就活と学歴は関係ある?学歴フィルターの有無やおすすめの対策法を解説

就活では学生の人柄や個性、ポテンシャルなどが企業から見られていますが、学歴が合否に関係している場合もあります。そのため、学生のなかには「自分の学歴で採用されるのかな…」と不安に感じている人もいるでしょう。

本記事では、就活と学歴がどれほど関係しているのかを中心に、企業が学歴を重視している理由や学歴を気にしない企業の特徴などを紹介します。また、学歴が心配な学生におすすめの対策をお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。

就活で学歴フィルターにかける企業もある

新卒採用の応募ページなどで「学歴は関係ない」と発信していても、企業によっては学歴フィルターで学生をふるいにかけている可能性があります。特に学歴フィルターを設けている傾向にあるのは以下の企業です。

学歴を重視する可能性が高い企業

大手企業
長い歴史を持つ企業
知名度の高い企業
高度な技術や知識が必要な企業

もちろん学歴に関係なく新卒採用をおこなっている企業もあります。しかし、エントリーした学生の人数を絞るために、学歴フィルターを設けているところがあることも把握しておきましょう。

【高学歴な就活生への対応1】説明会へ優先的に招待

学歴を重視する企業のなかには、高学歴な学生を優先して説明会やセミナーに案内するところもあります。反対に、学歴の低い学生が同じ説明会やセミナーを予約しようとすると、すでに満席と表示されるケースもあるようです。

企業もできるだけ優秀な人材を獲得したいと考えているため、学歴を指標の一つにして説明会などの枠を用意していることがあります。

【高学歴な就活生への対応2】書類選考のハードルが低い

企業のなかには、ES(エントリーシート)などの書類選考の時点で高学歴な就活生を通過させることもあります。逆に学歴の低い就活生は書類選考の時点で落とされ、面接に進めないということも珍しくありません。

もちろんESや履歴書の内容を読んで判断している場合もありますが、人気企業や大企業ほど、書類選考の際に学歴で選んでいる可能性もあります。

高学歴な就活生は適性検査も通過しやすい?

SPIや玉手箱などの適性検査は、何点取れば合格となるのか、受検者が何点取れたのかを知ることができません。そのため、学生のなかには「学歴によって合格点が違うのでは?」と疑う人もいます。

しかし、適性検査では学歴が関係することは、まずありません。というのも、受検者が自社に合う人材かどうかを確認するために、企業は適性検査をおこなっているからです。適性検査で高学歴の就活生を通過させる可能性もゼロではありませんが、いずれにせよ自分の実力を発揮することを意識しましょう。

一部企業が就活生の学歴を重視する理由

高学歴の学生ほど就活で有利になるケースもありますが、企業はなぜ学歴を重視するのでしょうか。ここでは、考えられる理由を2つ紹介します。

【就活生の学歴を重視する理由1】効率的に選考をおこなうため

就活生の学歴を重視する理由として、選考を効率的におこなうことが考えられます。特に人気の高い企業や大企業は応募者の数も多くなるため、学生一人ひとりを評価していると、人事担当者の負担も大きくなってしまいます。

採用活動の効率を上げるには学歴という一定の基準を設けるしかないため、一部の企業では学歴で合否を決めることがあるのです

【就活生の学歴を重視する理由2】学習能力を確かめる指標になるから

企業や業務によっては、高い学習能力が求められることもあります。例えば、投資銀行や総合商社などは法律や規制などを学習する必要があり、顧客に対して分かりやすく説明する能力が必要です。

そのため、企業は学習能力の高さを判断する指標として、学歴を見ている可能性があります。偏差値の高い大学に入った学生は、勉強する習慣が身についており習熟度も高いと判断されるため、「自社が求める人物像」の一要素として期待しているのでしょう。

就活で学歴が心配な場合の対策

ここからは「就活で有利になるほどの学歴がない…」と心配な学生のために、3つのパートに分けて対策法をまとめました。

自分らしい就活をするためにも、それぞれ確認しておきましょう。

【就活で学歴が心配な場合の対処法1】事前準備編

学歴が心配な学生は、以下の準備を徹底してみましょう。

おすすめの事前準備

・自己分析を深める
・学歴以外の実績を作る
・志望企業との接点を作る
・インターンシップに参加する

なかでも自己分析は就活に欠かせない作業です。自分の強みや就活の軸を見つけられるため、企業選びや面接での自己アピールなど幅広いシーンで役立ちます。また、OB・OG訪問などで志望企業との接点を作ったり、インターンシップに参加したりすれば、学歴に関係なく評価してもらえるかもしれません。

