就活をしている学生であれば、必ず1度は目にすることがある「お祈りメール」。頑張って受けた選考の不合格を通知するメールなので、送られてくると気持ちが落ち込んでしまう人も多いでしょう。
お祈りメールが来たときはショックなものですが、受け取ったあとは今後の選考へ活かすために次の行動に移すことが大切です。この記事では、お祈りメールに返信するべきなのか、受け取ったあとはどのような行動を取るべきなのかについて解説します。
就活生に届く「お祈りメール」とは
就活生の間で飛び交う「お祈りメール」という言葉、あなたは正しい意味を理解していますか?
まずは、就活に届くお祈りメールがそもそも何なのかについて理解を深めていきましょう。
「お祈りメール」は不採用通知メール
お祈りメールとは、選考中の会社から送信される「不採用通知メール」のことを指します。「〇〇様の益々のご活躍をお祈り申し上げます」という一文で締めくくられることが多いため、この名称で呼ばれるようになりました。
ちなみに不採用の場合は連絡しないというときは、学生の間で「サイレントお祈り」と表現されます。
就活でよく送られてくるお祈りメールのテンプレ
メールの内容は会社によって異なりますが、ここではよくあるメールのテンプレートを掲載しておきます。
〇〇様
先日は弊社の採用面接をお受けいただき、誠にありがとうございました。
慎重に検討を重ねた結果、今回は〇〇様の採用を見送らせていただくことになりました。
貴重なお時間を使ってご足労いただいたにもかかわらず、
貴意に添いかねる結果となってしまい大変申し訳ございません。
誠に心苦しいのですが、何卒ご了承いただければ幸いです。
末筆ながら、貴殿の益々のご活躍をお祈り申し上げます。
株式会社〇〇 採用担当
以上が、お祈りメールの基本の内容です。
不採用を知らせるシンプルな内容になっており、基本的に落とされた理由などは記載されていないことが一般的です。
就活でお祈りメールに返信したほうがいいケース
基本的にお祈りメールには返信不要ですが、場合によっては返信したほうがいいときもあります。ここからは、返信したほうがいいケースについて3つ説明します。
【就活お祈りメールに返信したほうがいいケース1】最終面接だったとき
最終面接のあとにメールが来たときは、返信したほうがいいでしょう。最終面接まで進んだ学生は、人事担当だけではなく部長などの役職者や経営陣との面接も行っているため、ほかの人より多くの時間を選考に費やしてもらっていることになります。かけてくれた時間や労力に対してお礼を述べておくと、お互いが気持ちよく選考を終われます。
ここで良い印象を残しておくと、内定辞退者が出たときに候補の一人としてチャンスが来て逆転できる可能性があるかもしれません。「落ちたからもういいや」ではなく、最後まで真摯に対応すると、内定への近道になる可能性があることを覚えておきましょう。
【就活お祈りメールに返信したほうがいいケース2】不採用の理由を聞きたいとき
今後の参考にするため不採用の理由を聞きたいときも、返信してもいいでしょう。ただし、不採用の理由を伝えないと決めている会社もあるので、返答があるとは限りません。
悪印象になって相手に迷惑をかけてしまう恐れがあるため、しつこく返答を催促しないように注意しましょう。
【就活お祈りメールに返信したほうがいいケース3】メッセージが記載されていたとき
選考のときのエピソードなど、個人的なメッセージがメールに記載されているときは、それに対してお礼の気持ちを伝える返信をしてもいいでしょう。また、テンプレートのメールであっても、お礼の気持ちを伝えたい場合は返信して問題ありません。
この場合も、必ずしも返答があるわけではないことを理解しておいてください。無理に返信を促すことはせず、感謝を伝える程度にとどめることをおすすめします。
就活のお祈りメールに返信するときの例文
ここでは、就活のお祈りメールに返信したい人に向けて、メールのテンプレートと作成時のポイントを掲載します。
お祈りメールへの返信テンプレート
返信テンプレートとして、以下の内容を参考にしてみてください。
【件名】
Re:選考結果のご連絡
【本文】
株式会社〇〇
採用担当 〇〇様
いつもお世話になっております。〇〇大学4年生の(氏名)です。
先日はお忙しい中、貴重なお時間で面接をしていただき誠にありがとうございました。
選考のなかで貴重なお話や励みになるお声掛けをしていただき、
とても勉強なりました。
結果につきましては誠に残念ですが、
謙虚に受け止めて今後の就職活動に励んでいきたい所存です。
〇〇様が仰っていた「お客様の笑顔を第一に考える」という言葉を胸に、
活躍できる社会人を目指していきます。
末筆ながら、貴社のますますのご発展と皆さまのご健勝をお祈り申し上げます。
〇〇大学4年生
(氏名)
お祈りメールへ返信するときのポイント
お祈りメールに返信するときは、以下の5つのポイントを押さえておきましょう。
- メールの件名はそのままにして返信する
- 担当者の会社名、担当部署名、担当者名を誤字がないように記載する
- 挨拶して自分の名前を名乗ってから本題に入る
- 面接に対するお礼を簡潔に記載する
- 結びの言葉と署名でメールを締める
なお、基本的なメールマナーは就活を通して共通しています。
下記のページはインターンに関する記事ですが、メールを作成するとき参考になるので、不安な人は目を通しておきましょう。
就活のお祈りメールは次に活かすことが内定への近道!
