この記事では、業界・企業研究ノートが必要な理由やノートのまとめ方などを解説していきます。
皆様こんにちは。累計1万人以上の学生にセミナーを通して就活ノウハウを発信している蛭牟田(ヒルムタ)と申します。
(プロフィールを登録するだけで私達が厳選した優良企業からスカウトが貰えるキミスカというサービスも運営してます。ぜひ一度使ってみてください。>スカウトを貰う)
業界研究・企業研究ノートとは?
業界研究は業界ごとに、企業研究は企業ごとにまとめたノートのことです。業界研究・企業研究ノートを作ると、次のようなメリットがあります。
・比較に役立つ
・業界全体を知ることができる
・志望企業の研究に役立つ
・社会人になったときにも知識としても使える
情報をノートにまとめることで、後から見返すこともでき、重要な内容を忘れずに貯めていくことが可能です。作成に手間はかかりますが、就活だけでなく社会人になってからも活用できるので、就活中に業界・企業研究ノートを作ることはとてもおすすめです。
業界研究・企業研究ノートを作る目的
業界・企業研究ノートを作ると良いことが分かっても、何も考えずにすぐ作成に取り掛かるのはおすすめしません。作成を始めるときは「何のためにそれを行うのか」を理解し、その目的を達成できるように物事を進めると効率よく進められます。あなたが業界・企業研究ノートを作る目的を事前に設定しておきましょう。
【業界・企業研究ノートを作る目的】就活の軸に気づける
就活の軸に気づくことはとても大切なことです。業界研究・企業研究ノートを作ることで、就活の軸を見つけやすくなります。その状態で業界地図を見れば、それまで射程に入っていなかった関連業界や企業が見つかり、就活での選択肢の幅が広がります。就活の軸の見つけ方に迷ったらこちらの記事も合わせて読んでみましょう。
【業界・企業研究ノートを作る目的】企業選びの視野が広がる
業界・企業研究を進めるうちに、気になる項目とそうでない項目が出てきます。気になった企業を見ていくうちに、自分の志向に気づく瞬間がやってきます。企業研究をしていると、知らない業界を知るようになり、意外な興味に気付くことが出来ます。自分の可能性をつぶしてしまわないためにも、視野を広く持ち、企業選びを行うことが重要です。
また自分の適性からそれを活かせる企業や職種を知りたい場合、企業からスカウトをもらうことも効果的です。企業は会社の特徴に合わせて、自社で活躍できる学生にスカウトを送ります。スカウトをもらうということはその職種、企業で活かせる適性が既にあるということです。
自分の適性をより企業目線で知りたい方は、キミスカに登録して自分の能力が活かせる業界を知っていきましょう!
【業界・企業研究ノートを作る目的】入社後のミスマッチを減らせる
業界研究・企業研究ノートを作る一番の目的は、就職後のミスマッチを防ぐことです。調べているうちに、興味が湧いて応募したいと思える企業と出会うことがあります。
そのときに業界・企業研究ノートがあれば、その企業の風土や求める人材、必要とされるスキルなどが分かるようになっているはずです。その企業に応募するべきかどうか、自分がそこに当てはまるかどうかの判断もしやすくなるでしょう。
自分の強みを確認したい、自己分析にまだ自信がないなという人は一度、未来の理想像から自己分析してみるのはいかがでしょうか?自己分析の方法に迷っている方はこちらの記事を参考にしてみてください。
【業界・企業研究ノートを作る目的】説得力のある志望動機が作れる
ESや面接では、「なぜ自社を選んだのか」という質問をされることがあります。そのときにしっかりと業界と企業の研究ができていれば、その企業を志望する理由を自信を持って答えられます。
質問の中では、他に応募している企業について聞かれることもめずらしくありません。他人から見れば共通項のない就活をしているように見えても、就活の軸を持っていれば自分なりの説明ができます。その視点がユニークで説得力があるものなら、採用に一歩近づけるでしょう。
就活で困ったら「キミスカ兄貴」に相談してみよう
就活のことで悩むのは終わりにしませんか?分からないことや困ったことがあったら、Twitterで #教えてキミスカ兄貴のハッシュタグをつけてツイートしてみてください。
キミスカ兄貴が真剣かつ丁寧に回答します!皆さんの投稿をお待ちしております!