【就活で学歴が心配な場合の対処法2】選考対策編

学歴が選考の結果を左右するのは、主に書類選考の時点です。また、面接に進めたとしても他の就活生と競うことになる可能性もあるため、面接対策も徹底的におこなう必要があります。

おすすめの選考対策

・ESを丁寧に作り込む
・面接対策を徹底する

書類選考ではESを重点的におこない、自分の魅力を端的に伝えましょう。また、面接対策では企業が求める人物像を把握することが大切です。企業研究や自己分析を深め、企業が求める人物像とマッチした自身の魅力をアピールしましょう。

【就活で学歴が心配な場合の対処法3】就活のやり方編

中小企業やベンチャーなど、学歴を気にしない企業にエントリーするのも一つの手です。ただ、学歴フィルターがあるかどうかは断定できないため、どうしても心配になる人もいるでしょう。

そこでおすすめなのが、逆求人サイトのキミスカです。キミスカは「ありのままの自分」を大事にしており、学生が登録したプロフィールを企業が確認し、気になる学生に対して企業側からアプローチしてくれます。

学歴ではなくあなた自身の魅力を感じ取ってスカウトを送ってくれるため、従来の就活では出会えなかった企業が見つかるかもしれません

就活の学歴に関するよくある質問

最後に、学歴に関する就活生のよくある質問にお答えします。

【就活の学歴に関するQ&A1】ESや履歴書の書き方は?

ESや履歴書は学歴を記載する欄が設けられている場合がほとんどですが、記載する際は以下のポイントを押さえておきましょう。

ESや履歴書に記載する学歴のポイント

中学卒業から大学卒業予定までを記載
学校名は正式名称を記載
年は西暦か和暦のどちらかに統一
最後は一行空けて「以上」と書く

このほか、具体的な書き方や注意点などの細かいポイントは、以下の記事で紹介しています。

エントリーシートの学歴・職歴欄は書き方がややこしい!就活サービス運営者が解説

 

【就活の学歴に関するQ&A2】学歴の区切り方はある?

企業が学歴フィルターでふるいにかける主な指標は3つあります。

【学歴フィルター42校】
・旧帝大:
北海道大学・東北大学・東京大学・名古屋大学・大阪大学・九州大学・京都大学

・関東国公立:
お茶の水女子大学・埼玉大学・千葉大学・筑波大学・電気通信大学・東京外国語大学・東京工業大学・東京医科歯科大学・東京都立東京・東京農工大学・一橋大学・横浜国立大学・横浜市立大学

・関東私立:
国際基督教大学(ICU)・早稲田大学・慶応義塾大学・青山学院大学・法政大学・明治大学・立教大学・上智大学・中央大学・学習院大学・芝浦工業大学・東京理科大学

・関西国公立:
神戸大学・大阪府立大学・大阪市立大学・大阪外国語大学(現在は大阪大学の一部)・奈良女子大学

・関西私立:
関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学

・その他:
名古屋市立大学

【早慶上理ICU、MARCH、関関同立】
・早慶上理ICU:
早稲田大学・慶応義塾大学・上智大学・東京理科大学・国際基督教大学(ICU)

・MARCH:
明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学

・関関同立:
関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学

【日東駒専、産近甲龍、大亜帝国】

・日東駒専:
日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学

・産近甲龍:
京都産業大学・近畿大学・甲南大学・龍谷大学

・大亜帝国:
大東文化大学・東海大学・亜細亜大学・帝京大学・国士舘大学

【就活の学歴に関するQ&A3】学歴フィルターの確認方法は?

就活四季報や企業が公開している採用実績を参考にしましょう。直近5年で採用された人が偏差値の高い大学の出身であれば、学歴フィルターを設けている可能性があります。

ただ、あくまでも過去のデータなので、企業の採用方針が変わっているかもしれません。企業が学歴フィルターを設けているかどうかに関わらず、自分が働きたい企業であれば全力で臨みましょう。

就活では学歴よりも自分のアピール方法に注目しよう!

就活の難易度は年によって変わりますが、人材不足の昨今では学歴フィルターが緩くなっていくとみられています。学歴フィルターを気にするよりも、自己分析を徹底して自分の魅力をアピールする方法を模索するのがベストです。ぜひ本記事を参考に学歴フィルターを突破して、内定を勝ち取ってみてください。