
「友達がインターン経由で早期選考に進んだらしい」「早く動かないとヤバいかも…」そんな話を聞いて、焦りを感じていませんか?
就活を始めたばかりだと、インターンシップと早期選考の関係性は複雑で分かりにくいですよね。この記事では、就活のプロが「インターンと早期選考の基本」から、早期選考に繋がりやすいインターンの見つけ方、具体的な対策までを徹底解説します。
この記事を読めば、インターンシップを最大限に活用し、自信を持って早期選考に臨むための具体的な行動がすべて分かります。周りより一歩リードして、有利に就活を進めましょう!
インターンと早期選考の関係性とは?
「インターンシップに参加すると早期選考に呼ばれる」という話は、多くの就活生が耳にするでしょう。しかし、なぜ企業はインターン参加者を優遇するのでしょうか。
まずは、早期選考の基本的な仕組みと、企業がインターン経由の採用に力を入れる理由を理解し、有利に就活を進めるための土台を作りましょう。
そもそも早期選考とは?
早期選考とは、一般的な就活スケジュールよりも早い時期に実施される選考のことです。経団連が定めた採用活動の解禁日よりも前に、企業が特定の学生を対象に行います。
すべての学生が対象ではなく、主にインターンシップに参加した学生や逆求人サイトで企業から高評価を得た学生などが招待されることが多いです。
企業側にとっては、早い段階で優秀な人材と出会える貴重な機会であり、学生にとっては早期に内定を獲得できるチャンスと言えるでしょう。
インターンが早期選考に直結するって本当?
結論から言うと、インターンシップが早期選考に直結するケースも多いです。特に、期間が長く、内容が実践的なインターンシップほど、その傾向は強くなります。
企業はインターン参加中の学生の働きぶりや人柄をじっくりと見極めて「この学生と一緒に働きたい」と感じた優秀な人材を早期選考へと案内します。すべてのインターン参加者が早期選考に参加できるかは企業によりますが、インターンに参加することで早期選考への有力な切符であることは間違いないでしょう。
企業がインターン経由で早期選考を行う3つの理由
企業がインターン経由で早期選考を行うのには、明確な理由があります。その背景を知ることで、インターン参加中にどのような行動が評価されるのかが見えてきます。
1. 優秀な学生を早期に確保するため
最大の理由は、優秀な学生を他社に先駆けて確保することです。少子化の影響もあり、企業間の人材獲得競争は年々激化しています。
のんびり待っていては、優秀な学生は他の企業に取られてしまいます。そのため、インターンシップという早い段階で学生と接触し、自社にマッチする優秀な人材を早期に囲い込みたいという狙いがあります。これは、どの業界においても共通する企業の本音と言えるでしょう。
2. 入社後のミスマッチを防ぐため
入社後のミスマッチは、企業にとっても学生にとっても大きな損失です。企業は、インターンシップを通じて学生に実際の業務や社風を体験してもらうことで、お互いの理解を深めようとしています。
学生は「思っていた仕事と違った」、企業は「期待していた働きぶりと違う」という事態を未然に防げるのです。インターン参加者の中から採用することで定着率を高め、長期的に活躍してくれる人材を確保したいと考えています。
3. 学生の志望度を測るため
数ある企業の中から自社のインターンシップに応募して時間を割いて参加してくれる学生は、それだけで企業や業界への志望度が高いと判断できます。
企業としては、内定を出したら本当に入社してくれる可能性が高い学生を採用したいと考えています。そのため、インターン参加という具体的な行動をもって、学生の熱意や志望度の高さを評価し、早期選考への招待を決める一因としているのです。
早期選考に繋がりやすいインターンの3つの特徴
すべてのインターンシップが早期選考に繋がるわけではありません。やみくもに参加するのではなく、早期選考優遇の可能性が高いインターンを見極めることが重要です。
ここでは、早期選考に繋がりやすいインターンの3つの特徴を紹介します。これらの特徴を理解し、効率的に就活を進めましょう。
1. 開催期間が比較的長い
1day仕事体験のような短期のものより、数週間から数ヶ月にわたる長期インターンシップの方が早期選考に繋がりやすい傾向があります。期間が長いほど、企業は参加者一人ひとりの能力や人柄、ポテンシャルを多角的に評価できるからです。
