エントリーシートの作成は、時間も労力もかかる作業です。そのため大学3年生の3月1日のエントリーシートの入手時期までに、エントリーシートをフォーマット化しておくのがおすすめです。
そこで今回は、エントリーシートのフォーマットやそのまま使えるテンプレートを紹介します。フォーマットをダウンロードできるサイトも厳選したので、ぜひ活用してみてください。
エントリーシートはフォーマット化しておくと便利
エントリーシートを入手するには、大学3年生の3月1日まで待つ必要があります。しかし、3月にダウンロードもしくは受け取りを済ませて、すべての項目を埋めた上で3月に提出するとなると非常に大変です。就活生の中にはエントリーシートを入手してから質問項目への回答を考える人もいるかもしれませんが、それでは完成度の高いエントリーシートを作成するのは難しいでしょう。
そこでおすすめしたいのは、3月1日の入手時期までにエントリーシートのフォーマットを確認し、頻出質問への回答のテンプレートを準備しておくことです。あらかじめエントリーシートをフォーマット化しておけば、しっかりと見直しをしてから提出できます。
エントリーシートのフォーマットを確認しよう
エントリーシートには氏名や住所などの個人情報を記入する欄、学歴・職歴を記入する欄、企業からの質問に対する回答欄があります。
ここでは、それぞれのフォーマットに対する記入方法を見ていきましょう。
【ESのフォーマット1】個人情報
エントリーシートには氏名や住所など、個人情報を記入する欄が用意されています。個人情報を記入する際のポイントは、振り仮名の記入欄が「ふりがな」の場合には平仮名を、「フリガナ」の場合にはカタカナを用いることです。また、住所は都道府県名やマンション名などを省略せず、住民票に登録されている正式な住所を書きましょう。
生年月日は元号表記でも西暦表記でも構いませんが、エントリーシート全体で表記を統一してください。
【ESのフォーマット2】学歴・職歴
学歴・職歴に関しては、古い順から書くのが基本です。新しい順に書いても問題ありませんが、新卒採用では古い順から書くのが無難でしょう。なお、学歴は「○○中学校 卒業」から書くのが一般的です。
ちなみに、新卒の場合は「〇〇大学 卒業見込」と記入しましょう。
【ESのフォーマット3】頻出質問
エントリーシートには学生に対する質問がいくつか用意されています。質問項目は企業によって異なりますが、最低でも自己PR・志望動機・ガクチカの3つの回答は準備しておきたいところです。
その他にも、就活の軸・長所および短所(強みおよび弱み)・将来の夢・10年後のキャリアプラン・同業他社ではなく自社を志望する理由などを聞かれることが多くあります。
エントリーシートはフォーマット化できる!そのまま使えるテンプレート3つ
先ほど紹介したエントリーシートのフォーマットをもとに、そのまま使えるテンプレートを作成しました。
穴埋め形式で完成する便利なテンプレートなので、ぜひ活用してみてください。
【ESのテンプレート】自己PR
私の強みは【1】です。
【1】を強みだと自覚したのは、【2(いつ)】に体験した【3】が理由です。
私は【4(時期または期間)】に【5】に取り組み、【6】を目標に掲げていました。しかし、途中で【7】という課題にぶつかりました。
そこで私は【8】だと考え、課題を乗り越えるために【9】を実践しました。その結果、【10】という成果を得ました。
この経験から、私は【11】ということを学びました。貴社に入社できましたら、強みである【1】を生かし、貢献したいと考えています。
自己PRで重要視されるのは、「簡潔かつ論理的に物事を説明できているか」「人柄が伝わるエピソードかどうか」の2点です。それを意識しながら、空欄を埋めて伝わりやすい自己PRを完成させましょう。
なお、必要に応じて文言や文末を書き換えることで、より説得力のある自己PRに仕上がります。
【ESのテンプレート】志望動機
私は貴社の【1】という取り組みに魅力を感じ、【2】の仕事をしたいと考えたため志望しました。
私は学生時代、【3】の活動を通して【4】という課題に取り組んできました。そこで【5】に尽力した結果、【6】という成果を出しました。
この経験から、私は【7】の重要性を学びました。
これは仕事をする上でも大切だと考えており、【8】を実現している貴社であれば、私の【9】という思いを実現できると考え志望しました。
志望動機のポイントは、企業の取り組みや求めている人物像を把握した上で作成することです。また同業他社ではなく、この企業を選んだ理由をしっかりとアピールすることで、志望度の高さを感じ取ってもらえるでしょう。
【エントリーシートのテンプレート】ガクチカ
私が学生時代に力を入れて取り組んだことは、【1】です。
