遅刻やモチベーションの低下などの理由から、「面接をばっくれたい」と思う学生もいるでしょう。しかし、“面接のばっくれ”は就活時のみならず、社会人になってからも悪影響が出てくる可能性もあるため、絶対にすべきではありません。
そこで今回は、面接をばっくれてはいけない理由と、思いがけないばっくれを防ぐ方法を解説していきます。
面接をばっくれてはいけない4つの理由
いくらモチベーションが下がったとしても、面接をばっくれてはいけません。面接官に迷惑をかけてしまうほか、以下のようなデメリットやリスクがあります。
- 再応募ができなくなる
- ブラックリストに載る可能性も0ではない
- 大学の評判が落ちる
- ばっくれた企業と仕事をする可能性もある
ここでは面接をばっくれてはいけない上記4つの理由について解説します。
【面接をばっくれてはいけない理由1】再応募ができなくなる
一度面接をばっくれてしまうと、ばっくれた企業に再応募することができません。何百、何千人という応募者の採用活動をしている企業にとって、ばっくれるような就活生を採用するメリットがないためです。
また、ほかの会社に新卒入社後、ばっくれた企業へ転職することも難しいでしょう。当時の担当者が中途採用の人事を行うこともあり、就活時のばっくれを覚えている場合は採用してもらえないかもしれません。
【面接をばっくれてはいけない理由2】ブラックリストに載る可能性も
企業内で個人情報の取り扱いは厳重にされているため、面接をばっくれたという情報がほかの企業に流出・共有される可能性はないでしょう。
しかし、ばっくれた情報がグループ企業に共有され、ブラックリストに載ることは十分にありえます。つまり、1つの企業をばっくれることで、就活で自分がエントリーできる企業の選択肢がぐっと減ってしまう恐れがあるのです。エントリー先の幅を減らさないためにも、ばっくれはしてはいけません。
【面接をばっくれてはいけない理由3】大学の評判が落ちる
面接をばっくれた場合、自分だけでなくあなたが通う大学の評判も落とすことになり、就活を控えた後輩たちにも迷惑をかけてしまいます。学校推薦の場合は、今後その枠がなくなってしまう可能性さえあるでしょう。
自分勝手な行動が周囲に迷惑をかけることもあるので、面接のばっくれには十分に気をつけなければなりません。
【面接をばっくれてはいけない理由4】将来、ばっくれた企業と仕事をする可能性も
社会人になってから、ばっくれた企業と一緒に仕事をしたり、すでに大事な取引先だったりする可能性があります。そして、ばっくれた企業の担当者があなたを覚えていた場合、仕事に支障が出ることもあるでしょう。
世間は意外と狭いもの。社会人になってから気兼ねなく仕事をするためにも、ばっくれは避けましょう。
面接をばっくれてしまった場合の対処法
日程を間違えてしまったなど、思いがけず面接をばっくれてしまった場合は、すぐに企業へ連絡しましょう。
面接に来なかったという事実は変わりませんが、連絡を入れることで面接の日を再調整してくれるなど、事態が好転するかもしれません。
連絡をする際は、相手からレスポンスが受けられる電話で行いましょう。担当者が忙しく電話に対応できない時は、メールで連絡してください。
【面接をばっくれてしまい、連絡する場合の例文1】電話
面接をばっくれてしまい、電話で連絡する場合は以下の文言を参考にしてください。
お世話になっております。○○大学の○○です。○月○日に面接の予定でしたが、当日は体調不良のためお伺いできず、事前の連絡もできませんでした。大変申し訳ございません。勝手なお願いで大変恐縮ですが、もう一度面接をしていただくことはできないでしょうか。
上記のとおり、面接をばっくれてしまった時は、言い訳をせず謝罪の言葉を入れることが肝心です。
【面接をばっくれてしまい、連絡する場合の例文2】メール
続いて、担当者が電話に出られず、メールでお詫びの連絡をする際の例文を紹介します。
【件名】
面接欠席についてお詫び(○○大学○○)
【本文】
○○株式会社
○○様
お世話になっております。
○○大学の○○です。
○月○日に面接をする予定でしたが、当日はご連絡をしないままお伺いできず、大変申し訳ございませんでした。