グループワークや社員との交流を通じて、あなたの強みや協調性をじっくり見極めています。長期インターンは、あなた自身も企業との相性を判断する絶好の機会になります。
2. 実務に近い内容を体験できる
会社説明会や簡単なグループワークが中心のインターンシップよりも、社員と一緒になって実際の業務に取り組むような実務体験型のインターンシップは早期選考に繋がりやすいです。
企業側は、学生が実務においてどのようなパフォーマンスを発揮するのかを直接確認したいと考えています。このようなインターンシップで高い成果を出すことができれば、即戦力として期待され高い評価を得られるでしょう。
3. 募集要項に「選考優遇」などの記載がある
最も分かりやすい特徴は、募集要項に「早期選考あり」「選考直結型」「インターン優遇」といった記載がある場合です。企業側が明確に選考の一環であることを示しているため、参加すれば早期選考のチャンスが得られる可能性が非常に高いです。
このようなインターンは人気が高く、インターンシップ選考の倍率も高くなりがちですが、挑戦する価値は十分にあるので積極的に応募してみましょう。
早期選考に繋がりやすいインターンの探し方4選
早期選考に繋がりやすいインターンの特徴がわかったら、次はいよいよ探し方です。世の中には多くの情報が溢れているため、どこから手をつければいいか迷ってしまいますよね。
ここでは、就活初心者でも早期選考に繋がりやすいインターンを見つけられる方法を紹介します。自分に合った方法を見つけて、効率的に情報収集を進めましょう。
1. 就活情報サイトで探す
リクナビやマイナビといった大手就活情報サイトは、掲載企業数も多く、最も基本的な探し方です。「長期インターン」や「選考優遇」といったキーワードで絞り込み検索ができるため、効率的に情報を探せます。
まずはこれらのサイトに登録し、どのような企業がインターンシップを募集しているのか全体の傾向を掴むことから始めると良いでしょう。幅広い業界の情報を一度に比較検討できるのが大きなメリットです。
2. 逆求人型(オファー型)サイトを活用する
キミスカのような逆求人型サイトもおすすめです。自分のプロフィールや自己PRを登録しておくと、それを見た企業からスカウトが届きインターンシップや選考の案内が届きます。
自分では知らなかった相性の良い企業や、思いがけない業界から声がかかることもあります。プロフィールを登録しておくだけで企業側からアプローチしてくれるため、効率的にチャンスを広げられるのが魅力です。
3. 企業のホームページを確認する
志望している企業や業界が明確な場合は、企業の採用ホームページを直接チェックするのが最も確実です。
就活情報サイトには掲載されていない、独自のインターンシップ情報を公開している企業も少なくありません。特に外資系企業やベンチャー企業は、自社サイトのみで募集を行う傾向があります。
気になる企業は定期的に採用ページを訪れ、最新情報を見逃さないようにしましょう。
4. 大学のキャリアセンターに相談する
意外と見落としがちなのが、大学のキャリアセンターです。キャリアセンターには、その大学の学生を対象とした独自の求人やインターンシップ情報が集まっています。また、過去の卒業生(内定者)の就活データや体験談も豊富に蓄積されています。
キャリアセンターの職員は就活のプロなので、エントリーシートの添削や面接練習など、個別の相談にも乗ってもらえる心強い存在です。
インターンから早期選考に繋げるための完全ロードマップ【4ステップ】
早期選考に繋がるインターンを見つけたら、次はいよいよ選考対策とインターン参加です。
ここからは、インターンシップを通じて早期選考の切符を掴むための具体的な4ステップを解説します。このロードマップに沿って行動すれば、就活初心者でも着実に内定に近づくことができます。
【Step1】 まずは自己分析と企業研究から始める
インターンシップ選考に応募する前に、必ず自己分析と応募先の企業研究を行いましょう。
「学生時代に何を頑張ったか(ガクチカ)」「自分の強みは何か」を明確にし、それを企業の求める人物像と結びつけることが重要です。
また、なぜその企業のインターンに参加したいのか・参加して何を学びたいのかを自分の言葉で語れるように準備しておくことで、エントリーシートや面接での説得力が格段に増します。
【Step2】 志望企業に合わせたインターン選考対策を行う
