【集中力】自己PRの作り方!例文付きで印象アップのコツや伝え方を徹底解説

この記事では、自己PRで「集中力があること」をアピールする方法やポイントなどを例文付きで解説していきます。

皆さんこんにちは。月間PV62万件を突破したメディア、『就活研究室』編集長の大舘(オオダチ)です。
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ただ「集中力があります」と言っても面接官には響かないでしょう。なぜなら、面接官はあなたのことを知らないからです。学校の教員であれば、あなたの普段の様子を考えることができますが、企業の面接官はあなたの強みが発揮されている場面を見たこともないのです。そのため「あなたの強みを具体的に伝えること」や「エピソード」を含めて自己PRすることが重要となってきます。以上のことを踏まえて、詳しく解説していきます。

集中力は自己PRになる?

結論、集中力は自己PRになります。しかし、集中力はある程度誰にでも備わっている能力であるため、ただ「集中力があります」と言うだけでは企業から高評価を得るのは難しいです

そのため、集中力の高さをアピールする時は、自己PRの伝え方が重要になります。本記事で解説しているポイントを押さえて、あなたの魅力をアピールしてみてください。

また、自己PRで集中力の高さをアピールすると、企業にこのような印象を与えます。

・仕事を素早く済ませられる
・任せた仕事を最後までやり遂げられる
・仕事を覚えるのが早い
・安心して仕事を任せられる
・手を抜かずに作業してくれる

これらの印象が、あなたがアピールしたいポイントと一致しているか確認してみてください。もしアピールしたい内容と異なる場合は、あなたの本当の強みは「集中力」ではないかもしれません。

自分の自己PRや強みに不安が残る人は、キミスカの適性検査で自己分析を深めましょう。質問に答えるだけで、すぐにあなたの強みや弱み、適職などが分かります。

自己PR「集中力」で企業が見ているポイント

採用担当者は自己PRを聞くことで、あなたの人柄や強みを理解し「自社で活躍できるか」を判断しています。また、求める人物像と一致しているかどうかも判断基準のひとつです。

集中力の高さが好印象に繋がりやすい職業

自己PRで企業は「自社とのマッチ度」「自社の求める人物像との一致」を見ています。そのため、集中力が人事にどう評価されるのかは企業によっても異なるのです。

そこで「集中力の高さ」をアピールすると、より効果的である職業を7つご紹介します。下記の職業では、細かい作業や慎重な作業が多いため集中力が必要とされています。また、作品を作り上げるようなデザイナー職でも集中力の高さは、効果的なアピールポイントになります。

集中力の高さが求められる職業

・事務職
・研究職
・開発職
・エンジニア職
・デザイン関係
・WEBライター、記事作成
・工場、製造関係

自己PRにおける強みと弱みの違いを理解しよう

そもそも「長所」と「強み」の違いとは何でしょうか。

「あなたの長所は何ですか?」と聞かれてほとんどの人は自分の性格に関連したことを思い浮かべるでしょう。「優しい」「協調性がある」「人の話をよく聞く」「リーダーシップがある」「集中力がある」…など。確かにそれらは長所として間違ってはいません。しかし、実は「長所」=「強み」ではないのです

「長所」とは性格や人間性など、自分を総合的にみて優れている点のことをいいます。一方、就活で求められる「強み」とは、そうした長所を踏まえたうえで「私を採用してくれたら、御社にこんなメリットがありますよ」とアピールできる、会社にとっての利点のことなのです。

集中力を使った自己PRの作り方

ここからは具体的に、あなたの強みである「集中力」を使った自己PRの作り方について解説していきます。

【自己PRの作り方1】強みが発揮された場面を書き出す

まずはじめに、今までの経験を振り返り、集中力が発揮できた場面を書き出してみましょう。自身の経験を振り返るには「自分史」「マインドマップ」「ライフラインチャート」などがあります。自分に合った分析方法で、あなたの強みが発揮された場面を洗い出してみてください。

【自己PRの作り方2】志望企業の求める人物像を把握する

次に、志望企業の求める人物像の分析を行います。自分の強みを面接官に伝えても、その内容がそもそも企業の求める強みや能力と関係のないものであっては、アピール効果が減少してしまいます。

たとえば企業側は、コミュニケーション能力よりもむしろ高い集中力を持つ人材を探しているのに、自分の強みはいろいろな人とすぐに打ち解けて話すことができるコミュニケーション力である、ということを延々と語っていては、求める人材の強みと面接者自身の強みにおける、ニーズの不一致が発生してしまいます。

