【例文8選】自己PRと長所の違いとは?使い分け方やアピール法を徹底解説

「自己PRと長所の違いがわからない」
「自己PRと長所は同じ答え方で良いのか?」

このように悩んでいる就活生をよく見かけます。ですが、実はこの2つには本質的な違いがあるのです。また、自己PRと長所を聞く理由や伝えるポイントも違ってきます。この「違い」を意識して自己PRや長所を作ることで、企業に響く魅力的なものが作れることでしょう。

本記事では、自己PRと長所の違いや使い分け方を徹底的に解説していきます。また、面接官へのアピール方法も紹介していますので最後まで読んでみてください。

自己PRと長所の違い

まずは本質的な違いから解説していきます。自己PRと長所は自分の良い部分をアピールするという点は同じですが、人事が見ているポイントが異なるため注意が必要です。それぞれの違いを理解できていないと、アピールに失敗することも少なくないため、しっかりと頭に入れておきましょう。

自己PRでは「採用するメリット」をアピールする

自己PRは企業目線であなたの良さをアピールすることが大切です。そのため、就職したら自分の強みをどう活かして何ができるのかを具体的に示す必要があります。つまり、企業があなたを採用するメリットは何かを提示する場だということです。

企業はただ能力が高い人間を欲しているというわけではありません。いくら能力が高くても、自社で活躍できない人材は利益に繋がらないため、評価されないことが多々あります。そのため自己PRを作成する際はその企業が求めている人物像を把握し、それに合わせてアピールする内容を考えていくことが大切です。

長所では「人柄や性格」をアピールする

一方、長所を伝える際は自分から見た自分の良い部分を伝え、性格や人柄といった人間性の部分をアピールしていきましょう。自己PRは、企業が求めている人物像に合わせてアピール内容を考えていくと記載しましたが、長所の場合は自身の性格や人柄を伝えるのが目的であるためアピール内容をその都度考える必要はありません。

企業は長所を通してあなたの性格や人柄を把握し、「社風に馴染めるかどうか」を見極めていることが多いです。というのも、性格的に合わないと「早期退職」に繋がることが多く、そうなるとお互いにメリットがありません。そのため、企業は性格や人柄を重視しています。長所を聞かれたら自分が思っている自分の良い部分を素直にアピールしてください。

就活で自己PRや長所を聞く理由とは?

次に就活ではマストの項目になっている自己PRと長所を聞く理由についてです。企業がどんな目的をもって質問をしているのかが理解できれば、自ずとアピールする内容も見えてくるはずです。

自己PRを聞く理由

自己PRを聞く理由は主に下記の5点です。

・採用するメリットが知りたい
・プレゼンスキルが見たい
・再現性のある強みを持っているか
・求めている人物像に当てはまっているか
・自己分析ができているか

基本的に自己PRは自分を売り込むための場として設けられているため、ビジネスに直結するスキルを見られていることが多いです。もちろんそれだけではなく、人間性や潜在能力といった言葉で表しにくいものも見てはいますが、自己PRを作成する上で意識するべきことは以上の5点であると言えるでしょう。

長所を聞く理由

長所を聞く理由は主に下記の3点です。

・募集している職種に性格があっているか
・自社の雰囲気に馴染めるか
・客観的な自己分析ができているか

自己PRとは打って変わり、人間性の部分を主に重視しますこれは採用のミスマッチを防ぐためのものであり、あなたのスキル等を確認するための項目ではありません。そのため嘘偽りなく、自分自身の良い点をアピールする必要があります。

自社に馴染めるかどうかについては学生側の努力ではどうすることもできないため、もし仮に良い結果にならなかったとしても落ち込むことはありません。あなたに合う企業は絶対に存在します。焦らずに就活を続けていきましょう。

自己PRを作るうえで重要なポイント

自己PRを作る時に重要なポイントは「自分を採用するとどんなメリットがあるのか」を企業にアピールすることです簡単に解説すると、あなたの強みを活かすことで、企業にどういった利益が生まれるのかという将来をイメージしてもらうことがポイントとなります。

しかし、1から一人で自己分析をやろうとするとハードルが高いかと思いますので、まずはキミスカの適性検査を受けてみましょう。こちらの適性検査では、性格・意欲の傾向・価値観の傾向・職務適性・人物像など、AIが超精密に分析してくれます。質問に答えていくだけで自己分析が完成するので、簡単に自己分析ができることも魅力のひとつです。

