インターンの採用試験に合格して、ほっと一息をつくのもつかの間。次はインターンで好印象を残すために、社会人としての基本的なマナーを身につける必要があります。とはいえ、いきなり「社会人としてのマナー」といわれても、どんなことに気をつけたらいいか分かりませんよね。 皆様こんにちは。累計1万人以上の学生にセミナーを通して就活ノウハウを発信している蛭牟田(ヒルムタ)と申します。
(プロフィールを登録するだけで私達が厳選した優良企業からスカウトが貰えるキミスカというサービスも運営してます。ぜひ一度使ってみてください。>スカウトを貰う)
そこで、本記事ではインターンで必ず押さえておきたいマナーを厳選して解説していきます。人事が評価するポイントをしっかりと押さえて、好印象を残せるインターンにしていきましょう。
インターンでもマナーは重要?
そもそも正式な社員ではない学生であっても、マナーを意識する必要はあるのでしょうか?答えは「YES」です。会社には多くの従業員がいます。学生であってもインターン生は社員の一人として見られるため、良好な人間関係を築いて円滑に仕事を進めるためには、マナーを守った行動が欠かせないのです。また企業には取引先の人も出入りします。マナー違反の行動で取引先からの評価を下げないためにも、インターン生であってもマナーは必ず身につけておく必要があるのです。
インターンのマナー:基本編
それでは、ここからはインターンで押さえておきたいマナーについて具体的に見ていきましょう。まずは、社会人なら必ず守っておきたいマナーの基本編から解説します。
【インターンの基本マナー】時間を守る
時間を守ることは、社会人の基本です。インターンに参加する時は、必ず指定された時間を守りましょう。
始業前10分には席につき、仕事を始める用意をするようにしましょう。万が一、やむを得ない理由で始業時間に間に合わなそうな場合は、間に合わないことが判明した時点ですぐに担当者に電話で連絡しておきましょう。ただし、予定時間より早すぎてもマナー違反になるため注意が必要です。早く着きすぎると会場や担当者の準備ができておらず急かしてしまうことになるため、あまり心象が良くありません。
早く着いた場合はカフェなどで時間を調整し、10分前くらいに企業へ出社するようにしてください。時間を守る重要性は、決して待ち合わせ時間や出社時間だけにいえることではありません。仕事をする際も、時間や納期は必ず守るようにしましょう。
【インターンの基本マナー】身だしなみ
インターンに参加する時は、服装マナーにも気をつけましょう。服装や髪型はもちろんのこと、メイクなどの身だしなみも社会人の基本です。清潔感を第一に意識し、一緒に働きたいと思える、学生としてふさわしい格好を心がけましょう。衣類の汚れやシワなども身だしなみの一環なので、シワのつきにくいシャツや洗いやすいスーツを選ぶことも非常に重要です。
「服装自由」や「動きやすい服装」と指示された時は、オフィスカジュアルでの出社が最適です。本当にいつも身につけている私服を着ていくと、マナー違反だと判断されることがあるため注意してください。服装自由の指定に迷ったら、こちらの記事をご覧ください。
【インターンの基本マナー】挨拶や言葉遣い
挨拶や言葉遣いでも、あなたの人柄や社会人としての素質を見られています。はじめは知っている人がいなくて緊張してしまうかもしれませんが、誰に対しても明るく元気な挨拶は絶対に忘れないようにしましょう。社内の人はもちろんのこと、来客者にもしっかりと挨拶できると好印象です。
学生は敬語を使う機会がないため、心配な人は事前に敬語を学習しておくことも大切です。
伝えたいこと | 敬語 |
---|---|
ごめんなさい、すいません | すみません、申し訳ございません |
了解です | 承知しました |
うちの会社/あなたの会社 | 弊社/御社 |
上記のような正しい言葉やビジネス用語を使えないと、失礼な人だと思われてしまう危険性もあります。十分に注意しましょう。
【インターンの基本マナー】お辞儀を使い分ける
ビジネスではお辞儀をする機会が非常に多いですが、実はお辞儀の種類によって意味合いが異なるため、場面によって使い分ける必要があります。