当日は体調不良のため事前に連絡が難しい状況でした。勝手なお願いで大変恐縮ですが、またチャンスを頂けるのであれば、もう一度面接をしていただくことはできないでしょうか。
改めまして、この度は誠に申し訳ございませんでした。
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○○大学△△学科
○○ ○○
Tel:012-3456-7890
Mail:kimisuka_uni@shukatsusei
====================
電話のときと同様に、言い訳はせず謝罪の気持ちをストレートに伝えましょう。
面接をばっくれる就活生によくある傾向
そもそも、なぜ就活生は面接をばっくれてしまうのでしょうか。自分だけでなく周りに迷惑をかけてしまうばっくれを防ぐために、就活生によくある傾向を見ていきましょう。
【面接をばっくれる就活生の傾向1】志望度が低い
「なんとなく良さそうだから」と、志望度が低い企業へ応募することもあるでしょう。ただ、どうしてもモチベーションは低くなり、面接をばっくれやすくなります。とくに「とにかくエントリーをして、内定数を確保しておきたい」という就活生は、志望度の低い企業にも応募しがちです。
志望度の高い企業に集中したい人は、ばっくれるのではなく、選考辞退を検討してみてください。
面接を辞退する際のポイントはこちらの記事で詳しく紹介しています。
【面接をばっくれる就活生の傾向2】選考を通過する自信がない
面接まで進んだものの、選考を通過する自信がないためにばっくれてしまう就活生もいます。特に面接に対して苦手意識を持っていると、面接に行くことすら嫌に感じてしまうかもしれません。
しかし、面接は受けてみないと結果は分からないもの。また、面接は慣れることで緊張しなくなってくるため、なるべく練習や本番を経験しておくことが肝心です。
面接に自信がない方は、以下の記事を参考に対策を考えてみると良いでしょう。
【面接をばっくれる就活生の傾向3】就活のモチベーションが低い
すでに内定を取っていたり、不採用ばかりで疲れていたりすると、就活自体のモチベーションが上がらず面接をばっくれやすくなります。
「内定を取っているから面接をばっくれても良いや」という気持ちになったとしても、ばっくれは多くの人に迷惑をかける行為なので、絶対に止めましょう。
就活へのモチベーションがどうしても上がらない場合の対処法は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
【面接をばっくれる就活生の傾向4】寝坊や遅刻で間に合わない
寝坊もしくはほかの理由で遅刻することが決定的な場合、「どうせ間に合わないし、ばっくれようかな」と思ってしまう就活生もいます。ただ理由はどうであれ、ばっくれることはよくありません。遅刻するとわかった時点で、連絡するようにしましょう。
面接会場までスムーズに向かうための方法は、以下の記事で解説しています。
面接のばっくれを防ぐ2つの方法
面接をばっくれる学生の傾向を紹介しましたが、ここからは面接のばっくれを防ぐ2つの方法を解説します。
【面接のばっくれを防ぐ方法1】スケジュール管理の徹底
面接をばっくれないためには、スケジュールの管理を徹底しましょう。スケジュール管理は、以下の方法があります。
- 手帳にスケジュールを書き込む
- スケジュール管理アプリを使う
- スマホのカレンダーアプリを活用する
いずれの方法を採るにしても、「いつ」・「どこの企業の面接を受けるのか」を記載するようにしましょう。
【面接のばっくれを防ぐ方法2】企業研究を徹底する
企業研究を徹底することで、その企業への関心が増し、面接日時を忘れるリスクを抑えられるでしょう。
また、企業研究をすることで企業とのミスマッチに気がつき、事前に面接辞退をできるかもしれません。いずれにせよ、企業研究は面接のばっくれを防ぐために有効です。
面接のばっくれはできる限りやめよう
面接のばっくれは面接官・就活生・大学の後輩にも迷惑がかかってしまう行為です。そのため、できる限りばっくれはやめましょう。
ばっくれを防ぐためには、スケジュール管理や企業研究を徹底することが大切です。普段から意識して、ばっくれないような行動を取りましょう。