業界・企業研究ノートを作る前の準備
業界研究ノートを作る目的を確認できたら、早速業界研究ノートの作成に取り掛かりましょう。まず作成する前に必要なものを準備しましょう。
【業界・企業研究ノートを作る前の準備】ルーズリーフとペン
業界・企業研究ノートを作る時は、変更や追加がしやすいルーズリーフがおすすめです。また線を引くときはフリーハンドではなく、多少面倒でもものさしを使って線を引いた方が後々比較しやすいノートが作れます。
【業界・企業研究ノートを作る前の準備】四季報と業界地図
ネットでは多くの情報が手に入れられますが、情報の一貫性や網羅性、深さは書籍にかないません。特にこの二冊には、業界や企業の情報を客観的かつ分かりやすくまとめてあるので、就活中に見ておいて損はありません。どちらも1,500円~2,000円位で購入できるので、正しい情報を入手するために用意しましょう。
業界研究・企業研究ノートでまとめるべき8つの項目
ここからは業界・企業研究ノートに書くべきおすすめの項目を解説します。より詳細に分析するために出来る限り項目は埋めましょう!ノートの書き方は見本の写真を添付するので、参考にしてみてください。見本はノートで作成していますが、可能であればルーズリーフに記載しましょう。
【業界・企業研究ノートでまとめるべき項目】業界名・企業名
業界名・企業名は正式名称で書きましょう。ノートを見ながらESを書くことも多いので、ノートの正確性が重要になります。
業界は大分類、中分類、小分類がありますが、細かく分けた方が業界や企業の理解が深まります。たとえば不動産業界なら、「デベロッパー」「仲介業者」のように業務内容でカテゴリー分けするとよいでしょう。その際に四季報や業界地図を持っていると、深い研究ができます。
【業界・企業研究ノートでまとめるべき項目】業界・企業の市場規模
研究対象の業界や企業の市場規模を調べましょう。業界・市場規模はの調べ方は、新聞を読んだり業界地図で確認することもできるが、市場規模マップを見れば簡単に市場規模が分かります。前年比や市場規模、出所の記載もあるのでぜひ活用してみてください。
【業界・企業研究ノートでまとめるべき項目】業務内容
会社のリクルートサイトや、ナビサイトで業務内容を調べて書き出しましょう。このステップの目的は、その企業が自分の強みにマッチするか、求める人物像にマッチするかを調べることです。大学のOBやOGがいれば、話を聞くと企業の風土や、どんな人物が求められているかがより詳しく分かります。
【業界・企業研究ノートでまとめるべき項目】業界・企業別の特徴・魅力
業界や企業の概要を理解したら、自分の所感を書いていきましょう。それが入社熱意を伝える材料になります。世間一般で言われていることと、自分が思う魅力を比べてみると、オリジナリティーのあるESの作成や質問の受け答えができるようになります。
また企業研究の場合、大体競合他社がいるので、それらと比較した企業の魅力や特徴、その企業にしかないポイントをまとめていると、志望理由を説得力を持って伝えられるようになるでおすすめです。
【業界・企業研究ノートでまとめるべき項目】業界・企業の課題・将来の成長性
企業によってはその企業の課題や、自社の成長の可能性に関する質問をされる時があります。その際に自分なりの考えがあれば、きちんと研究してきたことをアピールできます。面接で聞かれなくても、応募企業の業界内での立ち位置や、将来性について考えておくのは大切なことです。
企業の成長性を確認する際は、「売上高」「経常利益」「営業利益」「総資産」「純資産」「従業員」の6つの項目を確認しましょう。昨年と比べて伸びているようであれば、今後の成長が見込めて将来性もあるでしょう。もし減少しているようであれば、なぜ下がったのか、上げるためにどんな施策があるかを考えると、面接で聞かれた場合でも準備をしっかりしてきたことを印象付けることが出来ます。
【業界・企業研究ノートでまとめるべき項目】各業界トップ10の企業
志望する業界や企業が決まっていても、それぞれの業界のトップ10を書き出しておくと日本経済の勢力分布が分かります。志望企業の選択肢を広げる方法として確認しておくのがおすすめです。
【業界・企業研究ノートでまとめるべき項目】関連業界・業種
個別企業の概要をつかんだら、合わせて関連業界もチェックしてみてください。関連する業界を理解することで、より広く世の中の動きをとらえることができます。
個別企業を見ているときには気づかなかったところに魅力を感じることもあります。グループ企業なら、連結事業も見ておくとよいでしょう。
【業界・企業研究ノートでまとめるべき項目】平均年齢・年収
志望する企業が固まってきたら、四季報で社員の平均年齢や年収も確認してみてください。仕事の目的は人によって異なりますが、多くの人にとって生活の糧を得ることは重要度の高い項目であり、年収や福利厚生制度など現実的な側面も無視できません。
社員の平均年齢や年収は、働く環境や将来像をうかがい知る指標のひとつとなります。
【業界・企業研究ノートでまとめるべき項目】気づいたことや思ったこと書く
業界・企業研究で得た事前知識と、説明会やインターンシップを通じて感じたことの間には、なんらかのギャップがあるはずです。そこで感じたことから志望業界が定まることも少なくありません。研究前と後でのイメージの違いや、説明会で会った人事や社員の印象など気づいたことは何でも書き出してみましょう。
OB・OG訪問をして理想とリアルを確認しよう
会社の雰囲気や、人間関係、働きやすさなど、実際の企業を知るためには現場で働いている人の話を聞くことが一番です。ネットや書籍の情報だけを鵜呑みにしていると、入社後に「こんなはずではなかった、、」とミスマッチを起こしかねません。よりその業界、企業があなたに合っているのかを明確にするために、可能であればOB・OG訪問で話を聞いてみてください。
業界・企業研究ノートで基本的な情報を知ったうえで、まずはその業界に対する自分が持っているイメージを固めておきます。その後OB・OG訪問で話を聞き、業界・企業研究ノートに
・イメージと違ったこと
・その他気づいたこと、思ったこと
をまとめてましょう。実際の話を聞くことでよかった点や悪かった点に気付くので、なぜその点に対していいと思ったのか、嫌だと思ったのかを考えて志望する業界を見つけていきましょう。
業界・企業研究でミスマッチを減らそう
業界・企業研究ノートの作成は手間暇のかかる作業です。特定の企業を受けるなら、業界・企業研究は必要ないと感じられるかもしれません。しかし、入社後に「こんなはずではなかった」と感じるのは多くの場合、事前のリサーチが不足していることが原因です。
視野を広げ、入社後のミスマッチを防ぐために、業界・企業研究ノートを作成しましょう。