この記事では、エントリーシート(ES)の研究内容欄に書く内容や注意点などを例文付きで解説していきます。
皆様こんにちは。累計1万人以上の学生にセミナーを通して就活ノウハウを発信している蛭牟田(ヒルムタ)と申します。
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エントリーシートの研究内容欄から知りたいこと
エントリーシートには研究内容について記載する箇所がありますが、企業はそこから何を知りたいと思っているのでしょうか。あなたの今までの研究成果や頑張りを正しくアピールするために、初めに企業側の視点を確認しておきましょう。
【エントリーシートの研究内容欄から知りたいこと1】人間性を知りたい
勉強面での頑張りや取り組みから、あなたの素養や能力、勉強に対するモチベーションの源を知りたいと思っています。そのため研究内容について書く時は、必ずしも大きな実績は必要ありません。
もちろん実績がある場合は、それを記載する方がより能力を伝えることが出来ますが、実績が出ていない場合でも問題はありません。その際は課題に思った理由や、問題解決までのプロセス、その結果を伝えられば十分魅力的な研究内容を書くことが出来ます。
【エントリーシートの研究内容欄から知りたいこと2】興味関心を知りたい
あなたはなぜその研究を選びましたか?それには必ず理由があるはずです。企業はそこからあなたの物事に関する興味関心や、思考性を知りたいと考えています。なぜそのテーマに興味を持ったのかの背景を明確に伝え、研究に対するモチベーションや課題解決までのプロセスを記載しましょう。
エントリーシートの研究内容欄を書く方法
では、ESの研究内容はどのような順序で書き進めていけばよいのでしょうか。6つの要点を押さえて研究内容を作成しましょう。
【エントリーシートの研究内容欄を書く方法1】研究内容を簡潔に書く
読み手があなたの研究内容をすぐに理解できるように、「○○という研究をしています。」など一言で記載します。人事はあなたの研究に精通している人ばかりではないので、誰にでも簡単にイメージできる言葉で研究内容を伝えましょう。
どうしても専門用語がないと説明できない場合は、注意書きや()などを使って意味をしっかり記載しておくことが重要です。
【エントリーシートの研究内容欄を書く方法2】興味を持ったきっかけ
なぜその研究テーマを選んだのか、理由を裏付けるエピソードを伝えることで説得力のある内容になります。人事は研究内容から、あなたの人間性や、思考性を知りたいと思っています。なぜその研究内容に興味を持ったのか、社会ではそのテーマについてどれくらい注目されているのかなど、具体的な背景を書きましょう。
【エントリーシートの研究内容欄を書く方法3】研究の目的
現在はどのような問題点が発生しており、何を解決するために研究しているのかを明確に記載しておくのも大切です。研究の意味を伝え、何に役立つのか、社会のどのような問題を解決できるのかを説明しましょう。
【エントリーシートの研究内容欄を書く方法4】具体的な取り組み
研究に関する具体的な取り組みを説明し、自分が行ったことやチーム内での役割などを記載しましょう。目的・目標達成のために工夫したことなどもできるだけ添え、あなたらしさを最大限にアピールしましょう。
【エントリーシートの研究内容を書く方法5】結果や実績
具体的な取り組みに合わせて、成果や実績が出た場合はその点も記載しましょう。その際は「研究では○○という内容に興味を持ち、取り組みました。その中で○○を行ったことで、○○という結果を得ることが出来ました。」など記載していただくと、文章全体が論理的に仕上がり、読みやすい文章を作成することが出来ます。
もちろん、嘘をついたり話を盛ったりしてはいけません。研究内容によってはすぐに実績が出ないものもあるので、その際は「~に取り組んだ結果、○○の発表に繋がった。解明に繋がった」などのように表現してアピールしましょう。
【エントリーシートの研究内容欄を書く方法6】業務への活かし方
採用担当は、この学生を通過させるかについて考える際、あなたが入社後自社で活躍できるかどうかを考えています。そのため、研究内容が業務へどのように活かせるかを伝えることで、入社後のイメージに繋げることが出来ます。業務内容と研究内容を繋げるために、HPなどで関連する領域が無いかを確認し、活し方を記載しましょう。志望度・能力面で好印象を与えられ、選考の通過率アップに繋がります。
また事業と研究内容に直接的な関係がない場合は、研究を通して得た「リーダーシップ」や「コミュニケーション能力」など業務で活かせる能力があることを記載しましょう。研究を通して得たの能力や視点が入社後活かせることが伝えられれば問題はありません。
