この記事では、エントリーシート(ES)を手書きで求められる理由や書き方のポイントなどを解説していきます。
ESを手書きで指定された時「なぜわざわざ手書きなのか?」「企業はESのどこを見ているのか」と考える就活生も多いでしょう。少し前までは履歴書などは手書きが主流でしたが、現代ではWEBエントリーも増えてきています。しかし、手書きのESや履歴書を求める企業もある程度いるので、書類作成時のポイントを掴んでおくと良いです。手書きの書類では「丁寧に気持ちを込めて」「誤字脱字なく」作成することが重要になります。以上のことを踏まえて、解説していきます。
エントリーシートを手書きで望む理由は?
やはり学生側としてはPC作成のほうが手軽ですし時間もかからないため、手書きは避けておきたいところですよね。では、企業がエントリーシートの作成方法を手書きに指定した場合、どのような意図があるのでしょうか。また、どんなところを人事は見ているのでしょうか。以下で詳しく解説していきます。
【エントリーシートが手書きの理由1】見た目で学生の性格・本気度がわかる
エントリーシートを手書きにすれば、内容で差別化しなくてもパッと見ただけで学生の熱意がわかります。PCで入力するタイプのエントリーシートであれば全員が似たようなフォントになってしまいますが、手書きであれば個性も読み取れるでしょう。
特に字の大きさ・丁寧さなどは重視されるポイントです。乱雑な書き方をしてしまうと、マイナスの評価を受けることもあるので、字を書くのが苦手な方でも丁寧に書くことを心がけましょう。内容が一番重要ではありますが、手書きを求められた場合は、見た目にも気を遣って書類を作成するのがおすすめです。
【エントリーシートが手書きの理由2】志望度が高い人を集められる
人気の企業にはたくさんの学生が応募するので、採用担当は書類を確認するのに大きな負担がかかります。しかし、エントリーシートを手書きにすれば、とりあえず受けておこうという学生が減り、志望度が高い人だけを集められるでしょう。最初の段階で熱意のある学生を見つけられるため、企業にとって効率的な採用方法だと言えます。
エントリーシートを手書きする際に役立つ4つのポイント
では、エントリーシートを実際に手書きするときは、どのような点に気を付ければよいのでしょうか。基本的に採用担当が読みやすいように書くことが重要ですが、細かいポイントがあるので、それぞれ紹介していきます。
【エントリーシートを手書きする時のポイント1】消えないペンを使う
手書きでエントリーシートを作成するときは、使用するボールペンに気を遣うことが大切です。現在はさまざまなペンが販売されており、書いた文字を消せるボールペンもありますが、重要な書類作成には向きません。熱に反応して色が消える仕組みになっているので、コピーする際に熱でインクが透明にななってしまったり、夏の暑い日に郵送される場合も、文字が消えてしまう恐れがあります。
公的書類は油性ボールペンで記載するのが社会人の常識なので、黒の消えないペンで作成するよう心がけてください。
【エントリーシートを手書きする時のポイント2】読みやすさを意識する
読みやすいエントリーシートを作り、採用担当によいイメージを与えるのもポイントです。乱雑に書いてしまうと相手の読む気を削いでしまい、せっかく用意した内容が届かなくなる可能性もあります。手書きだからこそ、読みやすさは重要なポイントです。
枠のサイズに合わせながら文字サイズを統一したり、約5文程度で適度に改行したりすることで見栄えがキレイになります。また、強調したいところを色ペン・太字を使って注目させるのも方法の一つです。文字を書いているうちに行が曲がってしまう人は、あらかじめ定規で線を引いておくなど、読みやすさを重視して作成しましょう。
【エントリーシートを手書きする時のポイント3】下書きをする
エントリーシートのような重要な書類は修正テープを使えないため、失敗すると一から書き直さなくてはいけません。書き直しになると時間も手間もかかるので事前にしっかり下書きをしておき、見た目のバランスや誤字脱字をチェックしてから清書へ進んでください。
また、下書きの跡が残らないように薄く書き、清書したボールペンが乾いてから消すのがポイント。下書きをうまく活用し、スムーズにエントリーシートを作成できるようにしましょう。
【エントリーシートの手書きする時のポイント4】内容を保存しておく
エントリーシートを手書きしたら提出する前に内容を保存しておき、自分の手元にデータを残しておきましょう。採用面接でエントリーシートの内容を踏まえた質問をされることもあるので、自分で再確認するためのも、写しやデータがあると安心です。要点をまとめておいたり、線を引いたりして内容を頭に入れておきましょう。
エントリーシートを手書きするメリットは?
エントリーシートを手書きするメリットを知っておけば、より工夫して作成できます。メリットを十分に活かせるように、手書きならではの良さを紹介していきます。
【エントリーシートを手書きするメリット1】自分らしさを伝えられる
エントリーシートを手書きする一番のメリットは、個性を出せることです。PCで作成する場合は内容で勝負しなくてはいけませんが、手書きであればパッと見の印象でアピールできます。文字の書き方・大きさなどで個性を表現できるので、自分らしさを武器にしたい就活生は手書きのエントリーシートが合っているでしょう。
【エントリーシートを手書きするメリット2】情熱をアピールできる
エントリーシートの内容にあまり自信のない学生でも、手書きの場合は丁寧さをアピールできるのもポイント。文字は読みやすいか、行が途中で曲がっていないかなど、細かい点に気を配ることで相手に熱意を伝えられます。採用担当はエントリーシートの丁寧さを見て、「時間をかけているから、意欲も高いだろう」と判断してくれる可能性もあるでしょう。
エントリーシートを手書きするデメリットは?
PCでの作成と比べると、手書きのエントリーシートにはデメリットもあります。デメリットをあらかじめ理解しておき、書くときになってあわてないよう注意しておくのが大切です。
【エントリーシートを手書きするデメリット1】時間がかかる
エントリーシートを手書きすると、PCで作成するよりも時間がかかってしまうのがデメリットです。修正テープや修正液を何度も使うと、「だらしがない」「注意力散漫」という印象を与えてしまうため、少しでもミスをしたら書き直しになってしまいます。ただでさえ忙しい就活期間の負担が増えるので、大変だと思う学生も多いでしょう。
【エントリーシートを手書きするデメリット2】手書きが苦手な人には不利かも
文字を書くことが苦手な学生の場合、エントリーシートを手書きすると見栄えが悪くなってしまう可能性もあります。読みづらくなり、採用担当に悪い印象を与える可能性もあるので、ほかの学生と比べて少々不利になってしまうかもしれません。文字を書くのが苦手な場合は、文字のきれいさよりも丁寧さを意識し、段落分けや箇条書きなどのテクニックで周りと差をつけましょう。
手書きのエントリーシートで自分らしさをアピールしよう!
エントリーシートを手書きで作ると時間・手間がかかるというデメリットはありますが、個性をアピールするうえでは有利です。太字にしたり線を引いたりすることで自由に強調できますし、丁寧さも重視されるから内容に自信のない学生でも勝負できます。とくに手書きは個性を表現できるので、ありのままの自分を伝えたい学生にはピッタリ。ステキなエントリーシートを作成し、就活を有利に進めていきましょう!