「面白い自己PR」をつくるには「面白い出来事」なんかなくてもいい【書き方3つのコツ】

「自己PRをしてください」と面接官から言われたときに、面白い自己PRの方が印象に残ると考えている方がいるかもしれません。しかし、就職するにあたってそのような面白さは必要なのでしょうか?
ここでは就職を控えた大学生の多くが疑問に思う「面白い自己PR」のリスクや書き方などについて紹介していきます。

就活における面白い自己PRとは

自分の人生をかけた就活の場での面白い自己PRとは、冗談交じりにふざけた話をするという類のものではありません。自己PRで求められる面白さとは、学生目線での面白さではなく、面接官の興味を引くことができる魅力を指します。印象付けやインパクトが重要視されることもある就活ですが、マナーや常識を守った上で面白さを追求していきましょう。

自己PRが面白いとどんなメリットがあるか

冒頭で述べたように、就活でインパクトが重要視される理由は面接時間の短さにあります。例えば、一人あたり15分面接を行った場合でも、1日で対応できるのは30人程度です。そのため、多くの企業はできる限り自社に貢献してくれそうな就活生を厳選してから面接を実施したいと考えます。

選考では担当者が何百・何千の履歴書を見ることも踏まえれば、書類選考も含めて就活の武器となることが予想できます。そこで、まずは面白い自己PRが就活に及ぼす具体的なメリットについて紹介します。

自己PRが面白いと明るい人間性が伝わる

面白い自己PRは明るい人柄を伝えることができます。例えば、面接官が面白さを感じれば、「社内の雰囲気を明るくしてくれる人材だろう」と判断されます。面白さを伝える際のコミュニケーションがしっかりしていれば、人間関係を円滑にすることができると見られ、ひいてはコミュニケーション能力のアピールにも繋がることでしょう。

自己PRが面白いと独創的な発想を持っていると期待させられる

面白さの内容によっては、面接官に自身が持つ独創的な発想力を訴えかけることも可能です。ユーモアのある話ができれば、物事を他人とは異なる視点で捉え、革新的なアイデアをもたらしてくれる人物かもしれないと期待されます。新しいことができる、あるいは好きそうという印象はプラスに働きます。

自己PRが面白いと前向きな印象をもたせられる

面接官に自分がポジティブであることをアピールできるのもよいところです。面接は誰もが緊張する場ですから、そこで臆せず振る舞い、なおかつ相手に自身の話を面白いと思わせられたならば、「会社でも重要な場面で活躍できるのではないか?」と期待してもらえるでしょう。

また多くの企業は、現在の職場の人たちと一緒に仕事をすることを想定しているため、後ろ向きな人よりも前向きな人が選考に残りやすいのは当然と言えるでしょう。

自己PRを上手く作れない時は?

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面白い自己PRを書く際の注意点

面白い自己PRのメリットを理解したら、次は実際に面白い自己PRを書く際に注意する点を把握しましょう。まず、おさえなければいけないポイントは、笑える自己PRが面接の場で高く評価されない点、そして面白さの中で魅力を伝えられるように話を組み立てなければならない点です。ここでは、この2つの原則を踏まえてながら面白い自己PRを書く際の注意点を解説していきます。

自己PRに下品な話はNG

面接は飲み会ではありません。突拍子もない言動は一気に評価を下げてしまうので、くれぐれも面白さの方向性をはき違えて羽目を外すことはないように気をつけてください。下品な内容や誹謗中傷は論外です。社会人としての応対ができるかどうかも見られているので、会社の評判を落とす可能性がある言動や風紀を乱す発言は避けましょう。

自己PRは長すぎないようにする

自己PRは冗長になってはいけません。要点をおさえて話を組み立てられるかどうかも評価ポイントになるので、1分を目安に短く簡潔にまとめると印象がよくなります。ただし、時間を指定する企業もあるため、3分や1分など長さを変えて数パターン用意しておくことをおすすめします。

自己PRを無理に面白くしようとしない

面接官の印象に残ろうと気持ちが空回りして、作り話をしてはいけません。多少表現を工夫することは許容範囲ですが、虚偽の内容は御法度です。話が矛盾して嘘が発覚すれば大きくマイナス評価を受けることになりますし、そもそも嘘の話では魅力が十分に伝わりません。

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面白い自己PRに使えるネタとは

面白い自己PRが重要だとわかっても、実際にどのようなことを面接で話せばよいのかわからない方も多いでしょう。そこで、ここから自己PRの参考として具体例をいくつかご紹介します。上記の注意をしっかり守った上で、自己PRを作ってみてください。

