
面接を控えた就活生のなかには、「面接に必要なものは何?」「あれば便利な持ち物が知りたい」と思っている人もいるでしょう。
そこで本記事では、面接に必要なものを詳しく紹介します。面接の持ち物に関するよくある質問もまとめているので、面接前に確認しておきましょう。
面接に「必要」なもの8選
基本的に、就活の面接前には必要なものを提示されます。しかし、場合によっては持ち物の案内がなかったり、必須とは言い切れない持ち物が省略されていたりすることもめずらしくありません。
そこで、ここからは面接に必要なものを8つ紹介します。忘れ物のないように、順番に準備していきましょう。
以下のボックスを基に、チェックリストのように活用してください。
- A4サイズの書類が入るバッグ
- 提出書類
- スマートフォン
- ESや履歴書のコピー
- 筆記用具
- 身分証
- 財布
- ハンカチ・ティッシュ
1. A4サイズの書類が入るバッグ
まずは、A4サイズの書類が入るバッグを用意しましょう。ES(エントリーシート)や履歴書をはじめ、就活で使用する書類はA4サイズが基本となります。面接では、それらの書類を折らずに入れられる大きめのバッグが必須です。
バッグの色は黒を基本とし、本革や合皮などの素材でできたものを選んでください。置いた時に自立するバッグや、仕切りのポケットが多くて使い勝手のよいバッグもおすすめです。
2. 提出書類
面接時にESや履歴書の提出を求められている場合は、それらの書類を忘れず用意しましょう。また、提出書類は折れたり汚れたりしないように、必ずクリアファイルに入れて持ち歩いてください。
ちなみに、ESや履歴書以外に学業成績証明書や卒業・修了見込証明書の提出を求められるケースも少なくありません。証明書の発行には数日から1週間程度かかる場合があり、学校によっては発行できる曜日や時間帯が決まっていることもあるので注意しましょう。
3. スマートフォン
面接中にスマホが必要になるわけではありませんが、電車が遅延して遅刻しそうになったり、面接会場に向かう途中で迷ったりした場合、企業に電話連絡する必要があります。スマホを忘れて連絡できないという状況に陥らないように、面接には必ずスマホを持参しましょう。
また、スマホのメモ機能に面接でよく聞かれる質問や回答をまとめた「問答集」を用意しておけば、面接会場への移動中にイメージトレーニングできて便利です。問答集の作り方や活用法は、こちらの記事で確認してみてください。
4. ESや履歴書のコピー
就活の面接では、ESや履歴書の内容を掘り下げて聞かれることが多々あります。何を書いたか忘れてしまわないように、ESや履歴書は必ずコピーしておき、面接にも持参しましょう。
そもそもESや履歴書をコピーしておくことを忘れてしまったり、何を書いたか思い出せなくなったりした場合は、質疑応答の際に「エントリーシートの内容とは少し違いますが」と一言添えるのがおすすめです。
5. 筆記用具
就活中はペンやメモ帳、スケジュール帳などの筆記用具を持ち歩くのが基本です。面接中に、「メモをとっても構いません」と言われる場合がありますが、その時に筆記用具さえ持参していないことが分かると人事に好印象は残せません。
また、提出書類の記載漏れに気付いた時にすぐ対処できるように、書類を書く際に使用したペンも持参しましょう。
6. 身分証
学生であれば学生証、転職活動を行う社会人の方は運転免許証や保険証などを持参しておくとよいでしょう。面接によっては本人確認を行う際に身分証の提示を支持される場合があります。
財布等にしまい、いつどこでも身分証を提示できるよう準備しておきましょう。
7. 財布
面接会場までの交通費や、移動中の飲み物代など、財布がなければ困る場面が多くあります。財布には現金や交通系ICカード、身分証などを入れておきましょう。
普段はキャッシュレス決済を基本としている学生も、就活中は現金を持ち歩くことをおすすめします。なぜなら、面接会場までのタクシーの支払いでクレジットカードが使用できない場合や、面接前後に立ち寄った店がキャッシュレス決済に対応していない場合があるからです。
8. ハンカチ・ティッシュ
身だしなみの基本ともいえるハンカチとティッシュは、忘れずに持参しましょう。ハンカチとティッシュはコンビニでも購入できるので、忘れた場合は面接前に買っておくのがおすすめです。
面接当日にあれば便利な持ち物は?
