就活ではやるべき事が数多くあります。内定を獲得するためには書類選考や面接の対策をはじめ、自己分析や業界・企業研究なども必要です。しかし、やることが多すぎるために「何からやればいいの?」と不安になる学生もいるでしょう。
今回は、就活でやることを紹介します。就活スケジュールをもとにやることを紹介するほか、最低限やるべき事やなるべくやった方がよいことも紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
就活でやることはスケジュールの把握が大事!
就活の解禁日は大学4年生になる直前、大学3年生の3月1日です。就活解禁日から準備しはじめる人もいますが、志望企業の選考に間に合わない可能性もあるため、できるだけ時間に余裕を持って着手することをおすすめします。
時期 | やること |
大学3年4月~ | 自己分析 |
大学3年6月~ | サマーインターンシップ参加 |
大学3年9月~ | ウィンターインターンシップ参加 |
大学3年1月~ | ESの作成 |
大学3年3月~ | 就活解禁、説明会参加 |
大学4年6月~ | 選考開始・内定 |
就活で最初におこなうべき作業は自己分析です。自分自身の強みや弱み、人生の目標などを可視化でき、インターンシップへの参加や選考対策をおこなう際のベースとなります。
ただ、学生のなかにはゼミやサークルの活動、アルバイトなどで忙しい方もいるでしょう。上記のスケジュールはあくまで就活メインで動く場合の流れなので、優先順位をつけて自分がやることを確認してください。
就活で最低限やるべき事5つ
就活を進めるうえで最低限やるべき事は以下の5つです。
自己分析
業界研究・企業研究
ES・履歴書の作成
適性検査・筆記試験の対策
面接対策
選考対策のみであれば、ES・履歴書の作成や適性検査・筆記試験の勉強、面接の練習をしておけば問題ありません。しかし、それだけで内定を獲得することは難しいため、自己分析と業界・企業研究も必ずおこなっておきましょう。
最低限やるべき事の詳細は、以下で解説します。
【就活で最低限やるべき事1】自己分析
自己分析といっても、さまざまなやり方があります。オンラインで質問に答えていくだけで自己分析ができるツールをはじめ、紙に幼少期から今までの分岐点やモチベーションの上下を書く「モチベーショングラフ」、これまでの経験を年表にまとめる「自分史」などが代表的です。
どの方法で自己分析をしても、「人生の目的を手段を知る」という目的は共通しています。自己分析を通じて、自分の性格や強み、価値観などが見えてくるため、志望企業を選んだり面接で自分をアピールしたりするときに役立つでしょう。
自己分析のやり方については、以下の記事で詳しく解説しています。
【就活で最低限やるべき事2】業界・企業研究
業界研究と企業研究を混同する学生もいますが、それぞれ異なります。
業界とは、メーカーや商社、小売など8つの分類ができ、メーカーであれば食品・農林・住宅などに細かく分けることが可能です。そして、業界研究では自分の興味を見つけたり、思い描くキャリアを歩んだりすることを目的に幅広い業界について調べます。
一方の企業研究は、特定の企業についての理解を深める作業です。特に志望企業や競合他社についてリサーチし、「その企業でないとダメな理由」を明らかにします。同時に企業とのミスマッチを防ぐためにも必要な作業なので、就活生は欠かさずおこなっておきましょう。
業界研究や企業研究については、以下の記事を参考にしてください。
【就活で最低限やるべき事3】ES・履歴書の作成
就活では必ず書類選考がおこなわれます。ES(エントリーシート)と履歴書の内容に不備があったり、入社意欲の低い内容を書いたりすると、書類選考の時点で落とされるでしょう。
また、自分の特徴については自己分析で明らかにし、企業への入社意欲などは業界・企業研究を済ませておく必要があります。このほか、ESの書き方を押さえておかなければ、伝えたいことが相手に伝わらない可能性もあるでしょう。
人事担当者に好印象を残すES・履歴書の書き方を知りたい方は、以下の記事に目を通しておきましょう。
【就活で最低限やるべき事4】適性検査・筆記試験の対策
就活では学生の能力・個性・適性を把握するために、適性検査や筆記試験がおこなわれます。適性検査はSPIや玉手箱、TG-WEBなどの種類があり、問題の難易度もそれぞれ異なります。
また、志望する業界・企業によっては筆記試験で自社独自の問題が出される場合もあるため、過去問などで対策しなければ次の選考に進めないでしょう。
適性検査の概要や対策方法については、以下の記事で解説しています。
【就活で最低限やるべき事5】面接対策
書類選考や適性検査などを通過し、数回の面接を通過すれば内定を獲得できます。しかし、面接を通過するのは簡単ではなく、質疑応答の内容はもちろん身だしなみや入退室のマナーなども見られているため、事前の練習が必要です。
面接の対策方法については、以下の記事で一から解説しています。
【大学1・2年】就活の準備として必要なこと
続いては、学年別に就活の準備について紹介します。まずは大学1・2年生がやることをリストにまとめたので、確認してみましょう。
【大学1・2年やることリスト】
★ | 何かに全力で打ち込む |
★ | 資格の取得 |
大学の単位取得 | |
就活のための貯金 | |
先輩や社会人から就活の経験談を聞く |