​こちらの記事で、適性検査を受けてみた結果例や活かし方を詳しく解説していますので、合わせてチェックしてください。

自己PRと長所はPREP法を使って文章を作る

自己分析や業界研究が完了し、自己PRと長所を作成するときに覚えておいてほしい文章構成があります。それはPREP法いう手法です。これは「結論→理由→具体例→結果」の順番で物事を伝えていくもので、就活の場だけでなくビジネスでもよく使われるものになります。

以下の記事で詳しく解説をしているので、PREP法をもっとよく知りたいと思った方は是非一読してみてください。

【就活】自己PRの書き方と例文!絶対に落ちない自己PRを就活のプロが徹底解説

自己PRと長所の例文8選

最後にこれまでの解説を踏まえた自己PRと長所の例文をご紹介いたします。頭ではわかっていても実際に作ろうとすると手が進まない、なんてこともあるかと思います。そんな時は例文を参考にしてみてください。

リーダーシップが強みな人の例文

例文

私には、目標に対して的確な目標設定ができるリーダーシップがあります。
私が所属しているテニスサークルはいつも試合に勝てず、常に予選で敗退していました。
そこで私はコーチと協力して、メンバー一人ひとりの強みと弱みを洗い出し、その人に合った練習メニューを考案しました。その結果、好成績を残せるメンバーが増え、私自身も予選を通過できるようになりました。
このように、私にはチームに足りないものを探し、改善するための目標を設定できる能力があります。
貴社でもこの長所を生かし、チーム全体で結果を残せるように尽力していきたいと考えています。

責任感が強みな人の例文

例文

私の強みは「責任感」です。大学時代、学園祭実行委員として、大規模なステージイベントの運営を任されました。
責任者として重要だったのは、50名を超えるメンバーとの連携とスケジュール管理です。
特にトラブルが発生した際には、迅速な対応が求められました。
あるとき、当日出演予定だった団体が急遽キャンセルとなり、プログラムが空白になる事態が発生しました。
その際、私はすぐに代替案を提案し、他の団体と協議を重ねることでイベントの進行を滞らせずに乗り切りました。
この経験を通じて、責任を果たしながら周囲と協力して問題を解決する力を身につけました。
この責任感を活かし、御社でも課題解決に貢献していきたいと考えています。

コミュニケーション能力が強みな人の例文

例文

私の強みは「コミュニケーション能力」です。
大学時代、オープンキャンパスのスタッフリーダーとして、高校生や保護者の方々に大学の魅力を伝える役割を担いました。
幅広い年代や背景の方々と接する中で、それぞれのニーズに応じた情報提供を意識し、相手が求めていることを丁寧に聞き取る姿勢を大切にしました。
その結果、多くの方々から「親しみやすく相談しやすかった」というポジティブなフィードバックをいただきました。
また、チーム内でも積極的に意見交換を促し、円滑な連携を図ることでイベント全体の成功に貢献できました。
この経験で培った柔軟なコミュニケーション能力を活かし、御社でも信頼関係を築きながら成果を上げていきたいと考えています。

柔軟性が強みな人の例文

例文

私の強みは「柔軟性」で、状況に応じて最適な判断をし、行動できる点です。
大学時代、飲食店でホールスタッフとして働いていました。
ある日、予想以上の来店客で店内が混雑し、一時的に調理スタッフも手が足りない状況になりました。
その際、私は上司に相談し、普段ホール業務を担当している私が簡単な調理補助に回ることを提案しました。
臨機応変に役割を調整したことで、混乱を最小限に抑え、無事に営業を乗り切ることができました。
この経験を通じて、状況を冷静に判断し柔軟に対応する重要性を学びました。
この強みを活かし、御社でもさまざまな課題に適応しながら成果を出していきたいと考えています。

