就活のエントリーシートは敬語で書くべき?【間違えやすい敬語一覧付き】

エントリーシート(ES)を書く際に、敬語を使うかどうかで悩む学生は多いです。実際にエントリーシートを見てみると、学生のみなさんは「です・ます調」を使った敬体と、「だ・である調」を使った常体の2パターンの書き方をしていることが分かります。初めてエントリーシートを書く学生にとっては、どちらの書き方をするべきかの判断が難しく、不安に思いながら書いている方も多いでしょう。

今回は、エントリーシートを書く際の敬語の注意点について解説します。これから就活を始めるという方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

エントリーシートに敬語を使う決まりはない

結論から言うと、エントリーシートは「です・ます調」の敬体で書いても、「だ・である調」の常体で書いても問題ありません。敬体で書くと「丁寧で柔らかいイメージ」、常体で書くと「簡潔で説得力があるイメージ」の文章になります。志望企業やあなたのキャラクターに合った方を選択してください。

ただし、どちらを選ぶにしても、必ず文体を統一することを意識しなくてはいけません。どちらも混在していると、読みにくくてまとまりのない文章になってしまいます。エントリーシートを提出する際は、文体が統一されているかをよく確認するようにしてくださいね。

エントリーシートは敬語を使うのが無難

「エントリーシートでは敬語が必須!」というわけではありませんが、就活の場では敬語を使う方が無難です。エントリーシートは、基本的に目上の採用担当者に向けて書くものになります。社会経験がなく、これからお世話になる可能性がある学生さんが、企業に対して敬意を払うのは自然なことでしょう。そのため、できることなら敬語を使った書き方の方が好ましいのです。

「だ・である調」を使うと、場合によっては上から目線だと思われてしまうリスクがあります。特にこだわりがない場合は、「です・ます調」の敬語を使って丁寧な印象を残すようにしましょう。ただし、場合によっては敬語を使わない方がいい時もあります。基本的には敬語を使い、必要な時だけ常体を使うというように、使い分けができるとエントリーシートの通過率がグッとアップしますよ。

就活生の8割がエントリーシートに敬語を使っている

学生を対象とした「履歴書の文体に関するアンケート」では、約8割という大多数の就活生が「です・ます調」で履歴書を書いていることが分かっています。そのため、エントリーシートも敬語で書いておけば問題ないでしょう。

敬語を使った書き方が主流ではありますが、エントリーシートは敬語で書かなくてもマナー違反にはなりません。とはいえ、ほとんどの学生が敬語を使っている中で、あなただけ敬語を使わないと悪目立ちしてしまう可能性があります。どうしても常体でエントリーシートを書きたいという時は、読み手が受ける印象を想像しながら慎重に書くようにしましょう。

ビジネスシーンで手紙を送る場合は敬語がふさわしい

企業から送られてくる手紙やメールなどをイメージすると分かりやすいと思いますが、ビジネスシーンの文章は全て敬語を使って書かれていますよ。お世話になっている企業やお客様に対して、「〜である。」という表記をする企業はありません。

学生が行う就活も、企業にとっては「コストをかけて学生を採用し、利益を生み出す人材を育成する」というビジネスのひとつです。このように、ビジネスの観点から見ても、エントリーシートは敬語を使った書き方が適していると言えるでしょう。

エントリーシートに敬語を使わない場合もある

ここまで敬語を推奨して話を進めてきました。しかし、あえて敬語を使わない「だ・である調」の常体でエントリーシートを書くメリットもあります。

【エントリーシートに敬語を使わない場合】①文字数制限が厳しい時

敬語を使わない簡潔な文章にできる常体は、同じ内容でも少ない文字数で表現することができます。
例えば、「〜だと考えています」の常体が「〜だと考えている」、「〜しました」の場合は「〜した」になりますよね。このように、限られた文字数の中で最大限アピールしたい時は、敬語を使わない方がいいこともあります。

特にWeb上で入力をするエントリーシートの場合は、文字数が定められていることが多いです。「敬語だと文字数制限をオーバーしてしまう!」という場合は、常体を使って文字数を減らすようにしましょう。

