エントリーシートに誤字脱字を見つけたら?対処法やミスを防ぐ方法を解説

この記事では、エントリーシート(ES)で誤字脱字を見つけた時の対処法や注意点などを解説していきます。

皆さんこんにちは。月間PV62万件を突破したメディア、『就活研究室』編集長の大舘(オオダチ)です。
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書きなれない正式名称を書いたり、緊張しながら書くESでは誤字脱字が起こりやすいです。ESでミスをしたときは、修正はせずに新しく書き直しましょう。就職活動で使う正式な書類では、修正液や修正テープは使えません。情報をいつでも修正できてしまうので、情報の信用度が落ちてしまうのです。そのため、ESなどの正式な書類ではミスをしないように事前に対策しておくとよいでしょう。対策法についても今回解説しているので、最後まで目を通してみてください。以上のことを踏まえて、解説していきます。

エントリーシートの誤字脱字は選考に影響する?

エントリーシートは基本情報に加え、自己PRや志望動機などを見るための重要な選考書類の1つです。採用担当者はESに書かれた内容を元に、会ってみたい人物であるかを判断しています。

そのような大切な書類で誤字脱字があるとどのような影響があるのでしょうか。

エントリーシートの誤字脱字が原因で落ちることはほとんど無い

結論から言えば、誤字脱字があったとしてもそれが原因で選考落ちすることはほぼ無いと言えるでしょう。どんなにチェックしたつもりでも人間が作るものである以上、間違いを完璧に無くすことはできないからです。提出後にミスを見つけたとしても、さほど気にする必要はないでしょう。

エントリーシートの誤字脱字が多いと評価は下がる

ただし、誤字脱字が多すぎるのは注意が必要です。あまりにも誤字脱字が多いと読み手はスムーズに読み進めることができません。どんなに内容が魅力的でも読みにくいものはストレスを感じさせ、注意散漫であるという印象を与えてしまいます。そうなると結果的にマイナス評価に繋がってしまうことになるので注意しましょう。

いくら誤字脱字が原因で落ちることは無いとはいえ、スタートラインが他の就活生よりも後ろになってしまうことは十分にあり得る話です。提出前に必ずチェックをする習慣を付けましょう。

エントリーシートで誤字脱字をしてしまった時の対処法

ここからはエントリーシートで誤字脱字をしまった時の対処法を解説します。

【エントリーシートの誤字脱字】対処法1.修正テープや修正液は使わない

誤字脱字や書き間違いをしてしまっても、修正テープや修正液は使わないようにしましょう。役所に提出する書類など、公的な書類で修正液や修正テープを使うことができないのと同じように、企業に提出するエントリーシートにも使用することができません。

修正液や修正テープを使うといくらでも修正できてしまうので、正しい情報という信用を得られなくなってしまうため、使わないのがマナーとなっています。エントリーシートは公的な書類ではありませんが、採用選考で応募者の査定を行う重要な書類であることに違いありませんので、修正テープや修正液などは使うべきではありません。

【エントリーシートの誤字脱字】対処法2.新しく書き直そう

間違えた部分を二重線で消して、訂正印を押してある書類を目にしたことがある人も多いでしょう。訂正印は間違いではありませんが、見た目がよいものではありません。新しい用紙があるのであれば、新しく書き直すことをおすすめします。

そのためには、このような事態になることを初めから想定しておき、事前に未記入のエントリーシートを複数枚コピーしておく必要があります。最大限のリスクヘッジをして、エントリーシートの作成に挑みましょう。

エントリーシートの誤字脱字を提出後に気づいてしまった時の対処法

提出前に誤字脱字を発見することができれば、新しく書き直すことで乗り越えることができますが、提出をしてしまった後に気づいてしまった時はどのように対処をすれば良いのでしょうか。

【エントリーシートの誤字脱字】提出後の対処法1.修正した書類を再提出する

提出してから誤字脱字に気づいてしまった時は、郵送で再提出するのが望ましいとされています。ただし、いきなり再提出書類を送りつけるのは失礼にあたってしまいます。送付する前には必ず担当者にメールや電話で確認をしましょう。

再提出を認めてくれたら、お詫びとお礼を言うようにしてください。また、書類を郵送するときには「送付状」をつけるのを忘れないようにしましょう。郵送マナーや送付状に関してはこちらの記事をご覧ください。

エントリーシートの郵送マナーを解説!封筒や送付状の書き方の例文付き

【エントリーシートの誤字脱字】提出後の対処法2.修正したESを面接時に再提出する

誤字脱字を見つけてしまったら、面接のときに修正した書類を持ち込むという方法があります。面接に呼ばれているので気にする必要はないのかもしれませんが、再提出することで間違いに気づいていることを示せます。これをすることで「注意力がない」という印象を覆すことができるでしょう。

エントリーシートで誤字脱字をしないためのコツ

人が作るものである以上、完全に間違いを無くすことはできません。起きてしまったことの対処法を知っておくことは大切ですが、それよりも未然に防ぐことができれば、時間もエネルギーも大きく節約できます。誤字脱字や書き間違いを防ぐコツを見ていきましょう。

【エントリーシートで誤字脱字をしないコツ1】下書きする

ESの清書をする前に薄く鉛筆で下書きしましょう。下書きすることで、文章の流れだけでなくボリューム感のチェックもできます。特に間違いやすいのは、学校名や学部名、資格名。例えばこんな書き方をしてしまっていませんか?