好奇心旺盛が長所な人の例文

例文

私の長所は好奇が心旺盛であることです。新しい環境にも恐れることなく飛び込むことができます。
私は幼少期から内気な性格で、自分から行動を起こすことが苦手でした。
しかし小学3年生の頃に父からもらった動物図鑑に興味を持ち、図鑑で見た動物たちを生で見たいと思い行動することで、自身の殻を破ることができました。
初めは不安だらけでしたが、思い切って行動すると怖さを忘れ、楽しめるとこが分かり、今ではどんなことにも挑戦したいと思うようになりました。
私は長所を活かして御社でも様々なことに挑戦し、楽しみながら成長したいと考えています。

負けず嫌いが長所な人の例文

例文

私の長所は「負けず嫌い」である点です。
一度決めた目標に対して最後まで粘り強く取り組む姿勢を大切にしています。
例えば、大学のテニスサークルに入部した当初は初心者で、経験者との差に悔しさを感じました。
その悔しさをバネにして毎日自主練習を続け、試合での敗北を糧に改善点を分析しながら努力を重ねました。
その結果、1年後には地区大会に出場し、チームの勝利に貢献できました。
この経験から、「負けず嫌い」であることが成長の原動力になると実感しています。

主体性が長所な人の例文

例文

私の強みは「主体性」です。私は、自ら課題を見つけ行動に移す力を大切にしています。
大学時代、アルバイト先のカフェで売上向上が課題となっていた際、スタッフ間での話し合いが進んでいないことに気付き、自ら提案を行いました。
具体的には、来店客アンケートを実施してニーズを分析し、それを基に新メニューのアイデアを作成しました。
その結果、新メニューが好評を得て売上が10%向上しました。
このように、状況を把握し、解決策を主体的に考え行動することで周囲に良い影響を与えることができます。

論理的思考力が長所な人の例文

例文

私の長所は「論理的思考力」です。
大学時代、アルバイト先の書店で在庫管理を担当した際、売れ残りが多い商品の課題に直面しました。
その状況を改善するために、私は売上データを分析し、売れ行きが鈍い商品の特徴や時期ごとの需要傾向を明らかにしました。
そして、その結果を基に仕入れ量を調整し、販売促進策として特設コーナーを提案しました。
この取り組みにより、在庫回転率が改善し、店舗全体の売上向上に貢献することができました。
この経験から、問題を分解して整理し、合理的な解決策を導き出す力を培いました。

自己PRで面接官から高評価を得るには?

次に自己PRを考える時のポイントについて解説していきたいと思います。今回取り上げるポイントは3つで、自己PRを作る上ではどれも非常に大切なポイントになるので、1つ1つ丁寧に説明したいと思います。

自己分析を深める

自己PRを作るにあたって一番最初にやらなければならないのが自己分析です。この自己分析をおこなうことで、自分の価値観や強み、何に興味を持てるのかなど、様々なことが明らかになります。それらが分かっていないのに無理やり自己PRを作ると、話の中で矛盾が生じたり、話をしていく中で軸がブレたりすることがよくあります。そうなってしまうと、採用担当者から自己分析不足であると判断され、あまり良い評価は得られないでしょう。

自己分析では自分の得意・苦手や長所・短所だけでなく、どんな経験をしてきたのかなど今までの人生を振り返り自分像を作り上げていきます。

「時間がなくて自己分析ができない…」「いまいちやり方が分からない」という方はキミスカの適性検査を受けてみてください。こちらの適性検査は無料でいつでも受験できます。詳細はこちらの記事をご参照ください。

キミスカ適性検査の受け方と結果の見方!自己分析ツールの使い方を解説

企業のニーズにマッチした自己PRを考える

2つ目のポイントは、企業や職種に合ったアピールをすることです。どんなに凄い能力があるとアピールしたところで、志望している職種には必要ない能力だったら相手に何も響きません。例えば事務系の職種を志望しているのに行動力や企画力を自己PRしても、あまりは高評価は見込めません。

企業にマッチしたアピールをするということを意識していない就活生は意外と多くいます。そのため、これを意識して自己PRを作ることができれば、他の就活生と差別化を図ることができるといっても過言ではありません。

企業・業界研究を徹底する

ポイント2.では企業のニーズにマッチした自己PRを考えることを解説しましたが、企業のニーズはどこで分かるのでしょうか?