会釈 | 15°程度の軽い一礼。すれ違いざまなど、軽い挨拶の時に使う。 |
---|---|
敬礼 | 30°程度のお辞儀。目上の人やお客様に対する敬意を表する時に使う。 |
最敬礼 | 45°程度のお辞儀。深い感謝や謝罪などの際に使う。 |
それぞれのお辞儀は、深さも使用用途も異なります。違いをよく理解し使い分けられるようになると、人事からの評価がグッとアップするでしょう。
インターンに参加したいと思ってはいるものの、探すのが難しかったり面倒くさかったりしますよね。そんな方はキミスカを使ってみてはいかがでしょうか? キミスカは、基本情報やあなたの趣味、強みなどをプロフィールに登録しておくだけで、「弊社のインターンに参加してみませんか?」というお誘いが送られてきます。ナビサイトとは違い、自力で企業情報やインターンの情報を必死に調べる必要がないため、簡単にインターン先を探すことができます。詳しくは以下の記事をチェックしてください!簡単にインターンを見つける方法
インターンのマナー:電話・メール編
次に、インターンの業務をする上では欠かせない電話やメールのマナーについて解説していきます。
【インターンの電話・メールマナー】電話マナー
インターン生であっても、電話をかけたり取ったりすることはあるでしょう。ビジネスとして電話をする時は一定のマナーがあるため、急に電話対応が必要になっても困らないように、しっかりとマナーを押さえておきましょう。
ここでは、電話を取る時の対応例文とポイントを解説します。
学生「お電話ありがとうございます。〇〇株式会社の(学生の氏名)と申します。」
相手「お世話になっております。株式会社□□の☆☆です。~~の件で電話したのですが、△△部長はいますか?」
学生「☆☆様、いつも大変お世話になっております。~~の件ですね。ただいま△△に取り次ぎますので、少々お待ち下さい。」
(在席の場合はそのまま取り次ぐ)
(不在の場合)
学生「☆☆様、大変おまたせして申し訳ございません。ただいま△△は外出しており、◯時までは戻らない予定でございます。戻りましたら折返しのお電話を差し上げるように申し伝えます。よろしければ、詳しいご用件をおうかがいしておきます。」
相手「それでは、折返しをお願いします。用件は、~~~です。」
学生「承知いたしました。~~の件、(学生の氏名)より△△へ申し伝えます。引続き、よろしくお願いいたします。それでは、失礼いたします。」
(相手が電話を切ってから電話を切る)
【ポイント】
・手元にメモと筆記用具を用意しておく
・3コール以内に電話を取り、「もしもし」は使わない
・初めに挨拶と名乗ることを忘れない
・社内の人間には「さん」や役職名をつけない
・受話器はそっと置く
企業の方針によって挨拶のしかたなどは変わってくるので、不安な場合はあらかじめ確認しておくといいでしょう。
【インターンの電話・メールマナー】メールマナー
インターン先や取引先にメールをする時も、正しいビジネスマナーに気をつけましょう。電話と違って言葉を慎重に選ぶ時間があるメールだからこそ、少しのミスで信用が落ちてしまう危険性があります。例文を参考に、マナーにのっとったメールを作成してください。
件名:4/15 打ち合わせ時間のご相談
本文:
株式会社□□
営業本部
部長 ☆☆様
いつもお世話になっております。
〇〇株式会社の(学生の氏名)です。
4月15日の〇〇会議につきまして、
お時間は15時で問題ございませんでしょうか。
☆☆様のご都合をおうかがいしたく、ご連絡いたしました。
ご都合が悪い場合は、いくつか日時の候補をいただけますでしょうか。
社内で確認の上、△△日までに回答を差し上げます。
お忙しい中恐縮ですが、何卒ご教示いただけますと幸いに存じます。
引き続き、よろしくお願い申し上げます。
—————————————-
〇〇株式会社
〇〇部 〇〇課
(学生の氏名)
TEL:090-0000-0000
Mail:mail@xxx.com
—————————————-
【ポイント】
・ひと目で内容が分かる件名にする
・宛名を書き、誰だか名乗ってから本文に移る
・本文は簡潔に記載する