この中でも「(★)」の入っている項目は、就活に直接的に関わっているポイントなので、細かく解説します。
空いた時間に就活や卒業論文の作成を進められるよう、単位はなるべく早めに取っておくのがおすすめです。また、就活には平均で8万円ほど必要だと言われています。時間に余裕のある大学1・2年では少しずつ貯金し、大学の先輩や社会人の知り合いなどから就活の経験談を聞いておきましょう。
【1・2年生が就活でやること1】何かに全力で打ち込む
大学生のうちに打ち込んだことがあれば、就活のESや面接でよく聞かれる「ガクチカ(学生時代に頑張ったこと)」のネタになります。ガクチカの一例としては、アルバイトやゼミ、サークル活動などが代表的ですが、このほかにもボランティア活動や資格取得などをガクチカにする学生もいます。
ガクチカでは学生が困難な状況にどんな行動を取るのか、そこから何を学んだのかを見られています。そのため、ネタの意外性ではなく自分が全力で打ち込んだこと、困難な状況を乗り越えた経験が伝えられることを中心に考えてみてください。
【1・2年生が就活でやること2】資格取得
資格取得がガクチカのネタになるのはもちろん、TOEICや日商簿記といった資格を取得すれば、就活時に企業へのアピールポイントとなります。もちろん取得した資格と関連のある業界・業種であることが前提となりますが、資格の取得には勉強も必要なので今のうちから進めておくのがおすすめです。
業界別におすすめの資格は、以下の記事をチェックしておきましょう。
【大学3・4年】就活でやること
就活が本格的に始まる大学3・4年では、何をやればいいのでしょうか。やることリストを時期別にまとめたので、以下を確認してみてください。
【大学3・4年やることリスト】
やること | 時期 | |
★ | 自己分析など就活の準備を進める | 大学3年4月~ |
インターンシップに参加 | 大学3年6月~ | |
早期選考に参加 | 大学3年10月~ | |
★ | 就活サイトに登録 | 大学3年~12月まで |
志望企業にエントリー | 大学3年3月~ | |
説明会に参加 | 大学3年3月~ | |
★ | 選考スタート・内定 | 大学4年6月~ |
企業のなかには就活解禁となる大学3年の3月1日よりも前に、選考をおこなうところもあります。インターンシップ参加が条件となっている場合が多く、通常の選考よりも有利になる可能性が高い傾向にあります。
早期選考を受ける場合は、あらかじめメリット・デメリットを把握しておきましょう。細かいポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。
【3年生が就活でやること1】就活の準備を本格的に進める
以下の項目は大学3年の4月ごろを目処に本格的に進めましょう。
・自己分析
・業界研究・企業研究
・「就活の軸」の決定
・ES・履歴書など書類選考の対策
・適性検査や筆記試験の対策
・面接対策
・スーツやバッグなどのアイテムを揃える
上記の中でも「就活の軸」は、就活中にやるべきことを明確にするための基準です。
自分がどんな業務をやりたいのか、どんな人と一緒に働きたいのか、どんなビジョンなら共感できるのかなど、自分だけの譲れないポイントを明確にしましょう。
就活の軸の見つけ方は、以下の記事を参考にしてみてください。
【3・4年生が就活でやること2】就活サイトに登録
まだ就活サイトに登録していない人は、大学3年の12月までを目処に登録を済ませておきましょう。
就活サイトでは、新卒採用の募集要項が掲載されているほか、一人では調べられない業界・企業の情報が手に入ります。また、業界のセミナーや就活関連の情報も入手でき、無料で利用できるのは嬉しいポイントです。
ただ、企業によっては自社のホームページで新卒採用の募集をおこなっているところもあります。特定の企業が就活サイトにない場合は、個別に調べてみましょう。なお、企業側から気になる学生にスカウトの連絡を送る逆求人サイトもあります。
逆求人サイトのキミスカを活用すれば、就活の幅を広げられるほか、あなたらしさを大事にしてくれる企業と出会えるでしょう。キミスカは無料で利用できるので、興味のある方は下記リンクから登録してみてください。
【3・4年生が就活でやること3】選考スタート・内定
エントリー後、ESや履歴書を提出する「書類選考」や、学生の学力や性格を調べる「適性検査・筆記試験」、志望企業の社員と質疑応答をおこなう「面接」へと進むのが一般的です。
志望する業界・企業などによって異なりますが、就活では30社を目安に選考を受けましょう。というのも、就活の選考通過率で計算すると、1社内定を獲得するために約26社のエントリーが必要だからです。もちろん2〜3社に絞って選考を受け、内定を獲得している学生もいるので、自分に合ったやり方で就活を進めても問題ありません。
就活はやることがいっぱい!余裕を持って進めよう
この記事で紹介したように、就活はやるべき事が数多くあります。しかし、大学1・2年の時から少しずつ準備をしておけば、就活解禁後も焦ることなく選考に臨めるでしょう。
ただ、就活のことばかりを考えていると、疲れてしまったりネガティブ思考に陥ったりすることもあります。就活に疲れてしまったときは適度に休みをとり、選考のときにはモチベーションを高めるのもポイントです。キミスカでは、企業が気になった学生にスカウトのメールを送る逆求人サービスを展開しています。自分らしさをきちんと評価してくれるので、ぜひ利用してみてください。