面接の評価基準は意外と単純?評価項目や良い評価を得る方法を解説

面接で高評価を得るには、あらかじめ評価基準を理解しておく必要があります。面接の評価基準は企業によって異なりますが、新卒採用面接で重視される基準に大きな違いはありません。

そこで今回は、意外と単純といわれる面接の評価基準について徹底解説します。評価項目や良い評価を得る方法も解説しているので、面接前に確認しておきましょう。

面接の評価基準を知っておくことで就活を有利に進められる

新卒採用面接で高評価を得るには、あらかじめ面接の評価基準を理解しておくことが重要です。なぜなら事前に評価基準や評価項目が分かっていれば、それに合わせた対策ができるからです。

評価基準の詳細は企業によって異なりますが、企業が定める面接の評価基準には共通点が多いことが分かっています。では、業界・企業問わず重視される評価基準とは具体的にどのようなものなのでしょうか?

意外と単純!面接の評価基準7つ

企業が定める面接の評価基準は、そこまで複雑ではありません。基本的なマナーや身だしなみをチェックされることがほとんどなので、ここで紹介する7項目を押さえておけば良い評価につながることは間違いないでしょう。

【面接の評価基準1】第一印象

多くの企業が面接の評価基準に設定しているのが、第一印象に関する項目です。とくにお客様と接する職種の場合は、身だしなみや姿勢の良さなど清潔感があるかどうかが重視されます。

また声の大きさや目の輝きなど、フレッシュさや元気な印象を感じるかどうかも評価対象になります。以下の記事で第一印象が面接に与える影響や、第一印象をよくするためのポイントを解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

面接は第一印象が合否を決める!?好印象を残すポイントと基本のマナーを解説

【面接の評価基準2】礼儀作法

態度や礼儀を評価基準とする企業は多く、面接では入室から退室するまでのマナーを見られています。また、言葉遣いや落ち着きがあるかどうかも評価されるので、普段の生活から基本的な礼儀作法や正しい言葉遣いを心がけておきましょう。

なお、就活で好印象を残せる面接マナーは以下の記事で紹介しています。

就活で好印象を残せる面接マナーとは?流れごとの対策法を例文付きで解説

【面接の評価基準3】コミュニケーション能力

業界・職種問わず、仕事をする上で必要になるのがコミュニケーション能力です。企業は組織の一員として活躍してくれる人材を求めているので、コミュニケーション能力や協調性は重要な評価基準となります。

コミュニケーション能力をアピールするには、相手の目を見て表情豊かに話すのがおすすめです。また、グループワークがある場合は周囲の学生と会話できているかも見られているので、積極的な取り組みでコミュニケーション能力をアピールしましょう。

【面接の評価基準4】話し方

言葉遣いだけでなく、話し方も評価基準になります。とくに営業職や接客業の場合は、きちんと声が出ているか・ハキハキと滑舌よく話せているか・簡潔かつ論理的に話せているかなど、学生の話し方が重視される傾向にあります。

【面接の評価基準5】理解力

理解力に関する評価項目を設定している企業も少なくありません。面接における質問の内容はもちろん、面接や会社説明会で説明したことを正しく理解する力がなければ、入社後に苦労することになるかもしれません。

理解力に関してはわざわざアピールする必要はありませんが、自己PRやガクチカなどで洞察力や問題解決能力を強みに挙げることで理解力があると判断してもらいやすくなります

【面接の評価基準6】企業理解

どれだけ業界・企業のことを理解できているかを重視し、評価基準に企業理解の深さを組み込んでいる企業もあります。企業は企業理解に関する質問をすることで、学生の志望度の高さを確認し、入社後のミスマッチを防止しようとしているのです。

どれだけ企業について理解できているかは、企業からの質問や逆質問でアピールできます。志望度の高さを評価してもらうためにも、業界・企業研究を疎かにしてはいけません。

【面接の評価基準7】企業の求める人物像とのマッチ度

企業は新卒採用における早期離職を防ぐために、さまざまな努力をしています。このように面接の評価基準を設けているのも、企業の求める人物像と学生がどれだけマッチしているかを確認するためです。

つまり面接で高評価を得るには、優秀さや能力をアピールするよりも企業とのマッチ度を示すことが大切なのです。

面接の評価基準は選考段階で変わる

面接の評価項目を紹介しましたが、評価基準は選考段階ごとに変化します。では、一次面接・二次面接・最終面接と選考段階が進むにつれて、具体的に何を評価されるようになるのでしょうか?