ニーズの不一致を起こさないためには、業界研究や企業研究が必須となります。やり方などはこちらの記事にまとめてありますので、お時間がある時にご覧ください。

業界研究とは?今すぐ始められるやり方3ステップ【おすすめツール】

【自己PRの作り方3】志望企業に合ったエピソードを選定する

集中力を発揮できた場面をいくつかあげたら、その中から志望企業の業務や社風に合った経験を選定しましょう
例を挙げると、エンジニアやデザイナーのような職種を募集している企業であれば、集中して何かを成し遂げた経験などをアピールできると効果的です。

エピソードは部活動やアルバイト、インターンなどどんな場面でも問題ありません。あなたの魅力が伝わりやすく、志望企業に合ったエピソードを選定しましょう。

集中力をアピールする自己PRの伝え方

面接官へ集中力をアピールする時の伝え方について解説します。下記のポイントを掴んでより効果的な自己PRをしていきましょう。

【自己PRの伝え方1】結論から伝えよう

結論から伝える話し方をPREP法と言います。自分の強みを自己PRで伝える時にも、このPREP法がおすすめです。

PREP法とは?

P=Point:要点
R=Reason:理由
E=Example:具体例
P=Point:要点

の頭文字を並べた、相手に話を端的に伝える手法のこと。

まず「私の強みは集中力です」と結論から話します。そうすることで「これから集中力に関する自己PRを話すんだな」と採用担当者もイメージできます。

このように、はじめにどんな話をするのかを伝えることで聞き手が話の内容を理解しやすくなるのです

【自己PRの伝え方2】具体的な数値を使ってエピソードを話そう

「私の強みは集中力です」や「書道で集中力を鍛えました。」のようなアピールの仕方では、具体的にどのようにそれが企業にとっての強みになるのかを伝えることができません。また、採用担当の印象にも残りづらいでしょう。

そのため、自己PRをする時には強みが発揮された具体的なエピソードを伝えることがポイントです。そうすることで面接官が強みが発揮された場面を想像しやすくなり「自社で強みを活かしてもらえそうだ」と感じる可能性が高くなります。

また、エピソードを話すときにも「具体的な数字」を用いて話すことで、その人の人柄やどのくらい集中力があるのかが伝わってきます。2つの例文を比較してみてください。

<例:抽象的な自己PR>

私の強みは集中力です。大学のテスト勉強でもいつも集中して勉強しています。

<例:具体的な数字で表した自己PR>

私の強みは集中力です。特にやるぞと気合を入れた時には10時間以上没頭して作業することもあります。最近ではTOEICの勉強に力を入れており、休みの日は朝9時から夜7時まで休憩せずに集中して勉強していました。その結果、わずか2カ月でTOEICの点数を220点上げることに成功しました。

【自己PRの伝え方3】成果を伝えよう

自己PRでは強みを発揮して得た成果を伝えることも重要です。企業はエントリーシート(ES)や面接を通して「自社で活躍してくれる人材かどうか」を判断しています。そのため、あなたが強みを発揮して得た成果を伝え、活躍できる人材だとアピールすることも効果的です。

【自己PRの伝え方4】効果的な言葉に言い換えよう

集中力という言葉は、自己PRにおいてはやや抽象的な伝え方です。そのため、より具体的な言葉に言い換えたり、言葉を足したりすることで、採用担当者に強みが伝わりやすくなります。

下記の言い換えを参考に、自分の強みがより伝わりやすい表現を見つけてみてください。

<言い換え>

・忍耐力がある
・追求心がある
・周囲の環境に左右されないほどの集中力がある
・没頭して作業ができる
・真剣に物事に取り組める
・目の前のタスクに専念できる
・目標に向かって着実に取り組める

集中力を使った自己PRの例文

ここからは「集中力」をアピールするための自己PRを例文付きで解説します。おさえておきたいポイントもお伝えするので、自己PRを作成する時の参考にしてみてください。

【自己PR例文1】

例えば「書道で培った集中力」をアピールしたいとなった時、そのまま伝えてしまうとフワッとしていてイメージしずらい自己PRになってしまいます。そんな時は具体的に「集中力が続く時間を相手に伝える」というのが有効です。たとえば以下の例文を見てみましょう。

例文

「私は小学生から15年間、書道を習ってきました。作品展の前などは8時間連続で書き続けることもよくありました。まさに『寝食忘れて』といった状態です。人間の集中力が続く平均時間は1時間半程度といわれます。しかし、私の場合、どんなに少なく見積もってもその倍は集中力が続くと自負しております。限られた時間内で最大限のパフォーマンスをあげる自信があります。ぜひ御社でもこの集中力を発揮して、成果につながるように努めたいです。

あなたの志望する企業ではどのような「集中力」が求められるのかを説明会や企業のHPから分析をし、そこから上手くつなげていくことができれば素晴らしい自己PRが完成するはずです。