【エントリーシートで敬語を使わない場合】②印象をコントロールしたい時

文末を言い切る常体は、ハッキリと明確に主張をしている印象を与えることができる書き方です。自信を持ってアピールしたい時や、読み手の印象に残りたい時には常体が有効です。また、表現が簡潔で読みやすくなるというメリットもあります。

例えば、「私の長所は、行動力があるところです。」と言う自己PRを例にとってみましょう。この文章から敬語を取り除くと、「私の長所は、行動力があるところだ。」と言う文章になります。両方の文章を比べてみると、敬語を使っていない文章の方が説得力や自信を感じられるようになります。このように、敬語を使うか使わないかで文章の印象がガラッと変わってくるのです。

ただし、常体を上手く使いこなせないと、相手に高圧的な印象を与えてしまうこともあります。使いこなすには難易度が高いため、慣れていない方の使用はおすすめできません。

エントリーシートで間違いやすい敬語一覧表

エントリーシートを書く時は、丁寧で柔らかい印象を与えられる敬語の使用がおすすめです。ただし、間違った敬語を使ってしまうとマイナスイメージを与えてしまう可能性もあるため注意が必要です。敬語の間違いで不合格になるケースはありませんが、就活ではできるだけ好印象を残せるようにしておきましょう。

以下に、「エントリーシートで間違えやすい敬語」を一覧形式でまとめました。エントリーシートや面接では、特に「尊敬語」と「謙譲語」を間違えやすいです。表を見てしっかりと区別しておくようにしましょう。敬語の種類はビジネスシーンでも大切になってくることなので、就活を機に正しい知識を身につけておいてください。

【常体】 【尊敬語】 【謙譲語】
言う おっしゃる 申し上げる
見る ご覧になる 拝見する
行く 行かれる お伺いする
来る いらっしゃる 参る
知る ご存知 存じ上げる
考える お考えになる 拝察する
会う お会いになる お目にかかる
聞く お聞きになる うかがう
受け取る お受け取りになる いただく
食べる 召し上がる いただく
する なさる いたす
分かる ご理解いただく 承知する
読む お読みになる 拝読する
いる いらっしゃる おる

もし、「敬語が正しいのか分からない」と言う不安がある場合は、大学の就職課などでエントリーシートを添削してもらうようにしましょう。敬語だけでなく内容も見てもらえるため、より質のいいエントリーシートにすることができます。

敬語の種類を区別しよう

「『尊敬語』と『謙譲語』と言われても、なんのことか分からない」と言う学生も多いでしょう。そんな学生に向けて、ここでは敬語の種類をおさらいしていきます。

敬語には大きく分けて、「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3種類があります。それぞれの使い分けができないと間違った敬語になってしまうため、違いを理解して使い分けるようにしてください。

尊敬語
目上の人に対して使う敬語です。相手の動作を高めることで、その人物に対して敬意を表します。
謙譲語
自分の動作をへりくだることで相手を高める敬語です。話している相手に対しての敬意を表します。
丁寧語
「です・ます」のように、言葉遣いを丁寧にする敬語です。高める相手がいてもいなくても使います。

特に間違えやすいのが「尊敬語」と「謙譲語」です。間違えて使うと全く逆の意味を持つ敬語になってしまうので、混同しないように気をつけましょう。

敬語と常体を使い分けて印象的なエントリーシートを作ろう!

目上の採用担当者に対して提出するエントリーシートは、敬語を使った書き方が一般的です。実際に、就活生の約8割が敬語を使ってエントリーシートを書いています。敬語を使えば、「丁寧で柔らかい印象」を相手に与えられます。

対して、敬語を使わない場合は「簡潔で自信がある印象」を与えることが可能です。印象を残したり文字数を減らしたりできると言うメリットの一方で、一歩間違えると悪目立ちするリスクがあるので注意しましょう。

基本は敬語を使って場合によっては常体を使えるといったように、両方を使い分けられることが好ましいです。敬語を使う時は尊敬語と謙譲語の使い分けを意識し、常体を使う時は上から目線にならないように気をつけるようにしてくださいね。