【一次面接の評価基準】基本的なビジネスマナーやコミュニケーション能力

一次面接ではビジネスマナーやコミュニケーション能力など、仕事をする上で必要になる基本的な礼儀作法や能力が評価されます。一次面接は顔合わせの意味合いが強く、質問項目も志望動機や自己PR、ガクチカなど定番の質問に留まります。

つまり一次面接では、短時間で良い第一印象を残さなければ高評価を得ることはできないということです。

【二次面接の評価基準】仕事に対する能力や志望理由

二次面接では職種ごとに必要となる能力や志望理由など、一次面接より踏み込んだ評価基準が設定されます。また、企業とのマッチ度合いを確認するためにキャリアプランや理想とする社会人像を質問されることもあり、一次面接に比べると通過率は低くなりがちです。

まとめると、二次面接で高評価を得るには、仕事への適性や説得力のある志望動機をアピールする必要があるということになります。

【最終面接の評価基準】就職意欲の強さ

最終面接には役員クラスの社員が加わり、就職意欲の強さを評価されます。改めて志望動機を聞かれたり、他社の内定状況について質問されたりするので、エントリーシートやこれまでの面接を思い出して一貫性のある回答を心がけましょう

面接の評価基準を統一するための「面接評価シート」とは?

面接評価シートとは、面接官による評価のばらつきを防ぐ役割を果たすチェックシートのことです。評価項目と評価基準を統一できるので、多くの企業が面接評価シートを導入しています。

ただし、評価項目や評価基準は企業によって異なるので、社風を調べたりOB・OG訪問でどんな人材を求めているのかを聞いたりして、企業ごとに面接対策を講じることが大切です。

面接における評価基準を満たすには?良い評価を得る方法4つ

面接の評価基準や面接評価シートについて解説しましたが、評価基準を満たすには具体的に何をすればよいのでしょうか?

ここでは、面接で良い評価を得る方法を4つ紹介します。

【面接の評価基準を満たす方法1】面接練習を繰り返す

面接の評価基準を満たすには、ひたすら面接練習を繰り返し行い、面接に慣れる必要があります。面接では質問への回答だけでなく、基本的なマナーや話し方、言葉遣いなども評価の対象となります。

以下の記事を参考に、あなたの魅力を最大限に伝えるための面接練習を始めましょう。

面接の練習はこれで完璧! 効果が出る3ステップと4つの練習方法を解説

【面接の評価基準を満たす方法2】身だしなみに気を配る

面接では第一印象を重視されるため、身だしなみに気を配るようにしてください。例えば、スーツにシワや汚れがないか確認したり、髪型やメイクが崩れていないか鏡でチェックしたりするだけでも清潔感を演出できます。

【面接の評価基準を満たす方法3】業界・企業研究を深める

企業によっては企業理解に関する評価項目を設けている場合もあるので、面接までに必ず業界・企業研究を済ませておきましょう。業界・企業研究は選考対策のために必要な作業ではありますが、入社後のミスマッチを防止する役割も担っています。もちろん選考で使える志望動機やアピールポイントを導き出す役割もあるので、業界・企業研究を疎かにしないように注意しましょう。

業界・企業研究のやり方が分からない学生は、以下の記事で確認しましょう。

企業研究の正しいやり方とは?内定を勝ち取るためのポイントを徹底解説

【面接の評価基準を満たす方法4】自己分析を行う

面接で良い評価を得るには、自己分析が欠かせません。自己分析の目的は『自分の人生の「目的」と「手段」を知ること』であり、自己分析を行うことで自分のやりたい仕事や向いている仕事が分かります。そうすると就活の軸がブレにくくなるほか、回答に一貫性が出て説得力が増し、人事に好印象を残すことが可能です。

自己分析のやり方はさまざまですが、キミスカの自己分析ツール「適性検査」を使えば簡単に客観的データを得られます。適性検査は無料で利用できるので、ぜひ活用してみてください。

キミスカ適性検査の受け方と結果の見方!自己分析ツールの使い方を解説

企業が定める面接の評価基準には共通点が多い

面接の評価基準や評価項目は企業によって異なりますが、新卒採用における評価基準には共通する部分が数多くあります。本記事で紹介した7つの評価項目は業界・職種問わず重視されるポイントなので、評価基準を満たす方法を参考に面接対策を行いましょう。

また、OB・OG訪問を行ったり、キャリアセンターの方に聞いたりしてみるのもおすすめです。