自己PRや面接で、「真面目さ」というPRポイントを効果的にアピールするためにはどのようにすれば良いのでしょうか?「真面目さ」を長所としてアピールする就活生は少なくない中で、人事に魅力的に長所を魅せるためには気を付けたいポイントがいくつかあります。
この記事では、そんな「真面目さ」の自己PRを書く際のポイントを、例文付きで徹底解説します。
自己PRで真面目さを魅力的に伝えよう
エントリーシートの自己PRで真面目さを効果的にアピールするためにはまず、企業の人が自己PRで何を見ているのかを理解する必要があります。面接官が求めていない回答の中で「真面目さ」を頑張って伝えようとすると、「勤勉ではあるが理解力がなく柔軟性がない」と判断される恐れがあるからです。
「真面目さ」を長所として魅力的に伝えるために、自己PRで企業が見ているポイントをしっかりと押さえましょう。
自己PRから企業は何を見たいの?
そもそも企業はなぜ自己PRという項目を設けているか考えたことはありますか?当然、就活において自己PRが存在するには理由があります。
株式会社リクルートキャリアによる調査によると、
- 「人柄」(92.1%)
- 「自社への熱意」(77.6%)
- 「今後の可能性](65.6%)
企業が最も見ているのは依然として人柄であり、企業側は「一緒に働きたいと思える人材か」という目線で見ていると言えます。そこに至る価値判断は企業によってさまざまではありますが、 学生は、自分の魅力を伝えることで「一緒に働きたい」と思わせられるだけの価値を伝えなければならないのです。
そのため最も大きな場が自己PRというわけなのです。
真面目さが重宝される職業
上で紹介した通り自己PRでは、企業はあなたが「一緒に働きたいと思える人材かどうか」を判断しています。では、どんな企業や職業が「真面目な人と働きたい!」って思うでしょうか?ここで確認しておきましょう。
コツコツと業務をこなす、事務系や技術系の仕事では、「真面目」という長所は高く評価される場合が多いです。また、営業や接客系の仕事も、責任感があり真面目で柔軟性がある人材評価されやすい傾向にあります。
真面目さの自己PRで「一緒に働きたい」と思わせるポイント4つ
自己PRにおいて、企業に一緒に働きたいと思わせるためにまず必要なことは、当然読んでもらえる文書であることです。
採用担当者は一日に何十人分ものエントリーシートを読むこともあるので、読みづらい文章を提出してしまうと、読む気を奪ってしまう恐れがあります。そのため自己PR作成の際には、読み手が読みやすい文章を心がけましょう。
読みやすい文章にするポイントを2つと、気を付けたいポイントを1つ紹介していきます。
【真面目さの自己PRで「一緒に働きたい」と思わせるポイント1】結論から書きだす
エントリーシートの自己PR欄を作成する際には、まず、自分が一番伝えたい強みを結論から書きだしましょう。そうすることで、文章全体を通して何を言いたいのかなど文章の構造が分かりやすくなります。
【真面目さの自己PRで「一緒に働きたい」と思わせるポイント2】内容はわかりやすく簡潔に
エントリーシートにおいて自己PRの項目は比較的広く、文字数もかなり多いです。長い文章だとしても、内容は分かりやすく簡潔にするように心がけましょう。
【真面目さの自己PRで「一緒に働きたい」と思わせるポイント3】正直に書く
また、残念ながら就活において自己PRとはウソのつかれやすい項目として知られています。虚偽の大げさで一見華やかな自己PRを述べることで高評価を得ようとする学生が多々いるため、人事側の基本的なスタンスとしては疑いの目から始まっていると考えてください。
そこで具体性が求められるのです。 具体的であることや客観的であることは、話の信頼性と説得力を高めます。 以下は説得力のある自己PRをするために心掛けるべきことです。
- 自分の長所が活かされたエピソードがある
- そのエピソードの中で、明確な成果が出ている
- その成果を生むにつながった施策がある
- どんな考えでその施策を行ったか述べられている
【真面目さの自己PRで「一緒に働きたい」と思わせるポイント4】強みをどう活かせるかまで書く