人気のインターンシップは、参加するまでにエントリーシート(ES)や面接などの「インターンシップ選考」が設けられています。本選考さながらの倍率になることもあるため、徹底した対策が不可欠です。
通過率を上げるESのポイント
ESで最も重要なのは「なぜこのインターンシップに参加したいのか」という熱意と考えを明確に伝えることです。自己分析で見つけた自分の強みが、その企業でどのように活かせるのかを具体的に記述しましょう。
「この学生に会ってみたい」と採用担当者に思わせるようなあなただけのオリジナルな経験を盛り込むことが、他の学生と差をつけるポイントです。
インターンに応募する時のESの書き方については、以下の記事でさらに詳しく解説していますので、合わせて確認してみてください。
面接で企業が見ているポイント
インターンシップ選考の面接では、コミュニケーション能力や人柄、ポテンシャルが見られています。ハキハキと明るく、質問の意図を正確に理解して的確に答えることを意識しましょう。
完璧な回答よりも、一生懸命に自分の考えを伝えようとする姿勢が評価されます。緊張するのは当たり前なので、自信を持って素直な自分を表現することが大切です。
インターンの面接について詳しく知りたい方は、こちらの記事をチェックしてみてください。
【Step3】 インターン参加中は評価を意識して行動する
無事にインターンシップ選考を通過したら、いよいよインターン参加です。
企業は、あなたが自社で働く姿をイメージしながら、あらゆる行動を見ています。与えられた課題に真摯に取り組むのはもちろん、積極的に質問したり、他の参加者と協力してグループワークを進めたりする姿勢が重要です。
インターン生として働く時は、社員の一員という意識を持って主体的に行動することで、高い評価に繋がります。
【Step4】 早期選考の案内が来たら本選考の意識で臨む
インターンシップでの頑張りが認められて早期選考の案内が来たら、それは本選考が始まった合図です。
「インターンで評価されたから大丈夫だろう」と油断してはいけません。改めて企業研究を深め、なぜこの会社でなければならないのか、入社して何を成し遂げたいのかを具体的に語れるように準備しましょう。インターン優遇はあくまでスタートラインであり、最終的な内定は本選考での評価で決まることを肝に銘じておきましょう。
インターン参加後、どのように就活が進んでいくのかわからない方は、こちらの記事も確認してみましょう。今後の就活スケジュールややることが明確になります。
インターンから早期選考!知っておきたいメリット・デメリット
インターン経由の早期選考は、早期内定のチャンスという大きな魅力がありますが、一方で注意すべき点も存在します。メリットとデメリットの両方を正しく理解し、後悔のない選択をするための判断材料にしてください。
インターン経由で早期選考に進む3つのメリット
まずは、早期選考に進むことで得られるメリットから見ていきましょう。これらを最大限に活用することが、有利な就活に繋がります。
1. 早期に内定を獲得できる
最大のメリットは、周囲の学生よりも早く内定を獲得できることです。早い時期に内定を一つでも持っておくことで、精神的な余裕が生まれます。
その後の就職活動では、より挑戦的な企業を受けたり、じっくりと自己分析を深めたりと、落ち着いて残りの就活期間を過ごすことができるでしょう。この安心感は、結果的に他の選考にも良い影響を与えます。
2. 通常の選考より有利に進む場合がある
インターン参加者は、企業への理解度や志望度の高さが評価され、選考で優遇されることがあります。
例えば、一次面接が免除されたり特別な選考ルートに招待されたりするなど、有利な条件で選考を進められるケースは少なくありません。これはインターン優遇であり、通常ルートの学生よりも内定獲得の可能性が高まると言えます。
3. 周りより早く就活を終えられる安心感
早期選考で第一志望の企業から内定を得られれば、その時点で就職活動を終えることができます。
周りが本格的に就活を始める時期に卒業論文や学業、あるいは趣味や旅行など、残りの大学生活を充実させる時間に充てることができます。精神的な負担が大きい就活を早く終えられることは、非常に大きなメリットです。
インターン経由で早期選考に進む3つのデメリット
次に、見落としがちなデメリットについて解説します。良い面ばかりに目を向けず、リスクもしっかりと把握しておきましょう。
