自己PRをテンプレで作る!人事が惚れる自己PRの作り方を解説【例文付き】

この記事では、人事に好印象を与えられる自己PRの作り方や自己PRが簡単に書ける手順やテンプレなどを踏まえて解説していきます。

皆さんこんにちは。月間PV62万件を突破したメディア、『就活研究室』編集長の大舘(オオダチ)です。
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エントリーシート(ES)の自己PR欄は、就活において無視して通れない項目です。それほど重要な自己PRですが、書き方をよく知らない人は少なくありません。そんな人は、今回紹介する「テンプレ」を意識するだけで、人事担当者に響く内容を書けるようになるので、この記事を通して自分流にアレンジして使用してください。以上のことを踏まえて、解説していきます。

自己PRを作る前に知っておきたいこと

就活で自己PRを書くときは、まず、誰に向けて文章を書いていくのかについて考えましょう。自己PRは志望先の人事担当者が見る項目。つまり、何よりも「人事担当者に向けて書く」ことが大切になります。人事が自己PRから何を見抜こうとしているのかを把握しておかないと、的確にアピールできない恐れもあるのです。

人事の心に響く自己PRを書くポイントとして、まず「人柄」が挙げられます。就活では企業から「一緒に働きたい」と思われなくてはいけません。人柄のよさそうな志望者は人事に興味を持たれやすく、面接に呼ばれる可能性が高まります。企業の特徴を踏まえながら、業種に合った人柄を訴えかけましょう。

「将来の潜在能力」も人事が知りたい要素です。若い就活生に対して、企業は即戦力を求めているとは限りません。むしろ、多少は育成に時間がかかったとしても、将来的に優秀な社員となってくれることを望んでいます。人事は自己PRから潜在能力を確かめようとしているので、自分が企業に貢献できるスキルや経験を強くアピールしましょう。

自己PRから人物を見抜く際に、人事が特に重要視しているのは「思考回路」です。企業は志望者がこれまでの人生で何を考えて、どのような行動をとり、そこから得られた結果から何を学んだかについて興味を持っています。思考回路の書かれていない自己PRは、思いの伝わりにくい単調なものになりやすいもの。過程を見せるには、派手な文言は必要ありません。些細な出来事でも十分なアピールになりえるので、じっくりと自分の人生を振り返ってから自己PRを作成しましょう。

【テンプレ】自己PRを簡単に作成する4つの手順

ここからは、自己PRのテンプレについて述べていきます。自己PR欄に文字数の有無に関係なく、基本的な構成は変わりません。なぜなら、自己PRではプレゼンやビジネス文書で良く使われる「PREP法」が求められているからです。

の順番で文章を構成する手法のことです。これを利用すれば自己PRは簡単に作成することができます。

【自己PRテンプレ手順1】結果から書きだそう

自己PRの鉄則は「結果から書きだす」ことです。人事は大量の履歴書やエントリーシートをチェックするため、冒頭に結論がないと真意が伝わらないどころか、読み流されかねません。ところが、最初に文章の主旨を置くことで、人事は内容を把握しやすくなります。

自己PR欄では、冒頭に「私の強みは真面目さです」「私は何事も最後まであきらめない人間です」といったように結論を持ってきましょう。そして、人事の関心を引いたうえで、文章を展開させていきます。

【自己PRテンプレ手順2】その結論に至った理由を述べよう

結論だけ書かれていても、自己PRには説得力が宿りません。そこで、今度は「理由」を述べていきます。どうして結論に書かれている内容が強みとなるのか、その根拠を示しましょう。根拠のない自己PRは人事から評価されず、ライバルの山の中に埋もれてしまいます。

たとえば、「私にはリーダーシップがあります」が結論なら、根拠となるスキルや経験を説明しなくてはいけません。

たとえば、「私にはリーダーシップがあります」が結論なら、根拠となるスキルや経験を説明しなくてはいけません。私の強みは、リーダーシップがあることです。私は大学1年から3年生までの3年間、ファミレスでアルバイトをしていました。そこでは、仕事ぶりが認められてバイトリーダーを任されていました。後輩たちの指導からシフト管理までやり遂げ、アルバイトの仲間をまとめたり、導いたりしていました。その結果、勤めていた店舗が本社から表彰されたこともありました。

上記のような例があると、場面を想像することができるため人事も納得できるでしょう。

【自己PRテンプレ手順3】具体的なエピソードを話そう

自己PRでは「具体的なエピソード」も盛り込みましょう。実体験を元にしたエピソードがあると、人事は志望者の人柄を理解しやすくなります。ここは、前述した「思考回路」を盛り込む大切な場所です。過去の問題や困難をどのように乗り越えたか、しっかりアピールしましょう。人事は志望者の思考回路をもっとも注目しているので、エピソードがあると有利です。

エピソードを盛り込むときは、先に「困難な状況」を提示し、それをどう解決したかを書くようにしましょう。たとえば、以下のように書くこともできます。

アルバイト先のお店で売り上げが大幅に落ちてしまった時期がありました。そのため、アルバイトやパートのスタッフが大量に解雇されかけました。しかし、私はバイトリーダーとして、彼らをまとめ、モチベーションを高められるように尽力しました。その結果、店舗の売り上げに貢献し、大量解雇を防ぐことができました。

【自己PRテンプレ手順4】最後にもう1度結論を主張しよう

自己PRでは、最後にもう1度、手順1と同じく結論を念押しします。そして、今度は結論を「どうやって会社で生かすか」というテーマへと展開させましょう。なぜなら、人事は「この人材を雇うことで会社にメリットはあるか」も見ているからです。会社との関連性が見えないと、自己PRは単なる自慢話になりかねません。