そして最後に会社は目の前の人材を採用することで会社にどんな利益をもたらしてくれるかを考えています。
つまり、あなたは「あなたの長所が会社で役に立つこと」をアピールするのも忘れてはいけないのです。そのために自己PRの最後に、入社後にどのような形で会社に貢献できるかをしっかりと記述しましょう。
上記のポイントを意識すると、話の構成は自然と以下のようになります。
1.自分の長所
2.それが活かされたエピソード
3.エピソード中の課題
4.課題解決に向けた施策
5.具体的な成果
6.その長所が会社で役に立てることをアピール
企業に自己PRを行う上で、これが基本の型になることは必ず認識すべきでしょう。しかし、必ずこのように自己PRを行わなければいけないわけではありません。
自己PRをする目的である「人柄を魅力的に伝え、自分が会社で役立てること」を伝えることに最も適している型がこれであるだけなのです。もし、あなたがその目標に対してより効果的にアプローチすることができる方法を考えることができたならその方法を試してみるべきでしょう。もしかしたら、その方があなたの「人柄を魅力的に伝える」ことにつながるかもしれません。
基本的に真面目であることは好評価につながります。かたや、その真面目さをの武器として使っていくのは、深く考えなければ危険かもしれません。真面目という概念は人によって定義があいまいなもので、聞くと「熱心に仕事してくれそう」と考える人もいれば、「頭が固くて使えなさそう」と考える方もいます。真面目さをアピールしていくうえで必要なのは、いかにそこから生み出される価値を相手にイメージさせられるか、そしていかに先回りして相手の不安を打ち消すかにあるのかもしれません。
この記事の例の良いところや改善できるところを自分で考え、あなただけの自己PRを作ってくださいね。
自己PRを書こうとしても「アピールポイントが分からない」「上手くまとめられない」という悩みを抱えていませんか?その悩みは、キミスカの適性検査を受けて自己分析・自己理解を深めることで解決できるかもしれません。 この適性検査では、あなたの強みや職務適性、意欲の傾向、人物像などをAIが超精密に分析してくれます。AIに分析してもらうことで、自分でも気づかなかった強みを知ることができたり、自分に合った職業を見つけることができます。またキミスカでは、適性検査の結果をもとに、企業からスカウトが届きます!適性検査を受けるだけで、ES免除などの特典付きスカウトが届くのは、魅力的ですよね。 適性検査の受け方や結果の見方などは、以下の記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください。自己PRを上手く作れない時は?
自己PRにおける「真面目」のマイナス要素は認識しておく
真面目さは間違いなく素晴らしい長所です。しかし、場合によっては短所に取られることもあります。「柔軟な対応ができない」「ユニークさに欠ける」など、真面目さが裏目に出て捉えられることもあります。
しかし、それは真面目さに限りません。どんな長所も短所も表裏一体です。大事なのは、自分でそれを認識し、向き合えていることです。
例えば、真面目さでは
「私は真面目である一方で、臨機応変な対応が苦手です。自分で改善していこうとも思いましたが、それで判断ミスをするよりは人に頼るのが良いと感じ、今は自分では難しい判断はすぐに人に相談するようにしています」
のように、自分の苦手を認識して、その上でどのように向き合っているかを伝えることができれば、人事側の信頼をある程度勝ち取ることが出来るでしょう。
真面目さの例文【2選】
キミスカとは、7万人近い学生がそれぞれプロフィールを作成し、それを見た企業が気になる学生をスカウトする形で就活を進めている逆求人型のサービスです。学生から企業にアプローチすることはないため「いかにプロフィールを見た企業に印象を残すか」を考え、どの学生も自己PRに力を入れています。
真面目さ自己PRの例文1
まずは何よりも先に「本当にスカウトされた」自己PR例を紹介いたします。
青字はこの自己PR例の内、効果的に工夫された「注目ポイント」 なので、是非チェックしてみてください!それではさっそく例を見ていきましょう!
