【例文】就活コンサルタントが選んだ渾身の「自己PR」~課題解決力!?編~

先日、 ”最高な自己PRを見つけ出す!” をコンセプトに、キミスカのメルマガ会員限定で行われた「就活応援キャンペーン」。
その中から選ばれた自己PRのうち、景品を獲得した自己PRの中の1つを本記事で紹介いたします。

自己PR例

自己PR例
私は課題を見つけ出して、人を巻き込み、その課題を解決することが出来ます。
 結論である自らのアピールポイントを冒頭で述べることで文章の趣旨を明確にしている。
 
この力を発揮してアルバイト先のお店を改善しました。○○という○○なお店でアルバイトをしていました。お店の特性上、お客様に楽しんで頂くことが重要でした。しかし、あまりお客様に楽しんでいただけている実感がありませんでした。そこでアンケートを行なったところ、お客様満足度が5段階評価のうち一番低い選択肢が半分を占めるという状態でした。そこで私がリーダーとなり改善プロジェクトを開始しました。
 認識していた課題を、主観で終わらせずアンケートという客観的な数値に起こすことで、説得力をもったエピソードになっている。
 
まずは考えられる問題点を洗い出し、それを元に独自にアンケートを作り、お客様のニーズを調査しました。その結果を元に改善案を考え、コストやリスクを考慮しつつ、イベント開催とキッズスペースの設置を実施しました。一方で、最初の頃はどのスタッフもどこか他人事でした。そこでスタッフ達とは仕事を手伝ったりすることで信頼関係を築くことに注力しました。また、一週間毎に小さな目標を立て達成させることで当事者意識を持って取り組んでもらうことを意識しました。
 ひとつひとつ課題を設定し、解決に向けて行動をとっていることを具体的に述べ、説得力のあるエピソードにできている。
 
その結果、店舗全体を挙げて取り組むことができ、再び行ったアンケートではお客様満足度を最低評価を0に、最高評価を2倍にアップさせることが出来ました。
 行動がどのような結果を導いたのか具体的な数字を用いて表すことで、客観性と具体性をもって長所の説得力を強めている。
 
※個人の特定などにつながることのないよう内容は改変されています。
この自己PRのポイント
  • この自己PRが魅力的なのは、課題解決というアピールポイントに対し、十分な説得力になる行動を実際に行っていて、しかもそれを 的確に表現できている 点にある
  • 行動したものを 具体的に列挙し、それが数値に結びついている のがあまりに説得力として強い

 そもそも企業は自己PRで何を見たいの?

そもそも企業はなぜ自己PRという項目を設けているか考えたことはりますか?当然、就活において自己PRが存在するには理由があります。
株式会社リクルートキャリアによる調査によると、

企業が重視している項目は
「人柄」(92.1%)
「自社への熱意」(77.6%)
「今後の可能性(65.6%)
の順に高かった。
株式会社リクルートキャリア 「就職白書2018 -採用活動・就職活動編-」
以上から、企業は「人柄」への注目度が圧倒的に高いことがわかっています。企業が最も見ているのは依然として人柄であり、企業側は”一緒に働きたいと思える人材か。”という目線で見ていると言えます。そこに至る価値判断は企業によってさまざまではありますが、 学生は、自分の魅力を伝えることで”一緒に働きたい”と思わせられるだけの価値を伝えなければならないのです。  そのため最も大きな場が自己PRというわけなのです。

自己PRで「一緒に働きたい」と思わせるために

自己PRにおいて、企業に一緒に働きたいと思わせるためにまず必要なことは、当然読んでもらえる文書であることです。

  • 結論から書きだしていること
  • 文章が長くても、内容がわかりやすく簡潔であること

は最低限守るべきだと言えるでしょう。
また、残念ながら就活において自己PRとはウソのつかれやすい項目として知られています。虚偽の大げさで一見華やかな自己PRを述べることで高評価を得ようとする学生が多々いるため、人事側の基本的なスタンスとしては疑いの目から始まっていると考えてください。そこで具体性が求められるのです。 具体的であることや客観的であることは、話の信頼性と説得力を高めます。 以下は説得力のある自己PRをするために心掛けるべきことです。

  • 自分の長所が活かされたエピソードがある
  • そのエピソードの中で、明確な成果が出ている
  • その成果を生むにつながった施策がある
  • どんな考えでその施策を行ったか述べられている

そして最後に会社は目の前の人材を採用することで会社にどんな利益をもたらしてくれるかを考えています。
つまり、あなたは「あなたの長所が会社で役に立つこと」をアピールするのも忘れてはいけないのです。
以上のようなことを意識すると、話の構成は自然と

1.自分の長所
2.それが活かされたエピソード
3.エピソード中の課題
4.課題解決に向けた施策
5.具体的な成果
6.その長所が会社で役に立てることをアピール
以上のようになります。
企業に自己PRを行う上で、 これが基本の型になる ことは必ず認識すべきでしょう。
しかし、必ずこのように自己PRを行わなければいけないわけではありません。自己PRをする目的である 「人柄を魅力的に伝え、自分が会社で役立てることを伝える」 ことにに最も適しているとされているのがこの型であるだけで、もしあなたがその 目標に対してより効果的にアプローチすることができる方法を考えることができたならその方法を試してみるべき でしょう。もしかしたら、その方があなたの「人柄を魅力的に伝える」ことにつながるかもしれません。
例えばゼミ活動をアピールするにあたって「どんなことをしているゼミなのか」「どんなポジションを任されていたのか」等に重きを置きすぎてしまう学生が多くいますが、本来アピールするべきことは「どこに所属していた」よりも「何を考えて行動してきたか」にあります。どんなゼミ活動をしていていて、 ”自分はどんな経験をし、どんな課題があって何を考え行動してきたか。そして得どんな結果を得て何を学んだか”を深く考え、最大限自分の魅力を表現できるよう考えてみましょう。
 
この記事の例のいいところや改善できるところを自分で考え、あなただけの自己PRを作ってくださいね。


さいごに

「本当にスカウトされた」ゼミ活動についての自己PR例はいかがでしたか?おそらく、いざ自己PRを書く際には、疑問や不安が多々出てくると思います。もしかしたら自分の長所自体に自信がなくなってしまうかもしれません。
 そんな時は第三者の意見も拾ってみましょう。 客観的視点からのコメントは大きなヒントになることがあります。しかし、あくまで自分のこと。外の意見は第3者の一つの意見として、鵜呑みにしすぎない程度に吸収し、そのうえで 自ら思考して結論を出しましょう。  客観的意見を取り入れるためのツールとして最もおすすめなのは友人や先輩、家族ではありますが、こちらの適性検査も大きく役立ちます。
適性検査
適性検査では150問の選択式の質問に答えていくだけで
あなたの強み、意欲・価値観の傾向、職務適性までもが点数としてわかります。
また、人物像についてコメントされ、各能力が折れ線グラフで可視化されるので、

  • 自分の特徴は何か?
  • どんなところを気を付ければ良いか

を客観的に見ることができます。
自分を知るうえで、客観的な分析を行いたい際にはぜひ受験してみてください!
適性検査とは?