インターンの選考で「今回のプログラムで期待することは何ですか?」と聞かれた際、正直に答えるべきか、好印象を残せることを伝えるべきか、悩む学生もいるでしょう。これはあなたの印象を決める重要な質問なので、適当に答えてしまうのは危険です。
皆さんこんにちは。月間PV62万件を突破したメディア、『就活研究室』編集長の大舘(オオダチ)です。
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今回は、インターンに期待することを上手に企業に伝えるコツを解説していきます。例文も交えて説明していきますので、ぜひ参考にしてください。
「インターンに期待すること」を企業が聞く理由
まずは、人事がどのような目的で「インターンに期待すること」を聞くのかを解説していきます。
【インターンに期待することを聞く理由】意欲を知るため
インターンは学生が企業の雰囲気を確かめられる場ですが、企業はインターン生の意欲を確認したいと考えています。インターンは時間とお金をかけて開催されるため、やる気やモチベーションの高い学生に参加してもらいたいためです。
また、優秀なインターン生を採用したいと考えている企業もあり、インターンの時点で自社への関心の高さや入社意欲を知ろうとするケースもあります。
【インターンに期待することを聞く理由】志望動機を聞くため
インターンの参加理由は企業も気になるところです。数ある企業の中から、自社のインターンを選んだ理由を聞くことで、その学生の企業選びの軸を知ることができます。
このほか、インターンの選考でこの質問をする場合は、プログラムの趣旨と学生の求めるものが合致しているかを確認しています。
【インターンに期待することを聞く理由】学生の興味を把握するため
「学生がどんなことを求めて応募してきたのか」を把握することで、今後のインターンの内容やプログラムなどに活かすことができます。
また、企業は「学生に何をアピールすれば応募者が増えるのか」をこの質問で知り、新卒の採用活動に活かしたいと考えているのです。
【インターンに期待することを聞く理由】自社とマッチするか判断するため
企業とのミスマッチにより新卒社員が早期退職を行うのは、双方にとってメリットがありません。自社で長く働いてもらうためには、学生と企業が合致するかどうかが重要です。そこで、企業はインターン選考の時から自社と学生との相性を見て、良い人材をできるだけ早く見つけるようにしています。
また、学生にとってもインターンは自分の就活の軸が企業とマッチするかを確認できるチャンスです。まだぼんやりとしか、自分の興味のある業界や企業が分からない人は、もう一度業界研究をしてみるのもいいかもしれません。
以下の記事では、業界研究のやり方から業界研究が必要な理由まで詳しく解説しています。ぜひ活用してみてください。
【インターンに期待することを聞く理由】受け答えの力を見るため
インターンの選考では、学生のポテンシャルを見るために「インターンに期待すること」を尋ね、学生が正しく受け答えできるのかを確認するケースもあります。面接や社会人との対話に慣れておらず、緊張のあまり的外れな回答をしてしまったりする人も少なくありません。
面接でスムーズな受け答えをするには、場慣れしておくことが重要です。キャリアセンターの職員や友人などに手伝ってもらい、練習しておくのがおすすめです。
学生が「インターンに期待すること」に答える時のポイント
インターンに期待することには、どのように答えたらいいのでしょうか。ここでは、答え方のポイントやその理由について解説していきます。
【インターンに期待することの答え方ポイント】この企業でなくてはいけない理由を伝える
「○○業界に興味があったから」という答えも良いのですが、さらに印象を良くする答え方があります。それは「なぜこの企業のインターンに参加したいのか」を伝えることです。もし、応募するインターンが出版業界であれば、以下の例を参考にしてみてください。
出版業界の中でも特に電子書籍の出版に力を入れている御社に興味を持ちました。場所を問わず読者に有用なコンテンツを届けられる御社で学ばせていただきたく、インターンに応募しました。
業界への興味だけでなく、その企業だから参加したいことを強調するのがポイントです。事前に企業の特徴や魅力に感じた部分をまとめておき、面接やESなどで伝える準備をしておきましょう。
【インターンに期待することの答え方ポイント】何を得たいのか伝える
インターンに参加することで「何を得たいと考えているのか」を話しましょう。難しい言葉で答える必要はありませんが、学びたいことや何を目的としているのかを具体的に伝えるのが回答のコツです。
これにより、企業は自社のプログラムと学生の求めるものが合致しているかを判断できます。また、明確な目的意識を持っていることを示せれば、相手に好印象を残せるかもしれません。
【インターンに期待することの答え方ポイント】参加への熱意を伝える
インターンの選考では、やる気を伝えられるかどうかが合否の結果を左右します。インターンで有能な人材を発掘しようと考えている企業もあり、「インターンに期待することはありますか?」と聞くことで学生の熱意を見ています。企業から期待することを聞かれた際は、以下にまとめた内容を伝えてください。
- 何に興味を持ったのか
- 参加して何を学びたいのか