就活でお祈りメールが来たときは、その経験を次の選考に活かすためにも、選考内容を振り返ることが何よりも大切です。
しっかりと振り返りをするためにも、面接中に「相手から聞かれた質問」と「自分の答え」をノートに書き出し、回答が最適だったのかについて復習してみましょう。「こう答えたらもっと良かった」という回答があるときは、コメントとして残しておくと次回の面接につなげられます。
また、キャリアセンターやOB・OGなどに面接の内容を見せて添削してもらうこともおすすめです。ほかにも喋り方や表情、所作などが原因で選考に落ちたことも考えられます。面接で落ちたときにとるべき行動についてはこちらの記事でまとめているので、必ずチェックしておきましょう。
就活のお祈りメールで落ち込んだときの切り替え方
お祈りメールが来たら面接を振り返り、改善策を探さなくてはいけないことを頭では理解しつつも、気持ちが塞いでなかなか次の行動に移せない人も多いかもしれません。
就活が辛くなってしまったときは、どのようにリフレッシュすればいいのでしょうか。最後に、学生におすすめする気持ちの切り替え方を3つお伝えします。
就活が辛くてどうしようもないときは、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
【就活お祈りメールの切り替え方1】できたことに焦点を当てる
改善策を探すのは就活において大切なことですが、過度に考えることはモチベーションの低下につながります。そのため反省点を洗い出したら、「ここはうまくできた!」という良かったポイントを探し、次回も同じ対応ができるようにすることにシフトしましょう。
そうすることで自己肯定感の向上や自信につながり、前向きな気持ちになれるかもしれません。
【就活お祈りメールの切り替え方2】気分転換する
休みをとって気分転換することも、リフレッシュ方法としては非常におすすめです。「友達と思いきり遊ぶ」「趣味に没頭する」「愚痴を聞いてもらう」など、何でもいいので自分にとって気分転換になることをしてみましょう。
しっかり休んでリフレッシュすると、頭がスッキリして就活がうまくいくようになることも多いため、必要な時間だと割り切って休暇を存分に楽しむことをおすすめします。
【就活お祈りメールの切り替え方3】開き直る
開き直ってしまうのも、ひとつの手です。面接に落ちるのは、決してあなたが実力不足だったからではありません。たまたま「あなたの性格や強み」が「会社が求める人物像」とマッチしなかっただけのことなのです。自分の弱みに気付くために必要な経験だったと捉え、学びを得たら忘れてしまうことがおすすめです。
ここで、ひとつ就活の裏技を紹介します。選考に通らなくて落ち込んでいるときは、自分を必要としてくれる会社からスカウトをもらうと、自信につながって内定をスムーズに獲得できるようになります。
キミスカは、登録した自己PRや適性検査を見て「うちに欲しい!」と思ってくれた会社からオファーが届く逆求人型サイトなので、ありのままのあなたを採用したいと考えている会社に出会えます。就活の選択肢を増やすためにも、ぜひキミスカを活用してみてくださいね。
就活のお祈りメールが来たら切り替えることが大切!
就活をしていれば、お祈りメールを目にすることは幾度となくあるでしょう。気落ちすることも理解できますが、ここで次につなげる行動が取れるかどうかで、内定が獲得できるかどうかが変わってきます。今回紹介したメールの返信方法や取るべき行動を参考に、お祈りメールをプラスの経験に変えてみてください。
ただし、取るべき行動がわかっていても、辛い気持ちを簡単に切り替えられないことは事実です。そんなときは思いきりリフレッシュして、新しい気持ちで就活に挑むための準備をすることが重要です。自信を持ってあなたらしい就活をするためにも、ぜひキミスカも利用してみてくださいね!