ガクチカが何もない人はどうしたらいい?知っておきたい評価ポイントとネタの探し方【例文あり】

この記事では、ガクチカの書き方やネタの探し方などを例文付きで解説していきます。

皆様こんにちは。累計1万人以上の学生にセミナーを通して就活ノウハウを発信している蛭牟田(ヒルムタ)と申します。
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「サークルやアルバイトは頑張ってきたけれど、ガクチカと言えることが見つからない…」とアピールすることを悩んでしまう方は多いのではないでしょうか。悩んでしまう理由は、ガクチカの評価ポイントを知らないからかもしれません。ガクチカの評価ポイントを知って、効果的に対策していきましょう。以上のことを踏まえて、解説していきます。

企業はなぜガクチカを聞いてくるのか

採用担当者が重視することは、あなたが企業にとって必要な人材になり得るかどうかです。ガクチカからあなたの入社後の姿を見極めます。では、企業にとって必要な人材とはどのような人材でしょうか。

企業は、事業を成長させ利益を生み出すために目標を掲げ、達成までの計画に基づいて実行し結果を出します。その過程では問題や課題が山積みで壁にぶち当たることも多々あります。このような環境下で力を発揮して会社に利益をもたらすことができる人材を企業は求めています。

課題解決のためのプロセスの立案力と実行する能力です。中途採用の場合は過去の職務経験からその人が持つ能力を測ることが比較的容易です。しかし社会での職務経験がほとんどない新卒では能力を測るための指標が極端に少なくなります。

そこで、学生時代にどのような姿勢で物事に取り組んできたのか、どのくらい努力したのか、といった経験レベルを指標として将来活躍してくれる人材かどうかを見極めるのです。

よくある質問「ガクチカと自己PRの違いって何?」

簡単に言うとガクチカはあなたの人柄のアピール自己PRはあなたの能力のアピールです。

  • ガクチカ:人柄のアピール
  • 自己PR:能力のアピール

ガクチカでは学生時代にあなたが興味ある分野についてどれだけ意欲的に取り組んだか、またそこから得た学びと成長は何かを伝えます。
一方、自己PRでは普段から備わっている特徴(性格)や入社したら貢献できる特性を伝えます。

知っておきたいガクチカの評価ポイント

採用担当者に好印象を与えるガクチカの作成について考えましょう。あなたが誰かと話していて好印象を持つのはどんな時ですか。会話の相手があなたの聞きたいことを話してくれた時は「うんうん!そうそう!」と相手に好印象を持ちませんか?

採用担当者が知りたいと思っていることをきちんと伝える、これがガクチカの攻略法です。採用担当者の知りたいこと=評価ポイントを理解してまとめると好印象につながります。

【ガクチカ評価ポイント1】ガクチカは結果よりプロセス

栄誉ある賞を取ったとか大会で優勝したといった一見華々しい実績でも、その結果だけをアピールしていては採用担当者の心にはとまりません。採用担当者は結果に至ったプロセスを知りたいのです。

採用担当者が見ているポイント

・結果を導くために何をすべきと考えたのか
・なぜそう考えたのか
・実行過程ではどのような姿勢で取り組んだのか
・学びはあったか
・プロセスを重視する価値観と適切なプロセスで物事を実行できる能力を持っているか

を採用担当者は見ています。

【ガクチカ評価ポイント2】ガクチカのために話を作らない

成功体験がないとアピールできる話を作ってしまいがちです。しかし採用担当者は採用のプロです。作った話はすぐに見抜かれます。企業は困難に立ち向かうことができる人材が欲しいのです。

経験で味わった挫折とそれを乗り越える努力が経験レベルをあげていきます。サークル活動でもアルバイトでも、たとえ失敗体験でもあなたは何かを考え取り組んできたはずです。あなた自身の経験をあなたの言葉で表現しましょう。

【ガクチカ評価ポイント3】ガクチカと自己PRを混同させない

前述したように、ガクチカはあなたの人柄アピール、自己PRは会社に利益をもたらすあなたの能力です。では、採用担当者の評価ポイントを念頭においてそれぞれの書くべきポイントを整理します。

■ガクチカ:取り組んだ物事についてどんな挫折を味わい、そこからどう立ち直り結果を残したか、のプロセスについて伝える。
■自己PR:あなたが備えている特徴(性格)があなたの経験上の行動にどう影響してきたかを伝える。
ガクチカと自己PRは伝えるポイントが違います。ポイントが混同してしまうと企業から高評価は得られません。ガクチカは「何を、なぜ、どれだけ頑張って何を得たのか」を具体的なエピソードを交えて考えるようにしましょう。

しかし学生の中には、ガクチカと自己PRに書きたい経験が同じで、どのように書き分けたらいいか迷う方もいるでしょう。そんな方はそのエピソードをキミスカに登録してみませんか?

キミスカは新卒採用のスカウト型サイトで、あなたの自己PRを見て興味を持った企業からスカウトを貰えます。ガクチカがなかなか見つからない人でも、自己PRを登録すれば、自分の強みを活かせる企業と出会うことが出来ます。

また適性検査を受けることで、あなた強みや意欲傾向を把握することもできます。その結果を基に強みを活かせたエピソードを思い出せば、おのずとガクチカが見つかるかもしれません。まだ受けてない方はキミスカで自分を客観的に見てみましょう!