- 参加後のアクション
これらを効果的に伝えるには、自己分析と企業研究が欠かせません。「頑張ります」と根拠のない回答よりも、他社のインターンと比較したうえで自分の将来に必要な経験であることを具体的に伝えましょう。
夏インターンの平均参加数は3〜4社
夏インターンの平均参加社数は3〜4社と言われています。とは言っても、学業やアルバイトが忙しかったり、まだまだ遊びたい時期だったり、インターンを探すのがめんどくさい…と感じている人も少なくは無いはずです。
そんな方々に一度使っていただきたいのがキミスカです。キミスカならプロフィールを登録するだけで企業から「うちでインターンに参加してみませんか?」というお誘いが送られてきます。ナビサイトとは違い、自分で探したり各企業ごとにESを提出する必要がないため、時間が無い就活生でも簡単にインターンを探すことができます。もし興味がある方は、下記の記事に詳細をまとめておきましたので、ぜひ一度見てみてください。
インターンに期待することを上手に伝える話し方のコツ
企業側からインターンに期待することを尋ねられた際、どのように回答すれば良いのでしょうか。あなたの魅力や熱意を効果的に伝えるためのコツをご紹介します。
【インターンに期待すること伝えるコツ】結論から話す
企業側から聞かれた「インターンに期待すること」への回答だけでなく、インターンや就活の面接では結論から話すよう心がけましょう。結論から話すためのおすすめの方法がPREP法です。PREP法とはPoint(結論)、Reason(理由)、Example(例文)、Point(結論)の頭文字を取ったもの。この順番で伝えれば、話の内容が分かりやすく端的にまとめられます。
また、事前に回答を準備しておく場合は、1分間で話せる350~400字を目安に伝える内容を考えておくと良いでしょう。企業によっては話せる時間が異なるため、30秒で伝えられるパターンなども合わせて準備しておくことをおすすめします。
【インターンに期待すること伝えるコツ】具体的なエピソードを話す
インターン参加への熱意を伝えるためには、具体的なエピソードを盛り込むこともコツの一つです。「ホームページを見て良いと思ったから」と言われても、どこを良いと思ったのかが企業には伝わらないでしょう。
「私がインターンに期待することは○○です。御社の△△を体験してみたいと考え参加を希望しました」などのように、自分が興味を持ったことを回答に含めることが重要です。
【インターンに期待すること伝えるコツ】大きな声でハキハキと話す
話しの内容だけでなく、話し方や声量でインターンへのやる気が評価されるケースもあります。また、せっかく良い話ができても、相手に聞こえてなくては好印象を持たれないでしょう。
明るくフレッシュな印象を持ってもらえるよう、自信を持って話しましょう。
インターンに期待することを聞かれた時の例文
最後に、インターンに期待することを伝える際の例文を見ていきましょう。結論から話すことなど、先ほど解説したポイントも踏まえています。自分の志望動機や参加したい企業のインターンに合わせて、自分なりアレンジしてみてください。
【インターンに期待すること例文】興味があるインターンの内容だった場合
私が御社のインターンに期待することは、文章作成の体験をすることです。私は幼い時から文章を書くことが好きで、小学生の時には新聞係をして毎週新聞を作成していました。現在は大学のオープンキャンパス委員をしており、学校のホームページの文章を作成したり学校の良さを発信したりしています。
御社では月間のPV数で他社とは比較にならないほどの成果を上げており、「これほどの結果を出すには何が必要なのか」を学ばせていただきたいと考えております。
なぜこの企業のインターンに興味を持ったのかを話しているため、相手にも「文章を書くことが好きなのだ」と伝わりやすくなります。
また、「文章力をさらに向上させたい」という意思が話の中から伝わってくることも魅力的なポイントです。向上心を持って仕事に臨む姿勢を伝えられれば、企業に好印象を与えられるでしょう。
【インターンに期待すること例文】その企業自体に興味があった場合
御社のインターンに期待していることは、御社の製品開発プログラムについて知ることです。私は御社の〇〇という製品が好きで、私の家族や友人たちも〇〇が好きでした。なぜ御社の製品はみんなに愛されるのかを考えていた時に、御社の製品開発の理念や会社理念について、より詳しく知りたいと考えるようになりました。
今回のインターンを通じ、より御社や製品への理解を深め、お客様に喜ばれるサービスを提供できる人材になりたいと考えております。
馴染みのある商品をきっかけに企業への関心を持ったエピソードです。企業のどこに興味を持ったのかを話すことができており、企業への関心が高いことが伝わります。企業への関心の高さは入社意欲にも繋がるので、しっかりと企業にアピールしましょう。
インターンに期待することを上手に伝えて充実した就活にしよう
インターンに期待することに対する答えは、大それたことをいう必要はありません。企業は、学生がどんなことに興味関心のあるのか、どんな考えを持っている学生なのかを知りたいのです。
そのため、難しいことを話すよりも、その人らしさのある回答が好まれる傾向にあります。期待することを答える時のポイントを掴み、あなたの魅力を企業に伝えましょう。