【例文】就活コンサルタントが選んだ渾身の「自己PR」~ホッケー日本代表…のベンチ!?編~

先日、 ”すべての自己PRをフィードバック” することで、素敵な自己PRを増やそう!という趣旨で、キミスカのメルマガ会員限定で行われた「すべての自己PRフィードバック作戦」。
その中から選ばれた、最高に素敵な自己PRの中の1つを本記事で紹介いたします。

自己PR例

自己PR例
昨年、私は○○日本代表として世界大会に出場した。文化部出身の私が大学から始めた競技で代表に選抜されるなど夢のようだった。しかし私の技量は主要戦力には及ばず、出番も少なく存在意義を見失い挫折感を味わった。「あなたが何をやりたいのか分からない」。先輩の言葉を受け、自分には能動的な意思表示が足りなかったと反省した。
 経験した状況から、自らの課題を明確にしている。
 
それ以降、自分にしかできないチームへの貢献を果たすことが私の挑戦となった。日本人選手にとっての懸念は外国人選手との体格差だと想定し、壁際での競り合いで負けないプレーを磨くことにした。体格による力量差が顕著に表れ、且つ自分の得意の○○技術を活かせる場面だと考えたからだ。そのために、起床時間を6時半から5時半に早め、自主練習に励んだ。自らノルマを課し、基礎重視の練習を考え反復した。仲間にも声をかけ、壁際での実践の場数をこなした。
 課題に対して、自分なりにどのように改善を図るか思考し実行しているのが読み取れる。
 
世界大会当日、結局大半はベンチを温め仲間のサポートに尽力したが、試合後皆は私が壁際で負けなかった一つの場面を笑顔で評価してくれた。ベンチでの働きも場を和やかにしたと言ってくれた。自分の意志を行動で伝える大切さを学んだ。
 その結果で得られたものを、人柄に乗せて表現している。
 
※個人の特定などにつながることのないよう内容は改変されています。
この自己PRのポイント
  • 結果に恵まれた体験ではないものの、その中で自分が目指したものと得ることができたもの、そこに至る努力を綿密に分析していることで、人柄も相まって魅力になっている。
  • 「冒頭にアピールポイントを書く」という基本構文にはなぞらえていないものの、それ以上に魅力を演出でき、引き付けることができる文章で表現できている。

そもそも企業は自己PRで何を見たいの?


そもそも企業はなぜ自己PRという項目を設けているか考えたことはりますか?当然、就活において自己PRが存在するには理由があります。
株式会社リクルートキャリアによる調査によると、

企業が重視している項目は
「人柄」(92.1%)
「自社への熱意」(77.6%)
「今後の可能性(65.6%)
の順に高かった。
株式会社リクルートキャリア 「就職白書2018 -採用活動・就職活動編-」
以上から、企業は「人柄」への注目度が圧倒的に高いことがわかっています。企業が最も見ているのは依然として人柄であり、企業側は”一緒に働きたいと思える人材か。”という目線で見ていると言えます。そこに至る価値判断は企業によってさまざまではありますが、 学生は、自分の魅力を伝えることで”一緒に働きたい”と思わせられるだけの価値を伝えなければならないのです。  そのため最も大きな場が自己PRというわけなのです。

自己PRで「一緒に働きたい」と思わせるために


自己PRにおいて、企業に一緒に働きたいと思わせるためにまず必要なことは、当然読んでもらえる文書であることです。

  • 結論から書きだしていること
  • 文章が長くても、内容がわかりやすく簡潔であること

は最低限守るべきだと言えるでしょう。
また、残念ながら就活において自己PRとはウソのつかれやすい項目として知られています。虚偽の大げさで一見華やかな自己PRを述べることで高評価を得ようとする学生が多々いるため、人事側の基本的なスタンスとしては疑いの目から始まっていると考えてください。そこで具体性が求められるのです。 具体的であることや客観的であることは、話の信頼性と説得力を高めます。 以下は説得力のある自己PRをするために心掛けるべきことです。

  • 自分の長所が活かされたエピソードがある
  • そのエピソードの中で、明確な成果が出ている
  • その成果を生むにつながった施策がある
  • どんな考えでその施策を行ったか述べられている

そして最後に会社は目の前の人材を採用することで会社にどんな利益をもたらしてくれるかを考えています。
つまり、あなたは「あなたの長所が会社で役に立つこと」をアピールするのも忘れてはいけないのです。
以上のようなことを意識すると、話の構成は自然と

1.自分の長所
2.それが活かされたエピソード
3.エピソード中の課題
4.課題解決に向けた施策
5.具体的な成果
6.その長所が会社で役に立てることをアピール
以上のようになります。
企業に自己PRを行う上で、 これが基本の型になる ことは必ず認識すべきでしょう。
しかし、必ずこのように自己PRを行わなければいけないわけではありません。自己PRをする目的である 「人柄を魅力的に伝え、自分が会社で役立てることを伝える」 ことにに最も適しているとされているのがこの型であるだけで、もしあなたがその 目標に対してより効果的にアプローチすることができる方法を考えることができたならその方法を試してみるべき でしょう。もしかしたら、その方があなたの「人柄を魅力的に伝える」ことにつながるかもしれません。
例えばゼミ活動をアピールするにあたって「どんなことをしているゼミなのか」「どんなポジションを任されていたのか」等に重きを置きすぎてしまう学生が多くいますが、本来アピールするべきことは「どこに所属していた」よりも「何を考えて行動してきたか」にあります。どんなゼミ活動をしていていて、 ”自分はどんな経験をし、どんな課題があって何を考え行動してきたか。そして得どんな結果を得て何を学んだか”を深く考え、最大限自分の魅力を表現できるよう考えてみましょう。
 
この記事の例のいいところや改善できるところを自分で考え、あなただけの自己PRを作ってくださいね。

まとめ

「本当にスカウトされた」ゼミ活動についての自己PR例はいかがでしたか?おそらく、いざ自己PRを書く際には、疑問や不安が多々出てくると思います。もしかしたら自分の長所自体に自信がなくなってしまうかもしれません。
 そんな時は第三者の意見も拾ってみましょう。 客観的視点からのコメントは大きなヒントになることがあります。しかし、あくまで自分のこと。外の意見は第3者の一つの意見として、鵜呑みにしすぎない程度に吸収し、そのうえで 自ら思考して結論を出しましょう。  客観的意見を取り入れるためのツールとして最もおすすめなのは友人や先輩、家族ではありますが、こちらの適性検査も大きく役立ちます。
適性検査
適性検査では150問の選択式の質問に答えていくだけで
あなたの強み、意欲・価値観の傾向、職務適性までもが点数としてわかります。
また、人物像についてコメントされ、各能力が折れ線グラフで可視化されるので、

  • 自分の特徴は何か?
  • どんなところを気を付ければ良いか

を客観的に見ることができます。
自分を知るうえで、客観的な分析を行いたい際にはぜひ受験してみてください!
適性検査とは?

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