この記事では、エントリーシート(ES)と履歴書の内容が重複しても良いのかどうかや、各書類の注意点をなど解説していきます。
皆様こんにちは。累計1万人以上の学生にセミナーを通して就活ノウハウを発信している蛭牟田(ヒルムタ)と申します。
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エントリーシートと履歴書の違いとは?
就活でよく提出が求められるエントリーシート・履歴書ですが、なぜ2種類もあるのでしょうか。それぞれの書類は何のために書き、どのような特徴があるのでしょうかを確認し、使い分けましょう。
【エントリーシートと履歴書の違い1】求める情報が違う
エントリーシートはあなたの魅力を伝えるための書類であり、自己PRや長所などから人間性を伝えることが中心です。エントリーシートから人事は、あなたの人間性や一緒に働いて問題はないか、自社で活躍できそうかという点を知りたくて提出を求めています。
一方、履歴書は学歴・資格などのあなたのスペックや基本情報を知るための書類です。そのため志望動機・自己PRも枠は小さく、そこまで個性は求められません。
【エントリーシートと履歴書の違い2】利用目的が違う
エントリーシートは企業が独自に作成した書類なので、あなたの人間性を知るために必要な情報を、質問項目に落とし込み、選考するうえでの判断材料にします。しかし履歴書は、捺印の必要がある公的書類のため、企業は情報を保管するために、提出を求めます。エントリーシートはあなたの人間性を、履歴書はあなたの基本情報を書くものだと区別するとよいです。
エントリーシートと履歴書の内容は重複しても大丈夫?
エントリーシートと履歴書の記載内容が被りそうで、どうすればよいか悩んでいる学生もいるかもしれません。しかし、履歴書はデータ管理のために使われる書類なので、選考の際に人事が見るのは基本的にエントリーシートだけです。
あなたの強みや魅力を判断するのは、エントリーシートの情報のため、重複は心配せずにしっかりアピールするようにしてください。また、履歴書にも志望動機・自己PRを書く欄はありますが、エントリーシートの内容を要約した文で構いません。エントリーシートと履歴書の違いを理解し、効果的に個性を伝えられるよう努めましょう。
エントリーシートと履歴書の書き分け方
書き分け方を知っておけばそれぞれの書類の特徴を活かし、よりポイントを押さえたアピールができます。エントリーシート・履歴書の書き方の違いを確認し、どちらの書類でも、あなたを余すことなくアピールしましょう。
【エントリーシートと履歴書の書き分け方1】文字数を変える
履歴書は簡単に要約して書き、エントリーシートは、詳細な部分まで伝わるように作成するのがポイントです。履歴書とエントリーシートは似た項目も多くありますが、記入欄が小さい履歴書には、エントリーシートの要約文を入れるとよいでしょう。エントリーシートで作った具体的な文章をまとめれば、履歴書はスムーズに進められます。
一方エントリーシートは、あなたの人柄をより詳しく知ってもらうための書類なので、自分の長所・強みができるだけ伝わるように作成してください。文章は結論から書きだし、仕事への活かし方などの具体例や、あなたの性格がイメージできるような内容を加えるとベストです。
【エントリーシートと履歴書の書き分け方2】時系列を変える
履歴書には「過去」を、エントリーシートには「未来」について書くことを意識しましょう。履歴書は主に学歴・資格・免許など、今まで自分が培ってきた経験を書くことがメインです。採用担当はあなたのこれまでの経歴から、人となりなどを判断していきます。
反対にエントリーシートでは、未来のことを中心に書き、入社後の姿をイメージさせることが目的です。長所の活かし方や、これから頑張りたいことについて聞かれることが多いので、過去の実績などに自信がなくても十分にアピールできます。
エントリーシートを作成する際のポイント
ここからは、エントリーシートを書くときのポイントについて紹介していきます。採用担当に魅力を伝えられる書き方について解説するので、ぜひ参考にしてください!