ガクチカが何もない人が最初にやるべきこと

学生時代に頑張ったエピソードがない時は日常生活を振り返ってみましょう。何気なく過ごしている毎日の出来事にエピソードがあるかもしれません。
まず、最近1年間で起こった出来事・取り組んだ物事をキーワードで洗い出しましょう。格好をつける必要はありません。趣味でもよいし、日常の何気ない出来事でも構いません。

ガクチカが何もないなら趣味・特技から探す

◆キーワード:パン作り

趣味のパン作りからガクチカをまとめてみましょう。
「書籍やインターネットのサイトなどを参考にして作り方を習得しました→初めは発酵に失敗しましたが原因を調べて美味しいパンを焼けるようになりました」と話せば問題を解決して結果を出す力を持っていることをアピールできるでしょう。

◆キーワード:マラソン

あなたがマラソンを特技だとすると、次のようにPRできます。
「雨の日も雪の日も毎日10km走りました→長距離走るコツを書籍で習得しました」と話せば、よい結果を出すために努力を積み重ねることができるとアピールできます。

ガクチカが何もないなら日常生活から探す

趣味・特技もないなら日常生活からガクチカを探してみましょう。
◆キーワード:自炊

「毎日、自炊をしたので規則正しい生活ができます」と話すと、継続力や規則を守る堅実さをアピールできます。
◆キーワード:アルバイト
「新人アルバイトの指導係になりました→マニュアルを見直しました→他者を指導することで自分の改善点も見えてきました」と話すと、求められた役割に対してどう取り組んだか、さらに自分自身の学びもあったことが伝わります。

どんなネタでも高評価を得られるガクチカの作り方

ここからは、誰でも簡単によいガクチカを書ける方法とさらに高評価を得るためのプラスαを紹介します。

PREP法を使って文を構成する

ガクチカでは話すネタも大切ですが、文章の構成もとても大切です。PREP法を使うと聞き手(読み手)に伝わりやすく論理的な構成で文章を作成できます。PREP法とは、Point(結論)-Reason(理由)-Example(具体例)-Point(結論)の頭文字を取って名付けられた文章構成方法です。

  • 1.Point:最初に結論を言います。最初に結論を伝えると理由や具体例を理解しやすくなります。
  • 2.Reason:結論に至った理由を説明します。
  • 3.Example:結論に至った理由について具体例を使って詳しく説明します。
  • 4.Point:理由、具体例をふまえて再度結論を言います。

PREP法はプレゼンテーションなどビジネスシーンでも活用できる手法です。しっかり身につけておきましょう。

人柄が見えてくるエピソードを交える

具体例を伝える時はあなたの人柄がアピールできるエピソードを交えるとより具体性が増し信頼度もあがります。

●人柄がわからない例文
「新人アルバイトの指導係を経験しました。1ヶ月で仕事を任せられるようになりました。」

●人柄がわかる例文
「新人アルバイトの指導係を経験しました。私は他者とコミュニケーションを取ることが好きなのですが、そのため新人は話しかけやすかったようです。困ったことがあるとすぐに相談してもらえて、解決も早かったので1ヶ月で仕事を任せられるようになりました。」

人柄がわかる例文では、具体性が増すだけではなくあなたの人物像も見えてきます。採用担当者は人物像から会社にマッチする人材かどうか見極めやすくなりあなたに好印象を持つでしょう。

高評価を得られるガクチカの例文

ここからは、高評価を得られるであろう例文を、学業と趣味の2つのキーワードごとに紹介します。

ガクチカ例文「学業」

私はプログラミングのスキル習得に力を入れました。
インターネットが発達した現代の社会では、パソコンのスキルは必要不可欠であり、さらにプログラミングの能力があれば武器になると考えたためです。大学に入るまではSNSを利用するくらいのパソコンとの接し方だったので、書籍を購入したものの基礎的な用語さえわからず大変苦労しました。
そこで、インターネットのオンライン講座を調べ、理解できそうなところから学習する方法に変更したところ、無理なくステップアップでき挫折せずに続けることができました。プログラミングを習得するという経験から、論理的な思考も身についたと感じています。

ガクチカ例文「趣味」

私が学生時代に打ち込んだことは喫茶店巡りです。
もともとコーヒーが好きだったので、最初はコーヒーの味比べのために喫茶店を巡っていました。テレビや雑誌で紹介されている喫茶店は必ずチェックし足を運び、知らない土地に行く時にはその町の特徴なども調べて行くようになりました。
巡っているうちにある発見をすることになります。それは、評判のよい店は「味だけではない」という共通した特徴です。土地柄に合った店構えや店主の人柄が大切だということを知り、喫茶店巡りをすることでマーケティングの一端に触れることができました。

ガクチカが何もない場合は自己分析をやり直そう

評価ポイントも理解した、日常生活も振り返ってみた、でもどうしてもネタが浮かばない…。そんなあなたは自己分析が不十分なのかもしれません。次の記事では自己分析が簡単にできるツールを紹介しています。自己分析に自信がなかったら試してみましょう!

自己分析ツールは就活が捗るから使え【Twitter就活界隈で話題】

ガクチカが何もない場合のまとめ

最後にガクチカを作る時のポイントを整理しましょう。
【1】ガクチカに大切なのは結果よりもプロセス
努力の過程と成長をアピールしましょう。
【2】ガクチカと自己PRを混同しない
ガクチカと自己PRは求められるエピソードが違うことを理解しましょう。
【3】ガクチカがない時は日常生活を振り返る
実績よりもあなたの経験や価値観、人間性を伝えることが大切です。趣味や特技からエピソードを探してみましょう。
【4】PREP法を使って伝わるガクチカを作る
わかりやすい文章でまとめましょう。ダラダラはNGです!

それでもエピソードが見つからなければ、もう一度自己分析をしてみましょう。発見できていないあなたの特性があるはずです。