面接で評価されるガクチカとは?6つの評価ポイントと話し方を解説

この記事では、面接でよく聞かれるガクチカについての質問や話すエピソードがない時の対処法などを回答例付きで解説していきます。

皆様こんにちは。累計1万人以上の学生にセミナーを通して就活ノウハウを発信している蛭牟田(ヒルムタ)と申します。
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「ガクチカ」とは「学生時代に力を入れたこと」を表す略語で、就活では聞いて当たり前というくらい質問されることが多いです。学生側からすると面接官が驚くようなすごいエピソードをしなけばいけないと思うかもしれませんが、そんなことはありません。企業が就活生にガクチカを聞く理由は、あなたの人柄や強みを知りたいからです。そのため、偉業を話す必要はなく、あなたの人柄の伝わるようなエピソードを伝えられれば問題はありません。以上のことを踏まえて、解説していきます。

面接でガクチカについて聞く理由

ガクチカを通して面接官はガクチカは面接でもよく聞かれる頻出質問ですが、企業はガクチカを2つの視点から見ています。

1.あなたの経験や能力を知りたい
2.自社に合う人材かどうか知りたい

その視点の中でも、面接の時に注目されているのは2の「自社に合う人材か知りたい」です。なぜなら経験や能力は事前のESや、履歴書である程度把握することができますが、自社に合う人材かは一度会わないと把握できないからです。そのため面接でガクチカについて話す際は、暗記したものをそのまま話さず、あなたの人柄が伝わりやすく話す方がおすすめです。

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面接でガクチカを聞く際の6つの評価ポイント

ガクチカでは主に学生の人間性を見ていると記載しましたが、エピソードの中からどの点を見てあなたの人間性を評価しているのでしょうか。評価のポイントとしては「目的意思」「行動力」「思考力」「判断力」「チームワーク」「仕事での再現性」を見ています。

評価ポイント

「目的意識」「行動力」・・・主体的に考え行動できる能力があるか
「思考力」「判断力」・・・志向性、どんな価値観で行動するのか
「チームワーク」「再現性」・・・入社後のあなたの将来性を確認

ガクチカについて話す際は上記のポイントをおさえることを意識しましょう。

面接で頻出のガクチカに対する質問

面接でガクチカについて聞くとき、面接官は下記のような質問であなたの考えを深ぼっていきます。

1. 学生時代に頑張ったことを「1分」で答えてください
2.なぜそれを頑張ろう・取り組もうと思ったのか
3.それはどのように頑張ったのか
4. そこから何を学んだのか、今後どう活かしていくのか

各質問はどのような意図で質問されているのでしょうか?回答の際に意識するポイントと併せて解説します。

【ガクチカ面接での質問項目】学生時代に頑張ったことを「1分」で答えてください

ガクチカの話をする際、最初に聞かれるこの質問。ここではまず分かりやすく」「端的に物事を伝える能力を見られています。時間指定がない場合もありますが、あまり長々と話すと面接官い伝わりづらくなるので、時間が指定がない場合でも端的に話すということは意識しましょう。

またこの質問では、ビジネスの場でも伝えたいことを的確に伝える能力があるのかを見ることができます。ビジネスの場では限られた時間で端的に考えを話す力が必要になります。学生のうちにそれが出来ている学生は、とても面接官からするととても魅力的です。

ガクチカをまとめる際、1分であれば大体250~300字程度になります。よくある制限時間は30秒、1分、3分が多いので、30秒であれば150字程度、3分であれば900字程度に一度書き出して、準備しておくと本番で困ることはないでしょう。文字数の削り方についてはこちらの記事を参考にしてみてください。

自己PRって何文字がいい?文字数別で対応できる例文一覧【書き方】

【ガクチカ面接での質問項目】学生時代なぜそれを頑張ろう・取り組もうと思ったのか

この質問ではあなたの「思考力」「判断力」が見られています。頑張ろうと思う気持ちの根底には、あなたの価値観に深く関係していることが多いです。面接官はこの質問から仕事に対するやりがいや、あなたの価値観を知り、その企業の社風に合うかを確かめようと思っています。

そのため、企業が求める人物像や社内風土から、どのようなモチベーションの人が求めたれているかを意識して話すとよいでしょう。例えば、頑張ろうと思った考えがあなたの「誰にも負けたくない」という気持ちだとします。その場合、選考を受けている企業が若手社員の成長を後押ししていている企業だと、求める人物像と社員との雰囲気がマッチし、あなたと一緒に働くことをイメージしやすくなります。

【ガクチカ面接での質問項目】どのように頑張ったのか

この質問ではあなたの「目的意識」「行動力」が見られています。ただ行動するだけではなく、目的を達成するためにどんなことを考え、行動に移すのか、思考と行動の一貫性を確認しています。

そのため、このエピソードを話す際は「具体性」と「数字」を意識しましょう。その場面を見ていない面接官でもその様子をイメージしやすい様、具体的に話すことが重要です。

【ガクチカ面接での質問項目】そこから何を学んだのか、今後どう活かしていくのか

この質問ではあなたの「再現性」を見られています。社会人になると思わぬ壁にぶつかることもあります。しかしその際、同じ失敗を何度も繰り返さないように思考することが大切です。そうするためには、失敗から学び、次はどうしたら成功するのかを考えられる思考力が備わっていないとできません。