私が【1】を始めた理由(きっかけ)は、【2】です。
しかし、現状は【3】であり、【4】という課題にぶつかりました。
【5】に原因があると考えた私は【6】を目標に掲げ、目標達成のために【7】を実践しました。
その結果、【8】という成果と学びを得ました。
この経験や学びは、貴社の【9】でも活かせると考えています。
ガクチカで見られているのは、主に「学生の人柄や価値観」「行動力や判断力」「仕事での再現性」です。大それた取り組みや活動をアピールする必要はなく、課題解決能力や努力の過程を盛り込むことで好印象を与えられます。
エントリーシートをフォーマット化する際の注意点
エントリーシートをフォーマット化したり、便利なテンプレートを活用したりすることで効率的にエントリーシートを仕上げられることは間違いありません。しかし、エントリーシートのフォーマット化にはいくつか注意点があります。
以下の3つの注意点を参考に、企業研究の成果やあなたの魅力が最大限に伝わるエントリーシートを作成しましょう。
【ESをフォーマット化する注意点1】文章に違和感がないか
エントリーシートをフォーマット化するにあたり注意すべき点は、文章に違和感がないかどうかの確認を怠らないことです。とくに穴埋め形式のテンプレートを活用する場合は、必要に応じて文言や文末を書き換えてください。
確認を怠ると、「『○○です』です。」「私は『私は~~。』」のように文言が重複してしまうことがあります。これでは注意力散漫な印象を与え、入社意欲が低いと判断される可能性があるので注意しましょう。
【ESをフォーマット化する注意点2】企業に適した内容か
エントリーシートのフォーマット化やテンプレートの活用を重視するあまり、エントリーシートの作成を「流れ作業」にしてしまう就活生も少なくありません。エントリーシートは何十枚、人によっては百枚以上作成することになりますが、量より質を重視しなければ企業に自社とマッチしていると判断されなくなります。
就活の効率化も大切ですが、企業の取り組みや求める人物像を把握し、それぞれの企業に合ったアピールを意識しましょう。
【ESをフォーマット化する注意点3】ありのままの自分が伝わるか
フォーマット化されたエントリーシートでは、あなたの魅力が伝わりにくくなることがあります。もし先ほど紹介したテンプレートを使用するなら、具体例や課題の部分を膨らませたり、視覚的に伝わりやすい数字を用いたりしてオリジナリティを出しましょう。
とはいえ、自分自身を客観的に見られていない状態でエントリーシートを書いたところで、あなたの魅力を十分に伝えることはできません。キミスカの「適性検査」で自己分析を行い、あなたの魅力や適性を把握してみましょう。
エントリーシートのフォーマットをダウンロードできるサイト3選
最後に、エントリーシートのフォーマットをダウンロードできるおすすめのサイトを3つ厳選して紹介します。3サイトとも無料で利用できるので、この機会に会員登録を済ませておきましょう。
【ESのフォーマットのダウンロードサイト1】MY就活ネット
「MY就活ネット」とは、タテマエ抜きで就活の疑問点や不安を解消する就活情報サイトです。MY就活ネットはエントリーシートの見本をPDF・エクセルの両方で配布しています。サイトへの登録不要&無料で利用できるので、気軽に活用できるのが嬉しいポイントです。
【ESのフォーマットのダウンロードサイト2】キャリアパーク
「キャリアパーク」とは、キャリア選択に役立つ国内最大級のキャリア情報プラットフォームです。キャリアパークでは一流企業に内定した先輩が実際に提出したエントリーシートを100社分ダウンロードできます。キャリアパーク会員の登録を済ませると無料で利用できるので、この機会に登録しておきましょう。
【ESのフォーマットのダウンロードサイト3】Unistyle
「Unistyle」とは、自己PR・志望動機・エントリーシートを書くときに活用したい就活支援サイトです。Unistyleは過去の内定者・選考通過者のエントリーシートを62,474枚掲載しており、すべて無料でダウンロードできます。さらに締切や選考情報もチェックできるので、ぜひ会員登録をしておきましょう。
エントリーシートのフォーマットを確認して万全の準備で就活に臨もう!
エントリーシート作成は時間も手間もかかる作業であり、1枚に割ける時間は限られています。そのため、あらかじめフォーマットを確認したり、穴埋め形式のテンプレートで回答を準備したりしてエントリーシート作成の効率化を図りましょう。
ただし、効率化を意識するあまりあなたの魅力が伝わりにくくなるのは本末転倒です。エントリーシート対策だけでなく、業界・企業分析や自己分析にも時間を割き、企業に「自社とマッチしている」と判断してもらえるエントリーシートを完成させましょう。