自己PRに趣味・特技の話をする

自分が普段していることや得意としていることを話すのは、最も簡単な自己PRのひとつです。面接官が共通の趣味を持っていたら、盛り上がりますし、好感度を稼ぐ効果も期待できます。特技は個人の特殊スキルにあたるので共感は得られにくい面がありますが、会社に活かすことのできる側面を強調して伝えれば、共感が得られなくてもプラスに繋がります。

自己PRに地元の話をする

地元の話は趣味の話と同様に人を選びますが、面接官と同郷であった場合やゆかりのある土地であった場合に盛り上がります。元ならではの文化や珍しい体験談は都市部の方の興味を引くことが多く、印象に残りやすい傾向があります。

自己PRのネタは結論なんでもいい

ここまで自己PRの参考例を挙げてきましたが、内容をあまり難しく考える必要はありません。面接官が求めているのは面白さではなく、話の根拠です。「なぜ」あなたがこの会社を志望しているのか、「なぜ」自分たちがあなたを採用する必要があるのか、これらの疑問に自身の魅力を絡めて答えることが重要なのです。

そもそもあなたの身の回りにあるありふれた事柄も面接官にとっては初めて聞く面白い話です。その話の中であなたが何を考えて、どう行動したかを伝えるだけで魅力は十分伝わるでしょう。

面白い自己PRを作る3つのコツ

ポイントをおさえることで面白い自己PRは比較的簡単に作れます。自分が面白いと思ったことをベースにして、ときには他人のアイデアを参考にしつつ作っていきましょう。

面白い自己PRを作るコツ1:自己PRにキャッチフレーズを取り入れる

キャッチフレーズを用いた自己紹介は簡潔で面接官に強い印象を与えます。「頼れる兄貴分」や「スーパーストイック」といった自分の長所を含んだキャッチフレーズは、その後のアピールに繋げやすいためおすすめです。

面白い自己PRを作るコツ2:自己PRに印象的なエピソードを使う

面接では嘘をつくことができてしまうため、企業は根拠を重視します。ありきたりな題材でもインパクトを与えることがでるので、自分の今までの経験を振り返って特徴のある体験談を選ぶようにしましょう。

面白い自己PRを作るコツ3:自己PRの最後は仕事へどう活かせるかに繋げる

面接官が面接で注目しているのは、就活生が会社に入社してから活躍できるか否かです。人間的にいかに魅力的でも、その点を伝えるだけでは採用に至ることは難しいでしょう。面接では、最終的に自分がどのように会社に貢献できるのか、自分の強みが仕事にどのように活かせるのかを伝えましょう。

面白い自己PRの例文

ここまでの話を踏まえて、簡潔な自己PR例をご紹介します。参考にしつつ、自分でも書いてみましょう。

【面白い自己PRの例文1】趣味関係

私の趣味はピアノ演奏です。近所の駅には自由に弾けるピアノが置いてあり、そこで月に一回行われる演奏会に参加することを目標に毎日練習に励んでいます。演奏を終えた後には、聴いてくださった方とお話しすると、毎回多くの方から感想やアドバイスをいただくことができ、いただいた意見を練習に活かすことで、今では難易度Dの曲が弾けるようになりました。このように自分で努力しつつも周囲のアドバイスを取り入れてより高みを目指すことができます。この性格を活かして、御社の企画開発部でより優れた製品を世に送り出したいと考えています。

【面白い自己PRの例文2】地元関係

私の地元では、地域交流が盛んで、地域の人々で協力して毎年一回のお祭りを運営します。私はそのお祭りで、7年間にわたって御神輿部隊のリーダーを務めてきました。「頼れるお兄ちゃん」として子供たちから慕われ、年長者から責任ある立場を任されていたと自負しています。人望を集める力と責任感は人一倍あると思います。御社でも管理職に抜擢されるように努力し、仲間をまとめ、任された仕事は最後までやり通す覚悟があります。

【面白い自己PRの例文3】家族関係

私は五人兄弟の末っ子で、服やおもちゃのほとんどが兄や姉のお下がりでした。それが嫌だったためか、私は幼少期から新しいものへの憧れが強く、見たことのないものややったことのないものに積極的に触れていました。新しいものに対する積極性は誰にも負けません。御社でも、誰も考えたことのない斬新な意見を次々提示する「アイデアマン」として活躍したいと考えております。

自己PRは無理に面白くせず、興味を引く内容にしよう!

自己PRで面白知ろうものにすること自体は悪いことではありません。しかし無理に作ってしまうと最終的なミスマッチに繋がってしまいますので、コツをおさえてより魅力的な自己PRにしていきましょう。