結論から述べている。
私は、部活を引退してからカラオケのアルバイトをしています。アルバイトを始めた頃は、与えられた仕事をひたすらこなし、慣れたら時間に余裕ができるのでその時間で新しいことを教えていただいていました。その繰り返しで仕事の幅がどんどん広がりました。そういった勤務態度を評価していただき、入社の半年後には時間帯責任者に推薦していただきました。自分より長く働いている方もいらっしゃったので最初は不安でいっぱいでしたが、予習復習を繰り返しミスがない店舗運営を目指しました。
具体的なエピソードを「長所を使って心がけたこと」「その結果得られたもの」と合わせて記述することで具体性を増している。サークルでも上級生に認められた経験があります。練習に毎回参加したことで名前を覚えてもらい、部活出身なので先輩後輩の関係性をハッキリして接していたら、「しっかりしている」と何度も言われました。そう言った性格や日頃の行いが評価され、上級生から副代表に推薦され1年間副代表を務めました。数ヶ月後に推薦した理由を聞いたら「人の上に立つような人ではないけど、周りのことを見ていて上にも下にも気を使える。組織を運営していくためにはそんな人が必要だと思ったから推薦した。」と、言われました。聞いた直後は複雑な気持ちではありましたが、自分が気づいていない自分を知ることができたので非常に参考になりました。私が副代表を務めていた期間のサークルの規模は80人ほどでした。中心になってなにかをするということは少なかったですが、私は全員が楽しめているか、誰か孤立している人はいないかなど周りの人への気配りに力を入れました。なので普段は代表とマネージャーのサポートに徹しました。
高校までは人前に出るような人間ではなかったのですが、アルバイトで管理者になりサークルで副代表になったことで、性格が明るくなりコミュニケーション能力も向上したと思います。
エピソードを加え、客観的な評価が混ざることで信ぴょう性を高めている。また、いい側面だけを書かないことで逆に真面目という印象を強めている。
※個人の特定などにつながることのないよう内容は改変されています。
- キミスカで 70通以上スカウト を得ている
- 経営系学部の男性
- 真面目をアピールしている
真面目さ自己PRの例文2
結論から述べ、かつ「真面目」という表現を「課題に対して真面目に取り組むことができる」と表すことで具体性を増している。
私はアルバイトでツアーガイドをしています。働いている中で、幅広い年齢層のお客様がどのようにしたら楽しめるかを、その方々と会話していく中で考え、実際にツアーに反映するようにしています。
最初はただ一人のガイドとして、どうツアーを運営すればよいのか分からなかったり、お客様にどう話しかけるかさえも分からなかったりして戸惑っていました。しかし、先輩に指導をお願いしてアドバイスの一つ一つを愚直に、かつ臨機応変に実行することでお客様に笑顔でツアーを楽しんでいただけるようになり、先輩にも丁寧な仕事ぶりだと評価していただけました。
特に、お客様に名前を覚えていただき、「また来ます!」と言っていただいたことが非常に嬉しく、いつでもそう言っていただけるように努力しています。
根拠となる具体的なエピソードを取り上げつつ、課題に対してどう考え取り組んだかをしっかり述べることで人柄を伝えている。 ※個人の特定などにつながることのないよう内容は改変されています。
- キミスカで 80通以上スカウト を得ている
- 文系学部の男性
- 真面目をアピールしている
真面目さを伝える自己PRのNG例
では反対に、真面目さが逆効果になってしまっている自己PRとはどのようなものでしょうか?自己PRが既に完成している人は、自分の自己PRと照らし合わせてチェックしてみてください!
結論から書けてはいるが、それをサポートする具体性がない。
私はアルバイトでツアーガイドをしています。働いている中で、幅広い年齢層のお客様が安全にツアーを楽しめるように規律を正した対応を心がけています。
先輩のアドバイス一つ一つを愚直に実行することでお客様に笑顔でツアーを楽しんでいただけるようになり、先輩にも丁寧な仕事ぶりだと評価していただけました。このことから、規律を守りひたすらに努力する大切さを学びました。
真面目さが裏目に出て、人に聞くばかりで自分では考えることができない人間の印象を与えてしまう。自分の思考回路をしっかり記述しよう。
真面目さの自己PR例まとめ
「本当にスカウトされた」真面目についての自己PR例はいかがでしたか?おそらく、いざ自己PRを書く際には、疑問や不安が多々出てくると思います。もしかしたら自分の長所自体に自信がなくなってしまうかもしれません。
そんな時は第三者の意見も拾ってみましょう。 客観的視点からのコメントは大きなヒントになることがあります。しかし、あくまで自分のこと。外の意見は第3者の一つの意見として、鵜呑みにしすぎない程度に吸収し、そのうえで 自ら思考して結論を出しましょう。
客観的意見を取り入れるためのツールとして最もおすすめなのは友人や先輩、家族ではありますが、こちらの適性検査も大きく役立ちます。
適性検査では150問の選択式の質問に答えていくだけで
あなたの強み、意欲・価値観の傾向、職務適性までもが点数としてわかります。
また、人物像についてコメントされ、各能力が折れ線グラフで可視化されるので、
- 自分の特徴は何か?
- どんなところを気を付ければ良いか
を客観的に見ることができます。自分を知るうえで、客観的な分析を行いたい際にはぜひ受験してみてください!