学生のうちにその思考がある人は、入社後の失敗から学ぶ姿勢があるので成長が期待できます。反省するだけにせず、その後の活かし方も併せて伝えましょう。

ガクチカについて面接で話すときのポイント

折角ガクチカのエピソードを用意しても、面接官に伝わらなけれは意味がありません。面接で話すときにはどういった点をおさえるとよいでしょうか。3つのポイントをおさえてよりあなたの人柄が伝わるガクチカを作りましょう。

【ガクチカを面接で話すときのポイント】エピソードは一つに絞る

頑張ったエピソードをいくつも入れてしまうと、話がまとまらなかったり内容が薄くなったります。そのためエピソードは1つに絞りましょう。複数あって選べない場合は、企業が求める人物像から近しいものを選ぶと考えやすいです。求める人物像については、会社HPやリクルートサイトから確認しましょう。

【ガクチカを面接で話すときのポイント】話す際は結論と具体性を意識する

ガクチカについて話す際、まずは結論から話すと相手が聞き取りやすい話し方をすることができます。その際の話し方は下記の流れで話すと相手に伝わりやすいです。

ガクチカの話す順番

結論 何に取り組んだのか
動機 取り組んだ理由

目標と困難 どんな目標を掲げ、その際の困難はなんだったのか
取組みと結果どの様に取り組んだのか、結果はどうだったか
学び 学んだことは何か、またそれを入社後どの様に活かすことができるのか

【ガクチカを面接で話すときのポイント】すべてを暗記して話さない

面接ではあなたの人柄が自社にマッチするかを見ています。そのためガクチカについて話す際は、暗記せずあなたなりの言葉で話してください。エントリーシートに書いている内容などを丸暗記してしまうと、想定外の質問が来た時に答えられなくなる可能性があります。

伝えたいポイントを箇条書きで頭に入れておき、要点をおさえながら話す事を意識するといいでしょう。

ガクチカの面接での回答例

上記のポイントをおさえてどのように話すとよいでしょうか。例文を2つ用意したので作成の際に参考にしてみてください。

【ガクチカの面接での回答例】例文1

ガクチカ面接回答例
私は学生時代、アルバイト先のチーム体制を整えることに尽力しました。 私は学生時代に4年間居酒屋でアルバイトをしており、バイトリーダーを任されていました。ある日、新人スタッフのミスによってお客様からクレームがあり、店舗全体を巻き込む大きな問題になりました。そこで私はスタッフの役割を分けること、そして新人スタッフとアルバイト歴の長いスタッフをチームにして連携を図ることで、問題解決ができると考えました。すぐにスタッフと話し合い、店長に私のアイデアを進言すると、翌日からチーム制で業務を進めることになりました。それ以来、同様のクレームは発生することなく、結果として居酒屋の売上を上げることができました。 貴社の一員として働くことができましたら、私の強みである分析力を業務に活かし、売上やプロジェクトの連携に貢献できればと考えております。

【ガクチカの面接での回答例】例文2

ガクチカ面接回答例

私は学生時代、サークルの拡大に尽力しました。大学生の時にテニスサークルに所属したのですが、入った当初は人数が20人程度で、サークル内でテニスを楽しむ程度でした。しかし、メンバーの話を聞いたところ、「もっと他の人ともテニスがしたい」という意見が多く見られたのです。私は学部の友人や学校外の知り合いに声をかけ、テニスサークルの人数を10人増やし、学校外のテニスサークルと交流する機会を作りました。このコミュニケーション能力を活かし、貴社の商品とお客様との間をつなぐ役割を果たしたいです。

面接で話すガクチカのエピソードは大学時代のものを選ぼう

ガクチカは「学生時代力をいれたこと」の略称ですが、学生時代ってどこまでのことを指すのかと疑問に思うこともあるかと思います。ガクチカでは、大学時代のエピソードを話すことがおすすめします。なぜなら面接ではあなたの人柄や人間性を見ており、今のあなたの考えが知りたいからです。

大学以前のエピソードを話しても良いですが、面接官からするとそこから成長していないのか?という印象を受けることもあります。できればガクチカの内容は大学時代のエピソードがら選ぶようにしましょう。

面接で話すガクチカのエピソードがない場合の対処法

ガクチカが見つからないという方は、些細なことでもいいので頑張ったことをノートに書き出してみましょう。「大学の授業に遅れずに参加した」「サークルの話し合いで意見をまとめる役割を担った」など些細なことでも構いませんので、なんでも書き出してみましょう。

それでも見つからない場合は、こちらの記事にガクチカのネタの探し方をまとめているので参考にしてみてください。

ガクチカが何もない人はどうしたらいい?知っておきたい評価ポイントとネタの探し方【例文あり】

またネタが見つからない方は、自己分析で自分の行動を振り返ることもおすすめです。しかし自己流でやってみたがうまく進まなかった、完成しなかった方はキミスカの適性検査を使って自己分析してみませんか?

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面接でガクチカを話す際は人柄を伝えよう

ガクチカでは面接官が驚くようなすごい話をしないといけないように身構えてしまいますが、本当はあなたの人柄が見られています。評価されるポイントや伝わりやすい話し方をを意識し、あなたの人柄が伝わるガクチカで面接を乗り越えましょう。