ここからは、面接当日にあれば便利な持ち物を紹介します。以下の持ち物は安心材料にもなるので、落ち着いて面接を受けるためにも準備しておくのがおすすめです。
- 印鑑
- モバイルバッテリー
- メイク直し用のコスメ
- 予備のストッキング
- 薬
- マスク
- 折りたたみ傘
- 腕時計
1. 印鑑
提出書類の押印忘れに対応するために、印鑑・朱肉・印鑑マットを持っておくと安心です。ちなみに印鑑はシャチハタを避け、認印を持参しましょう。
2. モバイルバッテリー
スマホの充電がなくなった時のために、モバイルバッテリーを準備しておくのもおすすめです。面接前に予定がある方であれば、面接直前にスマホのバッテリーが切れているという非常事態が発生するかもしれません。
スマホは時間の確認、面接会場の確認、面接直前の対策や連絡など、面接の成功に必須なアイテムの一つです。
最近は面倒な手続きなしでレンタルでき、店舗によってはコンビニで借りられる場合もあります。
3. メイク直し用のコスメ
面接前にメイクを直すために、コスメや手鏡、コームなどを準備しておきたいところです。
こちらの記事では就活メイクのポイントを解説しているので、あわせて確認してみましょう。
4. 予備のストッキング
女性就活生の必須アイテムであるストッキングは、想像以上に簡単に伝線してしまいます。ストッキングはコンビニでも購入できるので、伝線した場合を考えて予備のストッキングを準備しておきましょう。
5. 薬
胃薬や頭痛薬など、普段から服用している薬を持ち歩くのもおすすめです。面接という緊張感漂う場で実力を発揮するために、起こりやすい症状を予測して対策を講じておきましょう。
6. マスク
面接中にマスクの着用を求める企業は少ないと思いますが、念のためにマスクを持参しておいてもよいでしょう。また、のどの弱さを自覚している学生は、移動中や控え室で過ごしている間にマスクを着用しておくのがおすすめです。
7. 折りたたみ傘
折りたたみ傘があれば、突然の雨に対応できます。スーツや靴が濡れると身だしなみが台無しになってしまうので、天気予報に関係なく折りたたみ傘をバッグに入れておきましょう。
8. 腕時計
腕時計は面接の必須アイテムではありませんが、なるべく着用しておくことをおすすめします。なぜなら、腕時計があればスマホがなくても時間を確認できるうえに、時間管理ができる人という印象を与えられるからです。また、ビジネスシーンでは腕時計をつけることがマナーとされているので、今のうちに用意しておいて損はありません。
なお、腕時計は派手なものや高級ブランド品を避け、できるだけシンプルなものを選びましょう。腕時計の選び方やおすすめブランドは、こちらの記事で詳しく紹介しています。
転職面接だからこそ求められる持ち物
実は、新卒面接と転職面接では、必要な持ち物に少し違いがあります。共通するものもありますが、それぞれの面接で求められるものや、印象に影響するポイントが異なることがあります。
ここでは転職面接だからこそ必須な持ち物を紹介します。
- 職務経歴書(転職用にカスタマイズされた履歴書)
- 資格証明書のコピー
- 前職の源泉徴収票
1. 職務経歴書(転職用にカスタマイズされた履歴書)
新卒採用は通称「ポテンシャル採用」と呼ばれ、学生時代の経験や考え方から将来成長しそうな人材を企業は獲得します。一方で、転職/中途採用は通称「キャリア採用」と呼ばれ、今までの業務上の経験やスキルから即戦力で活躍しそうな人材が獲得されやすい傾向にあります。
こうした違いから、職務経歴書はもっとも重要な書類と言っても過言ではありません。職務経歴書は「職務要約」「担当業務」「実績・成果」「得たスキル」などが中心の内容になっておりまして、企業によって求められているスキルや経験が微妙に異なるため、応募企業に合わせて強調ポイントを変えるのが効果的です。
