自己PRへの苦手意識が吹き飛ぶ簡単な書き方4ステップ【例文付き】

自己PRに苦手意識を持つ就活生は少なくありません。苦手なことは無理に克服しようとせずに、得意なことを伸ばそうという考え方もありますが、就活に自己PRはつきものです。何も対策しなければ、内定獲得は夢物語になってしまうでしょう。本記事の中では自己PRに苦手意識を持つ人が、自分の強みを効果的にアピールする方法と対策を紹介します。

自己PRが苦手だと思う理由

まずは、あなたが自己PRに苦手意識を持っている理由を考えていきましょう。

自己PRが苦手なのは難しく考えすぎているから

1つ目に考えられる原因は、自意識が強すぎるというものがあります。ESや面接で、「自分をよく見せなくては」と肩に力が入っていませんか?大きな大会に出場して成績を残したとか、プロジェクを立ち上げて目立った結果を残したなど、何か特別な経験がないとアピールにならないと考えているかもしれません。

企業が自己PRを通して知りたいのは「あなたの強みが会社でどう役立つか」ということなのです。採用担当者にウケる答え方などを難しく捉えずに、じっくりとあなたの強みを考えてみましょう。

自己PRが苦手なのは自己分析が足りていないから

2つ目に考えられる原因は、長所や短所を理解するための自己分析が足りていないというものです。
自己分析というと難しく感じられるかもしれませんが、新商品のCMを例に、もっと簡単に考えてみましょう。「パッケージを見れば分かる説明文のようなCM」と、「実際にそれを使ってみた感想や使い方もしっかり見せて伝わるCM」と、どちらを買いたいと思うでしょうか。自己PRもそれと同じで、就活で売り出すのはあなた自身です。商品である自分を理解していないと、面接官に響く自己PRは作れません。

自分の強みや弱みを言葉にできるまで掘り下げることで、どの部分をアピールするとよいかが見えてきます。これから自己分析する人は、キミスカの自己分析ツールを使ってみるのがおすすめです!

自己PRが苦手なのは練習不足だから

3つ目の原因は、練習不足です。自己PR文を見ながら、頭の中でシミュレーションすることはできるのに、「実際の面接で質問されると苦手だ」と感じる人は、声に出して練習してみましょう。一人で練習する場合には、動画を撮ってみるのがおすすめです。面接には、対話形式ではなく一定の時間内で一方的に自己PRしてください、というものもあります。

プレゼンタイプの自己PRでは、聞く人の合いの手がないので、一人でも話ができるようになっておかなければなりません。自分が話している様子を動画で確認すれば、自分の話し方のクセや表情をセルフチェックできます。手伝ってくれる家族や友達がいれば、対話形式に近い面接の練習もできるでしょう。練習を重ねることで、苦手意識を払拭できます。

苦手な自己PRが簡単に書ける4ステップ

伝わる自己PRには決まった型があります。ここからは、自己PRの書き方で採用されることの多いPREP法を紹介します。Point、Reason、Example、Pointの順番にまとめるだけで、相手に伝わる文章が用意できるので、ぜひ実践してみてください。

【苦手な自己PRが簡単に書けるステップ1】結論から書く

まずは、PREP法のPointである結論を伝えます。「私には、最後までやり抜く力があります」など、相手にもっとも伝えたいものを端的に書きましょう。

【苦手な自己PRが簡単に書けるステップ2】結論に至った理由を述べる

次に、Reason。結論の後には、理由が続きます。強みをアピールしても、具体的な話がないと読み手や聞き手は納得できないので、なぜあなたがそれを強みとしたのかを説明します。

「私は小学校の頃から空手を習っています。中学ではじめて市の大会に出場し、そこで入賞したことが自信になりました。高校と大学でも続けた結果、全国大会に出場するまでになりました。」
やり抜く力をアピールポイントに挙げたなら、「どのくらいの期間で、それに取り組んだのか」が伝わるエピソードがよいでしょう。段階を追ってステップアップしていく様子や、困難を乗り越えた様子が伝わるものが適しています。

