面接で短所を聞かれたら、『緊張しやすい』と素直に答えるべき?【自己PRに活かすコツ】

「面接で短所を聞かれたら素直に緊張しいであると答えるべき・・・?」そう心配されるのも無理ありません。自分が評価されるという場で、わざわざ自分の弱点をおおっぴらにしたいと思う人なんてなかなかいません。

自分を良く見せようと思ったら、悪いところはできるだけ隠そうとするものです。

しかし、面接においては「あなたの短所はなんですか」という質問があります。どれだけ隠そうとしていても、質問としてある以上対応を迫られます。しかも、大変なことにこの質問は自分の評価に大きく影響を及ぼします。

さて、いざその質問が来たとき、あなたは素直に「緊張しいであること」を答えますか?

緊張しいでも大丈夫?

大勢の前で発表するときに緊張してしまいがち、そんな短所を抱えている就活生も多いことでしょう。

自分の短所は、面接官からどのように評価されるか心配するのは当たり前です。しかし、実は短所は魅力にも変わることをご存知でしょうか?

短所を魅力へと変えるテクニックをプラットフォール効果といいます。あえて弱みや短所を相手に見せることで、自分と似たような人間だと親近感を湧かせ、魅力へと変えるのです。

ただしこの効果を利用するには、事前に相手に対して自分が優れている人間だと伝えておく必要があります。なぜなら普段優れている人間がちょっとしたことでミスをする場面を見ることで、プラットフォール効果が発動し、親近感を湧かせるからです。

面接なら長所を自己PRなど、自分のよい点はすでに伝えてあることがほとんどです。そこで、短所として自分の弱みを相手に見せることで面接官に人間味を伝えられるのです。

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面接官が面接で短所を聞く理由

そもそもなぜ面接では短所を聞かれるのでしょうか?

ここではその理由を確認していきましょう。就活に限りませんが、相手の質問の意図を考えるときには、「相手が求めるもの」を認識しておくことが大切です。

面接官が短所を聞くにあたって求めていることは以下に集約されます。

  1. 「就活生が自分を客観視できているか」
  2. 「業務に就くにあたって致命的な短所はないか」
  3. 「より深い部分での人間性は魅力的か」

「就職白書」によると、企業が就活生を採用するにあたって重視しているのは、とくに3.の「人柄」が大切だといわれています。

つまり面接官が短所の質問で求めているものは、人柄なのです。企業が人柄を重視する理由については、以下のようなものだと考えられます。

  1. 「一緒に働きたいと思える人材がほしいから」
  2. 「入社後活躍してくれる人材がほしいから」

現状、上記のような課題の解決法として、ポテンシャルで採用しようという考えが主流です。そのポテンシャルをはかる手段として最適だと考えられているのが、人柄というわけです。

そして、その人柄を判断する基準が先述の3項目になります。

通常、能力や資質で判断するかのように思えますが、よっぽどなにか専門的な技術に秀でている場合を除いて、大学生活までで培った知識や経験に大差はないと考えられています。

実は社会に出てから最も差が出るのは、「その人個人の考え方や価値観、姿勢」のような部分です。その自分なりの価値観を活かして社会経験の中から吸収し、成長していける人物を企業は求めているのです。

このように、入社後のことを考えると「人柄」は重視されてしかるべきであるし、「短所」を聞く質問はそれに最適だといえるでしょう。

短所は素直に答えるべきか

上記では、面接官は人柄を重視しているとご説明しました。

しかし面接官はそれと同時に、自分のことを客観視できているかも確認しています。そのため、短所は素直に答えるべきです。

「短所はないと思います。」と自分の短所について触れないようにし、悪い印象を回避しようとする学生もいます。しかし、短所は誰にでもあるものです。

短所を隠したり、ごまかしたりするような行為は、かえって「自分に対する客観的な理解ができていない」と、悪い印象につながってしまう恐れがあります。

緊張しいの上手な伝え方

一般に自分が緊張しいであることに対して問題意識を持ち、それに向き合って改善していこうと取り組んでいる内容を伝えれば、面接官に評価されやすいといえます。

一方、緊張しいであることで、入念に準備を行うといった自分の長所が成り立っている場合もあります。その場合は短所による悪い影響を極力抑えて、長所を伸ばしていきたいと伝えるとよいでしょう。

大事なのは自分の性質を客観的に理解し、それに対して向き合った結果どのような考えを持つに至ったかを明確に伝えることができているかです。

緊張しいを伝えるときのポイント

自分が緊張しいであることを伝えると、社会人になったときに欠点があると捉えられ、面接で落とされないかと心配してしまうものです。

しかし、以下のポイントを意識することで、短所とうまくつきあっていると逆に好印象を抱かせることができるでしょう。

緊張しいを具体的な表現で伝える

「私の短所はあがり症です。」とただ抽象的に伝えるのではなく、「大勢の前でなにかを披露するときに、緊張して実力を発揮できないことがある」というように、なるべく具体的に表現することが大切です。自分が、短所のどのような点に問題意識を感じているのか伝えることを意識しましょう。

短所を具体的に伝えることで、面接官に誤解されて、必要以上の問題意識を与えるのを抑止することができます。また短所を的確な言葉で表現できれば、自分について客観的かつ的確に理解できていると認識させることもできるのです。

自分の問題点に向き合っていることを伝える

自分の問題点に向き合い、導き出した結論を伝えることも大切です。しかし、どのような結論に至るかは人それぞれです。

改善しようと努力する、短所は自分の魅力の一部でもあるから長所をより伸ばしていくなど、結論は1つではありません。

面接において大事なのは、少なくとも何らかの結論が導き出せるよう、自分の問題点と向き合ったと伝えることです。これを、自分自身の考え方を持って伝えることができれば、好印象につなげることができるでしょう。

緊張しいはただの短所じゃない?

緊張しいであることは、ただの短所ではありません。

社会では「リスクヘッジ」が非常に重要視されていますが、緊張しいであることはこれを重要視しているともいえます。

ある行動を起こす前に、さまざまなリスクを事前に想定をしてしまうのが緊張しいの特徴ですが、それを踏まえてリスクヘッジをし、成功率の高い行動を積極的に行えるならば、それは非常に優秀な人材であるといえるでしょう。

このように、緊張しいが行き過ぎて何も行動できないのであれば、解決すべき課題ではありますが、活かすことができれば大きな長所にもなり得るのです。

短所があろうと、自信を持っていい!

短所とはいえ、好印象を与えるチャンスであるならば自己PRの一貫です。そして、自己PRを行う上で自信を持っているかどうかは非常に重要です。

短所があることに不安を覚え、自信を持って自分をアピールすることができないと思っているなら、心配は無用です。短所は誰にでもあるものですし、だからこそ人は魅力的です。

プラットフォール効果というものがあるように、短所も魅せ方次第では親近感につながります。

ドラえもんの主人公が出来杉ではなくのび太であるように、人の魅力は能力だけではありません。幸い、現在の就活は人柄を重視するポテンシャル採用です。

自分の短所に向き合い、導き出した結論を自信を持って伝えられれば、面接でもきっと好評価を得られるでしょう。