2. 資格証明書のコピー
宅建、TOEIC、基本情報技術者など、資格が必須要件であったり、その後のキャリアパスに大きく影響したりする場合が多くあります。
能力を測定するために、簡単な筆記課題などが課されることもございますので、面接前に復習しておくとよいでしょう。
3. 前職の源泉徴収票
源泉徴収票は内定後に必要なケースが多いですが、大切な書類の一つです。
給与交渉や待遇決定の材料として、前職の年収を証明できる資料の提示を求められることがあります。このとき、口頭の申告だけではなく、源泉徴収票の提出を通して信頼性のある年収情報を確認することで応募者の現職での給与水準を把握し、適正なオファーを提示します。
面接の前日までにやっておくべき準備
就活の面接は、誰でも緊張するもの。でも、前日までにしっかり準備をしておけば、当日に落ち着いて臨むことができます。今回は、面接の前日までにやっておきたい4つの準備をご紹介します。不安を減らし、自信を持って面接に挑みましょう!
1. 会場までの道順を確認しておく
当日慌てないためにも、会場までの道順は事前に調べておくことが大切です。駅直結と書いてあっても、駅の何口から出なければいけないのかを調べると、自分が使っている路線からはかなり離れているケースもあります。
電車の乗り換え、所要時間、最寄り駅からのルートまでしっかり把握しておきましょう。可能であれば、同じ時間帯に一度下見しておくと安心です。
2. 服装や身だしなみをチェック
面接当日の服装が整っているかどうかも前日に確認しておきましょう。
スーツやシャツにシワや汚れがないか、靴はきちんと磨かれているかなどをチェックします。また、髪型や髭なども面接にふさわしい清潔感のある状態に整えておきましょう。
3. 早寝早起きを心がける
面接の当日に万全の体調で臨むためにも、生活リズムを整えておくことは大切です。
特に朝が苦手な人は、数日前から早寝早起きを心がけて、面接当日の時間に起きられるように体を慣らしておきましょう。前日は早めに布団に入り、ぐっすり眠れるようリラックスして過ごすのがおすすめです。
4. 持ち物の再確認をする
この記事の趣旨でもある「持ち物」。面接当日の朝に準備を急いですると、忘れ物をするなんて簡単です。面接当日に忘れ物をすると、焦りや不安につながりますので、持ち物の再確認ひとつひとつもバカにできません。
面接に必要なものに関するよくある質問(Q&A)
最後に、面接に必要なものに関する質問と回答を紹介します。面接の持ち物を準備しつつ、確認しておきましょう。
【面接に必要なものよくある質問1】忘れ物をしたらどうすればいい?
面接で忘れ物をした場合は、正直に話して指示を仰ぎましょう。嘘をついたり、黙って帰宅したりするのは避けるべきです。
忘れ物のないように、面接の前日までに準備を済ませておくことを心がけましょう。
【面接に必要なものよくある質問2】持ち物が多くなったらサブバッグを持つのはあり?
面接に2つのバッグを持参することはマナー違反となるため、サブバッグがある場合はコインロッカーに預けるようにしてください。
面接に必要なものは前日までに準備しておこう!
面接には提出書類のほかに、スマホや筆記用具など必要なものがいくつかあります。また、モバイルバッテリーや折りたたみ傘などの持ち物もあれば便利なので、準備しておくのがおすすめです。
また、面接前は持ち物の準備だけでなく、自己分析や企業研究も済ませておきましょう。ぜひキミスカの自己分析ツール「適性検査」を活用してみてください。