【苦手な自己PRが簡単に書けるステップ3】強みが発揮されたエピソードを付ける

次は、Example。先に挙げた例にもう少し肉付けします。実際に起きた問題やトラブル、心の葛藤などを示し、さらに具体性を加えていきましょう。

「なかなか上達しなかったことや度重なるケガで、何度もやめようと思いましたが、家族や先生に励まされて続けました。」

【苦手な自己PRが簡単に書けるステップ4】最後にもう一度結論

最後は、Pointです。PREP法では、最初に伝えたことを最後にもう一度伝えます。人は忘れっぽい生き物なので、繰り返すくらいでちょうどいいのです。最後にもう一度ポイントをアピールし、あなたの強みを相手に深く印象づけましょう。さらに、その強みを入社後にどのように活かせるかについても、忘れずにアピールしてください。

「私は空手の経験から、やり抜くことの大切さを学びました。社会人となった後も、一度任せられたことは最後までやり抜くことで、御社に貢献したいと思います。」

自己PRを上手く作れない時は?

自己PRを書こうとしても「アピールポイントが分からない」「上手くまとめられない」という悩みを抱えていませんか?その悩みは、キミスカの適性検査を受けて自己分析・自己理解を深めることで解決できるかもしれません。

この適性検査では、あなたの強みや職務適性、意欲の傾向、人物像などをAIが超精密に分析してくれます。AIに分析してもらうことで、自分でも気づかなかった強みを知ることができたり、自分に合った職業を見つけることができます。またキミスカでは、適性検査の結果をもとに、企業からスカウトが届きます!適性検査を受けるだけで、ES免除などの特典付きスカウトが届くのは、魅力的ですよね。

適性検査の受け方や結果の見方などは、以下の記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください。

苦手な自己PRが簡単に書ける方法で作成した例文

ここからは、PREP法を使った自己PRの例文を見ていきましょう。

履歴書やESに自己PRを書く際は、記入欄の8割以上を埋めるのが理想的です。相手が読みやすい文字の大きさも意識して文章をまとめるようにしましょう。

【自己PRの例文1】誠実

私は学生時代、誠実さとは何かを考えてきました。飲食店のアルバイトでは、お客様に無理を言われてしまうことも少なくありません。無理を言われても、一つ一つの要望に対応することが誠実であると思う人が多いのではないでしょうか。私も以前はそう考えていましたが、「できないことは、できない」と、丁寧に理由を説明することも大切なのではと考えるようになりました。臨機応変な対応で、顧客満足が向上する努力をすることは大切です。しかし、それをやることでサービスにバラツキや、人によって差が生まれる可能性があるときは、断わることも誠実さの表れなのではないかと思います。その結果、「いつ行っても接客が安定している」と言ってもらえることが増え、常連のお客様が増えました。社会人となった後も、この経験を活かして、会社としての誠実さを考えながら、顧客満足を向上させていきたいと考えています。

【自己PRの例文2】忍耐力

私には、困難に耐えて、あきらめずに頑張る力があります。運動が苦手にも関わらず、高校では興味があったバスケットボール部に入部しました。試合に出られなかったり、後輩のほうが早くレギュラーになったりして、あきらめそうになったこともありました。しかし粘り強く練習を続けた結果、2年目から成果が出はじめ、3年目にはトレーニングリーダーに選ばれるほど上達しました。私は仕事でも努力を積み重ねて、困難を克服していけると考えています。

【自己PRの例文3】観察力

私の強みは、周囲の状況に応じて適切な行動ができることです。飲食店のアルバイト先で、後輩を見たときに体調が悪そうなことに気が付きました。声を掛けると「熱があるが、言いにくくて休めなかった」と言われたので、一緒に上司に相談に行き、早退をさせてあげることができました。周囲の人だけでなく自分の状況も観察することで、取るべき行動が見えてきます。周りや自分の状況を見るよう意識していると、イレギュラーなことが起きても、慌てずに済みます。会社に入ってからも、自分や周りの状況をよく見て、仕事のやり方に活かしていきたいと思います。

自己PRは「自分を売り込む場」であることを忘れずに

自己PRの目的は、あなたの魅力や強みをアピールすることで採用担当者にあなたを採用するメリットを伝えることです。エピソードは難しく考えすぎず、あなたのことが伝わるものを選びましょう。人によって捉え方は違うので、考え抜いたアピールポイントが刺さらないこともあります。面接対策として事前にOB・OG訪問で聞いておくか、刺さらなくとも「相性が悪かった」と考えて次に進むことも大切です。

もし書くことが見つからないなら、自己分析不足の可能性が大きいと考えられます。キミスカの分析サービスを使って、強みをあぶり出したら、PREP法で伝わる自己PRを作ってみてください。