この記事では、ガクチカと自己PRの違いや書き方などを解説していきます。
皆さんこんにちは。月間PV62万件を突破したメディア、『就活研究室』編集長の大舘(オオダチ)です。
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「ガクチカ」と「自己PR」とは?
「ガクチカ」と「自己PR」はどちらもエントリーシートで頻繁に問われる項目のことです。
- ガクチカとは
「ガクチカ」は「学生時代に力を入れたこと」の略称でその名の通り学生時代に力を入れたことを記入する項目のことです。
- 自己PRとは
「自己PR」とは就活において企業に対しての採用を求める者が、自己の良い所をアピールするということであり、エントリーシートの中でも企業に自分を売り込む絶好な場です。
この2つの項目は一見似ているのでよく混同されがちですが、1枚のエントリーシートでこの2つの項目が同時に問われているということは、企業がそれぞれで知りたい内容は異なるということです。ここの違いをしっかりと押さえ、企業が求めていることを記述することで、書類選考において高い評価を受けることができるエントリーシートを作成することができます。
「ガクチカ」と「自己PR」の内容は被ってもいい?
ガクチカと自己PRのエピソードが被ること自体は問題ありません。そもそも、採用担当者は「ガクチカと自己PRのエピソードを別のものにしているか」ではなく、「ガクチカと自己PRそれぞれで知りたい情報を聞き出し、合格かどうか判断したい」と考えています。そのため、ガクチカと自己PRのエピソードを分けることは合格するための一つの手段でしかなく、絶対に意識すべきことというわけではありません。ただ、伝えるべきポイントは「ガクチカ」と「自己PR」では異なるので、そこをしっかりと押さえ、伝え方を変えて項目を書くことができたら問題はありません。
「ガクチカ」と「自己PR」は企業が見ているポイントが違う!
「ガクチカ」と「自己PR」では企業が見ているポイントも違います。
企業はガクチカで「仕事に対する取り組み方」を見ている
企業はガクチカで、「仕事に対する取り組み方」や「成長の過程」を見ています。ここの項目を通して、組織の中でどのように役割を果たせるかを判断しているのです。
入社後に社会人として仕事をしていく中で、問題や課題、困難にぶち当たることが沢山あります。その際には課題に対してモチベーションを高く保ち、しっかり対処し成長していくことが必要不可欠です。そのため企業は、あなたが困難な状況にあった際に何をモチベーションに、どのような行動を起こしてその状況を打破したのかが知りたいのです。
企業は、入社してからもその経験を仕事に活かせるかを確認しています。
そのため、「成果」にこだわって「過程」の記述を疎かにしないように気を付けましょう。
企業は自己PRで「人柄」を見ている
企業は自己PRで、「あなたがどんな人か(人柄・価値観・能力)」を見ています。入社後にミスマッチが起きてしまうと、学生と企業双方にとってマイナスですので、それを避けるために自己PRから自社にマッチしているかを見ているのです。
そのため、いかに自分の「能力・性格」が企業にマッチしているかを伝えることが重要です。
そうはいっても自分の人柄・能力がどんな業界、職種にマッチしているのかは、なかなか分かり辛いですよね。しかしあなたの能力は自分で思っているよりも、様々な場所で求められる可能性があります。
自己PRを作る時に重要なポイントは「自分を採用するとどんなメリットがあるのか」を企業にアピールすることです。簡単に解説すると、あなたの強みを活かすことで、企業にどういった利益が生まれるのかという将来をイメージしてもらうことがポイントとなります。 しかし、1から一人で自己分析をやろうとするとハードルが高いかと思いますので、まずはキミスカの適性検査を受けてみましょう。こちらの適性検査では、性格・意欲の傾向・価値観の傾向・職務適性・人物像など、AIが超精密に分析してくれます。質問に答えていくだけで自己分析が完成するので、簡単に自己分析ができることも魅力のひとつです。 こちらの記事で、適性検査を受けてみた結果例や活かし方を詳しく解説していますので、合わせてチェックしてください。自己PRを作るうえで重要なポイント
「ガクチカ」と「自己PR」は伝える内容が違うので注意しよう
続いて、2つ目の「ガクチカ」と「自己PR」の違いを紹介していきます。この2つでは企業が求めているポイントが異なるので、当然伝えるべきポイントや伝え方も変わってきます。
ガクチカでは「壁の乗り越え方」に焦点を当てよう
ガクチカでは、あなたが困難な状況にあった際に、何をモチベーションに、どのような行動を起こしてその状況を打破したのかに焦点当ててエピソードを記述しましょう。
自己PRでは「自分の強み」に焦点を当てよう
ガクチカに対し、自己PRでは「自分の強みが何か」を伝えます。自分の強みが表れているエピソードに根拠を持たせ、自分が持っているスキルや価値観などをアピールし、入社後どのようにそれを活かしていくかを伝えましょう。
「ガクチカ」と「自己PR」の書き方
それではこれらの違いを踏まえたうえで、実際に「ガクチカ」と「自己PR」の書き方を見ていきましょう。今回は、ココに当てはめるだけで簡単に完成してしまう実用的なフレームワークを紹介していきます。
ガクチカの書き方
ガクチカを作成する際には、STAR法を用いるのが有効です。
STAR法とは、「Situation」「Target&Task」「Action」「Result」の頭文字を取ったもので、この順番で論理的且つ明快に文章を展開するフレームワークです。
Situation
まず最初に、学生時代に力を入れたとを簡潔に述べてから、エピソード概要を伝えましょう。何事も、自分が伝えたいことを一番最初に簡潔に述べることが大切です。そうすることで、文章全体を通して何を伝えたいのかがわかりやすくなります。
Target&Task
その次に、自分がそのエピソードの中で抱えていた課題感や掲げた目標を伝えます。この際に定量的に示した目標を記述することで、文章に説得力や具体性を持たすことができます。
Action
その次に、具体的な課題解決と目標達成に向けて取った自分の行動を伝えましょう。この際に自分のみで完結する事柄ではなく、チームにおいてや、自分ではない誰かに対してに働きかけた行動を記述したほうが自分の人柄が伝わりやすいです。
Result
その結果出た成果を最後に記述しましょう。反省を踏まえて書くのが好ましいです。ここでも定量的に結果を示すことで、説得力が増します。
自己PRの書き方
自己PRを作成する際には、PREP法を用いるのが有効です。
PREP法とは、「point」「Reason」「Example」「Point」の頭文字を取ったもので、この順番で論理的且つ明快に文章を展開するフレームワークです。
Point
結論ファーストで、一番伝えたい「自分の強み」は何か簡潔に伝えましょう。
Reason
先に述べた結論の説得力を上げるために、その強みの根拠を示しましょう。
Example
次に、その強みにまつわるエピソードの事例や具体例を述べます。そのエピソードの中で、自分が掲げた目標やそれを達成するプロセスなどを入れられたら尚良いです。
Point
最後に結論を繰り返します。その中で自分のその強みを、入社後にどのような形で活かしていきたいかを伝えましょう。企業が欲しい!と思うような内容にすることがポイントです。
「ガクチカ」と「自己PR」の違いのまとめ
ガクチカと自己PRでは伝えるべきポイントが異なるので、そこをしっかりと理解し、魅力的なエントリーシートを完成させましょう!