たとえば、「私はあきらめない人間です」と主張して、理由とエピソードを述べていきますが、最後に「以上のことから私はあきらめないで頑張る大切さを学びました」だけではPRとして不十分。「この経験を生かし、御社での営業職の仕事も、忍耐強く困難に立ち向かっていきたいです」とまで書いて、ようやく自己PRは成立するのです。

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適性検査の受け方や結果の見方などは、以下の記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください。

自己PRのテンプレを使った例文

では、実際にどのようにすればよいか、PREP法を利用したテンプレを使ってみましょう。今回は「行動力」と「集中力」をアピールする自己PRの良い例とNG例をそれぞれ紹介していきます。

【自己PRのテンプレ】行動力を伝える自己PRの例文とNG例文

【良い例文】
私の強みは「行動力」です。私は考えるだけでなく、積極的に行動へと移せる人間です。その結果、自然とグループの中心を任されることがたくさんありました。
たとえば、私は大学時代にサッカー部の主将に推薦され、引き受けました。チームを強くする責任があると感じ、大学の講義と練習を両立させるためにも、練習メニューを考え直すところから始めました。練習スケジュールが非効率的だと感じる部分がこれまでに何度もあったからです。一部ですが、「決められたメニューを変えたくない」との意見もありました。しかし、実際にチーム力が上がり、公式戦で勝利を収めることでチームメイトもついてきてくれるようになったのです。私は、このことから行動があるからこそ他人がついてきてくれるのだと学びました。反対意見にあっても、結果によって自分の正しさを示すことができます。御社で営業職という仕事に就いても、プランと行動を両立させて売上に貢献できるはずだと自負しています。

次に、NG例文を見てみましょう。良い例文と何が違うのかを考えながら読んでみてください。

【NG例文】
私は大学時代にサッカー部でした。そして、3回生のときに主将を任せられました。主将として私が真っ先に取り組んだ仕事は、練習メニューの見直しでした。今までの練習には無駄な部分が多く、一部のチームメイトにしか合っていないと感じたからです。監督やコーチと話をしながら、大幅にメニューの内容は変わりました。そして、チームは公式戦で勝利を収めるようになります。
主将として過ごした1年間は自分にとってかけがえのないものでした。そして、行動力の大切さを教わりました。世の中には、考えることばかりで行動をしない人材が多いように感じます。それに比べると、自分はサッカー部主将という経験を通して行動することの大切さをしっかりと理解しています。そして、自分の強みを生かせる企業はないかと探していたときに、御社と出会いました。自分は、営業職として立派に成長してみせます。すぐに戦力となり、御社に売上をもたらします。どうか私を採用してください。よろしくお願いいたします。
NG例文の悪いポイント

悪いポイントとして「結論が見えない」「主張に根拠がない」「エピソードの意図が分からない」などが挙げられます。PREP法のテンプレ通り、「要点」「理由」「例」「要点」の順番を意識して書かないと、自己PRはこのように支離滅裂になってしまうのです。

【自己PRのテンプレ】集中力を伝える自己PRの例文とNG例文

次に、「集中力」をPRする際の良い例文を見てみましょう。

【良い例文】
私はいざというときに集中力を発揮できる人材です。クリエイティブな作業やプレゼンなどの場において、集中力を持続させることができるので、企画職という仕事にうってつけの人材だと自負しています。こうした私の特性は、大学4年間のアルバイトによって磨かれました。テレフォン・オペレーターというミスが許されない職場において、お客様の意見を聞きながらボタン操作を正確に行う毎日の中、私は緊張感を持って仕事をする大切さを学んだのです。
アルバイト先では、一定期間ミスなく仕事をしていたオペレーターを表彰する習慣があり、私はオペレーターとして、何回も表彰された経験があります。また、私はお客様の声に全神経を集中させていたので、相手の願望を聞きだして、的確な商品をおすすめすることができました。こうした経験は御社で必ず役に立つはずです。私はマーケティング結果を分析し、顧客のニーズを把握することが得意です。そして、データをもとにして新商品につながるアイデアをたくさん出せます。私の集中力は、御社できっと武器になります。ぜひともよろしくお願いいたします。

次に、NG例文を見ていきましょう。こちらも同じく、どこが違うのかを考えながら読んでみてください。

【NG例文】
私は集中力が強みです。私の集中力は、小学校時代から自然にそなわっていました。気がついたときには、勉強やスポーツで集中力を発揮できる体質になっていたのです。実際、私の学生時代は勉強でもスポーツでも大きな成果を残すことができました。周囲にも「君はいざというときに大きな力を出せる人間だ」と評価してもらい、ここまでやってきました。
私の集中力が試された時期が、受験勉強です。私は高校3年生の1年間、難関と呼ばれる大学に合格するため、必死で勉強しました。今頑張らないと希望する人生を歩めないと考え、すさまじい集中力のもと、受験勉強に挑みました。その結果は、志望校合格でした。あの1年間があったからこそ、私は1つの物事に力を注ぐ大切さを学んだのです。
私はこれまでの経験を糧にして御社で企画という仕事に就きたいです。企画はいかに集中して新しいアイデアを生み出せるかが勝負です。私はうってつけの人材だと自負しています。よろしくお願いいたします。
NG例文の悪いポイント

この例文は「集中力がある」ことの根拠が弱すぎます。エピソードも誰にでもあてはまる内容なので、個性がありません。自己PRではオリジナリティも意識しましょう。

自己PRのテンプレはPREP法を使おう!

企業が見ているのは「思考回路」や「人間性」「将来の潜在能力」です。だからこそ、自己PRはこれらを意識して作成していく必要があるでしょう。

自己PRのテンプレはPREP法で構成されています。これを用いて人事に伝わりやすい内容を意識して書きましょう。もし書くことが見つからない場合は自己分析をやり直し、自分を客観視することが肝心です。