックしたり、説明会やインターンシップに参加したり、OB・OG訪問をしたりとさまざまです。また、就職四季報や業界地図などの書籍を活用するのもいいでしょう。
業界・企業研究の方法や調べる項目は、こちらの記事で解説しています。
【志望動機の作り方3】PREP法をマスターする
就活における志望動機は、ビジネスシーンでよく使用される「PREP(プレップ)法」という文章構成を用いて作成します。PREP法とは、「Point」「Reason」「Example」「Point」の頭文字を取ったもので、
結論→根拠→具体的なエピソード→結論
上記の順番で文章を組み立てる文章構成の方法の一つです。結論から伝えるPREP法を用いることで、簡潔かつ論理的思考力をアピールできる志望動機に仕上がります。
【志望動機の作り方4】指定文字数から目安文字数を割り出す
志望動機には文字数制限がある場合が多いので、志望動機を作成する前に文字数の指定があるかどうかを確認しましょう。文字数指定があれば、9割以上書くことが望ましいです。
もし文字数指定がなければ、志望動機欄のスペースに合わせて200~400文字程度を目安に作成しましょう。
志望動機の作り方は構成方法が大切
志望度の高さや企業とのマッチ度をアピールする志望動機を作るには、構成方法にこだわる必要があります。なぜなら人事は毎日何枚ものエントリーシートをチェックしており、読みやすい構成でなければ流し読みされる可能性があるからです。
志望動機に説得力を持たせるには、要点だけでなく志望理由や具体的なエピソードが欠かせません。また入社後のビジョンを伝えて、企業にとって有益な人材であることをアピールするのがおすすめです。
それでは、志望動機の具体的な構成方法を確認していきましょう。
【志望動機の具体的な作り方1】簡潔に要点を伝える
志望動機を作成する際は、まず結論から書き始めます。
最初に「私が貴社を志望した理由は、○○だからです」と簡潔に述べることで、志望理由が伝わりやすくなります。
【志望動機の具体的な作り方2】この企業を志望する理由や根拠を示す
次は詳しい志望理由や、この企業を志望するに至った根拠を示しましょう。
ここで同業他社ではなくこの企業を選んだ理由をアピールできれば、志望度の高さを評価してもらうことができます。
【志望動機の具体的な作り方3】具体的なエピソードを挙げる
続いて、先に提示した結論と根拠に説得力を持たせるために、あなたにしか書けない具体的なエピソードを挙げましょう。企業が求める人物像を意識しつつ、その経験から感じたことや学んだことをアピールします。
ここでおすすめしたいのが、具体的な数字を用いることです。時間や売上金額などを組み込むと、エピソードに説得力が生まれます。
【志望動機の具体的な作り方4】入社後のビジョンを伝える
最後に、入社後のビジョンを示します。文章の締めでは以下に挙げたような前向きな内容がおすすめです。
- 「入社後は、自分の強みを活かして貴社に貢献していきたいです」
- 「入社できた暁には、大学で学んだ知識を活かし、熱意をもって働きたいと考えております」
志望動機の作り方をスムーズに進める5つのポイント
志望動機の作り方や文章構成をマスターしたら、よりよい志望動機に仕上げるために以下の5つポイントを押さえておきましょう。
【志望動機の作り方のポイント1】その企業でなければならない理由を明確にする
志望動機で大切なのは、同業他社ではなくこの企業でなければならない理由をアピールすることです。これには志望度の高さを伝えるとともに、業界・企業研究をきちんと行っていることを伝える目的があります。
もしこの企業を選んだ理由が思い浮かばないようなら、改めて自己分析や業界・企業研究を行うほか、志望企業を選び直した方がいいかもしれません。
【志望動機の作り方のポイント2】ブレない就活の軸を見つける
志望理由を明確にするだけでなく、ブレない就活の軸を見つけることも大切です。就活の軸とは、自分が働くにあたって絶対に譲れない「就職先を選ぶ判断基準」のこと。就活の軸は志望動機作りをスムーズにするだけでなく、入社後のミスマッチを防ぐ役割もあります。
就活の軸の見つけ方は、こちらの記事で解説しています。
【志望動機の作り方のポイント3】本音と建て前を使い分ける
志望動機をはじめ、エントリーシートや面接の質問に対して嘘をつくのはNGです。嘘がバレると心証が悪くなり、最悪の場合は違法行為に抵触する可能性があるので注意してください。
ただし、本音と建て前の使い分けはOKです。例えば、本当の志望理由は「第一志望の企業の選考に落ちたから」だったとしても、「就職活動を行う中で貴社の取り組みに興味を持つようになった」と答えるなど、表現や言い回しを変えてみましょう。
【志望動機の作り方のポイント4】自己PRと一貫性を持たせる
志望動機に説得力を持たせるには、自己PRと一貫性を持たせることがポイントとなります。
強みやエピソードを同じにする必要はありませんが、自分の性格や大切にしている価値観など、アピールポイントは共通させた方がいいでしょう。
【志望動機の作り方のポイント5】インターンやOB訪問で自分が働く姿をイメージする
志望動機でアピールすることが思い浮かばない場合は、インターンシップに参加したり、OB・OG訪問を行ったりするのもおすすめです。
こうした経験は業界・企業研究の一環となり、将来的に自分がその企業で働いている姿をイメージしやすくなります。
志望動機の作り方はPREP法が基本!4ステップに沿って作ろう
志望動機の作り方は、結論から始めるPREP法が基本となります。また、志望動機を作る前に自己分析や業界・企業研究を行い、伝えたいことを明確にしておけばスムーズに作成できるでしょう。
志望動機はどの企業でも重要視される質問項目です。事前の準備と文章構成にこだわり、本記事を参考にあなたらしさが伝わる志望動機に仕上げましょう!