1. 対策期間が短く準備が大変
早期選考は、通常の選考スケジュールよりも前倒しで進むため、準備期間が短くなります。
インターンシップが終わってすぐに面接が始まることもあり、自己分析や企業研究を深める時間が十分に取れない可能性があります。周囲がまだ本格的に動いていない時期に一人で対策を進めるため、情報収集やモチベーション維持に苦労するかもしれません。
2. 他の企業を見る機会を失う可能性がある
早い時期に内定を獲得して就活を終えてしまうと、他の業界や企業を見る機会を失ってしまう可能性があります。
就活を進める中で、本当にやりたいことが見つかるケースは少なくありません。「もっと他の企業も見ておけばよかった」と後から後悔しないためにも、早期に内定を得た場合もすぐに入社を決断せず、視野を広く持つことが大切です。
3. 不合格の場合に本選考を受けられないことも
これは最も注意すべきデメリットです。企業によっては、早期選考で不合格となった場合、その後の本選考に再応募できない「リベンジ転職不可」のルールを設けていることがあります。
第一志望の企業であるほど、このリスクは大きくなります。早期選考優遇の案内があった際には、本選考への再チャレンジが可能かどうかを事前に確認しておくことが重要です。
インターンの早期選考に関するよくある質問
ここでは、インターンや早期選考に関して、多くの就活生が抱く疑問にお答えします。不安や疑問を解消して、スッキリした気持ちで就活に臨みましょう。
Q1. 早期選考に落ちたら本選考は受けられませんか?
企業の方針によりますが、早期選考で不合格でも再度本選考にチャレンジできる企業もあれば、できない企業もあります。 これは重要なポイントなので、もし不安な場合は採用担当者に確認してみるのも一つの手です。ただし、基本的には「早期選考も本選考もチャンスは一度きり」という意識で、万全の準備をして臨むことが大切です。企業
Q2. 早期選考で内定をもらったら承諾すべきですか?
すぐに承諾する必要はありません。もしその企業が第一志望であれば問題ありませんが、まだ他の企業も見たいと考えている場合は、正直にその旨を伝えて内定承諾の回答期限を延ばしてもらえないか相談する方法もあります。 企業側も学生が複数の企業を比較検討していることは理解しています。入社意欲が低いと判断されてしまわないように注意しながら、自分の意思を固めて承諾の判断してみてください。 インターンシップの実施時期によって異なりますが、一般的にはインターン終了後、1週間から1ヶ月以内にもらえることが多いです。 夏に実施されるサマーインターンの場合は秋頃に、秋冬インターンの場合は冬から年明けにかけて案内が来ることが多いでしょう。早期選考への案内の形式はメールや電話・スカウト・ホームページへの掲載など様々あるので、インターン終了後もこまめに連絡を確認するようにしましょう。 はい、本当です。特に大手企業や人気企業のインターンシップは、本選考と同じようにエントリーシートや面接、グループディスカッションなどの「インターンシップ選考」が実施されます。 この選考を突破しなければ、インターンに参加することすらできません。 基本的な対策は本選考と同じです。まずは自己分析で自分の強みや経験を整理し、企業研究でそのインターンで何を学びたいかを明確にします。 その上で、エントリーシートでは「なぜ参加したいのか」を論理的に伝え、面接ではハキハキと自信を持って話す練習をしましょう。この記事の「4ステップのロードマップ」で解説した内容が、そのまま対策として役立つのでぜひ参考にしてください。 今回は、インターンシップと早期選考の関係性から、具体的な対策方法までを解説しました。早期選考は、早く内定が欲しい就活生にとって非常に魅力的なルートですが、そのためにはまずインターンシップで評価される必要があります。 この記事で紹介したポイントを参考に、自分に合ったインターンシップを探し、万全の準備をして臨んでください。インターンシップという機会を最大限に活用し、周りよりも一歩リードした就職活動を実現させましょう。Q3. 早期選考の案内はいつ頃もらえますか?
Q4. インターンに参加するための選考があるってホントですか?
Q5. インターンに参加するための選考ではどんな対策が必要ですか?
インターンをうまく活用して早期選考を突破しよう!