エントリーシートの研究内容欄を記載する時の例文
実際に研究欄について書く際はどの様に書くとよいでしょうか?表現方法や構成について、以下の例文を参考にしながら作成してみましょう。
【エントリーシートの研究内容欄】例文1
私は議論するべきテーマを設定し、フィールドワークの調査結果・議論の結果などを最終的にまとめ上げるという役割を担いました。 メンバーそれぞれの意見を参考にしながら総括するのは工夫が必要でしたが、私にとっては自分の成長に繋がるよい機会であったと捉えています。
【エントリーシートの研究内容欄】例文2
メンバーとデータ・知識を共有しながら検知プログラムの骨組みを作り、私はすべてを合わせて全体のプログラムを構築する役割を担いました。 これらの作業は大変難しく忍耐力が付けられましたし、仲間と何回も議論を交わしたため、コミュニケーション能力の大切さも実感できました。
エントリーシートの研究内容欄を書く時に意識するポイント
エントリーシートに研究内容を記載するときは、どのような点に注意すればよいのでしょうか。採用担当へ自己アピールするのに効果的なポイントを紹介するので、ぜひ実践してみてください。
【エントリーシートの研究内容欄を書く時のポイント1】わかりやすい文章で書く
エントリーシートに研究内容を書くときは、誰が読んでも理解できるように専門用語・業界用語は使わないようにしましょう。採用担当者があなたが研究した分野に精通している確率は低いので、研究内容を理解できず評価してもらえない可能性があります。それどころか「相手のことを気遣えない人」「伝える力がない人」と思われ、評価が低くなる場合もあるので、要注意です。
中学生・高校生でも理解できるような言葉を使い、分かりやすい文章を心掛けてください。専門用語は簡単な言葉に変換し、誰が読んでも分かるエントリーシートを作りましょう。
【エントリーシートの研究内容欄を書く時のポイント2】熱意を伝える
エントリーシートは自分をアピールするための書類なので、研究内容でも熱意を伝えるのがおすすめです。研究への取り組みと仕事への取り組みは直結するため、しっかりと熱意を伝えてアピールしましょう。内容としては、
- 研究で得た経験や知識をどのように活かしていきたいか
- どのように社会の役に立ちたいか
を伝え、自分の理想とする姿を記載すると効果的です。業務と研究テーマが直接繋がらなくても最後までやり遂げた経験や、問題解決までのプロセスからアピールすることもできます。業務への活かし方もイメージしやすく、志望企業はあなたを採用するメリットを感じてくれるでしょう。
エントリーシートに書いた研究内容から質問を想定しておこう
研究内容は人事に専門性の高い人が少ない場合が多いので、業務との兼ね合いを知るために様々な質問が来ることが多いです。当日回答に困らないように、事前に想定される質問と、その回答を用意しておきましょう。書いたことを忘れてしまうと準備ができないので、エントリーシートは必ずコピーして手元に残し、質問されそうな内容をあらかじめ予想しておくことが重要です。
不安な部分は教授などに確認し、間違った回答をしないよう心掛けましょう。予想外の質問をされても慌てないよう何度も練習をして備えておくことが大切です。
エントリーシートの研究内容欄が書けたら再度確認をしよう
エントリーシートに研究内容を書いたら、不備はないかチェックするのが大切です。提出前に以下の2つの方法で内容を確認しましょう。
【エントリーシートの研究内容欄を確認する方法1】何度も読み返す
エントリーシートを提出する前に、何度も読み返し誤字がないか最終チェックをしましょう。とくに研究内容のような複雑な箇所は、最低でも2回は読み直し誤字脱字・文法の間違いがないか確認しましょう。作成直後と時間を置いてから再度読むことで、以前は気付かなかったミスに気付くこともあります。音読も効果的なので、自信のない学生はぜひ試してみてください。
【エントリーシートの研究内容欄を確認する方法2】第三者に読んでもらう
伝わりやすい文章になっているか確認するために、研究内容を第三者に読んでもらうのもおすすめです。研究内容については専門的な内容もあるので、一度担当の教授に確認を依頼し、内容に齟齬が無いかチェックしてもらいましょう。また専門ではない人にも読んでもらうことで、誰が聞いても分かりやすい文章か確認することが出来ます。正確性と分かりやすさの両面から確認することが重要です。
エントリーシートの研究内容欄を使って好印象を与えよう!
ポイントを押さえれば、研究内容欄でも十分に自分をアピールすることが可能です。専門用語を使ったり、ダラダラと長く説明したりすることはマイナス評価に繋がるので、伝えたいことを簡潔に記載するよう意識しましょう。研究内容をアピールし、就活を有利に進めていきましょう。