実は企業が求めている人物像は、企業理念や社風・方向性などから読み取ることができます。また、企業によってはHPなどに「こんな人材を求めています」と直接記載している場合もあります。そのため、自己PRを作るにあたって企業・業界研究は欠かせませんこれは1回やればOKというものではなく、企業ごとに毎回行う必要があります。

企業情報が頭にはいった状態で臨む選考とそうでない状態の選考では圧倒的に前者が有利です。もし、業界研究とは何かをよく理解していない場合は以下の記事をご覧ください。

業界研究とは?今すぐ始められるやり方3ステップ【おすすめツール】

長所で面接官から高評価を得るには?

長所を考える時も、自己PR作成時と同様に自己分析は欠かせません。そのため自己分析が不十分であると考えている人はやり直すところから始めましょう。

短所も一緒に考えておく

長所を聞かれる時に、一緒に短所を聞かれることがよくあります。長所ばかりに目が行きがちかもしれませんが、自己分析をする上で自信の短所を知ることは非常に重要なことです。

長所と短所は表裏一体であるとも言われます。なので、短所を伝えるときは、長所の裏返しを考えておくのも1つの方法であると言えるでしょう。

例えば、自身の強みが「計画性」だとした時に考えられる裏返しの短所は、「計画を綿密に立てないと行動することができないため行動するまでが遅い」というように捉えることができます。

企業によって変える必要はない

自己PRは企業のニーズに合わせてアピールをするべきと上記で解説しましたが、長所を作る際はそのようなことをする必要はありません。長所は何か1つ大きな長所を自分自身で理解することが重要になります。

そして大きな長所を軸にして、それについて詳しく話せるようにすることがカギになってきます。詳しく話をするといっても長々と話してしまうと、マイナスなイメージがついてしまう可能性があるので、エピソードを交えながら端的に話すことが出来るように、準備をしておきましょう。

自己PRと長所を伝える時の注意点

次に自己PRと長所を伝える際に気を付けて欲しいことを2点ご紹介いたします。ポイントを踏まえて作成したのに、高評価が得られないという場合は以下のことに該当していないかを確認してみてください。

アピール内容に一貫性をもたせる

自分自身では中々気づきにくいのですが、自己PRと長所の内容が矛盾していることが稀にあります。例えば自己PRで継続力をアピールしていたのに、長所で「チャレンジ精神旺盛で色んなことにチャレンジします」と答えると矛盾しているようにも見えます。強みに一貫性がないと、面接官にあなたの強みが伝わりにくくなってしまいます。

そのため、できるだけ自己PRと長所は一貫性を持たせて、あなたの魅力の裏付けができるようにしておきましょう

エピソードが同じにならないようにする

自己PRと長所は似ている点も多いため、アピールする時のエピソードが同じものになりがちです。しかし、同じエピソードを話してしまうと、頑張ったことがその1点しかないように見えてしまう可能性があります。マイナスの評価になる場合もあるので注意しておきたい点です。

自己PRと長所では異なるエピソードを踏まえてアピールできるように対策しておきましょう。

自己PRを入れるだけでスカウトが来る就活サービスとは?

自己PRが完成したあなたにオススメなのが「キミスカ」です。キミスカは自己PRと写真を登録しておくと、それを読んで良いなと感じた企業からスカウトが送られてくる就活サービスになります。

キミスカは「ありのままの自分」を評価してもらえる場を提供しており、「自分を偽って就活をしたくない…」と感じている就活生から大変好評を頂いています。

・ありのままの自分をもっと評価してほしい
・自分が志望している業界・職種をさらに深く知りたい
・まだ知らない業界・職種のことを知ってみたい
・自分のことを求めてくれる企業に出会いたい

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自己PRと長所はどちらも聞かれますか?

自己PRと長所はどちらも聞かれることがありますが、内容が似ていても問題ありません。しかし、自己PRと長所が同じでは、頑張ったことが1つしかないのかなと思われる可能性があります。面接官によって判断がわかれるため、自己PRと長所の2つを用意しておくことをおすすめします

自己PRと長所がどうしても同じになる場合は、それぞれの言葉の違いを理解し、質問の意図が理解できていることをアピールしましょう。

【まとめ】自己PRと長所の違いについて

自己PRとは「あなたを採用するメリットを提示する場所」であり、長所は「あなたの人柄や性格をアピールする場所」です。自己PRや長所は就活をしていく上での大きな課題だと思いますので、この機会に本質を理解し、今後の就活に役立てて頂けたら幸いです。