【ESを作成する際のポイント1】PREP法を用いて詳しく書こう
エントリーシートを作成するときはポイントが伝わるように、PREP法を使うことが大切です。
結論(Point)→理由(Reason)→具体例(Example)→結論の順で書くことで、内容を理解しやすくなり、具体的なストーリーになるのでエピソードの信憑性を高めることができます。文章を作るのに慣れていない学生でも手軽に使えるテクニックのため、エントリーシートを書く際はPREP法を活用してみてください。
文章を見やすく論理的にするPREP法については、こちらでより詳しく説明しているので、文章かうまくまとまらない、書き方が分からない方はこちらの記事を参考にしてみてください。
【ESを作成する際のポイント2】見やすさを意識した書き方を意識しよう
採用担当はたくさんの書類をチェックしなくてはいけないので、印象に残すためにも、見やすさを意識して作成しましょう。特にエントリーシートは書く項目が多く、文章が増える傾向にあるため、下記のような方法を適度に活用するのがおすすめです。
・太文字
・アンダーライン
・色付け
また、エントリーシートはすべての学生が、同じフォーマットを使用するので、見栄えがよければ差別化にもなります。なかには罫線がないエントリーシートもあるので、自分自身で工夫することが大切です。
【ESを作成する際のポイント3】書き出す前に下準備をしておこう
事前にどんな質問が来るのか予想できていると、エピソードも準備しやすくなります。また採用担当者に伝わる文章にするために、エピソードのまとめ方、構成の方法などを下の記事で解説しているので、書き出す前に一度確認しましょう。
エントリーシート・履歴書を作成する際の注意点
エントリーシートと履歴書を作成する際には、守るべきポイントがあります。作成前に押さえるべき注意点を確認し、減点されない書類を提出しましょう。
【履歴書を作成時のポイント1】嘘をつかない
エントリーシートや履歴書には、嘘を書かないようにしましょう。エントリーシートの場合、少しでも実績があるように見せた方が、採用されやすいのでは?と思うかもしれませんが、見栄を張って嘘を書くと入社後、ミスマッチを起こす可能性が高まります。ありのままのあなたで勝負し、評価してくれる企業で働いた方が、あなたらしく働くことが出来るので、見栄を張ったり嘘をつくことはやめましょう。
また、履歴書は公的書類のため、作成する場合は正しい情報を書かなくてはなりません。入社後も企業がずっと保管する書類なので、出身校や資格名などは正確に記入する必要がありますし、誤った情報をわざと記載した場合は文書偽造罪に問われることもあるでしょう。そのため、あいまいな情報は事前にしっかり調べ、正しい内容で作成するよう努めてください。
【履歴書を作成時のポイント2】修正テープは使わない
作成中に失敗してしまった場合は、修正テープは使わずに、初めから書き直すようにしましょう。修正してしまうと書類の信頼性が落ちますし、何度も修正した書類は、注意力がなく「だらしない」などの評価を受けてしまう可能性があります。二重線・訂正印を使用することもできますが、できるだけ修正はしないようにしましょう。
【履歴書を作成時のポイント3】消せるボールペンは使わない
書き直せるようなボールペンだと、誰でも修正できるため、書類の信頼性が低くなります。また、消せるボールペンは、熱で消えるものが多いので、暑い場所に放置していたり、コピー機を使用したりすると、文字が消えてしまう可能性が高いです。公的書類の履歴書やエントリーシートでは、消えないボールペンを使うよう心掛けてください。
エントリーシートと履歴書の内容は重複しても大丈夫!
エントリーシートと履歴書の内容は重複しても問題ありません。しかし、自己PRはエントリーシートがメインなのでより具体的に書くようにし、履歴書はエントリーシートの要約文を入れるという違いを付けるようにしましょう。
また、エントリーシートは未来のこと、履歴書は過去のことに注目した書類だということも理解したうえで書き進めてくださいね!
それぞれの違いを意識し、アピールに効果的な内容を作成できるよう努めましょう。