【自己PR例文2】

「他の人は言わないだろうな」というエピソードがあれば、それを自己PRにするとそれだけで面接官の印象に残りやすくなります。他の就活生に埋もれてしまうと、自然と評価が低くなってしまい、選考を通過することは難しくなるでしょう。そのためインパクトを植え付けることで有利に就活を進めることができます

例文

「作品展の前に集中して字を書いていたのですが、一つの字を書くスピードが、どんな時でもまったく同じであることに気が付きました。ですから大会の練習が終わる頃には、だいたいどんな字でも、自分の字を書く正確なスピードが分かるようになったのです。以来、ストップウォッチがなくても、正確な時間を計りたい時には、いつも手で宙に字を書くようになりました。たとえば1分間を計る時は、自分の場合起承転結、と書くとちょうど10秒なので、6回書けばいいのです。」

このような、他の人と被らなそうな個性的なエピソードを入れると、面接官の心に留まることでしょう。もし、インパクトの付け方が分からなくて悩んでいる方はこちらの記事をご覧ください。この記事では、インパクトのある自己PRの作り方を解説しています。

『インパクト』が自己PRの決め手!個性的な自己PRの作り方

【自己PR例文3】

どのような目標に向けて、どのくらい集中して取り組んだのかを伝えることで、より面接官にあなたの魅力が伝わりやすくなります。また、集中力を発揮したことで得られた成果まで面接官に伝えられると、よりあなたの強みがイメージしやすくなります。

例文

私の強みは、集中して物事に取り組み成果につなげる力です。大学2年生の夏休みでは簿記3級取得を目指し2カ月のあいだ短期集中して勉強に励み、資格取得できました。また冬休みには秘書検定2級を取得しました。
これらを通して、私は短期間でも集中して課題に取り組むことで目標達成できるのだと学びました。また、高い集中力は短期間で成果を出すときには必要不可欠だと気づきました。
貴社に入社できましたら、私の強みである集中力を活かし着実に成果を出していきたいです。

文末には強みを生かして入社後も活躍したいことを話すと、入社意欲や積極性もアピールできるので効果的です

集中力を伝える自己PRのNGな例

「学生時代、漁業のアルバイトをしました。」や「ダンスサークルで部長をしていました」など、単に経験を述べるだけでは面接官の心をつかむことはできません。珍しいアルバイト経験や、所属サークルの活動内容が素晴らしいものであれば、その経験をアピールするように語らなくてはいけません。

【集中力を伝える自己PRのNG例】ありきたりすぎる伝え方

「私の強みは集中力です」や「書道で集中力を鍛えました」のようなアピールの仕方では、具体的にどのようにそれが企業にとっての強みになるのかを伝えることができません。また、印象にも残りづらいでしょう。

自身の経験を通して、この人材は強みとなるに違いない、という印象を面接官に植え付けるように話すことが肝心です。

【集中力を伝える自己PRのNG例】客観性が無い

集中力が自分の長所だとPRする場合は、誰でも言いそうなことを言っても何も印象に残らないことはお分かりいただけたと思います。今まで例にあげてきた「集中力」というものは、主観的な部分が強いため、より具体的なストーリーで客観性を持って相手に伝えなくてはなりません。それは集中力以外の長所といわれるものにも同じことがいえます。

たとえば、忍耐力や協調性、努力家、負けず嫌い、粘り強さ、真面目、論理的・・など、ご自身の長所と思うものを、相手により深く理解してもらえるよう、客観性を持って伝えることを意識してみましょうまた客観性のある自己PRは説得力も増すので、良い印象を与えることでしょう。

【集中力を伝える自己PRのNG例】ニーズが一致していない

自分の強みを相手に分かってもらっても、その内容がそもそも企業の求める強みや能力と関係のないものであっては逆効果なPRになってしまいます。

たとえば企業側は、コミュニケーション能力よりもむしろ高い集中力を持つ人材を探しているのに、自分の強みはいろいろな人とすぐに打ち解けて話すことができるコミュニケーション力である、ということを延々と語っていては、求める人材の強みと面接者自身の強みにおける、ニーズの不一致が発生してしまいます。ニーズの不一致を起こさないためには、業界研究や企業研究が必須となります。

具体的な数値やエピソードで自己PRしよう

「人よりも集中力が高く、新たな価値を生み出せる人間」という、企業の価値観に合ったPRを、ストーリーを交えながら伝えることが大切です。そして大切なのは、いかに独自性を相手にとって伝わりやすく、好感を与えられる形で出せるかということ。抽象的な言葉はなるべく避けて、相手がイメージしやすいようなストーリーを語りながらアピールしていくことです。

そのために必要なのは常日頃から自分の強みを深く理解し、企業の価値観にあったPRを行えるようにすることです。面接に臨む時には、「企業目線」と「具体的なストーリー」というこの2点を意識し、実りある就活を実現してください。