  • ○○高校
  • 英検○級
  • 漢検○級 

それぞれ正しくは、○○高等学校」「実用英語技能検定○級」「日本漢字能力検定○級です。エントリーシートへの記入は正式名称で書くのがマナーなので、必ず正式名称をチェックしておきましょう。下書きの後は、ボールペンで清書して、鉛筆書きの部分を消しゴムで消すのを忘れないようにしてください。

【エントリーシートで誤字脱字をしないコツ2】提出期限に余裕を持って仕上げる

ミスを減らすのに最も効果的なのは、提出期限に余裕を持って仕上げることです。「提出まで時間がない」と思うと焦りを感じてしまい、考え方が雑になるだけでなく、十分に見直しの時間を取ることもできません。

完成してから数時間後に見直しをするだけでも、書いているときには気づかなかった間違いや表現の不自然さなどに気づくものです。提出後に修正点に気づいてもほとんどできることはありませんが、提出前ならいくらでもやり直しができるでしょう。

【エントリーシートで誤字脱字をしないコツ3】自信のない字は調べて書く

少しでも分からない漢字や表現にあたったら、すぐに辞書で調べるようにしましょう。アルファベットや英語の名称が入っているときは、スペルに間違いがないかどうかも確認してください。

【エントリーシートで誤字脱字をしないコツ4】第三者に読んでもらう

書き間違いを減らすには自分で見た後に、他の人に読んでもらうのもよい方法です。間違い探しは人によって得手不得手がありますし、自分が書いたものは時間を置いても違う視点で見るのは難しいものです。

家族や友人に見てもらえば、自分では気づかなかった間違いを見つけてもらえることもあるでしょう。

【エントリーシートで誤字脱字をしないコツ5】PCの校閲機能を活用する

Webエントリーや、パソコンでの作成ができるエントリーシートならWordの校閲機能を活用してみましょう。Wordの校閲機能のスペルチェックでは、誤字脱字、文字の重複などの簡単な間違いを発見できます。

校正レベルを上げると、表記揺れやふさわしくない表現にチェックを入れることもできるのでぜひ活用してみてください。

エントリーシートは誤字脱字だけじゃない!就活生が知っておくべき注意点

エントリーシートの間違いは誤字脱字だけではありません。作成する前に知っておきたい注意点を解説していきます。

【エントリーシートの注意点1】添削されすぎた綺麗な文章は注意

ESは誤字脱字がないにこしたことはありません。ただし、あまりに綺麗すぎて印象に残らないエントリーシートも考えものでしょう。例えば、ネットで内定者のESを調べすぎてあまりにも自分の言葉からかけ離れているものや、「模範」を判で押したような文章はおもしろくありません。

人事は就活生とは比べものにならないくらい多くのエントリーシートを見ているので、少し読めばそれが自分の言葉なのかどうかが分かります。人と違いがないと印象に残りませんので、添削されすぎには注意しましょう。

【エントリーシートの注意点2】構成と内容に注力する

言うまでもなく、誤字脱字はどちらかといえば些末な問題です。人気企業を受ける就活生にとって、誤字脱字がない書類を作成することは言うまでもないことでしょう。誤字脱字のない整ったエントリーシートを作ることよりも、読みやすく興味をそそられるものを作る方がより重要です。

ただし、同じくらいのレベルの応募者がいた場合や、候補者が多いときに誤字脱字が足きりに使われる可能性は少なくありません。エントリーシートの作り方はこちらの記事をご覧ください。

エントリーシートとは?頻出項目や書き方を就活のプロが徹底解説

【エントリーシートの注意点3】写真は明るくきれいなものを使う

ESに写真を貼るときは、明るくきれいなものを使いましょう。一説によると、証明写真の印象が採用に影響すると答えた採用担当者は7割にも上ると言われています。

証明写真撮り方のコツはこちらをご覧ください。

【就活対策】エントリーシートの証明写真の撮り方3ポイントと知っておきたい注意

【エントリーシートの注意点4】消せるボールペンは使わない

削りカスが出ないのに鉛筆書きと同じ感覚で使える消せるペンですが、エントリーシートが手書きの場合は、使わないようにしましょう。消せるペンは熱で見えなくなるタイプのインクを使っているので、何らかの原因で字が消えて見えなくなってしまう可能性があります。

エントリーシートに使うボールペンの選び方についてはこちらをご覧ください。

エントリーシートに使うボールペンの選び方と注意点【おすすめボールペン4選】

ESの誤字脱字を防ぐために早めの準備を心がけよう

間違いは誰にでもあるものです。エントリーシートの誤字脱字が1つ2つなら、それほど気に病む必要はないでしょう。エントリーシートの本質は採用担当者が会いたい、と思う書類を作成することです。ただし、金融や出版関係など誤字脱字に厳しい業種があるのも忘れてはいけません。

せっかくよい内容なのに、十分に見直す時間がなくて足切りにあってはもったいない。エントリーシートは早めの準備をおすすめします。