・最後に挨拶文を忘れない
・署名を挿入する
メールの内容が不安な場合は、先輩社員に一度確認してもらってから送信すると安心です。慣れればすぐに作成できるようになるので、実際にメールを作って練習しておいてもいいでしょう。
インターンのマナー:業務編
実際に業務をする上でも、いくつか意識しておきたいマナーは存在しています。ここでは、最低限押さえておきたい業務マナーを3つ解説します。
【インターンの行動マナー】名刺の受け渡し
名刺交換は、社会人にとって自己紹介となる基本の挨拶です。しっかりと名刺交換のマナーを身につけ、先輩が取引先に安心して紹介できるインターン生になりましょう。
1.名刺交換をするために立つ
2.名前や会社名が隠れないように名刺を持ち、胸の高さに構える
3.名乗って一礼してから、文字が相手を向くように渡す
4.名刺を受け取る時は、「頂戴いたします」と言って両手で受け取る
ちなみに名刺交換は、仕事をもらう側の立場の人から行うことが原則です。「目下の人から目上の人に対して先に情報を提示する」と覚えておけば、失敗することはないでしょう。
【インターンの行動マナー】メモをとるクセをつける
一度聞いたことを一度で身につけるのも、社会人としてのマナーです。とはいえ、言われたことを全て覚えるのは難しいので、何でもメモを取るクセをつけておくようにしてください。
おすすめなのは、ポケットサイズの小さいメモとA5サイズのメモの両方を用意しておくこと。急いでメモを取りたい時はポケットに入れた小さいメモを使用し、情報をまとめたり研修内容を記録したりする時はA5サイズのメモを使用する、というふうに使い分けるといいでしょう。
【インターンの行動マナー】ホウレンソウを忘れない
インターンではさまざま業務を経験することになりますが、どんな業務でもホウレンソウ(報告・連絡・相談)を忘れないようにしてください。インターン生であっても仕事である以上ミスは許されず、もしものことがあれば企業全体の信用を失うことになってしまうためです。
ホウレンソウをする時は、結論から話して理由や自分の考えなどを話す「PREP法」がおすすめです。何か分からなくて相談する場合はただ質問するのではなく、必ず自分の考えも述べるようにしましょう。
指示待ちにならないように、ホウレンソウを徹底しながら自発的に行動することを意識してくださいね。
インターンが終わった後に守るべきマナー2つ
インターンが終わったあとも、決して気を抜いてはいけません。インターン終了後にも、押さえておきたいマナーが2つあります。
【インターン終了後のマナー】借りたものは速やかに返却する
インターンが終了したら、パソコンや入館証など、借りたものはすぐに返すようにしましょう。ボールペン1本にもコストが掛かっており、なくなると再発注の必要が出てきてしまうことを心得ておいてください。借りた備品を返さないと盗難だとみなされることもあるので、企業の備品は私物化しないようにしてくださいね。
また、お世話になった企業への感謝の気持ちを伝えるためにも、デスクを借りた場合は周辺の掃除や整理も済ませておきましょう。担当者の業務が減り、次の学生や社員が気持ちよくデスクを使用できるようになります。
【インターン終了後のマナー】お礼を伝える
インターンでお世話になった感謝を伝えるためにも、インターンが終わったらお礼のメールやお礼状を出しておきましょう。義務ではないので提出期限はありませんが、担当者の記憶が新しいうちに出せると好印象です。なるべく早く、1週間以内を目安に出すようにしてください。
マナーを身につけて早めのインターン準備を!
たとえインターン生であっても企業の一員として働く以上、社会人としてのマナーを守ることは求められます。お世話になる会社に迷惑をかけず、スムーズに業務を進めるためにも、この記事で紹介したマナーは必ず押さえておきましょう。
何も言わなくてもマナーを守った行動をしてくれる学生は、人事の目を引いて好印象を与えやすくなります。場合によっては、評価が上がって内定に近づける可能性もあるかもしれません。後悔のないインターンにするためにも、この記事をよくおさらいしてマナーをしっかりと身につけておきましょう!